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罪深いこと

昔、『料理の鉄人』という人気番組がありましたが、
先週、13年ぶりに『アイアンシェフ』としてリニューアルして放送されました。

番組自体の良し悪しは私には分かりませんが、
冒頭の、主宰を演じる玉木宏さんの挨拶が振るっていました。

曰く、
「最近、ファストフード、ファストファッションなど、
安くて手軽なものが喜ばれる風潮が蔓延しています。」


蔓延!

・・・私もそう思います。

『良いものを安く』という宣伝文句がありますが、
私は、そんなものはないと思っています。

だって、
“良いもの”であるなら、安い必要はないはずです。

“良いもの”には理由があるはずです。
品物が高品質であるとか、優れた熟練の技術であるとか、細やかな配慮とか。
それに対して、消費者は、自分が納得できる範囲で対価を払っているわけです。
それは、その、高品位なサービスを提供してくれた人に対する評価です。

安く提供できているということは、
品物やサービスに対する総合評価が低いということです。
それは“良いもの”ではないとも言えます。
『安くて上質』は、本当は『安いわりに上質感がある』だけの話です。

“自分が納得できる範囲”
というのがミソです。

人間、自分が納得できればお金を払うし、納得できなければ払わないものです。
つまり、納得できるかできないか、自分の心の問題なのです。

だから、理屈のうえでは、1杯5000円のラーメンだってアリです。
店主にしてみれば、「5000円の価値はある」と思っての価格設定のはずです。
食べた人が「なるほど、5000円の価値はある」と思ったなら、
気持ちよく対価は支払われるはずで、それは適正価格なのです。
しかし、払う気がない人というのは、
最初から「ラーメンに5000円はないわ」と思っているわけで、
要するに、「5000円分の店主の努力は理解できない」ということです。

私はたまにホッケを食べます。好きなので。
旭川から取り寄せるホッケは、1枚1000円近くします。
近所のスーパーや居酒屋ならもっと安く手に入りますが、
明らかに味が違うため、私は旭川からホッケを取り寄せるのです。
そして、私自身は、おいしいホッケに出費することを納得しているのです。
ホッケに関心がないとか、ホッケなんてスーパーで充分という人には、
理解できない出費のはずです。

最近、価格が物事の判断基準になっている人が増えているような気がします。
それは、蔓延と言ってもいいかもしれません。
そういう人にとっては、安くて手軽なものが喜ばれるのでしょう。

それは、品物が高品質であるとか、職人の技術の結晶とか、
平たく言えば、美味しいとか、丈夫だとか、心地よいとか、
そういうことに価値を認めない、理解しようとしない考えです。
つまり、付加価値を評価しない考えです。

価格の話をするなと言っているのではありません。
ただ、その価格を理解できるかどうか、納得できるかどうかは、
本人のマインドにかかっているのです。

安くて手軽なものを喜ぶという行為は、
「自分には、品物の品質を理解できない」と表明しているようなものです。
提供する方々に対する敬意をはらえないと表明しているようなものです。

不況ですから、安くて手軽なものに走る気持ちも分からなくはないですが、
貧乏臭い考え方は、現実の貧乏を引き寄せると思います。
もしかしたら、デフレの一因にもなっているかもしれません。

貧乏臭いのは、貧乏よりも重罪だと思います。
あんまり安さばかりを判断基準にするのは、もうやめにしたいと思うのです。

[SE;KICHI]
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