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魅惑の・・・(10)

あらら、2020年は書いていませんでしたね。

「お釈迦さま」って、よく聞きますよね。
パンチパーマの仏像を見たらお釈迦さまだと思う人も多いのでしょうか、
仏さまの代名詞のような扱いになっているのが「お釈迦さま」です。

この「お釈迦さま」、正式には釈迦如来と呼びますが、
仏像のなかで、唯一、
実在した人物を表現しているのが、この釈迦如来です。

“如来”というのは「悟った人」というような意味で、役職名みたいなものですが、
“釈迦”のほうは、釈の字も迦の字も特に深い意味はなく、
シャカ族という、現在のインドとネパールの国境近くに住んでいた部族の名前を、
漢訳といって、わざわざ漢字で表現しただけのものです。
つまり、釈迦如来って、「シャカ族の悟った人」という意味になります。
そのネーミングだと該当者が何人いても大丈夫な感じもしますが、
具体的には、紀元前5世紀前後に実在していたシャカ族の皇子で、
ゴータマ・シッダールタ( गौतम सिद्धार्थ )という個人を指しています。

皇子なので、おそらく左うちわでの生活が保障されていたと思うのですが、
彼はなぜか求道家であり、王宮での酒池肉林に虚しさを感じて、
皇位も妻子も捨てて出奔したのでした。
そして、いろいろな仙人の弟子になったり、苦行林(という場所)で肉体行に励んだりして、
7年ほどの歳月をかけて修行して悟りを開いたのが、仏教の始まりで、
釈迦如来というのは、つまり、創始者を神格化したものというわけです。

その後、本人没後に、
「悟った人(“如来”)がひとりだけとか、おかしくね?」ということになり、
薬師如来やら阿弥陀如来やらの同僚が生み出され、
「あと、もう少しで悟れそうな後輩とかもいたほうがそれっぽくね?」から、
「じゃあさ、その後輩、変身が得意な設定とか、どうよ?」とか、
「どうせなら、もっとスケール大きい、宇宙神とか出そうぜ!」なんて、
脚本をいじってるうちに登場人物が増えたというのが、いまの仏教の世界観です。

よく、キン肉マンとか、魁!!男塾とか、もしかしたらドラゴンボールなども、
仏教の世界観に似ていると言われることがあります。
まぁ、たくさんの個性的なキャラクターが登場し、
それぞれの個性を生かして敵(仏教だと迷いとか執着)と対峙するという構造は、
たしかに似ている面もあるとは感じますが、
それよりも、おそらく、世界観を広げようとしたときに、
必要に応じてキャラクターを追加しつつ全体を統合しようとした手法が、
なんとなく仏教とそれらとの共通点なのかなという気がします。

さて、釈迦如来は、なにしろ実在の人物がモチーフですから、
キャラクター設定が多彩というか、緻密で、
生まれたての姿や苦行中のガリガリに痩せた姿から、
菩提樹の下で瞑想している姿や亡くなる直前で横になっている姿まで、
それはそれは、人生のさまざまなシーンを切り取られています。
それぞれのモチーフで仏像が作られるので、
如来の仏像としてはパターンの多い種といえると思います。

また、世界観拡大のなかで釈迦如来には弟子が登場しており、
左右に文殊菩薩と普賢菩薩を従えた三尊で作られることもあります。
それもまた、ヘルクラウダー + ベビークラウド みたいな感じで、
ドラゴンクエストを彷彿とさせます。
しかも、ビジュアル的にも、
文殊菩薩は獅子に乗っており、普賢菩薩はゾウに乗っているなど、
そのダイナミックな造像も魅力のひとつになっています。

最後に、オススメをご紹介しておきますね。

8年前にもチラッと紹介させていただいた、白鳳仏の蟹満寺(京都)
体内に布で作った内臓が収められ、生身仏として祀られてきた清涼寺(京都)
平安期の国宝・釈迦如来像を2体も有する室生寺(奈良)

それから、生まれたばかりの姿を表現している誕生仏を擁する東大寺(奈良)
厳しい修行でガリガリになった姿を表現した苦行像を祀っている建長寺(神奈川)
それから、亡くなる直前の寝そべった姿を表現した涅槃像を安置する法隆寺(奈良)

また、椅子に腰を下ろした白鳳期の像が特徴的な深大寺(東京)も有名ですし、
ちょっと前に紹介した飛鳥寺(奈良)の飛鳥大仏も釈迦如来ですね。

一生に一度くらいは
見ておいて損はないと思いますよ。


[SE;KICHI]
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