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ワタシ、失敗しないので。

以前にも紹介しましたが、
当社では、毎朝の朝礼で、持ち回りでスピーチを行っています。
始めたころは、各自が新聞などで興味を持ったことを探し、
それについて整理して発表する、フリーテーマのスタイルでしたが、
どうしても読んだ記事に引っ張られ、社説をなぞる感じになってしまうので、
ある時から、好きなテーマで話すという方式をやめ、
あらかじめ前の週に翌週のテーマを発表し、
翌週はそのテーマに沿って各自が自分の意見を話すというスタイルに変えました。
一長一短、全体として話が小さくなる側面はあるのですが、
みんなが同じテーマで話すことで、話の組み立てや技巧の差が分かりやすくなり、
公の場で自分の意見を述べる訓練としては奏功しているようです。
最近は再びフリーテーマのスタイルに戻しました。

さて、いつだったか、『失敗した話』というテーマの週がありました。
前の週にそのテーマが発表された時点では、
「失敗した話ねぇ……何を話そうかなぁ……」という感じで、
特に焦った感じでもなかったのですが、
自分のスピーチの番が近づくにつれ、焦ってきました。
ネタがない、と。

いや、人生において、失敗した経験が一つもないなんて、ありえません。
いま思い出すと笑えるような、しょうもない失敗談ならいくらでもあります。
もちろん、その当時は、この世の終わりの如くに悩んだかもしれませんが、
一般論として、いまの自分には、それらの失敗すら糧となっており、
極端なことを言えば、
そういう失敗のおかげでいまの自分があるとも言えます。
その意味で、自分の人生の糧となっている以上、
純然たる意味での失敗などないのではないかと思うのです。

もともと、人生は起伏のあるものです。
西野カナも、昨年さかんに“もしも運命の出会いがあるなら”と言っていました。
受動的に「いつか運命の王子様が現れるかも」という意味であれば、
そんな都合のいい話はなかろうと思いますが、
自分に影響を与える人物や書籍などへの出会いという意味なら、
運命の、というか、
折々に、エポックな出会いというのはあるでしょう。
そして、その出会いには、失敗への出会いというものも含まれるでしょう。
だって、人生の糧となる出会いなのですから。

長山藍子や沢田雅美がチャーミングだった国民的ドラマ『ありがとう』でも、
主役の水前寺清子が、主題歌で、
「さわやかに傷ついて、さわやかに泣こう」と歌っていますよね。
私は第2シリーズで水戸さん役の上村香子が好きでしたけど。
傷ついたその時は、泣いてしまうような心境にもなるけれど、
振り返ってみれば、すべては自分の糧となっているのだから、
取り返しのつかない失敗なんて起きない
さわやかに受け入れようよというような歌詞です。

現在の自分が、不幸だという認識なら、過去の出来事も不幸に見えるでしょう。
しかし、一方で、現在自分が幸せなら、過去のすべては幸福に見えるもの。

この曲は「今日も明日も ありがとう」と終わります。
そういう感謝の気持ちで過去を眺めてみると、
苦しかったあの時の心も癒される、そんな気がします。

以前、大門未知子の最大の魅力は、
鋭い洞察力によって人を見抜く力だと書きました。(『大門未知子の賢さ』)
「ワタシ、失敗しないので。」と臆面なく言い切れるのは、
その洞察力を自分の個性として積極的に肯定し、自信があるからでしょう。
いずれにせよ、月並みな会社員の私にしてみれば、
「ワタシ、失敗しないので。」と宣言できるのは憧れです。

しかし、それとは違う次元で、
純然たる意味での失敗などないということになると、
誰でも「ワタシ、失敗しないので。」と言えるものかもしれません。

細かいミスはちょこちょこあるけれど、
人生全体で観たら失敗じゃないし
ってことです。

[SE;KICHI]
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世代です♪

いつも拝見しています。
ドラマ『ありがとう』、懐かしいですね。石坂浩二さんがカッコ良かった。
いつも、わりと若い方がお書きになっているのかなと思って読ませていただいていましたが、『ありがとう』を知っているなんて、私と同世代の方でしょうか。(私は60代女性です。)
それにしてはダンスなど、若い話題も豊富で敬服いたします。
これからも楽しく読ませていただきますので、よろしくお願いします。

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