fc2ブログ

ドレミファドン in SPA

弊社代表のご友人に、電器屋のようでパン屋のような、
パン屋のようで電器屋のような、何屋かよく分からない方がいらっしゃいます。
まぁ、その方が何屋かはどうでもいいのですが、
その方は、お店が休みの水曜日、奥様に秘密で買ったオープンカーを駆って、
とある温泉施設に行くのだそうです。

その温泉施設は富山県射水市にある『海王』
温泉の濃度が濃いとかで、その手のランキングでは上位常連であるうえ、
交通の便が良い場所にあるので、富山ではかなり有名な温泉です。
内部はドン・○ホーテのように商品とPOPで溢れかえっていますが、
確かに茶褐色の温泉は濃いようで、浴室内はいたるところが変色しており、
それどころか「濃すぎるから、あんまり長く入らないでね」と、
安全を啓発するための張り紙がいたるところに。

ほかにも、ドライサウナの温度が115℃だとか、
なんというか、泉質の良さに加え、なかなか攻めている温泉なのですが、
私が心を奪われているのは、もっと別のところです。

それは、懐メロ。

館内のスピーカーから流れている曲が延々と懐メロなのです。
それも、ちょっと古い…とかではなく、
キャンディーズとか、天地真理とか、アグネス・チャンとか、
平成にすら入っていない時期の懐メロなのです。
令和のいま、露天風呂に入りながら『あなたに夢中』(1973年)を聞けるなんて、
ちょっと涙が出そうな、ノスタルジックな気分になります。

伝わってますでしょうか。
実は、フォークソングを延々と流している銭湯とか温泉は、まぁ、あります。
私が知っている富山県内の別の銭湯では、
延々と谷村新司(アリス含む)だけが流れていたりします。
しかし、ここ(海王)は懐メロのアイドルソングのみ。

それで気づいたのですが、
露天風呂に入っていて、懐メロの前奏が流れると、
まず、「ん、なんだろう?」と思い、
前奏を聴きながら「あ、あれか!」となり、
歌い出しには口ずさめる準備ができている
という、
何段階かの「記憶の掘り起こし」とでもいうプロセスがあるのです。
チャッチャッチャラ~ララ、ドン♪って聴いて、
「また会う日まで」!って答える、セルフ・ドレミファドンね。

いまどきの曲は、前奏のない曲も多いですね。
いきなりトップギアで歌い出したり、簡単な前奏の後、すぐにサビだったり、
早く「本題」入ろうとする曲が多くて、
前奏でワクワクする遊びができないですよね。

ちょっと、露天風呂で感じたことですが、
私、その前奏を聴きに、この温泉に通ってるのかもしれません。
問題は、それを聞くために、
「濃すぎるから、あんまり長く入らないでね」の張り紙を無視して、
どんどん長湯になって、風呂上がりにフラフラすることでしょうか 笑

[SE;KICHI]
スポンサーサイト



恒例の。

年に一回の健康診断が先日ありました。

ここ数年肝臓の数値が高いので、
去年は試しに検査の一週間前からお酒をやめて挑みましたが、
数値は高いままで変わりませんでした。
それで今回は数ヶ月前から週二回禁酒日を作って地道にがんばった結果、
数値が基準値にようやくおさまりました。
普段通りにした方がいいと思い、
検査前日もいつものようにお酒を飲んで行きましたので、
それで基準値内はなおさらうれしく感じました。
今後も続けていきたいと思います。

また、メタボの判断のため、腹囲も毎年測られるのですが、
去年より3cm痩せていて計測した方に、
おめでとうございます、メタボではありませんよと褒められました。

ただし、コレステロールと中性脂肪の数値が高いのは例年通りで、
課題は残りました。

胃カメラも毎年やってますが、
ここ数年は同じ男性の方が検査してくれていたのですが、
今年は初めての女性の方でした。
それほど若そうではなかったので、そこそこ経験のある方かと思っていましたが、
実際始まってみると、
カメラの付いた菅を最初からグイグイ押し込んできて、
苦しいと言うかきついと言うか大変でした。
撮影する際にも、空気を入れたり洗浄したりするのも容赦ない感じで、
ずっと体に力が入りっぱなしでした。
ようやく終わった時にはひと仕事終えた後のような脱力感に見舞われました。
また来年もやるのかと思うと憂鬱です。

年齢的にそろそろ健康と体力の維持をしっかり意識して生活していかないと、
すぐにガタがきてしまいます。
ろくに運動もしないのに、好きなものを好きなだけ食べて、
お酒も飲みたいだけ飲んでいるわけにはいきません。
まずは体を動かして脂肪の燃焼からですかね。
また一年がんばりたいと思います。

[M M]

