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バカなんでしょうね、きっと。

革靴などを履いて過ごしていますと、
足の指なんかが蒸れて痒くなったりすることがあります。

と、書きますと、アブラ足か水虫かみたいに聞こえますが、
私の場合、その原因は乾燥のようです。
私は乾燥肌で、特に冬なんかは身体中が痒くなって困るんですが、
どうも足も然りのようで、土踏まずや足の指の間などが痒くなります。
焦って皮膚科で何度か検査してもらったのですが、
結果、アブラ足でも水虫でもなく、実際は蒸れているわけですらなく、
ただ単に乾燥して痒くなる体質のようです。

しかし、痒いものは痒いので、盛大に掻きむしっていると、皮膚に傷がつきます。
単なる乾燥が原因でなので、ただ痒いだけで、もともと傷などなかったのに、
掻きまくっているうちに、その箇所は潰瘍のようになり、
ワケの分からない汁が出てきます。

ところで、私は、理系の学部出身で、卒業研究は有機合成の分野でした。
つまり、日夜、実験をして過ごしていたわけですが、
この実験というのは“反応熱”と言って熱が発生することが多いため、
実験中は火災にならないようにずっと番をしていることが原則でした。
長い反応実験であれば三日三晩ほどかかることもありましたので、
時期によっては自宅に帰ったり食事に出かける間もないほど忙しく、
仮に、足が痒くて掻きむしった結果、そこが膿んだとしても、
皮膚科にかかるような時間がないこともありました。

そういうときどうするか、という話です。

皮膚科を受診した想像をしてみましょう。
膿んだ患部は、まず、アルコールで消毒してくれるでしょう。
実験室を見渡してみると・・・・・・アルコール、あるじゃん。
早速、エチルアルコールを患部にかけてみます。
病院では、おそらく脱脂綿に含ませて患部をポンポンしてくれるはずですが、
なにしろここは実験室、面倒なので、ジャアと掛けます。
どうなったと思います?

・・・・・・別に、特に何も起きませんでした。
いや、消毒にはなったのかもしれませんが、刺激はありませんでした。
ここで、ちょっと専門家っぽい話をしますが、
アルコールが構造中に持っているヒドロキシ基(-OH)の酸素-水素結合は、
酸素原子の電気陰性度が大きいために、強く分極しています。
この分極によって、水素原子は部分的に陽電荷を持ち、
別の分子が持つ電気的に陰性な原子と強く引き合うようになります。

まぁ、何を言っているのか分からなかったかもしれませんが、
とにかく、アルコールは -OH のせいで、そこそこ反応性が高いのだという話です。
しかし、そんな反応性の高いはずのアルコールでも、
膿んだ患部にそれほどの刺激を与えなかったのです。
そこで、私は思いました。
もっと反応性の高い液体じゃないと足りないなって。

実験室を見渡してみると・・・・・・酢エチ、あるじゃん。
早速、酢酸エチルを患部にかけてみます。
酢酸エチルは、シンナーとかでおなじみの溶剤で、
カルボキシル基(-COOH)のおかげで、極性は高そうです。
きっと、私に満足な刺激を与えてくれるに違いありません。

・・・・・・結果、「クッ」と、ほんのり声が出ちゃうような、
ちょっとした刺激を得ることができました。

このくらいまで来ると、本来の目的を見失い始めます。
当初は、皮膚科に行く時間がないから、
手近なもので消毒っぽいことをしてみようという趣旨だったのに、
もはや、江戸っ子が熱すぎる銭湯を喜ぶみたいな、
身体に刺激を与えることこそが目的化してきます。
どうやら、強い刺激で痒みを根こそぎ撃退!式の、
刺激が強いほうが効いているのではないかという感覚が、
私の根底にあるっぽいのです。
その昔、赤チンよりも、やけにしみるヨーチンのほうが効いている気がしたように。

そして、私は思いました。
もっと反応性の高い液体はないのかって。

実験室を見渡してみると・・・・・・クロロホルム、あるじゃん。
早速、クロロホルムを患部に・・・・・・と言いたいところですが、
これまでで初めて、私は躊躇しました。
だって、クロロホルムの危険性はエタノールや酢エチの比ではなく、
肌に触れると、状況によっては火傷したりする溶剤です。
いや、職業上、手指に掛かってしまうことは、それなりに頻繁にありましたが、
指のサカムケに掛かっただけでも「ヒィッ」ってなるくらいの刺激です。
そんなものを、膿んで傷になっている箇所に掛けて、本当に大丈夫なのか、
私は躊躇しました・・・・・・まぁ、20秒ほどのことですが。

そして、ついに、
夏のある日、私は一線を越えてしまいました

結果は・・・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁ!・・・・・・でした。
刺激は、サカムケからの予想を超えて凄まじきものでした。
そして、問題は、クロロホルムを患部にかけた瞬間の刺激よりも、
その刺激によって、後日、患部がパンパンに腫れあがってしまい、
痛みで靴が履けないどころか、
足を接地するのもやっとの状態に陥ったことです。

以前、良かれと思って要らぬことをしてギックリ腰を悪化させるという、
私の困ったクセを披露しました
が、
バカなんでしょうね、きっと。
私とお知り合いの方、そう思って優しく接してあげてください。

[SE;KICHI]
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