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何様のつもり

正月早々、わざわざ引っ張り出すようなことでもない気もしますが、
生き方として、自らの指針にしたいこともあり、意図的に披瀝します。

一昨年の話になりますが、東名高速道路の下り線で、
迷惑な男が、家族連れの乗ったワゴン車を追走し、
蛇行運転などで進路をふさいで停車させるということがありました。
この事件では、その迷惑男が、手前のパーキングエリアで、
家族連れのパパに駐車マナーか何かを注意されていたとのことです。
つまり、そのことを恨みに思った迷惑男が、
注意した家族連れのワゴン車を追いかけ回し、
結果、高速道路上でムリに停止させられたワゴン車の夫婦が、
娘2人を遺して落命してしまうという、
なんとも痛ましい結果になってしまいました。

この事件で危険運転致死傷などの罪に問われた石橋和歩被告に対して、
昨年12月14日、横浜地裁は最終的に懲役18年を言い渡したわけですが、
そもそも、停車している車輛に対して「危険運転」が認定されるのかどうか、
判例が乏しく、法解釈がグレーゾーンだったために、
一般人が裁判を担当する裁判員制度の対象だったにもかかわらず、
えらく高度な法判断が求められたようで、その判決が注目されました。

まぁ、それは、いいんです。
私は判決に対して……特に感想はないですね。
いや、石橋被告については、逮捕前にテレビのインタビューで、
「言われたらカチンとくるけん、こっちも人間やけん」
と言っていたことだけは不快に感じますが、
量刑が適切だったかどうか、私には、特に感想はありません。
ただ、裁判員の方が判決後に記者会見され、
感情を抑え、過度に被害者に感情移入することなく、
法に基づいて判断することが大変だったと言っていたのが印象的でした。

ところが、最近のネットニュースにはわざわざコメント欄があって、
その裁判員の方の会見の後、なぜ感情を抑える必要があるのか、
被害者に感情移入して何が悪いのかという議論が巻き起こり、
しまいには、「18年で出てくるなんて許せない」とか、
「これは致死罪ではなく殺人罪だ」とか、
「2人殺したんだから死刑にすべきだ」というコメントがたくさん出ました。

私は、これに、何様のつもりかと思うのです。
そもそも、たとえば懲役18年というのは、
「18年間、刑務作業などを通じてきちんと反省しなさい」ということで、
基本的に更生を期待した制度なわけですよね。
あまりに罪状が重い場合には、
更生を期待せずに死刑などが選択されることもあるのでしょうが、
基本的には「更生するにはこれくらいかかるでしょう」という年数が量刑のはずです。
つまり、人間は更生するんだということを前提とするシステムであって、
「危ないから閉じ込めておけ」という考え方ではないはずです。

逆に言えば、その「危ないから閉じ込めておけ」という考え方は、
基本的に、人間は、年数をかけて反省しても変わらないという考え方です。
私は、そんなはずはないと考えています。
機根は人によってそれぞれでしょうが、人間は変わると信じています。
だって、どの人も、生まれつきのまま成長していない人はいないでしょう。
年数をかけても人間は成長しないのだったら、
学校も行かなくていいし、習い事もムダですよね、
逆上がりとか縄跳びとか、コツコツ練習することは全部ムダです。
……人間は変容するんですよ、仮にゆっくりとであっても。

本人は、法廷で、いちおう謝罪の言葉を口にしたそうですが、みんな、そこは無視。
「あんなヤツが反省なんてするわけない」と言わんばかり。
繰り返しますが、何様のつもりかと思うのです。
悪いことをした者は、心の底から真っ黒なのか、
何故、そんなことを他人が言えるのか、そういうオマエは真っ白なのか、と。
おそらくは、石橋被告がいけ好かないキャラクターだったことも相まって、
なんだか、みんなして「殺せ! 死刑にしろ!」と言っているようで、
私はなんだか、怖さを感じるのです。

最近の世の中はどうなってるんでしょうか。
マクレガーの「XY理論」で言うところの、
X理論で生きている人が増えたんでしょうか。
だとすれば、マクレガーが提唱したとおり、
世間が低次元化してきているということでしょう。

私は、自らの指針として、他人に対する見方は Y理論でありたいと思うし、
ゆえに、人間は反省などを経て変容(すなわち成長)するものであり、
周囲の人間には、それを信じて見守る忍耐力が求められると思うのです。

私は、別に石橋被告の肩を持つわけではありませんが、
そもそものポリシーとして、人間は善なりと思っているのです。
よく、葬儀などで、「生かされている私」と言われたりしますが、
もし、誰か偉大な存在から生かされている私たちなのであるならば、
私たちの本性が悪であるはずがないではありませんか。

2019年、私の戒は、「人間は善なりと信じる」ことにしたいと思います。

この話は、そのうち続きを書きますね。

[SE;KICHI]
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