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え? 手作り? ほおお。

バレンタインデーのチョコレートにしてもなんにしても、
手作りのものには価値があるといいます。

さて、5, 6年前にもご紹介したことですが、
私が神社仏閣の御朱印を集めるようになってから、かれこれ30年くらいになります。
当然、自宅には収納に困るほどの、大量の御朱印帖があります。

御朱印帖(御朱印をいただく帳面のほう)というのは、
寺社の納経(御朱印)窓口で頂くのがスタンダードです。
最近は、寺社オリジナルのカラフルな御朱印帖も増え、
かわいらしさから御朱印を集め出した「御朱印ガール」も増えていると聞きます。
以前は、御朱印帖といえば、紫や紺など年配の方を意識したデザインが主流で、
買えるのも仏具屋や大きめの画材屋さんなど、
武骨で、ちょっと間口の狭いイメージでしたから、
広く認知されてきたことは嬉しい限りです。

と、そんな先日、自宅に届く生協の注文カタログにこんなページが。

オリジナル朱印帖

はぁぁぁぁ! こういうものを手作りするキットが発売されましたか!
自宅に数十冊の御朱印帖がある私ですが、自作なんて考えたこともなかったです。
考えてみたら、蛇腹の和紙に表紙をつけただけなので、
自分でも簡単に作れそうなものですが、自作なんて思いつきもしませんでした。

手作りキットを生協で売っていることに驚くと同時に、
……高っ!
まぁ、西陣の緞子らしいですから、どうしても高くなるんでしょうけど、
だいたい御朱印帖というのは、寺社オリジナルでも相場は1500円ほど、
表紙を金襴の緞子にしたとしても、せいぜい2000円くらいのものなので、
2500円というのは、なかなか強気の価格設定です。
まぁ、私は、御朱印帳の肝は表紙ではなく、中の和紙だと思っているので、
西陣の緞子に魅入られたりはしません。
和紙が薄いと、御朱印の墨痕が裏移りするのです。上の写真だと、もし和紙が薄ければ、左の三千院の御朱印は大丈夫だとしても、右の高台寺の御朱印は、たとえば「佛心」の“にんべん”部分などが裏ににじんでいるかもしれません。厚手の和紙の御朱印帳を選びたいものです。

というわけで、高すぎて手が出ないうえ、なんだか不遜な感じもすることもあって、
この、手作り御朱印帳キットは買いませんでしたが、
そんな時に突如として思い出したのが、
30年以上前、私が生まれて初めて自分で買った本、『奈良の寺寺』

『奈良の寺寺』

タイトルのとおり、奈良の古刹を紹介している紀行文みたいな本で、
なんだか、読み込みすぎてシミまでついていて恥ずかしい限りなのですが、
なぜ、この本を思い出したかというと、和綴じだったから。

作ってみましょう。

材料はこれだけです。
和紙と、表紙に使う化粧紙、今回は浅縹色(水色)にしました。
あとは角を保護する角裂(かどぎれ)に使う薄い画用紙、こちらは菖蒲色(紫)。

和綴じ-材料一式

まず和紙を、艶面を外にして半分に折り、
全部折ったら、それを重ねて、
ズレないように折った側をクリップで留めます。

和綴じ-① 和綴じ-②

次に、綴じ糸を通す穴を開けていきます。
いきなり針で糸を通そうとすると、紙に力がかかるので、
あらかじめ印をつけ、千枚通しで穴を開けておくわけです。
両端から1.5cmのところに印をつけ、さらに、その2点間を3等分して印をつけます。
今回は、2点間が15.3cmだったので、5.1cm間隔で印をつけました。
こうしてできた5点に、千枚通しを垂直に立て、紙をめくりながら穴を開けます。
この段階では、穴は大きくしておいたほうがあとでラクです。

和綴じ-③ 和綴じ-④

次に、綴じた後に冊子の端がほつれたりめくれたりしないように、
小さな紙片(角裂 かどぎれ)でまとめます。
こういう感じの小さな紙片を作り、裏面から背表紙を経て表面に糊で貼り、
上は潰して、うさぎの垂れ耳みたいな感じに折ります。
(そのため、この部分を「耳」と呼んだりします。)
反対側の角も同様に処理します。

和綴じ-⑤ 和綴じ-⑥
和綴じ-⑦ 和綴じ-⑧
和綴じ-⑨ 和綴じ-⑩

次に表紙を作って、いよいよ綴じます。
今回は、和紙と同じサイズの化粧紙を切り出して表紙にします。
表と裏をこの化粧紙で挟み、和紙に開けた穴に合わせて軽く穴を開けておきます。

和綴じ-⑪ 和綴じ-⑫

綴りは上から2番目の穴の背後からスタートです。
2番目の穴の表に出てきた針を1番目の穴の表側に通し、
裏から出して横を回して表へ、また裏から出して上を回して表へ。
それから1番目の裏から2番目の裏に入れ、
2番目の表から3番目の表に進め、3番目の裏から横を回して表へ。
……あとは省略しますが、4番目の角を回して、最後は2番目の裏で終わりです。
コツは、糸を多めに繰り出しておくことです。

和綴じ-⑬ 和綴じ-⑭
和綴じ-⑮ 和綴じ-⑯

最後に、そこで玉結びにして、
表紙にタイトルを書く「題箋」という和紙を貼り付けて完成です。

和綴じ-⑰ 和綴じ-完成

どうでしょうか。
このブログ用に、手順を写真で記録しながらの作業でしたが、
30分もかからずに完成させることができました。
雰囲気を出すためにわざわざ畳の上で作ったので、少し腰が痛くなりましたが。
もう少し穴位置などを正確にできれば、『奈良の寺寺』みたいなのを作るのも、
おそらく、そう難しくはなさそうです。
原価は、そうですね、和紙を10枚使ったとして、せいぜい300円くらいでしょうか。
……安っ!
まぁ、もちろん表紙は西陣の緞子とかではありませんので、単純な比較はできませんが。
友人に、ピザ窯やら燻製の装置やら、アウトドアの用品を自作する人がいて、
私は「おうおう、面倒なことをよくするなぁ」と思っていましたが、
和綴じの帳面、この手間と材料費だったら、自作もアリなような気がしますよね。

[SE;KICHI]
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