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みなさん、どっちがいいですか。

今年は、累計180万部を突破した池井戸潤の小説を原作にした、
『空飛ぶタイヤ』という映画が公開されました。
ある日突然起きたトレーラーの脱輪事故。
整備不良を疑われた運送会社社長・赤松は、車両の欠陥に気づき、
製造元である大手自動車会社のホープ自動車に再調査を要求……と、
まぁ、映画のあらすじは別にいいのですが、
その主題歌が、サザンオールスターズの『闘う戦士たちへ愛を込めて』。

私は、なんというか、その歌詞に慄然としました。
自分のために人を蹴落として 成り上がる事が人生さ
それを許さず抗う相手には 殺られる前に殺るのが仁義だろう?
」ですって。

……この映画のテーマは、大企業のリコール隠しと、
それを四面楚歌になりながらも糾弾しようとする赤松社長の奮闘です。
マスコミを使おうとしても上層部からの圧力で潰され、
大企業の息がかかった銀行からは借入金の早期償還を迫られ、
先行きの不透明感から従業員の一部が辞めていくなか、
それでも孤軍奮闘する社長の姿を見て心を動かされる人が出てきて・・・という、
巨悪に立ち向かう弱者という構図の映画で、
最後には大企業のリコール隠しが公になるのですが、
このストーリー展開に、この主題歌はよく合っていると、
なかなかの高評価だそうです。

また、PVもえげつないんですよ。
最後まで見ていただければ分かりますが、
道に倒れた人を踏み越えて 見据えたゴールへとひた走る」って、
歌詞のとおりの競争が展開されています。


https://www.youtube.com/watch?v=uSFdckpwXQc

……う~ん、まぁ、人生にそういう面があることは理解していますし、
日本自体が、“喰うか喰われるか”みたいな国になって久しいのも事実ですし、
反語的というかアンチテーゼとしてつくられた作品であることも分かっていますが、
私は、ちょっと承服できませんね。

それにつけても思い出されるのは、
以前にも軽く触れたことのあるドラマ『ありがとう』です。
主役の水前寺清子の、
上目遣いで相手役の石坂浩二を見つめる表情がチャーミングでしたが、
民放史上最高の視聴率56.3%を記録したドラマだそうなので、
当時の国民の半分ちょっとが、水前寺清子を見て萌えていた計算になります。
その主題歌が、ド直球に、水前寺清子の『ありがとうの歌』。

じゃ~ん ちゃらちゃちゃちゃちゃんちゃ ちゃちゃんちゃー♪ という前奏は、
もし、スーパーイントロクイズをやれば、
当時ならほとんどの日本人が正解できたことでしょう。


https://www.youtube.com/watch?v=MXdAksOgyRM

お聞きになって思い出した方も多いかもしれませんが、
歌詞は、実は、そんな難しい構成になっていません。
いつも心に青空を いつも優しい微笑を
さわやかに みつめあい さわやかに 信じあう
」と。
そんな難しいことは歌っていませんが、実に清々しいですね。

このドラマは、婦人警官やら看護婦やら、舞台や配役を変えながら足掛け5年続き、
特に、視聴率56.3%を記録したのは看護婦編で、
国民は、こぞって石坂浩二と水前寺清子の恋愛の進まなさ加減にやきもきしていました。
私としては、水前寺清子演じる古山新(こやまあらた)に対して、
恋敵として登場する同僚看護師・水戸さん役の上村香子とか、
同じく同僚看護師で、病院御用達のラーメン屋の娘・もも役の沢田雅美とか、
あと、おしゃべりで、食べてばっかりいる外科医・宮川先生役の佐良直美とか、
登場人物のみんながみんな、泣いたり拗ねたり怒ったりしているんですが、
おぼこくてチャーミングだなぁと思います。

歌は、「今日も明日も ありがとう」と歌い上げて終わります。
はっきり言って、ドラマのストーリー展開に、この主題歌はぜんぜん合致していないのですが、
なにしろ、4年以上も同じ主題歌を聞いていれば、聞き慣れてくるもので、
だんだん、“今日も明日も ありがとう”に洗脳されてくるというか、
まぁ、そういうもんかなという気持ちになってきます。

しかし、『ありがとうの歌』から、そろそろ50年。
いまのスタンダードが『闘う戦士たちへ愛を込めて』だとすれば、
この50年で、「いつも心に青空を いつも優しい微笑を」から、
「自分のために人を蹴落として成り上がる」へと、スタンダードが変わったということ。
ちょっと、同じ文明とは思えない、隔世の感がありますよね。

みなさん、どっちがいいですか。

[SE;KICHI]
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