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優しさというか……。

どうも、私はデリカシーに欠けるタイプらしく、しばしば怒られます。
本人がコンプレックスだと思っている外見上の特徴とか、
場合によっては、本人が隠したいと思っている過去の出来事とか、
そういうものについて言及しがちだからでしょう。

何故、言及するのでしょうか。
それは、事実として厳然とあるからです。
たとえば、目が一重だとか、鼻が大きいとか、あごが長いとか、
外見上の特徴をコンプレックスと感じる方は多いようですが、
そんなものは個性に過ぎず、コンプレックスと感じる必要もないと思うので、
私は気を遣わずに言及します。
すると、
「いや、コンプレックスと感じる必要もないって、それはアナタの考えで、
本人は触れてほしくないって思ってるんだから、わざわざ言わなくてもいいでしょう、
もっと気を遣ってあげてよ」と、
配慮のなさを指摘されます。

しかし、私は思うのです。
触れてほしくないところには触れないというのは、
それは本当に優しいことなのか、と。

2018年に全国で起きた交通事故による死者数は3,532人だったそうです。
一方で、自殺による死者数は20,840人に上るんだそうで、ほぼ6倍です。
それだけでも充分にセンセーショナルなニュースなんですが、
先日の厚生労働省の発表によれば、
戦後初めて日本人の10~14歳の死因として自殺が1位になったそうです。
中学生くらいの子供が、自分の意志でどんどん死を選んでいるということです。

私は悲しくてたまりません。
ちょっと、おかしいと思いませんか。
戦災も飢餓もない平和な日本なのに、
なぜ、こんなにどんどん死んでしまうんでしょうか。

私たちは、死を選ぶ2万の人々を、むざむざ見送るしかないのでしょうか。
なんとか助けてあげたいと思うのは、余計なことでしょうか。
でも、自分の家族がそうなる可能性だってないとは言えないわけですから、
余計なことでもないでしょう。

なぜ、こんなにどんどん死んでしまうんでしょうか。
それは、孤独感でしょう。
「どうせボクの悩みなんて誰もわかってくれないんだ」という孤独感です。

そこで、「そんなことで悩まなくて大丈夫だよ」とか、
「オレも昔経験あるわ。でもなんとかなるぜ」とか言ってあげれれば、
あるいは、死を選ぶ人は減るかもしれません。

しかし、その前提として、悩みを聞いてあげなくてはいけません。
もし、相手が自分の悩みを話すことに躊躇していたとしても、
悩んで思い詰めている相手を救うため、悩みは聞き出してあげなくてはいけません。
だいたい、悩みを“話す”ことは、悩みを“放す”ことになるといいます。
命がかかっているわけですから、
「言いたくないなら、言わなくていいよ」などと言っている場合ではないのです。

だいたい、悩みの渦中にある人というのは、視野が狭くなっています。
聞き出してみると、意外とチンケな悩みだったりするのですが、
本人は「もうダメだ」と思い詰めていますから、
ちょっと慰めたり励ましたくらいでは、悩みから脱出できないものです。
では、どうするのか。
ときには、「ふざけんな、しっかりしろ!」と叱責することもあっていいと思うのです。
私は、これこそが愛だと思うのです。

たとえば、同僚など、自分に縁のあった方が、何やら悩んでいる様子の場面、
どうしたのか聞いても、「放っておいてください」の一点張りだったとします。
そうかそうか、本人の望みなら仕方ないよねと放っておいたとして、
そのうち悩みに悩んだ本人が思い詰めて自殺なんかしたらどうするのですか。
「おや、望みどおり死ねてよかったね」と思いますか。
私だったら、
どうしてあの時、肩をつかみ、頬を張り倒してでも止められなかったのかとか、
自責の念にとらわれることと思います。

愛していたら、ほっとけないはずです。

誰にも触れられたくない過去とか、出生の秘密とか、肉体の欠損とか、
そういうものもあるかもしれません。
私にも、何もないわけではありません。
もし、それを自分で光明転換でき、前向きに生きていけるのであれば、
それは、わざわざ人に言うようなことではありませんし、別にそれでいいのです。
しかし、誰にも触れられたくない過去とか、そういうもので悩み、
それを自力でポジティブに捉えられなくなっているのであれば、
誰かがそれに気づいて、そこに手を突っ込んで腕をつかみ、
そこから引きずり出してあげなければ、
その人は助からないのです。

相手はどんどん悩みを深めているかもしれませんから、
「言いたくないなら、言わなくていいよ」などと言っている場合ではないのです。

これは、ちょうど、アレに似ています。
大震災などの救助活動。
家屋が倒壊して足などが挟まっている人を発見したとき、
その人が「私にかまわないで、行ってください」と言ったとして、
「あ、そうですか」と立ち去ったりはしないでしょう。
「そんなこと言わないで、いま助けます」と、
自分に何ができるかは別にして、なんとかしようとするでしょう。
それが、家族や友人知人であればなおさらです。
それが人間というものです。

“人生、山あり谷あり”などと言いますが、本当にそうです。
「生まれてこの方、順風満帆だ」という人はいないでしょう。
誰の人生にも、苦しいことや辛いことなんて、いくらでも起きるんです。
もっと言えば、過去に誰かから言われた言葉とか、子供のころの苦い体験とか、
そういうのを原因としたトラウマや恐怖心のようなものも、
誰の心の中にも沈殿しているものでしょう。
しかし、それが自分の考え方のクセの原因になっているのですから、
それに触れないというのは、臭いものにフタをしているだけで、
誰のためにもならないでしょう。

どうも最近、「○○ハラスメント」とか言って、
本人の気に障ることには立ち入らない風潮が強いですが、
私たちは、そういうことを超えて、
挫折や理不尽によって意欲を失いつつある人たちに関心を持ち、
一人でも二人でも、死なせないように、
関わっていくべきなのではないでしょうか。

[SE;KICHI]
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No title

こんな意見、初めて聞いたような気がしますけど、そう言われたらそうかも。
実際は、相手が悩んでることを指摘するのって、難しいけど。
勇気いる。

No title

愛していたら、ほっとけない……って。
カッコイイ! (*ノωノ)
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