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半沢直樹さん

いま、日本一有名な会社員と言えば、東京中央銀行の半沢直樹さんでしょう。
すごい人気ですね。

ここ何年も社会には閉塞感が漂っていて、なんとなく、鬱々とした空気に覆われています。
そんななか、半沢さんは、上司からの理不尽な圧力などに屈することなく、
正義のために自分の信念を貫きます。
その姿勢はとても痛快であり、
日々、宮仕えの悔しさを感じている諸氏の溜飲を大いに下げているのでしょう。

私も、日ごろ宮仕えの苦しみを味わっているかどうかは別にして、
毎週、視聴している一人ではあります。

しかし、よくよく見ていると分かるのですが、
このドラマは、構成自体はわりと単純なのです。

ある意味で漫画的というか、
いかにも悪人ヅラした悪人の出てくる分かりやすい勧善懲悪のドラマで、
その構造は時代劇に似ています。
つまり、ドラマとして、演出上のひねりは、あまりないのです。

だとすれば、受けている理由は、あの決めゼリフ以外には考えられません。

やられたら、倍返しだ。

おおお、なんという痛快さ。
これは普通の社会人が言えるセリフではないので、
この痛快なセリフに、このドラマが支持される理由が集約されていると言えます。

しかし、私は、この決めゼリフが好きではありません。

このドラマでは、半沢さんが善で大和田常務が悪という構図が明確なので、
視聴者は必ず半沢側に肩入れするようになっています。
そのため、絶対正義の主人公が悪を成敗しているように見えますが、
私は、大切なのは悪人側の視点ではないかなと思うのです。
つまり、やり返される側。

「やられたら倍返し」は、やられる側から見れば、
いらぬことをすると、倍返しされるということを意味しています。
因果応報という言葉がありますが、これは怖いことです。
悪いことはするものではないですよ、
倍になって返ってきますよ、
ということでしょう。

主人公に肩入れして、悪をちぎっては投げ、ちぎっては投げの半沢さんに、
やんやの喝采を送っている私たちですが、果たして自分はどうでしょうか。
もしかしたらちぎって投げられるほうだったりしないでしょうか。

ドラマの主人公だから、倍返しも正当化されている感じがします。
実際には、ドラマほど劇的でないにしろ、因果応報は働いているはずです。
善行も悪行も倍に増幅されて帰ってくるでしょう。
ドラマだから、主人公が絶対的な立ち位置なだけです。

倍返しされないために、日ごろから悪いことはしないことです。

ちなみに私は、ハンムラビ法典じゃあるまいし、
そもそもやり返すという考え方が好きではありません。
私は「右の頬を打たれたら左の頬をも向けなさい」のほうが好きです。
仏教もキリスト教も、復讐は否定しています。

「やられたら倍返し」は、フレーズがキャッチーなので、
子供や若者の社会で流行する可能性が高そうで心配です。
最近の若者は、コンビニの冷蔵ケースに入って写真を撮るなど、
自分の行動の及ぼす影響に対する想像力に欠ける人が多いようなので、
キャッチーなセリフを真に受けてなんでもかんでも倍返しにすることのないよう、
祈るばかりです。

『半沢直樹』公式 ⇒ http://www.tbs.co.jp/hanzawa_naoki/

[SE;KICHI]
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