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その瞬間

何度か仏像鑑賞を勧める記事を書いてきましたが、
先日、「なぜ仏像が好きなのか」と聞かれました。

まぁ、「だって好きなんだもん」と言ってしまえば、
それは、それまでなのですが、
正確に言うと、たまらない瞬間があるからなのです。

確かに、仏像を観る目は、
最初の入り口としては「美術品を観る目」になるでしょう。
昨今のスピリチュアルブームで参拝する人のほとんどが、
美術品や文化財として、仏像を観ています。

実際に、造形としての価値が高いのは間違いないので、
そういう見方も決して悪くないと私は思います。

しかし、一方で、町中にあるお寺を訪れると、
たまに、目を閉じ、背中を丸めて合掌し、
一心不乱にブツブツ言っている老婆などを目にします。
この老婆にとっては、
そこに祀られている仏像の美術品的な価値など、関係ありません。

仏様におすがりしたくて願い事を唱えているのか、
もしくはご加護があって上手くいったことを感謝しているのか、
それはその老婆にしか分かりませんが、
とにかく、仏様を信じ、毎日通っては手を合わせているのです。

そういうのを見ると、私は、
あぁ、仏像、嬉しいだろうなぁと思います。

その老婆にとって、その仏像は、願いを聞き届けてくれる存在であり、
いつも見守ってくれているありがたい存在のはずです。
だとすれば、老婆にとって、その仏像は確かに生きているのです。

生きている仏様に対して、生きている老婆が一生懸命に何かを祈っている。
それは、明らかに信頼関係で結ばれています。

別にお寺でなくても、神社でも教会でも構わないのですが、
わたしは、そういう、地域に根差した、
生きた信仰の様子を眺めているのが、心から好きです。
祈っている姿は、人間が謙虚になっている姿であり、
心の状態として純粋で、美しいと私は思っています。
私にとって「たまらない瞬間」です。

私は、その瞬間を感じたくて、仏像を拝観するのかもしれません。

[SE;KICHI]
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