忘れられない卒業式

3月に長男が小学校を卒業しました。
雨が降って前日までのあたたかい気候とはうって変わって肌寒い卒業式当日、
私の息子は小学校生活最後の行事に参加できませんでした。

卒業式を金曜日に控えたその週の日曜日の夜、
珍しく夜の8時に寝ると言って二階へ上がっていった長男。
その二日後には卒業式の予行もあり、証書授与の個人撮影もあるので、
当日着用するネクタイの結び方もレクチャーし終わったところでした。
いつもは誰よりも遅くまで起きていたがる長男なので、
めずらしく野球で相当疲れたんだろうと思っていたのですが、
翌朝、咳き込みがひどく、さらに頭が痛いと言い出しました。
熱を測ると38℃越え。

「今日はお休みだね」と言ったものの、
普段あまり熱を出さない彼がここまでの高熱を出すなんて、
まさかまさかインフルエンザじゃあないよね?と、
半ば祈るような思いで平静を装っていたのに、医者の診断結果がインフルエンザB型。
クラスでも流行っていたそうです。
つい一か月前にA型に罹ったばかりなのに、まさかとは思ってはいたけど、
まるでドラマのようだなと思ってしまいました。
ウソか真か、B型は熱がそんなに高くなくて症状も軽いと噂で聞いていました。
本人によると日曜日の日中からかなりの悪寒がしていたそうなので、
早々に熱が収まればもしかしたら卒業式までには間に合うかなと、
かなりポジティブに考えていました。

ところが月曜日も熱が下がらず、火曜日も、木曜日も熱が下がりませんでした。
もう、卒業式への出席は絶望的でした。
少し熱が落ち着いている時、
ベッドから起きて一人ネクタイを結ぶ練習をしている姿を見たときは、
切なくて胸が締め付けられました。
長男には、
「これはきっと何か意味があってのことだから、もうしょうがないよね」と、
さらりと言ってはみたものの、
卒業式、出たいだろうなと息子の気持ちになってみると、
それ以上のことは言えませんでした。

卒業式の前日、担任の先生が家まで来て下さり、
個人撮影できなかった分の代金の返金と、
卒業式の当日にもらえるはずのアルバムを届けて下さいました。
先生は
「最後だし、体調が許せば医師の許可がなくても卒業式に出席してもいいですよ」と、
言ってくださいました。
でもその日、かなり咳き込みが激しく、
本人もひどく辛そうでとても参加できそうにないことを伝えました。

当日の朝、やっぱり熱があり、前日より咳き込みは収まっているものの、
インフルエンザということもあり、息子の気持ちと周囲の人への迷惑とを考え、
私の判断で卒業式の出席を断念しました。
本人は真面目で、許可が下りてないから無理でしょと言っていましたが、
出られるものならやはり出たかったみたいです。
先生への電話を切った後も、これで良かったのか、自分のことなら割り切れますが、
子供の大切な卒業式を(子供の気持ちを無視して)、
私の他人様に迷惑を掛けてはいけないという判断で欠席させてよかったものか分からず、
涙が出てとまりませんでした。

卒業式に出ていた娘から、欠席したのは長男一人だけだと聞き、また号泣。
その日のお昼ごはんは今までで一番まずかったです。

当日もわざわざ先生は家まで記念品と御祝のどら焼きをとどけていただき、
これも結局は迷惑をかけてしまったのではないかと自己嫌悪の連続でした。
さらには、後日卒業証書を取りにいくことに。
できるだけみんなと同じような卒業式をして下さるということ、
親も同伴だということで、
また会社を休まなければいけないという、こちらもまた迷惑をかけてしまうことになり、
自分の判断が本当に間違っていたのではないかと、とても苦しかったです。

卒業式の前日、野球部のお母さんが数名、息子を心配して連絡をくれました。
そして、そのうちの二人のお母さんが卒業式の後日、また連絡をくれました。
「卒業証書はどうなるの?」と。
後日改めて親同伴で取りに行くと伝えたところ、
また連絡ちょうだいと言ってくれました。
多分、その日に来てくれるんだろうなあ、
有難いなあ、そして申し訳ないなあと思いました。
職場でもありがたいことに快く半休をいただき、学校に出向いたその日、
なんと野球部の子たちが全員、
正装で卒業証書をもって集まってくれていました。
しかも当日にもらったコサージュもつけて。

数名は来てくれると聞いていましたが、まさか全員、
しかも正装で来てくれるとは思いもよらず、思わず涙がこみ上げてしまいました。

そしてお母さんも数名、駆けつけてくれました。
中には正装で来てくれて列席してくれた方もいました。
たった一人の卒業証書授与式と思っていたのに、
6年生の先生方、野球部の子たちとお母さんたちが列席してくれました。
そして校長先生には息子だけの為の、
はなむけの言葉も準備していただいていました。

私がした判断が、良かったのか悪かったのか、
多分常識で言えば正しかったのでしょうが、
それが息子の為に良かったのかと言われれば、今でも分かりません。
ですが、間違いなく、
最高の卒業式をあげてもらうことができました。


本当に良くしていただいた先生方、野球部の仲間には感謝しかありません。
これは息子にとっても私たち家族にとっても、
本当に有難く、忘れられない卒業式となりました。

[Okei]
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No title

いやいや いいお母さんだと思いますよ ('ω')ノ
息子ちゃんも そういうお母さんの姿を見て大人になって
自分がパパになった時 お母さんと同じ判断をするんだよ
きっと 他人の迷惑を考えられる 
立派な男性になるよ ( *´艸`)

No title

いいじゃん。
周りに迷惑をかけないアンタの姿勢を子供に見せられたじゃん。
最近、自分勝手なヤツ多いから、あんた、立派じゃん。
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