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悩むことの罪

昨年末、徳島に隠遁している恩師にお会いした際に聞いた言葉。

悩みは持ち越してはいけない。

私たちは、現状の厳しさや展望の暗さなどから、
ついつい、まだ来ぬ未来について思い悩み、
やれ不眠に陥ったり、やれ胃に穴が開いたりするものですが、
その恩師は、悩みは持ち越してはいけないと、強く言います。

その理由は、悩んでも解決できることは少ないから。
いや、むしろ、悩んで解決できることなど、ほとんどないような気すらします。
だって、悩んでみても急に道が開けるわけでもないでしょうし、
ちょっと悩んでみたところで解決がつかないことなんていくらでもあるでしょうから。
だとすれば、悩むことは、それ自体が時間のムダ、悩み損というものです。

では、いくら考えても結論が出ないことは、どう考えたらよいのでしょう。
渦中の浅薄な私たちは、結論が出ないことに思い悩んだりするわけですが、
その恩師曰く、そういうときは「結論が出ない」ということを結論にすればいい、と。

なるほど。
ちょっと禅問答的ではありますが、確かに素敵な考え方です。
少し考えてみて結論が出ないなと思ったなら、
「今日は結論が出ませんでした」という結論にしてしまって、
もう考えるのをやめてしまう。
明日以降、適切なタイミングでまた考えればいいのですから、
これは、精神衛生上、かなり良い考え方だと思います。

“少し考えてみて”というのがミソかもしれません。
もちろん、少しも考えずに結論を出さないのは論外でしょうが、
少し考えてみたんだけど、どうも結論は出なそうだという状況では、
それでもウンウン唸りながら考え続けても時間のムダであり、
どうせたいしたことは思い浮かびませんよね。
逆に、今日はこれ以上考えないと決めると、
意外と、急にひょっこり何かを思いついて、突如として解決するかもしれません。
自力で精進を重ねるところに他力が臨むという、仏教の教えのようです。

ところで、冒頭の恩師の言葉にある「悩みを持ち越す」というのは、
どういう状態を指しているのでしょうか。
たとえば、寝ても覚めてもそのことを考えこんでしまう状態などがそうかもしれません。
人間というのは単純なもので、2つのことを同時には考えられぬと言いますから、
寝ても覚めても・・・ということは、頭がそれでいっぱいということです。
1つしか考えられないというのに、そんなくだらぬ悩みに頭が支配されているなんて、
こんなムダなことはないでしょう。

確かに危機に備えることはとても大切ですが、
まだ起こっていない危機を思い煩うというのも、
思えばムダなことのような気がします。

結局、悩みというのはプレイなのかもしれません。
つい考えてしまうんだよという主張もあるかもしれませんが、
それ自体が、心を自分でコントロールできていない証拠です。

別に、悩んだところで何がどうなるわけではないし、
そのことで誰かが幸せになったりすることもありません。
そうであるなら、悩むのをやめてしまえばいいし、
前述のように「結論は出ぬ」と、棚上げしてしまえばいいのですが、
それでも悶々とするというのは、それはもはや性癖というか、
そういうのが好きなのでしょうか。
つまり、心がそのように動いてしまって止められない状態ですね。

昨夏、このブログでも、心の動きを停めたほうがいいと書きましたが、
その記事で紹介したとおり、仏教においては、
日々、何かを感じたり気にしたりする心を静め、
反射的に心が動かないようにすることをかなり重視します。
再録、『考えない練習』の32ページに、
無駄なことを考えている、ということすら気づいていないと、
当然、無駄な思考の克服はできません。
と書かれていますが、
そもそも、私たちはムダなことを考えがちなのですし、
自然に立ち上がってくる思考のほとんどはムダなのでしょう、たぶん。

そう教えている仏教とは厳しいものだと思うかもしれませんが、
ノーマン・ビンセント・ピール博士は、
世界中に影響を与えた著書『The Power of Positive Thinking』のなかで、
「Please keep your mind in an unshaken state.」と述べています。
この方は牧師さんなので、キリスト教でも教えは然りということです。
そして、心が同時に2つのことを考えられない以上、
悩みや怒りに振り回され続けることは、
時間を浪費しているというであると、ピール博士は言います。

何度か言っていますが、心は統御したいものです。
動物じゃないんですから、湧き上がってくる悩みや怒りに振り回されないで、
自分の心で何を考えるのか、自分でコントロールしたいものです。

ちなみに、私が心に刻んでいるピール博士の言葉は、
「You must fight against fear-ness through brave activity.」とか、
「Please change the focusing point to your strong point.」です。
意訳すると、「勇気ある行動で恐怖心と戦え」、
「自分の強みに焦点を絞れ」という感じでしょうか。
何かに悩みそうなとき、悩むのは時間のムダであると見切り、
ピール博士のような Positive Thinking で行動していく、
肝に銘じたいところですね。

[SE;KICHI]
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