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ZUMBAからの、記憶の話。

最近、あんまり書いていませんでしたが、
ZUMBA をやり始めて15年くらいになります。
最近はコロナの影響でお休みが続いていますが。

ZUMBA愛好家にとって特別なイベントが、『ZUMBAカンファレンス』です。
アジア圏の場合は毎年11月に開催されていて、
ZUMBA創始者のベト・ペレスをはじめ、海外のトップインストラクターが招かれ、
まぁ、なんというか、濃厚接触しまくりの、スペシャルなイベントです。

ZUMBA Conferencehttps://www.j-wi.co.jp/

そこで近くにいたメキシコのインストラクターと話していた時のこと。
「好きな曲は何ですか?」と聞かれた私は、
2年前ほどのメレンゲの曲名を答え、軽く踊っても見せたのですが、
その彼女は、「そんなの、覚えてないわ……」と、
どうやら過去の曲については覚えていないようなのです。

5年ほど前にも書いたのですが、
ZUMBA は、1箇月に一度、新曲が10曲ほど詰まった CD がリリースされ、
スタジオのプログラムも、そのCDを使って行われるため、
つまり、それぐらいの周期で新曲が登場し、
その分、古い曲はかからなくなっていくシステムです。

私は、すべての曲を覚えているわけではありませんが、
特徴的なコリオ(振り付け)の曲は覚えていて、
いまでも「あの曲は楽しかったなぁ」とか「あの曲は盛り上がったなぁ」とか、
なんとなく思い出すタイミングもないことはないのですが、
メキシコの彼女はどうやら過去の曲はほとんど記憶になく、
いま、タイムリーに使われている新曲についてしか眼中にないようでした。
お互い、相手に対して「それって、おかしくない?」と思った私たちは、
そのへんにいたコロンビアの女性グループにも意見を求めましたが、
彼女たちも、「え、過去の曲なんて覚えてないわ……」と言われてしまい、
まぁ、要するに、私の完敗でした。

実際は日本語が通じる場ではないので私も英語で話しますし、
彼女たちも母国語のスペイン語では私に通じないからと英語を使ってくれたので、
互いに慣れない英語だったせいで、緻密な会話ではなかったかもしれませんが、
彼女たちの言い分を要約すれば、
「だって、覚えていても意味ないことは、忘れるべきじゃない?」
「それを覚えておくより、これからのことに集中すべきじゃない?」
「過去の記憶を残すと、新しい楽しみが入ってこないじゃない!」と、
少なくともメキシコとコロンビアというスペイン語圏の女性たちは、
どうやら初対面の方同士だったようですが、そう思うようでした。

これは、実はなかなかショッキングなことでした。

私の上司が尋常ではない記憶を持つ人だというのは以前紹介した通りですが、
一方で、彼は、いろいろなことを細かく知りたいという好奇心も備えている人物です。
実は、この併せワザは、なかなかにタチの悪いことで、
彼は、好奇心に任せて、なんというか、TVの細かいニュースなどをやたらと視聴し、
その内容を、人物の表情までも長期間、下手すれば何年も覚えているうえ、
“ニュースで放送していたことはみんな同程度に記憶している”と思っているため、
たとえば会社での雑談が始まったと思ったら、
普通の人が気に掛けないような内容だったりするということが、
まぁ、当社では割と日常的にあるわけです。
それで、実際、どのようなことが起きるかというと、
好奇心の差が情報量の差となるため、議論などが成立しないことが多いでしょうか。
それは、部下にとって、なかなかにうっとうしいことではあるのですが、
こちらも慣れているので、別に不快というわけでもなく、
部下同士、本人不在の場で、
「○〇のニュースってさぁ、あの人ならこう言うだろうねぇ 笑」などと、
まぁ、それなりに順応してきてしまっているところもあるわけです。

そういう『過去ログ』みたいな上司に慣れ親しんだ私にとって、
ZUMBAカンファレンスで出会ったスペイン語圏の女性による、
「それを覚えておくより、これからのことに集中すべきじゃない?」
という価値観の提示は、意外と衝撃的なことでした。

なぜなら、上司に、
「なぜそんなに記憶しているのか」、
「なぜそんなに気になるのか」と質問したところ、
「覚えようとして覚えているのではなく、自然に記憶しているのだ」、
「自然と気になってしまうのであって、理由などない」などと、
ほぼ質問に答えてはくれなかったわけですが、
つまるところ、意図せず、受動的にそうなっているということですよね。
一方、それに対して、スペイン語圏女性による、
「過去を覚えておくより、これからのことに集中すべきじゃない?」という価値観は、
結局、「覚えておくか、おかないかは自分で決める」という言い方であり、
そこに取捨選択というか、能動的にそうしているということでしょう。

私にとっては、
日本の記憶とスペイン語圏の記憶には明確に差があることがショックでした。
自然に蓄積していっている感覚の日本の記憶と、
自由意思による選択行為であるスペイン語圏の記憶。
どちらが正しいとか高度だとか、そういうことではありませんが、
記憶という概念に文化の違いがあるということを知り、
それは、私にかなりのインパクトを与えたのでした。
英語圏など、ほかの言語圏ではどうなのでしょうか。

さて。
コロナの騒ぎが収束しても、こんなに大人数が集まるイベントは、
もうできないかもしれません。
zoom……ではグルーヴ感が……ねぇ。
コロナ後、どうなるのか、考えていかないといけませんよね。

[SE;KICHI]
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No title

うわーっ! これは三密ですね!
こんなイベント、もうやれる日は来ないかも。
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