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忍び寄る赤い影

大阪府が、25日の戦略本部会議で、
私立高校の授業料を完全無償化する制度案をまとめたそうです。
入学金とか制服代とか、一定の必要経費はかかるものの、
授業料負担はゼロとなるということで、生徒や保護者の反応は好意的だそうです。
この制度は、大阪維新の会に所属する吉村知事の肝入りで、
経済的な心配をせず、
生徒たちには行きたい学校を目指してほしいという意図があるそうです。
大阪府では、公立高校の授業料無償化は春先に決定していますから、
今回の私立高校の授業料無償化により、
「公私ともに、授業料ゼロ」ということになります。

親としては助かるでしょう。
また、それ以上に、
新聞には、「いままで私立に行きたいと思ってたけど、
家の負担を考えたら言い出せなかった」という女子生徒の、
「これで親に行きたいと言える」という喜びの声が出ていました。
いいことづくめですね、めでたしめでたし。

しかし、実は、私は、性格がねじくれているのか、
こういう種類の話に違和感を抱きやすい者です。

まず、授業料ゼロということは、各家庭の負担はありませんという意味ですが、
それでは学校は運営できませんから、
その運営費用は大阪府が各校に支給する形になるはずです。
そしたら、各学校は、誰を気にしながら運営されることになるでしょうか。

これまで、私立高校というのは、
生徒やその保護者が「顧客」であるという構造を持っていました。
果たして、大切な顧客に対して厳しい教育はできるものなのかという疑問は当然ですが、
そこは伝統校になればなるほど、校風をぶらさないことで、
より保護者の支持を得ることができるという結果につながり、
おそらく、顧客でありながら厳しく育てることはできていました。

しかし、これからは、お客様は大阪府です。
預かっている生徒の保護者うんぬんよりも、
お金をくれる大阪府に尻尾を振っておかないと、
運営がおぼつかなくなりますよね。

そもそも、子育ての目的は、
先に去る者
(親)が、後に残る者(子)に、
一人でも力強く生きていけるように鍛えること

でしょう。

その観点から、私立は高いことは百も承知ながら、
独自の教育に期待し、それを選んでいるという家庭があるわけです。
すなわち、「高いけど、ウチの子の未来のために、
この高校に行かせたい」という親の願いです。

もちろん、経済的な理由からそれを選択できないケースがあることは、
気の毒なことではありますが、
だからと言って、全部をゼロ円にして、
「公立も私立も差はありませんけど?」というのはどうなのでしょうか。
すなわち、「高いけど、ウチの子の未来のために、
この高校に行かせたい」という親の願いはどうなるのでしょうか。

私は、高いものには高い理由があると思っています。
原則論ですが、価値の高いものには高値がつきますし、
価値の高くないものには二束三文の値がつきます。
私たち消費者は、ついつい、安いとありがたいというメンタルになりますが、
それが安いのは、安物だからです。
高いものには価値があるものです。

そうであるならば。
私立高校の授業料が公立高校より高いのは、
その授業内容の価値が高いから、です。
もちろん、絶対の価値評価ではありません。
提供する側(学校)と消費する側(保護者)が納得している場での、
当事者同士における価値評価です。
つまり、保護者が納得している価格なわけです。

繰り返しますが、経済的な理由からそれを選択できない方がいるのは、
気の毒なことではあるけれど、
それはその家庭への個別支援が必要な案件なのであって、
頑張って工夫して、独自の価値を提供している私立高校に対して、
「公立も私立も差はないと認めるなら、運営費を渡すぜ」というのは、
ちょっと、恫喝して言うことを聞かせるという、
どこぞの赤い国のような感じがして、少しゾクッとするものがあります。

この、生徒の選択肢を広げるために授業料免除…以外にも、
出産一時金の増額とか、コロナ関連の補助金とか、
マイナポイントだって然り。
気がついたら選択肢を奪われているような政策は他にもありそうです。
私たちは、忍び寄る「赤」に飼いならされているかもしれません。

[SE;KICHI]
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同じじゃいられない

暦の上では♪・・・秋なんですよね~。
8月で秋を感じたことはありませんが、
いや冷夏の年は感じたこともあったかもしれませんが、
今年は連日のように熱中症警戒アラートが発表されている異常な暑さ
もともと春と秋は短いと思っていますが、
今年は秋を感じずに冬に突入するのではと少し不安です。

そんな猛暑日に乗ったタクシーの運転手の方が、
勤務中は車中での冷房が原因での冷房病と強い紫外線で、
目へのダメージが大変と話していました。
知らないだけで様々な業種で様々な職業病が多発しているのでしょうね。
私は恵まれた環境で過ごせているなと常々思っています。

冷暖房完備の事務所での仕事なので、
過酷な現場ではないのですが、年々しんどい。
対策として心がけているのは暑い時にもしっかり食べることです。
中でもこの夏はに助けられています。
姉手作りの梅干しと知人手作りの梅酒をたんまりともらいました。
この梅干しが酸っぱくてしょっぱいので、
少しずつしか食べられなかったのですが、この夏はパクパク食べられるのです。
なんだか無性に食べたくなり、体が欲しているのがわかります。
暑さ故でしょうか、今までとは違う。

この夏、知人にも異変が。
その知人、鼻を骨折し通院していました。
原因は、旅行先の温泉で湯あたりし、
浴場で倒れた際に鼻を蛇口にぶつけたそうです。
救急搬送してもらい、数時間後には旅館に戻ってこられたそうですが、
後日、骨折していたと連絡がきたそうです。
本人曰く眼球じゃなくて良かったと言っていましたが、痛々しい。
その知人は旅行好きで、
今回のルートも年に少なくとも1度は必ず出向き、入り慣れた温泉でした。
青森、秋田、山形と新潟に戻りながら、
各県の温泉と美味しい物を巡る旅を20年以上も毎年訪れていて、
私も一度同行させてもらったことがあります。
とても魅力的なコースなのですが、
この度の出来事で、長距離の運転に一日に数か所の温泉をはしごするのは、
もう無理な行為なのかもしれないね、と本人と意見が一致しました。
また、肩こりが酷くて長湯していたことも一因かなとも言っていたので、
私も温泉などに行くとついつい長めに入りがちなので気をつけねば。

そんな出来事を話していた彼ですが、
一番ショックだったのは、
一緒に入浴していた友人にパンツを穿かせてもらったことが、
恥ずかしかったと振り返っていました。
穿かせた当人も横に座っていましたが無言。
それこそ二人は何十年もあちこちの温泉を巡り、
裸の付き合いをしているだけに私の中では今更?感があったのですが、
デリケートなことなのでなんともフォローが難しい。
何かの折にお返ししてくださいませね。

まあ、今まで出来ていたからと過信しないこと
それと、いつまでも同じじゃないと認めることですね。

[fu~ma]

鈴木貫太郎の信念

さて、戦後78回目のお盆が終わったわけですが、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

この時期は戦争をテーマにしたドラマやドキュメンタリーが盛んに放送され、
否が応でも戦争の気分が高まるわけですが、
あまり「皮膚が焼けただれ…」のような感情的な話になってしまい、
本質を見誤りがちです。

確かに戦争は悲惨なのです。
特攻隊にしても、
あのような戦略で勝利できると考えていた者はいなかったでしょう。
そこを指して、なぜ若者を犬死にさせたのかと言う方もいますが、
若者たちは、別に天皇のためでも大日本帝国のためでもなく、
愛する父母や妻子や友達のために盾となったわけです。
自分に残されていたはずの、
人生の残り時間をすべて投じることで、
自分以外の者を逃がそうとしたのです。

そして、そのことで生き永らえた命があるとすれば、
この戦略を批判する資格は、私たちにはないでしょう。

何を言いたいのかというとですね、
どんなに悲惨な戦争でも、立派な方はいて、
自分の命はその方から守られたものなのだ

ということです。

大東亜戦争より40年ほど前の、日露戦争開戦時、
当時の明治天皇が詠まれた御製の歌、
「よもの海 みなはらからと 思ふ世に など波風の たちさわぐらむ」は有名ですよね。
世界の全てを兄弟姉妹であると思っているのに、
どうして波風が立つのだろうか、という意味ですよね。
実際、明治天皇は心からそう思っていたらしく、
開戦の折、全国の学校の教員に対して、
いずれ仲良くなるために戦うのだから、
相手を悪く言うような教育はしてはならぬと命じています。

この明治天皇の御製歌ですが、
のちに昭和天皇も、大東亜戦争の開戦前にこの御製を引用され、
開戦反対の意思を示されたと言われています。

その大東亜戦争で日本と戦ったアメリカは、
当時、ルーズベルト大統領でしたが、
このルーズベルトが終戦4ヶ月前に脳卒中で死去した時、
日本の鈴木貫太郎首相は、なんと、敵の大将であるルーズベルトに弔電を出しています。
しかも、ルーズベルトが敵であるにも関わらず、ひとつも蔑むことなく、
彼の指導力を称え、死去はアメリカの損失であるという内容の弔電でした。

果たして、日本人の精神性というのは立派なものだなと感じます。
「汝の隣人を愛せよ」という聖書の教えを、
日本は騎士道や武士道として身につけていたのだな、と。

私たちは、そうやって受け継がれてきた命です。
権利とか収入とか名誉とか、
自分の生活を守ることに汲々としがちですが、
もっと博愛の精神を持たねばならぬのかもしれません。

ルーズベルトの死後、副大統領のトルーマンが大統領に昇格しましたが、
このトルーマンが、少しも博愛の精神を持ち合わせない人でした。
大東亜戦争が終わったのは、ご存知のとおり、
このトルーマンが、この時期の日本が降伏の意思を示していたにも関わらず、
そんなこと関係なく広島や長崎に原爆をブッ放し、
そこにいた市民を無差別に虐殺したためです。

確かに戦争は悲惨なのです。
しかし、どんなに悲惨な戦争でも、立派な方はいるのだということと、
別に戦争を礼賛しなくても、その人物を称えることは正しかろうと思います。

[SE;KICHI]

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こんにちは、あるいはこんばんは。
二度目のEnzoです。
一応もういちど・・・「エンゾー」ではなく「エンツォ」です。
なんだか田舎に行くと方言で・・・
エンゾーって排水溝の意味を持つらしいですね!!!
まぁ、気を取り直しまして。

最近、ちょっと増えてきてたンですよね。
数年前まではたぁまに、あれ?なんかいるかな?昨日もいたけどすぐ居なくなったし、
と、特に気にもしなかったンですけど。
それがだんだんと期間?が短くなって2日、3日とよく居座っていたりして、
さすがに不安になってきたンですよね。

実は僕自身のせいでもあるンですが、
簡単に言いますと、こちらから不必要に余計に買ってしまったおやつとか、
消費期限の近いものとかあげちゃったンです。
はい、たぶん駄目ですよね。
ただの自己満足の部類だと自分でも重々承知しております。

食べ物って高いものでも安いものでも、
昨日はメチャメチャしょっぱいと思ったものでも、
今日は汗かいたせいで凄く美味しい!
とか思えるじゃないですか。
そしてその瞬間の幸福感って他にはないものを感じるンですよね!
その幸福感のおすそ分けをしている、と言うだけなンですけれども
・・・この「だけ」の考えが悪いンですねきっと。

全然関係ないですけど、
写真は数か月前に立ち寄った飲食店のメニューです。

カレーラーメンライス①カレーラーメンライス②

カレーライスとカレーラーメンが一緒になった、
子供のころに家でやったら母親とかに怒られるような、
男子ロマン飯!(流行語大賞候補)

こちら、今季放送してる?もう終わった? ドラマDIY・・・! ←これいるンだっけな?
に、出てくるお店みたいです。
CMとココのお店の張り紙で知りました。
主演の?ひらがなの名前の子、笑顔がかわいいですね。
笑顔でいられる時間(生活)が多かったンだろうなと感じました。
でもTV見ないから何してる人とか流行ってるとか全然わからないけど・・・

上村ひなの 上村ひなの
https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/126163/

いつの間にか話題がお出かけしてましたね。
おかえりなさい。はい、ただいま。
よくあるンですよ、いつの間にか話がそれちゃうこと。
ファミレスとかの「さっきから他の話題乗り越えて、
お前しか喋って無いよ男女(全年齢対象)」的な世界を繰り広げる、
話の終着点が宇宙探査機になるやつ。
これを今後「●ンドクルーザー」と呼ぶことにします。
T●Y●TAさんゴメンナサイ・・・

で、なンでしたっけ?
あぁ、そうだ
最近、出先で急にもよおしてしまって、
2日~3日に一回位のペースでしか、
家で(HOME)排便してない(LESS)って話でしたよね。

駄目だ駄目だと思いながらも手と口が止まらない、
昔はよかったンですけど消化が追いついていかない・・・
本当に気をつけなきゃ!

もうすぐお盆ですね。(アップされる頃にはお盆過ぎてるかもですけど)
ちょうど実家に帰る途中においしいクレープ屋&ジェラート屋さんがあるから、
立ち寄ろうと思います。

では、また。

[Enzo]

コントラスト。

先日、家族でアウトレットモールのフードコートで、
食事をしていた時のこと。
海鮮丼を食べていた6歳の息子がしくじって、
どんぶり鉢を落として割ってしまいました。
親として、破片を拾い集め、
散乱した刺身をかき集めようとしたのですが、
そこに現れたのが、
若くてチャラそうな、清掃担当のお姉さん。
「おケガはありませんか? 触らないでください! 
私がやりますから」
そして、本当にその言葉どおり、米粒ひとつ残さず拭い去り、
最後に再び「おケガはありませんでしたか?」と私たちを気遣い、
去って行きました。

私たちは恐縮していたわけですが、息子はそれどころではなく、
食器を割ってしまったことと、
食べている途中だった海鮮丼がなくなったことにショックを受けていたところ、
再び現れた先ほどのお姉さん、私たちのそばにひざまずき、
「海鮮丼屋さんが、
同じ商品を再度提供させていただきたいと申しております」と言います。
……ウソですよね?
海鮮丼屋さんがもう一度作りたいはずはなく、
明らかにその掃除のお姉さんが頼んでくれたんですよね?
流石にそれは…とお断り申し上げたのですが、
「あの人、食器が割れた瞬間に颯爽と現れて掃除し、
海鮮丼屋さんにも話をつけてくれたんだね」と感動しました。

一方、また別の日。
今度は中年3人で、
ロードサイドのラーメン屋さんに行ったわけです。
3人とも初めてのラーメン屋さんでシステムが分からない中、
モタモタしながら食券を買って席についたわけです。
なにしろ初めての店ですからね、
どこの系列だとか、
いろいろヘラヘラと話していたわけですが、
そんなとき、ヌッと現れたのが、背の高い男性の店員さん。
私たちは座敷に座っていたので、
高さの差から、威圧感はなかなかのものです。
「もう呼ばれてますよ」
どうやら、調理できたら番号札で呼ばれるシステムなのを知らず、
私たちが話し続けていたため、呼びに来られたのでした。
慌てて立ち上がり、靴を履いて窓口まで行って、
「すいません、すいません」とか言いながら、
自席にラーメンを運んだ私たち。

口にしたラーメンは美味しかったのかもしれないけれど、
それすら思い出せないほど、
なんとなく鬱屈した記憶が残ったラーメン屋さんでした。

当然ですが、悪いのは話に夢中になっていた私たちです。
マイクも使わず肉声で呼ばれても分からんよ〜とか、
そもそも呼び出しシステムだって教えといてよ〜とか、
もっと言えば、なんだって手ぶらで呼びにくるんだ、一人前くらい運んできてもバチは当たらんやろとか、
私たちの小さな器が要らぬことを思わせるのですが、
あくまでも悪いのは私たちです。

ただ。
悪いのは私たちだと分かったうえで、あえて思うのです。

フードコートの清掃係のお姉さんと、
ラーメン屋のスタッフのお兄さん、
どちらがお客さんを感動させているか。

感動って大袈裟な感じもしますが、
それがリピーターの条件でしょう。
実際、ラーメン屋のほうは、
自分たちが悪いのは百も承知なうえで、
「なんか、もう来ないかも」なんて話しだす中年3人。
理不尽かもしれませんが、顧客の購買行動なんてそんなものです。

翻って自分の働きぶりはどうか
たまに考えてみないといけませんよね。

[SE;KICHI]

蟻田功という人

かつて、私が学生だった頃、早めの年次に薬理学という講義がありました。
その講義の担当教官がわりと雑駁な話をする人で、
薬理学の細かい機構よりも、それを取り巻く背景などを取り上げたものでした。
そこで、私が知ったのが、蟻田功という人名でした。

この蟻田功という人物は熊本県生まれの医学者で、
世界保健機関(WHO)の天然痘根絶対策本部長を務めた方だそうです。
同じく熊本出身だった担当教官の思い入れは強く、
特に天然痘に関心がなかった私たち学生にも熱心に「伝道」されたので、
そのしつこさに、ついつい記憶してしまった人名でした。

あれから幾星霜。
卒業後はそんな人名を思い出す必要もなく、すっかり忘れていたのですが、
5月の新聞で、3月に亡くなっていらっしゃったことを知り、
学生当時の記憶と共に、急に思い出したわけです。

学生だった頃は「ふ~ん、WHOの偉い人が日本人なんだ」くらいの認識でしたが、
いま、大人になって少しは視野が広がった私から見て、
天然痘根絶宣言というのは偉業だなと分かります。

人類とウイルスの長い闘いのなかで、
天然痘は、人類が勝利を宣言できた唯一の事例です。
ひとつの感染症に打ち勝つことがどれほど困難かということは、
私たちはここ数年、新型コロナウイルスのパンデミックで痛感しました。
いまだに続く新型コロナウイルスに関して言えば、
当初、人類は根絶を目指そうとしたものの、
感染の広がりに根絶の取り組みは追いつかず、
じりじりと土俵際に追い詰められた結果、
仕方なく根絶を諦めて共存を指向したように見えます。
結果、闘いとしては勝利できたとは言えず、
事実上、勝利は無理なのだろう
つまり、人類はウイルスひとつ滅ぼすことができぬのだと、
己の無力さを思い知らされましたよね。
それゆえに、たった1勝とはいえ、
天然痘に勝てたというのはとんでもない偉業でしょう。

蟻田さんが天然痘根絶対策本部に参加した時、
WHO本部からの参加メンバーは蟻田さん含めてわずか4人だったそうで、
それに対して世界の患者数は推定で年間3千万人、
死者は600万人以上に及んでいたそうです。
私は、権威的な賞などに価値を感じるタイプではなかったそうですが、
蟻田さんの偉業に対しては、
ノーベルなんとか賞でも、国民なんとか賞でも、
差し上げて然るべきだと思ったりもします。
だって、それ以降、日本人どころか世界中で、
その対戦で勝つことは並大抵でないと思い知ったわけだから。

[SE;KICHI]

ある日の珍事

先日の勤務中、昼過ぎの出来事です。
お客様のもとに向かって運転している最中、珍しい出来事に遭遇しました。

富山市から川を渡って立山町に向かう常願寺公園近くの土手沿い、
富山地鉄水橋常願寺踏切の前に差し掛かったところで警報機が鳴りはじめ、
止まったところ、それは起きました。

なんと対向車のトラック(ゴミ収集車)が突っ込んで、
踏切の遮断機の遮断棒をぶち壊したのです。
しかも自車側のみならず、自分がいる方の反対側の遮断棒も豪快にバキっと。

あまり見かけないというか、
まっとうなドライバーなら警報機が鳴った瞬間に止まるのが、
法律順守で普通のことだと思うので、この出来事にはさすがに驚愕しました。
警報機が鳴ったら、遮断機が下りるまでの時差を鑑みて、
自車のサイズとスピードからアクセルを踏みぬいて速度を上げ、
抜けていくドライバーはたまに見かけますが、
あくまでそれは総合的に脱出可能と、瞬時に判断してのことだと思います。
自分も踏切通過中に警報機が鳴ったら、
アクセルを踏んで軌道内から即時脱出することがあります。
基本的にはいけないことですが、
事故になるくらいであれば必要なことだと思います。
(そもそも踏切の軌道内では加速することは禁止されていますが…)

ですが、おそらくこのドライバーはそれを見誤ったようです。
彼も勤務中でしたのでトラックを運転していましたが、
普段運転している自車感覚のまま突っ込めると判断したのでしょうか。
それにしては踏み出すスピードも遅く見えましたが。
ともかく箱型のごみ収集車は、
その体積が平型ダンプなどと違って引っ掛かりやすい物ですから、
すぐにひっかかってしまうことは冷静になれば想像がつくのですが、
構わず突っ込んだのですから、接触し、
勢いよく動くトラックに引っ張られ、バキっと破損。
対向車側の遮断棒も接触して引っ掛かり、
豪快にぶち破ることになったわけです。

