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ほんの少しだけ疑問に感じていること

先日、飲食店で働く女性とランチに出かけました。
入ったお店は洋食屋さんで、
メインの料理に、サラダやスープ、パン、デザートなどがついたセットがあり、
彼女も私もそれを注文しました。

注文時、メイン料理やソースの種類などを選んだ後、
「食後にコーヒーか紅茶をお持ちいたしますが、どちらになさいますか」と、
こうしたお店ではよくある感じで聞かれました。
それを聞いた彼女はやや憤慨した様子。
「デザートが何か分からないのに、ドリンク、選べないよねぇ」と。

まさに、我が意を得たり、私は嬉しくなりました。
私も、“めんどくさいヤツ”と思われないよう、あまり口には出しませんが、
本当はチーズケーキやアップルパイにはコーヒーを選びたいし、
パウンドケーキやシフォンには紅茶を選びたいタイプです。
もっと言えば、同じコーヒーでも、
浅煎りか深煎りかで合うスイーツが異なるものです。
だから、確かに、あらかじめデザート情報は詳細に開示してほしい気もします。
紅茶を頼んでおいて、デザートが甘いフランだったら台無しですもんね。
実は、私、そのようなことはしょっちゅう思っています。

彼女は、仕方なく、店員さんを呼び、
今日のデザートが何かと店員さんに質問したのですが、
「生クリームを使ったケーキです」という、抽象的な答え。
いやいや、知りたいのはそのデザートがどれくらい濃厚かってことなんですが……、
まぁ、これ以上突っ込んでもアレなんで、
おとなしく、2人してコーヒーを注文したのでした。

世の中、このようなことは、実に多くあります。

居酒屋はもちろん、そこそこ高級な割烹ですら、
店に入って席についたら、まず聞かれますよね。
爽やかに、「先に……お飲み物、お伺いしますね」って。

何年か前、『ワカコ酒』で読んで、大いに感銘を受けたのですが、
本来、どんなお酒を選択するのかって、
何を食べるのかを抜きにして答えられないでしょう。
それは、これから食べるのが洋食なのか和食なのか知らないのに、
「牛乳にしますか、お茶にしますか」と聞かれているようなものです。
牛乳を頼んだ直後、運ばれてきた食事が和食だったら落胆しますよね。

つまり、私は、これから何が出されるのか、教えて欲しいんです。
「アヒージョです」って言うのなら日本酒は頼まず、
そうですね、スパークリングワインあたりにしますし、
逆に、「芙蓉蟹です」って言うのであれば、ビールは頼まず、
紹興酒とかにするかもしれません。

たとえば、揚げ物や焼き鳥などはビールで正解でしょう。
でも、生臭いものや出汁を使った料理には日本酒が合います。
もっと言えば、焼き魚やサザエの壺焼き、ホッケなんかは生臭いうえに温かいので、
冷酒でキュッと締めたい感じですよね。
一方で、酒盗とか白子ポン酢とかあん肝なんかは、
熱燗をゆっくり飲みながら味わいたいものです。
だし巻き卵とか揚げ出し豆腐は、私は、冷やでもいいかと思ったのですが、
『ワカコ酒』でワカコちゃんがぬる燗がいいと言っていたので、
まぁ、そうなのかもしれません。

お酒って、
酔っ払えさえすれば安い酒でもいいって人を除いては、
旬の肴を引き立てるようなものでないとダメだと思うのです。

早春にはフキノトウとかタラノメとかをいただきたいし、
それから少し経ったらウルイとか桜えびを楽しみたいものです。
いまの時期は、そうですね、キビナゴとか、どうでしょうか。
いや、タラなんかもいいような気もしますが、あれは淡白な白身なので、味付けによりますよね。
それに、キノコ類ですかね。
マツタケなら土瓶蒸し、マイタケなどなら天婦羅などでしょうか。

うふふふ、お酒、飲みたくなってきちゃいましたね。

このところ、昔ながらの居酒屋さんというのは、業績が厳しいそうです。
聞けば、日本酒の店だとか、ワインがおいしいとか、
はっきり何が得意か言わないと、少なくとも若者に人気が出ないのだそうです。
そりゃあ、そうだろうなぁと思います。
だって、恋人もいらない、クルマも所有したくない、
カラオケも独りカラオケが流行で、お酒の付き合いもしたくないという、
個を重視する世代が増えているわけですから、
旬に合わせたお酒や料理との出会いを楽しむという感覚よりも、
自分が予想したものを、予想のとおりの形で供給してほしいということなのでしょう。

先ごろ最終回を終えた『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』でも、
刺身の苦手な蛭子さんは、
そこの名産が何だろうがお構いなしにオムライスなどを頼むわけで、
それが視聴者の笑いを誘うポイントになっていますが、
よくよく考えたら、デザートが何だろうが、料理が何だろうが、
そんなの関係なく飲み物を決めるって、それでは蛭子さんと一緒のような気もします。

AIの進歩が言われている昨今ですが、
「飲み物は何になさいますか」と尋ねられて、
「じゃ、コーヒーで」とか「とりあえずビールで」なんていうのは、
機械的にそう答えているわけですから、
なんか、AIの受け答えのようですね。

そんな高尚な話でもないのですが、
小さなことに楽しみを見つけていきたいと思うところなのでした。

[SE;KICHI]
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