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『鎮安堂・飛虎將軍廟』

以前、家族で海外に旅行に行った方の話を書きましたが、
その旅行先が台湾だったということで、
その記事を書いた時に思い出したのが、
台南市の『鎮安堂・飛虎將軍廟』です。

鎮安堂・飛虎將軍廟

ここは大東亜戦争中に台南市上空の空中戦で戦死した、
日本海軍の杉浦茂峰少尉が、神様として祀られているところです。

すごくないですか?
この時期、戦死者を祀った日本の靖国神社が中韓から批判されがちですが、
台湾に、戦死した日本兵を祀った廟があるのですよ。

1944年、ゼロ戦の搭乗員だった杉浦少尉は、
海尾寮という大きめの集落の上空で、
来襲した米軍機を迎撃する際に被弾してしまいます。
戦闘機は発火しながら急降下、そうなると墜落するしかないわけで、
その時、もしパラシュートで飛び降りて逃げれば、
杉浦少尉自身は助かるかもしれませんでしたが、
戦闘機は間違いなく集落に墜落し、大惨事となってしまいます。
そこで、杉浦少尉は、集落への墜落を避けようと、
郊外にある畑に向かう努力をします。
そんな無謀な操縦をしているうちに脱出が遅れた杉浦少尉は、、
米軍機の機銃掃射を受けて戦死したのです。
享年21歳。

カッコよくないですか?
いや、戦死したことがカッコいいといっているのではありませんが、
杉浦少尉のその行動により、集落は無傷で、負傷者は出ませんでした。
つまり、21歳の青年のとっさの判断により、集落が守られたのです。

みなさん、どうでしょうか。
自分の飛行機が墜落するとき、その墜落場所の配慮までできるでしょうか。
少なくとも私は、自分が21歳の時のことを思い返してみても、
そのような冷静なオペレーションなど、できそうにありません。
自分を犠牲にしてまで多くの方々を護ろうとする自己犠牲の精神、は、
その75年後にあたる現代の日本人とは対極の価値観です。
自分や自分の家族さえよければよいと考える日本人は、
杉浦少尉の爪の垢を煎じて飲まねばなりません。

さて、杉浦少尉が戦死してから数年後、
集落では、白い帽子に白い軍服を着た人物が徘徊しているという目撃談が出たり、
若い日本海軍士官が枕元に立つという夢を見る人が現れたりと、
不思議なことが起こりますが、村民たちは少しも怖がらず、
「あの霊は集落に墜落することを回避した杉浦少尉に違いない」
という噂になります。
なぜなら、その枕元に立った士官は、村民を案ずるような眼差しをしていたから。

そして、「命に引き換えて私たちを護ってくれた杉浦少尉の霊を慰めよう」と、
村民たちは祠を立てて杉浦少尉を検証することにしたのです。
それ以来、地域の守り神として、村の安寧や発展にご利益があると信じられていて、
朝には「君が代」、夕方には「海ゆかば」が祝詞として奉納されています。

やっぱり、すごくないですか?
当然、国民党政府からは取り壊すように命じられましたが、
氏子というか、地元住民は決死の覚悟で取り壊しを拒否し、
現在に至っても多くの崇敬を集めているというのですから、
祀られる杉浦少尉もすごいですが、
その節の感謝をいつまでも忘れない、
地元の方々の報恩の心もすごいなと思います。

私は、実は、“一方的な知人”のような関係性に興味がないタイプで、
たとえば、TVで見かける芸能人やスポーツ選手など、
自分は相手を認識しているが、相手はこちらを認識していないという人物に、
まるで親近感を持たないタイプです。
なので、地元出身のスポーツ選手が活躍しようとも、
直接の知人でない限りは感情移入できず、応援する気にもならないのですが、
この鎮安堂・飛虎將軍廟は特別でした。
台湾の廟に日本人を祀ってもらえて、
地元の人々に今もこんなに愛されている日本人がいることに、
日本人としての嬉しさや地元のみなさんへの感謝を感じました。

それに引き換えて、日本人はどうでしょうか。
今日は長崎の原爆忌でした。
私は原爆投下時刻である11時02分に間に合うようにコンビニに立ち寄り、
例年と同じように、車中にて黙祷を捧げたわけですが、
目を開けて周囲を見渡してみても、そのようなことをしている方はいません。
つまり、8月9日の11時02分に何もしない方がすごく多いということで、
私はびっくりしています。
系譜的に、自分には関係ないと思うから無関心なのでしょうか。

来週には終戦記念日があります。
今年は曜日配置の関係でお盆休みが9連休の方も多いと思いますが、
みなさん、終戦記念日を、キャンプに行ったりプールに行ったりと、
単なる盆休みだと思っていませんでしょうか。
墓参りはともかく、先人たちの尊い犠牲のうえで現代があり、
彼らのおかげで私たちの社会が営々と続いているのだと、
肝に銘じるというか、思いを馳せる日にしてほしいものです。

[SE;KICHI]
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No title

知りませんでした・・・。
そんな、神様として祀られている日本人がいたなんて・・・。
台湾行ったのにスルーでした 泣
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