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10年越しの理解。

生来……ということもないのかもしれませんが、
自分で自分を、わりとうかつなタイプだと思うのです。

5年以上の前の、30万円以上する哲学書をなくした話にも書きましたが、
私は、どういうわけか、手に持っているものを紛失しやすいのです。
たとえば何かをバッグに入れて持ち歩いているときに、
それをバッグごと紛失したことは、これまでに一度もありませんが、
一旦何かをバッグから出して手に持ってしまうと、その何かは高確率で紛失するのです。
たとえば、私はスマホを衣服のポケット等に入れて携帯するようなことはせず、
だいたいバッグにしまっていて、決まった時間にまとめて確認します。
そういうスタイルだと、着信にも気が付かず、折り返しも遅くなるので、
知人からは「気づけるようにちゃんと携帯しなよ」と注意されるのですが、
手に持ったりポケットに入れたりすると紛失するので、改める気はありません。
いや、だって、それについては何回もの前科があるのですもの。

どうやら、ある一定よりも小さなものについて、意識から飛びやすいみたいで、
それはつまり、小さなものに関心が向けられないということですし、
細かいことの確認が怠りがちになるクセがあるということです。

先日、コンビニを利用した際、
買い物を終えて乗り込んだクルマは、同じ車種の他人のクルマでした。
同じ車種だったので、よく確認もせず、他人のクルマに疑いもなく乗り込み、
シートに座ってハンドルを握り、助手席に置かれた見知らぬカバンが目に入ったとき、
ようやく、「あ、これは自分のクルマじゃない!」と気づいたという悠長さ。
もちろん、持ち主に知られる前にシレっと退却したわけですが、
自分のうかつさに動揺した瞬間です。

それに似た話で、もう10年以上も前のことですが、温泉の脱衣所での話。
最近の温浴施設などはしっかりとしたロッカーを備えているところも多いですが、
たとえば、旅館の大浴場なんかではカゴだけだったり、
扉のない箱が並んでいるだけの簡易的なロッカーだったりすることも多いでしょう。
とある旅館の脱衣所にて、私は着ていた浴衣を脱いで簡易ロッカーにしまい、
そのまま浴室へ向かって温泉を堪能しました。
そして、風呂上がり、私は自分のロッカーからバスタオルを取って身体を拭き、
肩に浴衣を羽織ってから下着を広げ、身に着けようとして気づきました。
「あ、この下着、自分のじゃない!」と。

自分に呆れつつ、持ち主に知られる前にシレっと元に戻そうとしたわけですが、
このときは運悪く、持ち主が戻ってきてしまいました。
自分の浴衣を羽織った見ず知らずの私を見て固まる持ち主。
いや、こちらも、バスタオルや浴衣など、
その方の持ち物を濡らしてしまっているので、恐縮すぎて固まる私。
動揺した私は、何を思ったか、
肩に羽織っていた浴衣を外してその人のロッカーに戻し、
使って濡らしてしまったバスタオルは唖然とするその人に手渡してから、
そのまま逃げるように浴室に戻ったのでした。
いま思えば、浴衣は致し方ないにしても、
バスタオルは未使用の私のものを渡してあげればよかったと思うし、
浴衣にしても、フロントに電話すれば新しいものをもらえたと思うのですが、
その時の私にはそのようなことは思いつかず、ただ浴室に逃げるのみ。
いやぁ、湿ったバスタオルを渡されたその人、
どんな気持ちだったのでしょうか。

このエピソード、私はこれまで、あんまり積極的に披露してはいなかったのでした。
というのも、私は、他人からどう見られているかということに、
ほとんど興味がない
タイプなのですが、
そんな私からしても、さすがにこのエピソードは気味悪がられるのではないかと、
ちょっと披露することを自粛していた感じです。

ところが、先日、仲間うち4人で温泉旅館に泊まった時の話。
茹でガニに天婦羅にしゃぶしゃぶと、食べきれないほどの料理をいただいて、
ほどよくアルコールも回った夜半。
酔いも落ち着いて身体も冷えてきたので、4人して温泉に漬かりに行ったわけです。
温かい温泉を堪能し、幸せな気分で浴室を出て脱衣場に戻った私。
そこで目に飛び込んできたのは、一足先に風呂から上がって、
私のバスタオルで股間を拭いている友人Fの姿でした。
私が思わず「あっ! それ……」と言ったところ、
友人Fは即座に自分のやってしまったことを理解し、
ひと呼吸おいて、気まずそうに、私にそのバスタオルを手渡してきました。

そして、私はすべてを理解しました。
10年前、私にバスタオルを湿らされた人が、
こんな気持ちだったのかということに。
人生の途上において他人の股間を拭いたバスタオルを渡されるという経験は、
正直、なかなかない体験ですので、微妙な気分でした。

細かいことの確認は大切だという話です。

[SE;KICHI]
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なに、この話 (笑)
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