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Κυριακή προσευχή

-主の祈り。

中軽井沢に「石の教会」というのがありますよね。
ブレストンコートの裏、高原教会の反対側くらいです。
大正期のキリスト教指導者・内村鑑三の顕彰を目的として建てられた教会で、
地上が礼拝堂、地下が内村鑑三記念堂となっていて、
観光ガイドにも取り上げられることが多いので、
立ち寄られたことのある方も多かろうと思います。

石の教会
https://mousou-wife.xyz/entry/2021/07/07/080220

かなり斬新な建物で、内部は石で組まれたドーム型なのですが、
その、階段状にしつらえられた祭壇というか舞台の、
蹴込みの部分に英文が書かれています。

 OUR FATHER IN HEAVEN.
 HALLOWED BE THY NAME
 THY KINGDOM COME
 THY WILL BE DONE


これは、新約聖書に記されている祈祷文で、
聖書を読む方なら知らぬ者はいないであろうという一文で、
日本で言えば、正信偈とか般若心経とか、
ほぼすべての人が知っている感じのものです。

余談ですが、聖書のこの文章は、
さらに「IN EARTH AS IT IS IN HEAVEN」と続くのですが、
初めて石の教会を訪れたとき、
… WILL BE DONE と途中で終わっているのを見て、
残りはどこだと堂内を探し回ったものでした。
(実際は、段数の関係で、残りの部分はないそうです。)

読めば分かると思いますが、
天におられるという神様(私たちの父)に対し、
天がそうであるように、地上にも神様の光がいきわたりますように……というような、
そういう文言ですね。

天にはもめ事はなさそうですが、
残念ながら地上は、ウクライナとロシアの戦争や中国の海洋進出に始まって、
個人レベルのSNS中傷合戦から行儀の悪い車の運転まで、
大小さまざまな喧嘩だらけです。

繰り返しますが、前述の主祷文は、
(おそらくはすこぶる平穏な)天におられるという神様に対し、
天がそうであるように、地上にも神様の光がいきわたりますように……と、
地上に天のような平穏さを求める祈りです。

これ、聖書の言葉なので、
仏教や神道を信仰する人とは直接関係がないかもしれませんが、
私は、万人の考え方として大事だと思うのです。

たとえば、海外の戦争や貧困の問題。
日常生活で話題になることは、まぁ、ありません。
どうしてでしょうか。
みんな、日本とは関係ないと思っているのでしょうか。
一方で、バレーボールとかバスケットボールとかラグビーとか、
スポーツイベントでは大騒ぎしがちです。
また、最近で言えば、
特に知り合いでもない経営者(故人)の性癖の話とか、
狂った人物による放火惨殺の顛末(裁判)とか、
そんなことに興味を持って、
果たして自分の人生の役に立つのか

ちょっと意味が分からないことで世間は騒いでいますが、
自分に直接の関係はないという意味ではどれも同じです。

スポーツイベントや他人の性癖もいいのですが、
私たちがすべきことは、誰かと戦って打ち負かすことではなく、
その敵と見える誰かにも神様の光がいきわたって、
平穏な世の中が来ますようにと祈ることではないのでしょうか。

もちろん、黙って祈っていれば平和が到来するわけではないので、
それぞれに、現実を直視して行動することが求められるでしょう。

たとえば、ロシア軍による
ウクライナへの侵攻で、
心を痛めている人や戦争反対や平和を願っている人は多いはずですが、
よくよく考えてみるに、その予兆はあったはずで、
突然戦争になったわけではないはずです。
だとすれば、いま、日本は喫緊の戦争危機にさらされてはいないけれど、
そういうことの予兆は、本当にまだないでしょうか。
関心を持って見、現実を直視して行動を決めることが大事でしょう。


しかし、その前提は、
ウクライナかわいそう、ロシアけしからんというような勧善懲悪ではなく、
どちら様にも神様の光がいきわたって、
平穏な世の中が来ますようにと祈ること
だと思うのです。
それを前提に行動を考えたほうがよいのではないのか、と。

世界は、ウクライナとロシアのどちらを支援するか、
さながら陣取り合戦の様相を呈していますが、
その土俵からいったん降りて、どちらがいい悪いという舌戦もやめ、
両者に光が降り注いで仲良くするにはどうしたらいいか、
考えたいところです。

母国を支援するというのは、戦って勝つことではなく、
母国を含めて、世界が平穏であること
だと思うのです。

[SE;KICHI]
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