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〽じれったい、じれったい。

〽私は私よ関係ないわ………っていう曲、昔ありましたよね。
1982年の曲だそうなので、もう30年以上も前の曲ということになりますが、
アキナちゃんの大人びた魅力も手伝って、そこそこヒットしたと記憶しています。

当時としても、字面からしてなかなかキャッチ―なフレーズだと思うのですが、
30年以上たった現在でも、その感覚自体は、密かに流行っているような気もします。

ところで、あと5日ほどで解散するアイドル?グループが歌っていた、
〽NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly oneという曲もありましたね。
まぁ、確かに、別にNO.1にこだわらなくてもいいとは思うのですが、
そのあとの“もともと特別なOnly one”は、
読みようによっちゃ危険な歌詞だなと思うのです。

もちろん、自己信頼は大事です。
その観点で“もともと特別なOnly one”は正しいとは思うのですが、
その Only one の one はOne of all の one であってこそだと思うのです。
自己信頼って、たとえば、
誰に褒められることなどなくても、陰日向なく精進するときなど、
自分を認め、鼓舞させるときに使う、自分用の着火剤のようなものであって、
あくまで雌伏の時に自分の内心で思うことのような気がします。
つまり、正しい自己信頼は、平時から鼻を高くするために持つものではなく、
自分が悲壮感にさいなまれているときに底を打ってジャンプするための糧だろうと、
私などはそういうふうに思うわけです。

社会不安から自信を失っていた人々が大いに勇気づけられたためか、
この曲はかなりのヒットを記録しました。
しかし、私はこの曲を、罪深い曲だなと思うのです。
昨今、出生率がどんどん下がって一人っ子が多くなったためか、
親から大事に大事に、それこそ“アナタはもともと特別なOnly oneなのよ”と育てられ、
適正な自己信頼を超え、自分のことを“特別なOnly one”と思ってしまった子が、
唯我独尊的に自我をのさばらせる原因になったように思います。
結果、社会にうまく順応できずに、距離を置く人が増えてしまったようにも思います。

その、社会と距離を置いて、自分は特別だと思う状態は、
私は私、誰からも何も指摘されたくない、
誰に何を指摘されようが聞く気はないぜということで、
つまり、冒頭の“私は私よ関係ないわ”に近いものだと思えます。
ま、『少女A』は、“特別じゃない どこにもいるわ”とも歌っていますので、“特別なOnly one”よりは罪は軽いでしょうけど。

繰り返しますが、自我を確立するという意味で、自己肯定感は大切です。
“Only one”というのは、個として尊重されるべき個人を表しているのであって、
他人と比較して優れていると思えという意味ではないのです。
しかるに、他人からのアドバイスを受け入れぬということは間違っています。

分かりやすく言えば、
とある不器用な人が、周囲から『もうちょっとうまくやりなよ』って指摘された際、
「そうだな、もう少し努力してみよう」と頑張るのか、
「自分、不器用ですから」と、指摘を拒否するかの違いです。
某俳優に恨みはありませんが、
文章として、「不器用ですから」の後に続くのは否定ですよね。
「不器用ですからできません」とか、
「不器用ですから私には無理です」とか。
結果、周囲からの指摘は却下するという形になります。

確かに、それぞれに得手不得手はあるでしょう。
器用な人ばかりでもないので、不器用な人もいることでしょう。
そういうことを認めないと言っているのではないのです。
いろんな人がいて、それぞれがOnly oneだとしても、
たとえば会社でのワンシーンとか、地域でのワンシーンなど、
それぞれの場で要求される役割というものがあるはずです。
つまり、不器用だからと言っても、器用さを要求される場もあり、
そのような場面ではそのように振る舞うのが大人というものでしょう。

だとすれば、正解は、「不器用ですからできません」ではなく、
「不器用ですけど、精一杯やってみます」とか、
そういう言葉でしょう。

そもそも、「私は◯◯ですから」と、自己の特性を、
否定的に他者にアピールするのはどういう了見でしょうか。
「不器用な私だけど、他人にどうこう言われる筋合いはないわ」、
つまり、“私は私よ関係ないわ”ということでしょうか。

私の上司は、あと3ヶ月もすると50歳。
孔子によれば「天命を知る」とされている50歳なのですが、
今年の忘年会には、youtubeで入念に研究し、
顔を黒く塗って、ラッツ&スターの『め組のひと』を披露したとか。
50にもなって「めッ!」って、しょうもないことだなぁと思いますし、
長い付き合いで、そういうことが好きな人でもないのに大変だなと思いますが、
与えられた機会に、自分の役割として受け入れる姿勢は立派ですよね。

まぁ、いくつになってもどんなことでも、
それが得意なことでも不得意なことでも、
「私は〇〇なので」と、反射的に跳ねつけるのではなく、
一度は受け入れ、やってみるという、
与えられたことを楽しむ姿勢を持ちたいものです。
そうすると、いい年してラッツ&スターとか、
ワケが分からないことも起きたりしますが、
その場に応じて自分を変化させていくのも、
人間の幅に繋がっていくのではないでしょうか。

「私は〇〇なので」という自己限定は、人生を豊かにしませんよ。

[SE;KICHI]
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ラッツ&スター、拝見しました。ふだん、難しい顔をしてらっしゃるので怖い人だと思っていましたが、予想に反して楽しかったです。
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