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いろいろは、ない。

世の中ではダイバーシティとかいう言葉が流行っているようです。

ダイバーシティというのは、端的に言えば「多様性」くらいの意味で、
社会にはいろいろなの人がいるから、互いを尊重して、認めあって生きていこうね、
と、そういう趣旨の言葉のようです。

多様性が大切ということに関して、異論を挟む余地はありません。
閉塞感の漂うこの社会においては、
多角的な視点こそ活路を見いだすものであり、
個性の発露がその突破口となることは明らかでしょう。

さて、それでは、個性とはどのようなものでしょうか。

私は、個性とは、考え方のクセのようなものだと考えています。
ポジティブなのかネガティブなのか、利己的なのか利他的なのか、
新しいことに対して貪欲なのか慎重なのか。
「イヌ派? ネコ派?」とか「目玉焼きに何かける?」のような、
一見くだらない嗜好に対しても、本人にそれを肯定する理屈があるなら、
それは個性なのだろうと思うのです。
当社内にも“アニメ好き”とか“ヘビ好き”とかいるわけで、
まぁ、それぞれ本人なりの行動哲学があるということです。

それは、それで構わないのです。
繰り返しますが、個性が閉塞感打破の糸口となるのです。

しかし、各人が何を考えても自由かといえば、
それは違うだろうと、私は思うのです。

高度成長期の日本、会社には出世を夢見る“モーレツ社員”が溢れ、
社員たちは互いに切磋琢磨しながら働いていました。
もちろん、彼らも人間なので、それぞれ個性はあったはずですが、
自分の手で何事か大きな仕事を成し遂げて会社に貢献したい、
ライバルを押しのけて上司に認められて出世したいというような、
一定の方向性が存在しました。
この、方向性に沿った推進力が、会社の、社会の、日本の成長を支え、
結果的に大きな成果を上げてきました。

いま、かつて社会を支えた“モーレツ社員”はすっかり影を潜めました。
規則さえ守っていればあとは自由だと考えるのが今の主流のようで、
きちんと勤務開始時間までには出社してくるし、挨拶もできるものの、
会社の将来を自分が担っているのだという気概までは持っていないので、
たとえば、悪意を持って同僚の邪魔をするような悪さはしない代わりに、
積極的に会社の繁栄のために貢献するような行動もとらないなど、
去勢されたかのような、衰弱した社員が増えています。
彼らは出世や昇進を求めないので、“ほどほど族”と揶揄されています。

これを個性と呼ぶかどうかという話で、
こんなもん、個性とは言わぬと、私は思うのです。

“アニメ好き”でも“ヘビ好き”でも、そんなことは好きにすればいいけれど、
会社の、社会の、日本の発展・繁栄を願うという、ベースとなる態度は、
会社の、社会の、日本の全員が共有しておくべきであって、
仮にそうではない考え方があるとすれば、それは個性ではなく、
発展・繁栄を阻害する、緩やかなテロみたいなものだと思うのです。

ちょっと言葉が過ぎたかもしれませんが、卑近な言い方をすれば、
「人を殺傷するのが好き」というのが個性として社会で成立しえないように、
無自覚だったとしても「社会が衰退するのが好き」という姿勢は、
社会では個性として認められないだろうと、そういうことです。

それなのに、ダイバーシティとかいう言葉が人口に膾炙し、
まぁ、人それぞれ、いろいろあるよねと、
表面的に、互いを理解するような、許容するような風潮があります。

私は、いろいろは、ないと思っています。
それは、向き合わずに逃げを打つ時の常套句だと思います。
たとえば、会社の、社会の、日本の発展・繁栄という話で言えば、
発展・繁栄を望むか、望まないか、二択です。
いろいろなんか、ない。

“モーレツ社員”は、この二択を乗り越え、自分の立場を定めていたので、
たとえば客先で罵倒されようと、理不尽な扱いを受けようと、
家族のため、会社のため、社会のため、日本のために難なく働けたのです。
だいたい、人間、誰かのためにでなければ働けません。

“モーレツ社員”の消えたこの現代、若い社員を中心に、
「モチベーションが保てなくて」とか「イマイチ仕事が楽しくなくて」とか、
そういう理由で離職するケースが増えてきているようです。
まぁ、いろいろあるよねと、安易に寄り添ってみることはできますが、
私は、いろいろは、ないと思っています。

人間、誰かのためにでなければ働けません。
どの大人も、誰かのために、モチベーションを奮い立たせて、
できるだけ楽しく働けるように工夫しているのです。
自分のモチベーションを保つか、保たないか、二択です。
仕事を楽しいと感じられるように工夫するか、しないか、二択です。

結局は、自分の心の問題。
そして、それは、だいたい二択です。
ダイバーシティとか言って、惑わされてはいけません。
自らを奮い立たせて頑張るか、頑張らぬか、
二択なのです。

[SE;KICHI]
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