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宇宙人は実在するのか

特に用はないのにコンビニに立ち寄り、なんとなく何かを買っちゃう人がいますが、
それは“ひも爺”という妖怪が取り憑いているのだそうです。
また、やりもしないことばかり言って、結果的に周りの信用を失ってしまう人は、
“口だけおんな”という妖怪に取り憑かれているのだとか。
流行りの『妖怪ウォッチ』より。

くだらないと思いましたか?

しかし、妖怪というのは、もともとそんなもんでしょう。
妖怪というのは、基本的に見えない存在に対する畏怖から発生したわけで、
江戸時代に鳥山石燕の描いた『画図百鬼夜行』を見ても、
つむじ風で切り傷ができるのはかまいたちの仕業に違いないとか、
よく分からないことは妖怪のせいにして畏怖の念を抱いていたんですよね。

自分が分からない事柄については、
人間を超えた存在のせいにして、敬意を払う。


私は、これ、大事だと思うのです。


どうも最近、人間は驕り高ぶっているのか、
科学的に実証できないものは「ない」と言い切ってしまう傾向にあります。
それだと、目に見えないものはたいがい「ない」ことになってしまい、
妖怪どころか、神も仏も宇宙人も、愛も勇気も爽やかさなども、
目には見えず証明不可能な存在は、すべて否定されてしまいます。
そういう人間の態度は実に傲慢だなぁと思います。
そんな不遜な態度なら、お盆の墓参りや正月の初詣では時間のムダですね。
せっかく行っても、存在を否定する気持ちがあるわけですから。

妖怪なり神なり仏なり宇宙人なり、
目に見えない存在が実在するのかどうかということについて、
私には分かりません。
いるかもしれないし、いないかもしれないなぁって感じ。
だって、私は専門家ではないから、
「ある!」と主張する専門家の意見を否定する材料を持っていないし、
否定のための反駁証拠を揃えることすらできませんので、
「ないだろう」なんてことは、言える立場にありません。

私は、学生時代の専攻が、合成有機化学と言って、
化学反応の電子の動きを検討し、機能材料を開発するというものでした。
電子の動きなんて目に見えるものではないので、
目に見えないものは「ない」という姿勢では、研究は進まなくなってしまいます。
したがって、目に見えないが、存在するというスタンスが基本になります。

だから、私、STAP細胞の件も、
STAP細胞が存在しなかったとは思っていません。
だって、小保方さんとか亡くなった笹井さんとか、
疑惑が発覚して論文の不正が認定された状態でもなお、
STAP細胞の存在自体は強く信じている専門家がいらっしゃるのは事実なので、
まぁ、きっと実在はするのだろうなと思うのです。

そもそも私にはSTAP細胞についての知識や経験がないのですから、
実際にあったのかなかったのか、私には分かるはずがありません。
でも、私には分からないだけで、専門家の人があるというのだから、
たぶんあるのだろうと思うのが、謙虚な姿勢だと思うのです。

私は、
「ない」ことの証明ができない以上、
「あるかも」と思っておいたほうが、世の中は豊かになるし、
それが科学の技術開発に携わる人々に対し、
大きなモチベーションになると思っているのです。


それに、科学的に「ない」を証明するのは、もともと難しいのです。

たとえば、先ほどの有機化合物の例で言えば、
化合物の構造は核磁気共鳴スペクトルという装置で解析し、存在を確認します。
読解には技術が要りますが、読解できれば「ある」ことは一発で証明できます。
しかし、「ない」という結論は、科学的には、単に「ある」の反対ではないので、
それはそれで、証拠を集めて「ない」ことを証明しなくてはなりません。
実は、それは「ある」ことを証明するより、途方もなく大変な作業です。

つまり、
繰り返しますが、どうも最近、人間は驕り高ぶっているのか、
科学的に実証できないものを「ない」と言い切ってしまう傾向にあります。
人間は全知全能ではないので、
人間が実証できないことなど山ほどあると思うのです。


卑屈になる必要はないけれど、
人間って、それくらいのものなのかもしれません。
神様じゃない。
だから、人間が、人間の知識を以て「ない」と断じることは、
単に、人間の未熟ゆえの限界なのではないのか、と思ったりします。

人間、というか特に宗教などに忌避感覚を持つ日本人は、
もっと目に見えないことに対して謙虚にならないといけないかもしれません。
だって、言葉には気を付けないといけませんが、
大雨のあと、深夜の土砂災害を予見して住民を避難させておくことすら、
火山の噴火を予知してあらかじめ入山規制を敷いておくことすら、
人間にはできなかったじゃないですか。

人間って、そんなもの。
自分が知らないことは、自分の無知ゆえであるという、
ソクラテスのような認識を持っておいたほうがよいのではないでしょうか。

[SE;KICHI]
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