fc2ブログ

足りるんでしょうか?

「困っている人がいたら助けよう」と学校で習ってきたものですから、
私は、元日の能登半島地震から半月ほど経過して以降、
何度か被災地にボランティアに入らせてもらいました。

私は足腰が強くないので、ガレキを掘り返すようなことはできませんが、
何かできることはないかとボランティアに加わっているわけです。
ここで言いたいのはボランティアの話ではなく、
被災地に向かう、その道中の話です。

被災地に向かう道路は、大小さまざまな亀裂が入ったり、大きくうねったり、
場所によっては土砂崩れに流されたりしていて、
最初の頃は、かなり手前までしかクルマでは入れませんでした。
私がボランティアに参加できるのは土日だけですから、
次に被災地に入れるのは1週間ほど後になりますが、
その頃には簡単な亀裂なら埋められ、軽い段差はならされ、
震源までの道路は少しずつ復旧していました。
もちろん、壊滅的な被害は簡単には修復できませんが、
さらに1週間後には、また復旧が進んで、どんどん道路が直っていくのです。

私は、スゴッ!と思いました。

私には道路を修復することはできません。
職人というと、どうしても、伝統工芸や工業製品を作る人を想像しますが、
私たちには作れない道路を作っている方々も職人と言えるでしょう。
そういう職人が集結して、着実に道路が直っていく様に、
職人たちの気概というか、矜持のようなものを感じるのです。

そこで、ハタと思ったことがあるのです。
20年後も50年後も100年後も、
道路が壊れたら直してくれる職人が、
果たして充分にいるのだろうか、と。


先日、富山県内の工業高校の先生方と懇談する機会がありました。
彼ら曰く、ただでさえ少子化で子供が減っているうえ、
「普通科」という、何が普通なのかよく分からない学科に人気が集中し、
工業高校などの職業科は軒並み定員割れしているとのこと。
特に電気系や土木系の学科は、もはや存続が難しいほどだ、とのことです。
だとすれば、20年後や50年後や100年後、
電気系や土木系の職人の確保はおぼつかないという話です。

もちろん、震災などは起こらない方がよいと思いますが、
震災に限らず、道路などのライフラインが破損することはあるでしょう。
その時、直してくれる職人が不足するということは、
国土の荒廃を意味しますし、特に、田舎では深刻なこととなるでしょう。

とはいえ、私をはじめ、いまさら土木の仕事に就くことはできません。
また、少子化については、一朝一夕には対策を思いつくことすらできません。
私たちにできることは、子供たちに、
「ものづくりってすごいぜ!」とか「国土建設ってかっこいいぜ!」なんて、
土木建設業を崇高な仕事であると伝えることくらいです。

元日の地震には、単純に怖いと感じましたが、
少子化はこのようなときにリスクとなるのだと改めて感じました。
どうしても私たちは愚かなので、
ついつい、被災地に水を送ったりトイレを送ったり募金したりして、
「支援してやったぜ」と恩着せがましい思いを抱いて、
そしてすぐ忘れてしまうものですが、
そうではなく、長い目で、少子化なども考えに入れて、
20年後や50年後や100年後の対策を考えたいところです。

いまの日本は、
100年前や50年前や20年前の先人が努力して作ったものです。
だとすれば、今の私たちには、
20年後や50年後や100年後の人のために努力する、
そういう義務があると思うのです。


震災の爪痕①震災の爪痕②
震災の爪痕③震災の爪痕④
震災の爪痕⑤

[SE;KICHI]
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR