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話すことがないなんて

前にも書きましたが、2歳の息子がイングリッシュのプレスクールに通っています。
まぁ、簡単に言えば公用語が英語の幼稚園のようなもので、園内では完全英語です。
ただ、園の外には日本語があふれていますので、
現在、息子は、相手によって両方の言語を使い分けて話しています。

通っている子供たちの内訳を見ていると、私のような薄給の会社員などは少なくて、
開業医とか会社経営者とか、そういう家の子供が多いようです。
月謝が、収入と無関係に一律で、MAX 70,000円(延長なし)にもなるので、
そりゃ来る人を選ぶのでしょう。

そういう親御さんのところに生まれた子供たちは、
開業医とか会社経営者とか、跡継ぎとしての成長を期待されているわけで、
親の期待を一身に背負っているようです。

この園のコンセプトは、日常生活を英語で送れるようにするということなので、
子供たちは英語を話しながら遊び回っているだけで、たいした行事はありません。
外国人スタッフ中心なので、ハロウィンやクリスマスは盛大ですが、
日本の幼稚園によくあるお遊戯会や運動会や遠足のようなものはありません。
普通に考えれば、行事の少なさを不満に思う父兄もいそうな気もしますが、
そういう声はあまり出ないようです。

どうも、行事なんてどうでもいいからとにかく英語力を高めて欲しいという、
そういう要求を持っている父兄がほとんどのようです。
もっと平たく言えば、英語力を高めて受験戦争に備えたいということなのでしょう。
まぁ、今の世の中、大学も TOEFL の点数が低いと入れなくなるという話ですし、
英語力というよりは、それを使った受験を勝ち抜くことも必須でしょう。
実際、中高6年間の学校の授業なんかで英語力なんて身につきっこないですから、
日本がシステムとしてそうなっている以上、需要としてはそれなりに正しいと思います。

さて、前述のとおり、園内でのルールは英語で話すこと。

基本的に、それは父兄にも要求されていますので、
送り迎えの場面における保育士さんとのやり取りも英語ですし、
連絡帳などの記載も英語で行われます。

そうすると、お迎えの場面などで、父兄の、互いの英語力が露呈します。

父兄は、だいたい3パターンです。
「自分はきちんと大学を出ており、子供にも同じように教育を受けさせたい」派。
もう一つは、
「自分が大学に行けなかったことが劣等感で、子供にだけは教育を受けさせたい」派。
そして、その中間というか、特に何も思っていない派。(←私はコレ)

英語力自体は、当然、高学歴の親のほうが高い能力を持っています。
それは、見ていて明らかにそうです。
しかし、私は最近気付いたのです。
英語力も大事だが、内面が浅いと、話すことがないと。

園長は、こんな田舎で妙なコンセプトのスクールを開いているくらいだから、
もともと変人なのです。
興味にまかせて、わけのわからない質問をしてきます。

What do you think of Chinese hegemony?

これに答えられない父兄が意外と多いようです。
これは、英語としては中学生レベルで、別に難しくはないですよね。
でも、大卒の、ちゃんとした大人が、しどろもどろになるのです。
私は、英語力は大したことはありませんが、こういうテーマの話はわりと好きなので、
四苦八苦しながらも自分の意見を伝えることができますが、
しかし、中国に対して、普段から自分の意見なんて持っていない父兄は、
堪能な英語力があったとしても、言うべき主張がないようです。

Do you think that the atomic bombing in World War II was required?

これだって中学生レベルの英語で、わからないはずはないと思うのですが、
英語の技術の問題ではなく、
もともと、このような質問に答えられる日本人が少ないのかもしれません。

こういう質問に答えられないことに園長はひどく呆れ、落胆されます。

どうも、外国人は
「あなたはどう考えるか」という質問が好きなようですが、
日本人は国家観が希薄なようで、
そういう質問にほとんど答えられないようなのです。


確かに、受験用に英語を学ぶのも、いまのシステムでは必要なことだけれど、
英語という技術的な問題以前に、
自身の国家観や主張を他者に対して披瀝できないというのは、
そもそも人間として未成熟なのではないかと、私は思います。

外国に留学して、語学を学ぶことが流行っていますが、
留学で語学は学べるものの、現地の人との交流で出される話題といえば、
歌舞伎などの日本文化とか、自身の宗教的バックボーンとか、
そういう質問が中心で、それを聞かれるのが怖いばかりに、
あまり現地の人と親密にならないように避けている留学生が多いと聞きます。

自分の考えを伝えるために、
今後、英語は必要なのは間違いないですが、
そもそも自分の考えがなければ話になりません。


さきほどの質問に答えられるかどうかは、英語力とは関係がありません。
もっと言えば、大学を卒業できたかとか、そういうこととも関係はありません。
確かに高校英語と大学英語は難易度が違うし、
学歴と英語力はある程度比例しますが、そういう話ではありません。
しかし、自分の無知を棚に上げ、答えられないことを、
「ほら、ワタシ、大学行けなかったからぁ」と学歴のせいにする人の多いこと。
嘆かわしい。
子供に熱心に英語力をつけても、自分の考えがなければ同じことです。

ちなみに、私は、息子に、受験のために英語を学ばせているのではありません。
外国人と自由に話せるようになって欲しいから学ばせているのです。
だとすれば、同時進行で、文化や思想の知識も蓄積し、
自分の意見をまとめる訓練もしなくてはなりませんね。

大人も同じですけどね。

もうすぐ終戦記念日。
How do you consider future Japan and the relation in the world?

[KAMATA]
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