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疑似神様体験(←不遜)

揺れたら負け。』という記事で、
どんなに嬉しいことがあっても、どんなに感動しても、
所詮は本人の心の動きにしか過ぎないのだから、
興奮してはならぬ、心を揺らしてはならぬという、
ひとつの禅の教えを紹介しましたが、
些細なことで動揺してはならぬという趣旨は分かるが、
心を揺らさない人生など、つまらないのではないか
というご指摘をいただきました。
四季の移ろいや人との触れ合いの中で、感動しないというのは損ではないかと、
そういう主張です。

まぁ、それは、半分正解で、半分不正解です。

半分正解というのは、
たとえば、美しい景色を目にするとか、感動的な映画を見るとか、
そういう、視覚的に得た情報が大事な人にとっては、
それを見たところで心を動かさないということは、
人生はつまらなくなるかもしれないという意味です。

半分不正解というのは、
視覚以外に感動の種を持っている人にとっては、
より高次の、感性的な世界に入っていくことができるので、
人生がつまらなくなることはないだろうという意味です。

ちょっと精神世界っぽい話ですが。

キーワードは視覚です。
人間の五感のうち、一番大きいのは視覚なんだそうです。
それはそうかもしれません。
私たちは、奇妙な音が聞こえたり、素敵な香りに包まれた時でも、
それをどうにか目で確認し、理解しようとしますもんね。
人々が、四季折々に花見に興じたり紅葉を愛でるのも、
単に視覚的な刺激が強いからという理由なんだそうで、
逆に、花見などと比べて音楽や香道がそこまで盛んではないのも、
視覚ほど、聴覚や嗅覚が鍛錬されていないからなのだそうです。

それでは、その視覚を遮断するとどうなるでしょうか。
目をつむると、視覚からの情報がなくなる分、
聴覚や嗅覚、つまり音やにおいに敏感になります。
盲目の天才ピアニストなどの例を挙げるまでもなく、
ここまでは考えてみたら分かりますよね。

では、座禅や瞑想のときのような“半眼”ではどうでしょう。
目をつむっているわけではないので、視覚は遮断されていないが、
焦点を結べていないから、意味のある光景が見えているのでもない、
つまり、目を開けてはいるものの、見えるものにこだわらず、
視覚から意識を逸らしているような状態です。

もちろん、禅定に慣れないうちは、身体のどこが痛いとか、
暑いとか寒いといった感覚に関心が行きがちなので、
前提として、ある程度、禅定の経験値は必要なのですが、
コツを掴んでくると、“半眼”で心が凪いできます。

そして、その次の段階は、
ちょっと気味の悪い話だと思われるかもしれませんが、
結論から言うと、幽体離脱っぽい領域です。
少し上空から、自分自身や世界のことを俯瞰できるようになります。
それは、単純に客観視ということかもしれませんが、
そうすると、四季折々の花見や紅葉に限らず、
仏教でいうところの一切衆生悉有仏性、
神様がお造りになったすべてのものを、
いとおしいと思えるようになります。

調子さえ乗れば、「いつも気に食わないアイツ」などだけでなく、
そのへんの雑草とか、シミだらけの絨毯とか、ヨレヨレのタオルとか、
そういうものですら、なんだかありがたいように感じるものです。

少し上空から、自分自身や世界のことを俯瞰できるということは、
ちょっと不遜ですが、神様の視点に少し近づいているということで、
その視点で下界を見ると何にでも感動できるという、
これは一種の疑似神様体験です。本当に不遜ですが。

というわけで、理解不能であることを承知で書きましたが、
心を揺らさない人生がつまらないかどうか、
その答えは、
視覚的な刺激が欲しい人にとっては確かにつまらなくなるけれど、
心を静かにして瞑想できる人にとっては、
心を揺らさないで得られるメリットのほうが大きいので、
飛躍的に豊かになる、という話です。

もちろん、単純な「不感症のすゝめ」ではないので、
お間違えなきよう。

[SE;KICHI]
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