つまらないかどうかはアンタの気持ちひとつ。

先日、テレビを見ていたら、
「“年収300万円だけど好きな仕事に就いている人”と、
“つまらない仕事に就いているけど年収500万円ある人”では、
果たしてどちらが幸せでしょうか」という討論をやっていました。

この設問に対して、出演者は各々自分の意見を述べていましたし、
記憶は曖昧ながら、もしかしたら dボタンで視聴者も投票できたかもしれません。
いずれにしても、この設問に対する賛否は非常に伯仲しており、
つまり、年収300万円だけど好きな仕事をしているほうが幸せと感じる人と、
つまらない仕事だけど年収500万円もらえるなら幸せと感じる人の、
その割合はフィフティフィフティだったということで、
私は少し驚いたのでした。

だってね、この設問、ファクトに基づいた質問ではないじゃないですか。
「年収300万円だけど好きな仕事をしている」はまだ分かります。
「つまらない仕事だけど……」ってどういうことでしょうか。

その仕事をつまらないと思っているのはオマエだろって話です。
昔から、職業に貴賤はないなどと言いますが、
元来、仕事そのものには、上下や貴賤があるわけではありませんよね。
自らを卑下するような愚痴ばかりを口にしながら働けば、
それがどのような仕事であろうと、周囲の人は鬱陶しいと噂し、
一方、自らの仕事に信念を持って前向きな心を持って働けば、
それがどのような仕事であろうと、周囲の人は立派と評するのです。

愚痴には感染力があります。
他人に聞いてほしいという気持ちも分かりますが、
聞かされた方も別に聞いても幸せにはならないし、
むしろ聞いているうちに気が滅入ってしまい、
モチベーションが下がるという、なかなかの強い感染力を持っています。

「つまらない仕事」だと思うのであれば、
年収うんぬんの前に、
その、自分の仕事を「つまらない仕事」だとぬかす、
そのつまらないマインドをどうにかせよ
という話です。
そうです、つまらないのは仕事ではなく、
仕事をつまらないと思ってしまうオマエのマインドのほうだということです。

仕事には、必ず報酬がついています。
同一労働同一賃金などと言って、
何をどれくらいやったらいくらもらえるとか、そういう算定の仕方が流行っているので、
やれ、「これくらいやったんだから、これくらいもらえるだろう」とか、
「あんなに頑張ったのに、これしかもらえないなんて納得がいかん」とか、
与えられる金銭の多寡に一喜一憂する人も多いかもしれません。

金銭で受ける報酬は、なかなか思い通りにはならないかもしれませんが、
私は、それ以外に、
必ず働きに比例して、「喜び」という報酬が与えられると思っているのです。
一所懸命な仕事には、すでに「喜び」という無上の報酬が与えられているので、
いわゆる金銭の給与は、働く人を、養い、歓待する天の恵みでしょう。
つまり、メインの報酬は「喜び」で、金銭は割増金であるということです。
割増金だからこそ、感謝して頂戴するのが望ましいですよね。

権利を主張する人が増えました。
「これくらいやったんだから、これくらいもらえるだろう」とか、
「あんなに頑張ったのに、これしかもらえないなんて納得がいかん」とか。
インターネットなどで相場が明らかになっているからかもしれません。
しかし、メインの報酬は「喜び」でなのですから、
割増金である金銭は感謝して頂戴するのが望ましいですよね。

「喜び」の根源は、今日も人様のお役に立てたこと。
「つまらない仕事」は、その仕事が人様のお役に立てなかったこと。
やはり、年収の問題ではなく、
なんのために働いているのか、
カネのために働いているわけではないですよね?という、
働く動機の部分だと思います。

ついでにもうひとつ驚いたのが、この設問の出題者が、池上彰さんだったこと。
池上さんと言えば、分かりやすいニュース解説が人気で、
なんというか、現代日本の碩学みたいな雰囲気を醸し出している人ですが、
そんな人がこのような設問を作ったことに、私はまた少し驚いたのでした。
まぁ、私自身は、自身の意見は述べない彼を卑怯だと感じるし、
選挙特番などでは底意地の悪さも垣間見えるので、彼らしいといえば、そうかもしれませんが。


影響力のある人が、年収とやりがいのトレードオフみたいな、
下品な世論誘導をしてるんじゃないよ
と言う話です。
影響力あるんだから、マインド形成とか、もっと役に立つこと言えよ、ってね。

[SE;KICHI]

言えなかった自分。

しばらく前になりますが富山駅の立ち食いソバで昼食をとっていた時の話です。

私もオーダーが決められず自販機の前でモタモタとはするのですが、
年配の方が自販機の前で何か文句を言っていました。
何を言っているのかと聞き耳をたてると、
「文字が小さくて読めない」と叫んでいました。
私も近眼や老眼で小さい文字には苦労しますが、
その方は店員を呼びつけ「文字が小さい。親切ではない」と、
当たり散らしていました。

注文品を店員に伝え食券をやっと買いました。
私的にはそこまで小さい訳でも無いと思うので、
言いがかりだと感じてはいたのですが、
仮に見えにくいとするなら注文したいのは何番だろうか?と、
問いかければいい話で当たり散らす必要はないですよね。

問題はもう一つ起こりました。

立ち食いソバ屋さんですから、
食券を出せば混みあっていなければ早々に商品がでてきます。
食券を出してからトイレに行ってくると言い出しました。
店員さんからは「もう出ますけど」と言われると、
「ここで漏らしていいのか?」といいだし、
他のお客もいる中で「漏らす漏らす」と連呼しました。
バカじゃないのと思って言おうか迷っている内に、
調理されている方が諦めたのか呆れたのか、
「行ってきてください。戻られてから出します」と。

何か自分の中でモヤモヤとします。
すぐに注意できなかった自分や、
何でも言ったもん勝ちみたいになっている事に。

人それぞれ怒りのポイントは違うでしょうが、
これは違うだろと思うのは私だけでしょうか?

[WAKA]

いやん、どこに手ぇ入れてるのよ……っていう話。

友人にヒーリング系のサロン何店舗かのオーナーをしている人がいます。
そこで提供されているのはちょっと特殊なコンテンツだったりするので、
働いているスタッフさんは、幹部からそれなりの訓練を受け、
晴れて試験に合格して、お客様にサービスを提供しているのだそうです。
まぁ、仕事とはだいたいそういうものですよね。

何が言いたいかというと、
彼の会社の売りは、訓練を受けたスタッフだということです。

さて、この会社が運営しているサロンの1つで店長をしている女性がいます。
彼女は、特にどうということもない、普通の51歳の熟女なのですが、
もちろん、訓練を重ね、試験に合格したうえで店長に就いているわけで、
会社の売りがスタッフなのだとすれば、
それなりに会社から期待されて、投資されている人材であると言えましょう。

ところが、最近、その、会社の期待を背負っている店長に対し、
ちょっかいをかけてくる男性がいるというのです。
それも、その男性というのが、前述のオーナーと懇意にしている人物だそうです。
その男性が、この女性店長と恋仲になりたいのか、
それとも、ビジネスの観点から彼女を引き抜きたいのか、
どういう意図かは分からないけれど、
オーナーの預かり知らぬうちに、この女性店長を食事に誘ったりしているというのです。

行儀、悪くない?

私はこの女性店長とも少しだけ面識がありますが、
あくまでも、友人であるオーナーの会社のスタッフさんという認識なので、
親しく話すことがあったとしても、それはオーナーがいる場所でのみ。
そうするように心掛けています。
だって、アドバイスするにしたって、
その内容に対するオーナーの見解が優先されるべきだから、
あんまり頭ごなしに忠告していいものでもないですし、
そもそも、オーナーのいない場所で言うのはフェアじゃないと思うからです。

当然、それを知ったこのオーナーは苦悩するわけですよ。
まず、相手が、かねがね懇意にしている男性だったために、
オーナーとしては、そういう行儀の悪いことはしないであろうと思っていたわけで、
価値観が違っていたことを突きつけられた形になります。
もしかしたら、こういうことはいけないよね…などと意気投合していたりしたなら、
なおのこと、「え、いけないよねって話し合ってたじゃん!」と、
裏切られた気にもなろうというもの。

それも百歩譲って色恋の話なら、
まぁ、大人同士の話なので好きにすればよろしいですし、
こちらも“老いらくの恋”かと温かく見守ることもできるのですが、
相手の男性は、その女性店長を誘った食事の席で、
「いまの仕事は本当にやりたいことなのか」的なことも言っていたというので、
ちょっと、純粋な色恋沙汰ではないのかもしれません。

オーナーの彼は、その男性に対し、
何とも言えない虚しい気持ちになったことでしょう。
繰り返しますが、この女性店長は、会社から期待され、
お金をかけて育ててきた大切なスタッフさんなわけです。
彼女もそれに応えて、会社の看板娘として成長してきたわけです。
その看板娘の耳元で「いまの仕事でいいのか?」とささやくことは、
誰かが畑で丹念に育てたメロンを勝手に刈り取って食うくらいの暴挙で、
その畑の持ち主の努力を無にする行為です。
どう考えても、行儀、悪いですよね。

