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父の日

いま、テレビといえば、せいぜい10cmほどのものですが、
その前に主流だったブラウン管テレビは、
なんというか、“大きなダルマ”のような風貌で、
リビングに鎮座ましましていましたよね。

ここ数年、「地デジ化」というわけで、
テレビを買い換えた人も多いことでしょうが、
私の実家でも例外ではなく、
リビングの正面にあった、
一人では持てないほどの大きなテレビを買い換えました。

昨年、実家に独りで住む母から連絡があって、
ブラウン管テレビは業者に引き取られていったとのこと。
テレビは勝手には捨てられないので仕方ないですね。

ところで、お役御免となった大きなブラウン管テレビは、
まさか床に直置きしてあったわけではなく、
「テレビ台」とでも言うべき台座に置かれており、
それが、我が家の場合、ホームカラオケの機械でした。

私の亡き父は、晩酌というか、ウイスキーを飲みながら、
カラオケを歌う人でした。
父は、法学部卒のなかなか冷静な、
どちらかといえばシュッとした男でしたが、
カラオケの選曲はなぜか女性歌手が多くて、
子供だった私をなんとなくイヤな気分にさせました。

また、父はよく、会社の同僚を自宅に招待して、
屋上でバーベキューをしたり、
飽きたらリビングでカラオケを繰り広げたり、
「酔った大人の集団」は、私を辟易させました。
そういう父の姿を目に入れたくなくて、
そういう時、私は自室で時間を潰したものです。

さて。

使わないブラウン管テレビを引き取ってもらったあと、
新しく薄型のテレビがやってきました。
リビングには、かつてのテレビの台となっていた
カラオケの機械が残っていますが、寸法的に合いません。
したがって、カラオケの機械も、引退することに。

なかなか大きな機械です。
ゴミ収集所までは運べそうになく、
かといって引き取りに来てもらうとお金がかかります。

そこで、母は一計を案じ、
テレビを引き取りに来た業社さんに頼んで、
カラオケの機械を自宅の裏庭に出してもらったようです。

そのまま雨ざらしの状態で1年が経ち、
先日、庭先でまんまと朽ちたカラオケの機械は、
母の手によって簡単に素手で解体され、
細かくなってゴミ収集所に連れて行かれたようです。

私は、その話をまた電話で聞いたわけですが、
あまり好きではなかったカラオケの機械とはいえ、
亡き父の好んだ機械でしたので、
なんとなく寂しい気持ちになったものです。

もうすぐ父の日ですね。

ちなみに、かつてあんなに嫌悪していた大人に、
自分もなってしまいましたが、
自助努力や弱肉強食を重視するなど、
いま、私は父とよく似た価値観を持っているようです。
そういうものです。

[SE;KICHI]
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