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乗り越えてこそ

10月です。

10年近く、2学期制の学校に在籍していたせいか、私にとって10月と言えば、
新学期だなぁというイメージです。
それは、ちょっと一般的ではないかもしれませんが、
ここ富山のお隣・金沢では小中学生も2学期制ですし、
「10月は新学期」というのも、そんなに珍妙なイメージではないでしょう。

新学期の始まるこの時期、大学などでは履修申告というのがありますね。
学生は、シラバスというカタログのようなものを見て、どの授業を履修するかを選び、
期限までにマークシートなどで申告手続きをします。

気を付けなくてはいけないのは、授業には必修科目と選択科目があることです。
必修科目だからといって、シラバスに赤で目立つように示されているわけではないので、
ちゃんと読んで、間違いなく履修申告しないと大変なことになります。
必修科目の履修を申告し損ねるとか、そもそも履修科目の申告期限を間違えるとか、
例年、この手の“履修申告事故”はあとをたちません。

大学というのは、人にもよるでしょうが、
普通は7月中旬から9月末くらいまで、だいたい2ヶ月ちょっと夏休みなので、
10月は休み明けで、まだ本調子ではない学生も多いでしょう。
その時期に設定される履修申告の1週間、失敗のないよう、
シラバスをよく読むタイプの友人と情報交換したり、結構な緊張感が伴います。

履修申告の事故は、わりと機械的に処理され、あまり温情などをかけてはもらえません。
つまり、履修申告に失敗した者は、新学期早々、留年が決定するという、
人生の序盤で起こる出来事としては比較的厳しい結果が与えられます。

私の同級生にTくんという男の子がいました。
彼はきちんと履修申告書を提出したのですが、1科目だけ必修科目を申告し忘れ、
10月、後期の最初に、いきなり留年が確定しました。
それは、その年はいくら頑張っても進級できないということを意味していますので、
留年確定後、しばらくは自暴自棄というか、呆けたようになっていました。

私たち同級生からは、その様子が憐れみを誘ったわけですが、
しかし、仕送りをしてくれているご両親に叱咤されたとかで、
翌年に履修し直して、同級生から1年遅れで卒業できました。
この間、時間が余っていた彼は、一念発起してアルバイトに打ち込みます。
そのアルバイト先で会社の運営に携わって経営を学んだようで、
現在は関西地方で事業を展開する会社の社長さんです。

また、同じく同級生にKさんという女の子がいました。
彼女も成績は悪くなかったのですが、夏の終わりから体調を崩して実家に帰っており、
学校に戻ってきたころには履修申告期間が過ぎていたという、
先ほどのTくんよりも、より悲劇的な形で留年が決定してしまいました。
結局、体調を万全にして戻ってはきたものの、その年はすることがないという、
真面目な彼女にしてみては生殺しの状態になってしまいました。

彼女は、今度は体調を崩さないように、ジムに通って体力づくりに努めました。
また、頑張りやさんの彼女はTくんのようにアルバイトに注力することはせず、
図書館に通って何がしかを学んで資格の取得を目指したようです。
彼女も1年遅れで卒業できましたが、
その時のジム通いと資格取得が彼女の進路を決めたようで、
現在は名前を検索すればヒットするような、著名なエアロインストラクターです。

履修申告の失敗は学生に絶望を与えるものですし、
横で見ていてもかわいそうに思えますが、
気持ちを切り替え、
予期せず与えられた時間の余裕を逆手にとって何かを学べば、
その後の人生の役に立てることができるのだなぁと思います。


逆に言えば、その時に気持ちを切り替えることのできなかった人は、
その逆境を乗り越えることができないわけで、
システムのせいとか、誰かのせいとか、自分以外の何かのせいにして、
愚痴っぽく生きていくことになるのでしょう。
そういう姿勢は人生の後半に利いてくることでしょう。

この話は学生の履修申告の話でしたが、他の面でもすべて同じ。
愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦、
生きていれば、しんどいことはいくらでもあるでしょう。

そう思えば、挫折の中にこそ学びがあるのだなと思います。

ただし、その学びは、学ぶ姿勢のある者にのみ与えられるようです。
そういう「生きる姿勢」は大事だなと、私は思います。

[SE;KICHI]
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