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飛鳥の執念③ ~強い執念は叶う

昨年の6月末に続いて、今年の4月に鸕野皇女について書きました。
歴史上、マイナーな人物ですので自由に書かせてもらって、
反響はないだろうと踏んでいたのですが、
それなりに感想をいただきまして、実は密かに驚いています。

鸕野皇女は、自分の息子・草壁皇子を皇位につけるため、執念を燃やした女性です。
そのために、姉の子である大津皇子などを次々と抹殺し、
息子のためにガンガン道を切り開いてあげました。
ところが、その草壁皇子は即位目前にして死んでしまいます。
鸕野皇女、どんなにかショックだったことでしょうね。
しかし、気を取り直し、自分が急遽即位して持統天皇となり、
今度は、亡き我が子・草壁皇子の子、つまり自分の孫の軽皇子に皇位をつなぐため、
再び執念を燃やすのです。
ここまでは前回書きました。

その執念は実を結び、
鸕野皇女すなわち持統天皇は、15歳になった孫の軽皇子に譲位することに成功します。
息子・草壁皇子の血筋を絶やさずに済んで、さぞかしホッとしたことでしょうね。

ところが、祖母の執念によって15歳で即位した文武天皇でしたが、
祖母の死から5年後、あっさりと病死します。
次代を担うはずの子・首皇子はまだ6歳、即位には早すぎる。

そこで、再び執念を燃やす人物が登場します。
阿閇皇女です。
阿閇皇女は草壁皇子の妻。
つまり、死んだ文武天皇の母であり、首皇子の祖母にあたります。
歴史は繰り返します。
この阿閇皇女、気を取り直して、自分が急遽即位して元明天皇となり、
亡き我が子・文武天皇の子、つまり自分の孫の首皇子に皇位をつなぐため、
再び執念を燃やすのです。

持統天皇(鸕野皇女)と元明天皇(阿閇皇女)、似てますよね。
まぁ、2人は草壁皇子を介して嫁姑の関係でありながら、
実の姉妹でもあったので、似ていて当然と言えば当然なのですが、
早くに死んでしまった息子に代わり、皇統を守るために執念を燃やす、
その行動パターンの共通性は恐るべきです。

しかし、考えてみれば、歴史とは、ほとんど執念でできているような気がします。

現在の私たちの生活には、歌舞伎などの伝統芸能の世界を除けば、
皇統をつなぐというような重要な役目は課せられていないのが普通ですが、
たとえば一代で大を為した方などの成功譚を聞いても、
執念が重要な役割を持っているようです。
執念という言葉がイヤらしく聞こえるなら、熱意でも使命感でもいいのですが、
ハッキリと目的を設定して熱意を持って取り組む人は、
やはり強いなぁと思います。

邪魔者は抹殺、というのはやりすぎですが、見習うべき点はありますよね。

元明天皇が執念を燃やして維持しようとした系譜は、
故文武天皇の姉の人生をも犠牲にすることで、なんとか孫の首皇子までつながります。
この首皇子が、教科書で有名な、東大寺を建立した聖武天皇です。
またしても、強い執念は実ったのです。

[SE;KICHI]
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