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命を何に使うか

わざわざクリスマスイブに言うようなことかどうかは分かりませんが、
今年は戦後70年ということで、
首相談話だけでなく、記念ドラマなど、かまびすしく報道されていました。
私も、「風化させてはならぬ」と感情に訴えることはどうなのかと、
お盆の頃に、やや攻めた記事を書きました。(『風化させないこと』)

あの記事で、私が言いたかったのは、
いつまでも悲惨な戦争の話ばっかりしてるんじゃないよということでは、
もちろんなかったのですが、ちょっと誤解されたか、
多少の反駁を受けた部分もありました。

私が言いたかったのは、
悲惨さに目を向けた戦争の話は問題があるのではないか
ということです。
もちろん、戦争が悲惨であることは否定しませんが、
主眼をそこに置き、当事者の嘆息というか、悲壮な諦念とか、無念さとか、
そういった感情的なところばかり見せ、憐れみを乞うような演出は、
結果、同情以外の何も生まないのではないか、ということです。

しばしば、戦後教育によって植え付けられた自虐史観をなぞり、
戦時中の日本人、とりわけ軍の幹部について、気が触れていたというか、
正常な判断力を失っていたかのように語られることがあります。
それに振り回され、強制的に出征させられた市井の青年たちは、
反論することも許されず、ただ命令に従い、黙々と死んでいったわけで、
それはそれは不幸であった、かわいそうだと、そういう論点です。

しかし私は、
どのような時代にも、どのような国にも、
立派な人というのは、いたはずだ
と思うのです。

例えば、名のあるところでは、
陸軍中将の今村均はインドネシアを間接的にオランダから独立させたし、
陸軍少佐の藤原岩市もインドをイギリスから開放したことで知られていますよね。
すべての将校は、しょせん中間管理職であり、
上層部に逆らえなかったのは一兵卒と同じ。
その環境下で、何に使命感を感じ、何を成したか。
自国の利害を超えて、その地域の自立に貢献する視座を持つなど、
当時の軍人が決して上層部のイエスマンばかりだったわけではなく、
名を遺された方にはそれなりの気概があったのだと感じられます。

また、名のない若い兵士だって、
故郷に残した父母や兄弟、嫁とか生まれたての子供とか、
大切な人というのがいたはずです。

しつこいですが、その大切な人との別離にスポットを当てると、
お涙頂戴の話にしかなりません。
しかし、たとえば特攻隊として出撃すること自体は避けられないとしても、
それならそうと、自分の大切な存在や、それらが住まう国を護るため、
一人一人、飛び立ったはずです。
自分が出撃することによって、
自分の愛する家族が暮らす日本への敵の侵攻を食い止めることができるかもしれない。
個々の苦悩や葛藤はあっても、日本を護らないと、結果、家族を守れない。
年端もいかぬ少年たちを国家の捨て石にしたこと自体は反省すべきですが、
苦悩や葛藤を乗り越えた彼らは、
公のためにすべてを投げ出した英雄だと思うのです。

当時は軍部が強く、自由な言論が制限されており、
自分の行動を自分で決められる環境下になかったという反論もありましょう。
確かにそうかもしれません。
いや、確かにそういう人も多かったことでしょう。
しかし、靖国の遊就館とか知覧の特攻平和会館などに展示されている、
出撃する隊員が遺した遺書や手紙を見ると、
天皇万歳などではなく、自分が去った後の日本の繁栄と、
遺すことになる家族の安寧を心から願っていたことが分かります。
遺言は、その人がどのような信念を持って生き、
どのように大切な人に接してきたかが如実に分かります。

当時、軍人を含め、国民が、ただ悲しい悲しいと、
総白痴化していたはずはないでしょう。
しかし、現代はどうでしょうか。
戦時下でもないのに、いや、戦時下でないからこそ、
平和ボケして総白痴化と言っても過言ではないほどに呆けています。
公のために死ねるか、日本の繁栄のための人柱になれるか、
いま、「なれる!」と言い切れる大人物がどれほどいるでしょうか。
自分や、自分の家族のことしか考えていない人ばかりではないでしょうか。
もちろん自戒も含めて、ですが。

私は、名が遺っているかどうかにかかわらず、
気概に満ちた先人にこそ現代人は学ぶべきである
と思っています。

ニュアンスの問題で伝わりにくい面がありますが、
私は、そういうことが言いたかったのです。

[SE;KICHI]
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