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何でも使うて、暮らし続けにゃならんのですけぇ。

都会では自殺する若者が増えているそうです。
と、こんな書き出しにすると、
問題は傘がないなんてことになってしまいそうですが、
(大丈夫でしょうか、若い方、ついてこれていますか。)
実際、自殺者数は警察庁統計で年間3万人以上、
それは交通事故死者数の約5倍にあたるそうです。
3万人といわれてもイメージしにくいかもしれませんが、
たとえば兵庫県相生市の人口がだいたい3万人だそうですから、
つまり、毎年、市が1つずつ消滅している計算になります。
戦争のない平和な世の中だというのに、実に残念なことです。

自殺はいけません。
なぜでしょうか。
小学校などでは、特に理由も教えず、
問答無用で「かけがえのない生命は何よりも尊い」などと、
安っぽい標語のようなことをそれっぽく言っていますが、
自殺してはいけない本当の理由は、
神様から与えられた生命を強制終了するなんて不遜だからです。
私はそう思います。

生命は何よりも大切かというと、私はそうは思いません。
豊かな人生には“他者への貢献”が不可欠なもので、
それを社会で遂行していくということをひとつの目的として、
各々が使命感を持ち、日々に精進することが人生の本道であると思いますし、
私は、それが、少なくとも人間においては、生命よりも大切なことだと確信しています。

人生、いろいろと理不尽なことは起きますし、
悲しくてやりきれないという心境になることもあるでしょう。
私も、自殺に追い込まれてしまう人の閉塞感が解らぬわけではありません。
しかし、悲しくてやりきれないなら、自分の将来展望が見えないなら、
そういうことなら自殺することも致し方ないよねぇとは、私は思いません。
やはり、人間には、
神様から与えられた生命を強制終了する権限は与えられていないと思うので。

人生、いろいろと困難なことは起きますが、
それは、人生に埋め込まれている設問なのではないでしょうか。
人生が神様から与えられているとするなら、困難は神様からの出題ですね。
そこからどうリバウンドしていくか、見られていると私は思ってます。

さて。
何回か“悲しくてやりきれない”と書きましたが、
何十年か前、ザ・フォーク・クルセダーズのこの曲を初めて聞いた時、
救いのないその歌詞に、ものすごくショックを受けたのを覚えています。
そして同時に、若くてモノを知らなかった私は、
悲しくてやりきれないなんて、「そんな心境、あるだろうか」と不審に思ったものです。

長々と前置きを書きましたが、
この曲が映画の主題歌になるなんて思ってもいませんでした。

映画『この世界の片隅に』を観てきました。
映画が得意ではない私には珍しいことですが、
何に触発されたのか、「観なければならぬ」というような気がして、
ちょっと前に映画を観たばっかりだというのに、観に行ってしまいました。

公式 → http://konosekai.jp/

まぁ、戦時中を舞台にした映画ではあるのですが、
この映画は戦争に駆り出される兵士の悲壮感とか、
飢餓に苦しんで命を落とす人物に焦点を当てておらず、
『火垂るの墓』みたいな、
子供に見せたくない映画ではありません。


主要な登場人物がもれなく全員死んでしまう『火垂るの墓』は、
「あぁ、戦争って怖いねぇ、今は平和でありがたいねぇ」のような、
浅薄な結論につながりやすい、いわば“反戦プロパガンダ映画”ですが、
『この世界の片隅に』は、とあるチャーミングな主婦の視点を通して描かれた、
ありきたりな日常のドキュメントです。


公式より

戦時下とはいえ、その生活は決して悲惨なものではなく、
意外とクスクス笑えるシーンも多かったりするのです。
夫婦だったら、防空壕でいちゃいちゃしたりもします。
人々の生活とはそんなものかもしれません。
厳しい出来事が起こったとしても、仮に戦争中であっても、
人々には日常生活があり、嘆いてばかりもいられないのは当然です。
そうであるならと、毎日の生活を少しでも充実させようと工夫するわけです。
たとえば、予告動画にも出てきますが、配給が日に日に減っていくなか、
主人公は楽しげに、工夫をこらして腹の膨れる料理を作ろうとします。

もちろん、戦局悪化につれて、大切な人との死別も日常に入ってきます。
主人公も、ついには自分の不注意で姪っ子を死なせ、そのことで義姉から責められ、
自らも右手を失って、料理どころか大好きな絵すら描けなくなり、
天真爛漫な彼女でさえも、笑顔が消えていくような過酷な日々になっていきます。
私は、悲しくてやりきれないという心境は、あり得るのだと、改めて実感しました。

しかし、悲しくてやりきれなくても、
大切なものを失ってなお、生きなくてはいけないのです。

あの時代について、単純に不幸であったと、したり顔で分析する人がいますが、
私は、そんなバカげた話をしているのではありません。
当時の人々にとって戦争の是非なんて関係なくて、
とにかく、協力しあって、毎日、生き延びようと必死だったわけです。
姪っ子が目の前で死のうが、自分の右腕を失おうが、
懸命に、懸命に、懸命に、懸命に、懸命に、
頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、頑張って、
それで何とか生き延びたんですよね。

そういう人が何千人何万人と生き延びて、私につながっているんです。
あなたにもつながっているんです。
現在の日本につながっているんです。
だから私たちは、そういう人々に対して、感謝しなくてはいけません。

やや感傷的に過ぎるかもしれませんが、
自殺は、犯罪のような気すら、します。
それは、神様から与えられた生命を強制終了するなんて不遜だからですが、
同時に、懸命に私たちにつないでくれた先人に対しても、
申し訳が立たぬではないですか。
苦しい、悲しくてやりきれないこともあるかもしれませんが、
当時の方たちの必死さに比べたら、屁みたいなものではないですか。

繰り返しますが、悲しくてやりきれなくても、大切なものを失ってなお、
私たちは生きなくてはいけないのです。
みんな、そうやって生きてきたんです。

[SE;KICHI]
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No title

なるほど。
この映画はまだ見ていませんでしたが、埋め込みの予告動画を見た感じでは、良さそうな映画ですね。
見に行ってみたくなりました。

No title

火垂るの墓、ディスってますねぇ。
ま、私も主人公の身勝手な行動にイラつくので、あの映画は嫌いなんですけど。
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