FC2ブログ

クリスマスに靴下をさげるわけ

そろそろクリスマスです。
クリスマスといえばシュトレン。
この時期にだけ食べられるシュトレンは、
芳醇なドライフルーツの風味が私好みではあるのですが、
それにしたって、
この時期は11月末頃から毎日シュトレンを食べなくてはならないので、
さすがに、12月も中旬を過ぎると食指も鈍ってくるというものですが、
みなさん、そのへんはいかがでしょうか。

さて、シュトレン以外でクリスマスといえば、サンタクロースですか。

サンタクロースは、実在しました。
いや、グリーンランドに国際サンタクロース協会があって……という話ではなく、
サンタクロースはもともと、聖ニコラオス(セント・ニコラオス)という、
4世紀のキリスト教の司教で、実在した人物なのです。
ちゃんと、イタリアにある聖ニコラ大聖堂の祭壇の下の地下聖堂に、
彼のものとされる聖遺物(遺体・遺骨)も安置されています。
聖ニコラオスは、正式には「ミラ・リキヤの大主教奇蹟者聖ニコライ」と呼ばれ、
キリスト教の全ての教派で、子供や海運の守護聖人として崇敬されています。
守護聖人、なんです。

手元に絵本がありましたので、ご紹介しましょう。

むかし、むかし、ミュラという町に、ひとりの男の子がいました。
名前はニコラス。
お父さんが町中で一番のお金持ちだったので、
ニコラスはおもちゃもお菓子も、なんでも余るほど持っていました。
けれども、ニコラスは、少しもわがままを言わない、心の優しい子に育ちました。
小さい時から、神様の教えを信じていたからです。
大人になってからも、ニコラスさんは、
子供の時に信じていた神様の教えを忘れませんでした。
「神様は、お互いに助け合え、分け合えとおっしゃっている。
私は、自分の財産を残らず貧しい人たちのために使うことにしよう。」

ある日、ニコラスさんは、町の人たちの噂話を聞きました。
「ねぇ、知ってる? あの3人のお嬢さんのいるご主人の話を」
「ええ、なんでも、お仕事がうまくいかなくて、
財産をすっかりなくしてしまったとか‥‥・・」
「もとは身分の高い貴族でも、いまはただの一文無し」
「お嬢さんたちの結婚の支度も、してやれないんですって」
「ほんとうにお気の毒・・・・・・」

気の毒な親子の話を聞いたニコラスさんは、
ある晩、こっそりと親子の家に行きました。
「神様、お願いいたします。
どうぞ、その人たちが幸せになれますように
ニコラスさんは、金貨の入った袋を、開いていた窓から部屋の中に投げ込みました。
すると金貨の袋は、洗濯して暖炉のそばに吊るしてあった靴下のなかにチャリーン。
それはとても小さな音だったので、眠っていた親子は少しも気が付きませんでした。
次の日の朝、目を覚ました親子はびっくりしました。
「お父様、見てくださいな。靴下の中にこんなたくさんの金貨が!」
「不思議だわ。いったいどうしたことでしょう」
「ねぇ、お父様、どなたがこんな贈り物をくださったのでしょう」
「ああ…… これはきっと神様のお使いからの贈り物に違いない」
それから間もなく、、一番年上の娘の結婚式が挙げられました。
「神様、ありがとうございます。
おかげでこうして人並みに式を挙げることができました。」
お父さんも娘たちも、喜びと感謝で胸がいっぱいです。
でも、このことを知って、誰よりも一番うれしく思ったのはニコラスさんでした。

何日かすぎて、
ニコラスさんは、また、夜中に親子の家に行って、金貨をそうっとおいてきました。
おかげで、2番目の娘も立派に結婚式を挙げて、
幸せな暮らしができるようになったのです。
不思議なことが二度も続いたので、娘たちのお父さんは思いました。
私たちにこんなお恵みをくださったのは、どんな方だろう。
神様のお使いにお会いして、一言お礼を言いたいものだ。
そこで、お父さんは夜も寝ないで、
窓のそばで、神様のお使いを待っていました。

それからまた何日かすぎた、ある晩のこと・・・・・・。
ニコラスさんがこっそりやってきて、金貨の袋を窓から投げ込もうとしました。
その晩も寝ないで待っていたお父さんは、とうとうニコラスさんに会えたのです。
「おお! 神様のお使いは、あなた様でしたか!」
お父さんは夢中で外に走り出て、ニコラスさんの前にひざまずきました。
「あなた様はいったいどなたですか。どうぞお名前を聞かせてください」
「いいえ、私はただ、みんな助け合いなさいという、
神様の教えに従っただけなのです。
どうかこのことは、誰にも内緒にしておいてください」

けれども、ニコラスさんのしたことは、すぐに町の人に知れ渡ってしまいました。
「ふうん……神様のお使いはニコラスさんだったのか。実に立派な方だ」
「本当に神様のお使いにふさわしいお方ですわ」
時がたつにつれて、ニコラスさんはますます、
みんなからほめたたえられるようになりました。
ニコラスさんは、それからもずっと、暮らしに困っている人を助けて、
たくさんの良いことをしました。
そして、誰からも愛され、慕われ続けて、幸せな一生を送りました。


いかがでしょうか。
個人的な感覚ですが、私自身、このような、
見も知らぬ誰かの幸福のために行動するという生き方を、
理想的な生き方であると考えてはいるものの、
「どうぞ、その人たちが幸せになれますように」とは、
なかなか思えるものではありません。
このエピソードを読むにつけ、
さすが列聖(聖人として教会に認められること)される人物だと頭が下がりますし、
自分自身の利他の思いの軟弱さが恥ずかしい限りです。
まぁ、それはともかく、
サンタクロースは、実在した、超立派な人だってことです。

聖ニコラス像
https://pixabay.com/ja/photos/%E8%81%96%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B9/?

しかし、現代の日本では、それを知らない人が多いのか、
本当にサンタクロースというのがいる、とは信じられていないようで、
小さな子を持つ親がサンタクロース役を演じてプレゼントを枕元に置いたり、
恋人同士がちょっと奮発した贈り物やディナーを楽しんだり、
店によってはキャンペーンの特別コスプレだったりと、
もっぱらプレゼントを贈る演出に使われている感じのサンタクロース。
私からしたら、サンタクロース(=聖ニコラオス)を汚すなって感じです。
わが子や彼女にプレゼントしたいなら、
別にサンタクロースを使わなくても、感謝を伝えてプレゼントすればいいのだし、
お店のキャンペーンならもっと普段からサービスしとけって話です。
なんで、サンタクロースの名をかたってプレゼントするんでしょうか。
照れ隠しでしょうか。

ハロウィンが、バカ騒ぎしてトラックをひっくり返す祭りに化しているのと同じで、
サンタクロースも、聖人として事績をしのぶでもなく、
単にクリスマスというバカ騒ぎのマスコットになっているようで、
ちょっと寂しい感じもします。

ちなみに、私は、
母親から、知らない人から物をもらってはいけませんと育てられてきましたので、
子供のころから現在に至るまで、仮に相手がサンタクロースであっても、
面識のない老人から何かをもらうことには抵抗があるほうです。
かわいくないですね。

クリスマスにくつしたをさげるわけ

[SE;KICHI]
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

そういう話なんですね!
知りませんでした!
勉強になります!
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR