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クルマの進歩

どれくらい前の話か、私が当社に入社した際、
会社は私に新車の営業車を貸与しました。
いたいけだった私は、業務用の車両のスペックってこんなものかと思って、
そんなに疑問には感じていませんでしたが、
あとあと考えるに、そんな若造に与える車両なのですから、
安全とは関係のない機能は削ぎ落とされた仕様になっていたようです。

私はクルマの運転が好きではないし、自分の運転に自信があったりもしないので、
いまでは、助手席に誰かを乗せるようなことは基本的にやりません。
しかし、なにしろ、当時はいたいけでしたからね、
入社早々、上司を助手席に乗せ、高速道路に乗ったことがありました。

トンネルに差し掛かった時、その上司が言うのです。
「ふ〜ん、アンタ、トンネルでライト点けないタイプかぁ」と。
これに自分がどう答えたのかは残念ながら思い出せませんが、
極めて心外であったという印象だけは、いまだによく覚えています。
当時、プライベートで自分が乗っていたクルマにはオートライトが搭載されていて、
私には、ライトを手動でカチカチする習慣がありませんでした。
なので、手動でライトを点灯するなんて、予想外すぎて心外だったわけです。

なぜ、急にそんなことを思い出したのかというと、
先日のこと、現在、私に会社から貸与されている車両に、
ふとみると「AVH」というボタンがあるのを発見したから。
このボタンはクリープを無効にするボタンなのですが、
まぁ、そのボタンがあることは認識していたものの、
説明書を読んだりするのも面倒なので、なんだか分からないままだったわけです。
それを、何を思ったか急に調べ出し、
何のボタンか分かったうえで、今では毎回利用しています。

するとどうでしょう。
信号待ちだろうが渋滞だろうが、
ブレーキペダルに足を乗せて踏み込んでいなくても、
クルマは停止したまま進みません。
と、書くとたいしたことないように思えますが、
世の中には、停止中にうっかり足をブレーキから離してしまったことによる、
「クリープ追突」という事故形態が例年そこそこの件数あるようですから、
これは地味ながら有用な仕様でしょう。

思えば、昔のクルマはバタバタしていました。
停止したらブレーキとクラッチを同時に踏みながらシフトノブをローに入れ、
発進時にはブレーキから足を離して、
アクセルペダルを徐々に踏みつつクラッチを段々上げていき、
その状態からクラッチを戻しながらアクセルを踏み込んでいくという、
いま思い出しても、よくそんなことやってたなと驚きます。
実際、けっこう感覚的なものなので慣れるまでは難しく、
教習所では坂道でこの発進を成功させる練習を何度もさせられたものです。

いま、クルマはボタンひとつで起動しますし、
ギアを「D」に入れれば発進し、段階的な微調整は不要です。
センターラインに沿ってはみ出さずに走ってくれますし、
設定すればペダルすら踏まなくても定速で走ってくれます。
前の車との車間距離はクルマが勝手に取ってくれて、
近づきすぎると勝手にブレーキをかけてくれます。
そして、AVHがあるから、信号待ちでブレーキから足が離れても大丈夫、と。

クルマ、便利になったものです。

その反面、手足がヒマになりましたよね。
昔は、左手がシフトノブで右手がハンドルとチョークレバー、
左足がクラッチで右足がブレーキとアクセルと、
四肢総動員で運転していて、
タイミングが悪いとタバコの灰を灰皿に捨てるのも大変なくらい忙しかったものですが、
いまは、右手のハンドルと右足のブレーキ&アクセルのみ。
それどころか、しばらくハンドルを動かさないと「ハンドルを持ちなさい」と怒られる始末。

いま、運転中のスマホ操作で検挙される人が後をたたず、
それが原因で発生する事故なども多いでしょう。
私は思うのです。
みんな、運転中、ヒマなんだな、と。
昔みたいにバタバタとギアを繋がなくていいから、
することなくてスマホを見ちゃったりするんだろう、と。

AVHの発見によってクルマの進化に感嘆した私、
早く、寝ていても目的地に連れて行ってくれるところまで進化させないと、
中途半端にヒマになったドライバーは、
どんどんいらんことして危険なことになるのではないか
と思った次第。

まぁ、逆に言えば、
オートマ車を禁止して、
全車マニュアル化を義務付ければ大幅に違反は減ると思いますね。
そのとき私は、運転を諦めるとは思いますが。

[SE;KICHI]
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