そして折れた遮断棒は私の車の前側に曲がって、あわや接触する寸前に。
多分、私だけでなく、後ろのおばちゃんたちや、反対車線の営業マンなど、
踏切近くにいたドライバーたちも驚いたことでしょう。
この道のこの場所はもともと混みやすい踏切ですので、
目撃者多数といった感じです。
しかも、私のいた150m程後ろには幹線農道の交差点があり、
次々と後続車が入ってきて後を絶ちません。
たちまち渋滞してしまうのは目に見えていました。

ちなみに折った瞬間、私はトラックドライバーのおっちゃんの顔を見ましたが、
やっちゃった~みたいな苦い顔をしていました。
そして、そのまま100m程進んで停車し、
ドライバーは下りてきて徒歩で踏切に向かってきました。
なんとそこで折れかけた2本の遮断棒を勝手に手で千切って、
線路の脇に投げ捨てました。
なにやら起きていることの情報量が多すぎて愕然とします。

折れた遮断桿

一方、警報機が鳴っている踏切に電車が迫ってきていました。
橋を渡って加速していた電車。
遮断棒が無いまま通過すると思っていましたが、
踏切に異常をきたした警報か何かを検知して、
急ブレーキをかけて急停止したのです。
しかも、完全に踏切箇所を過ぎず、2両のうち後方の車両のみが留まる状態で。
おいおいこれは長引く大事になってきたぞ~💦と思いつつ、
意外にも制動力が早いことに感心しているのも束の間、
電車の運転士がいそいそと出てきて現場確認を始めました。
そして、線路脇に投げ捨てているドライバーを見つけると、
話しかけて何やら談合を始めました。
そして、1,2分ほどの会話が終了すると、
それぞれ何事もなかったかのように戻っていき、電車は颯爽と出発して離れていき、
トラックも加速してどこかに消えてしまいました。
ただ、踏切の警報機の音だけは消えずに鳴り続けたのです。
遮断棒が折れて無くなり、ほぼ踏切の意味をなしてない遮断機。
警報機だけが鳴る踏切は今も存在しますが、
なんというか警報機だけが鳴り響く状況は、どこか虚しささえ感じます。



その警報機。
電車が過ぎても鳴り止みませんでした。
3分以上(体感では5分以上)だったと思います。
延々と鳴っているのです。
しびれを切らしてか、対向車側の何台かは横のスペースに入って切り返し、
ターンして戻っていくのが見られました。
しかし私のいた車線にはそんなスペースなんてありません。
先述の通り、後方の信号から次々とクルマが供給される状況ですから、
当然渋滞が発生。
多分ですが、電車もない遮断機もないのに、
なぜ前で詰まっているのか分からないので、
イライラしているドライバーも多かったのではないかと思います。
そんな状況で、どうしようもないのですが、変な焦燥感を感じている私。
例え電車が過ぎていても、警報機が鳴っている以上は進めないのですから、
なぜか後ろの人たちに申し訳ない気持ちと、
あの運転手やってくれたなーと、
若干イラついてしまっていました。
結果的に警報機は鳴り止み、踏切を渡ることはできましたが、
対向車の渋滞はもっとすごいことになっており、500mは続いていたと思います。

対向車の渋滞 去っていくトラック

あの運転手はどうしたのでしょうか。
調べたところによると、刑法第百二十五条往来危険罪に該当する可能性もある為、
逃げることはないと思いますが、
おそらく会社かどこからか、何かしらの賠償は払われていると思いますが、
電車の乗客にも我々運転手たちにも迷惑をかけています。
賠償しろとは思いませんが、
近くにいた人たちに会釈ぐらいしてほしかったものです。

これは珍しい出来事に遭遇したな。と思うお昼過ぎでした。

※ちなみにその日の夕方、同じ踏切に通りかかったところ、既に復旧されていました。
さすがに安全装置、仕事は早いです。

[K.K]

夏季休業のお知らせ

平素より格別のご高配に預かり、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は勝手ながら、
8月13日(日)から8月16日(水)を夏季休業とさせていただき、
お盆明けは8月17日(木)より通常営業とさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
猶、今後とも倍旧のご厚情を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

[AKA]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
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FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
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