信じていた人物の行儀の悪さに触れたオーナーは言います。
「世の中みんなこんな感じなんですかね?
ボクがおかしいんですかね?」と。

私は、思うのです。
残念ながら、このオーナーのほうがおかしいのだろうな、と。
いや、頭がおかしいとか、そういう意味ではありません。
みっともないことはしないでおこうね、
行儀の悪いことは慎みたいものだね、という紳士協定は、
いまどき、多数派ではないのだろう、一般的ではないのだろう、という意味で、
このオーナーは「おかしい」のだろう、と。

もちろん、他社の従業員にちょっかいを出すことは、別に違法ではありません。
なんなら岸田首相はどんどん転職することを奨励していますから、
もしかしたら、日本政府的には推奨されているくらいのことなのかも。
しかし、予告もなく相手の着物の袷に手を突っ込む行為は、
法には触れないけれど、昔のお座敷遊びなら出入り禁止です。
なぜなら、陋規というものがあり、暗黙のルールとして、
みっともないことはしないでおこうね、
行儀の悪いことは慎みたいものだね、
という紳士協定があったから。
別にお座敷遊びだけでなく、生活のほとんどの場面で。

私は、多数派ではなかったとしても、
他社の従業員にちょっかいを出すことは、行儀が悪いなと思います。

このようなことが続くと、このオーナーも疑心暗鬼になるでしょうが、
それでも、「世の中みんなこんな感じなんだ」と悲観すれば、
右を見ても左を見ても敵ばっかりに見えてしまいます。
それだと人生はつまらないし、
下手をすれば、死神のようなものが忍び寄ってきて、
生きる気力を失わされてしまうかもしれません。
ここは心を強く、相手には相手の事情があり、
相手の道徳や倫理観や優先順位や価値判断があるのだろう、
平時では意気投合したように見えても、
損得の絡む局面では同じ選択をするとは限らないと悟るべきですね。

私も、ちょうど、口を酸っぱくして伝えていることが、
ちっとも相手に伝わっていなかったことが分かったばかりだったので、
このオーナーの葛藤にいたく同情したわけですが、
それでも、意気消沈して黙ってしまえば変わる可能性はゼロだけど、
意気消沈しない限りは、伝わる可能性はゼロにはなりませんから、
微力ではあっても無力ではないと信じて進むしかないと、
改めて感じたエピソードでした。

[SE;KICHI]

ご近所さんを感じる季節

夏ですねー 梅雨ですねー 暑くてジメジメですねー。
そんな季節ですが窓から吹き込む風が気持ちいい日は、
冷房を使わずに自然の風で過ごしたい派です。
できれば就寝中も夜風で過ごしたいのが本音ですが、
何が侵入するか分からない物騒な世の中なのでぐっと我慢しています。
先日も美容室の方が、
近隣の店舗兼住宅のお店が数年前から強盗被害に遭っていると、
話をしてくれました。
この美容室も条件はどんぴしゃなのですが、
店主曰く、子供たちが夜中も起きているお陰か、
今のところは被害に遭っていないとのこと。
町内会で防犯カメラを増やそうとの話も出ているそうです。
在宅中に狙われると思うと、
無防備に窓の開けっぱなしはやめた方がいいに決まっていますよね。
そんな心配がいらない世の中になれば、
節電にも繋がるのでしょうけど。


さて、窓を開ける季節になってまず感じるのはご近所さんです。
網戸越しに飛び込んでくるのは、子供を怒っている親の声。
それを聞くと、あーそうそうこの感じだったと昨年のことを思い出し、
今年もまた怒られているなぁ~と苦笑い。
会話は全く聞こえないのですが、
こと注意というか躾というか、それらが怒鳴り声なのでこちらまで声が届く訳です。
頻繁に聞こえてくるお宅は、
上の男の子は怒られても泣き声や反発した声は聞こえてこないのですが、
下の女の子は泣くしわめくしと、親に負けないくらいの声が聞こえてきます。
手を出している感じはしないので、虐待ではないと捉えていますが、
たまに廊下でこちらの親子に出会うと楽しそうに両親に寄り添っているので、
その姿を見て大丈夫だなと、挨拶しながら勝手に様子確認をしています。

まあ、一軒家でも集合住宅でも気に掛けるのは近隣さんとのお付き合い。
今のところ引っ越し先のどこでも問題なく過ごせてきましたが、
集合住宅で暮らすようになってからは、音が気になるときはあります。
上の階からはダンスでもしている?かのような、
時々ドンドンといった大きな足音が聞こえてきますし、
両サイドからもガタンといった音は壁越しに響きます。
きっと我が家の音も聞こえていることでしょう。

以前、知人が足音や話し声などの生活音を、
「近くに人を感じられていいじゃない」と言ったことがありました。
それまでそんな捉え方をしたことが無かったので、驚きと発見でした。
余りにうるさい騒音になれば話は違いますが、
そう言われてからは人の気配を感じながらの生活も、
悪くないなと思うようになりました。
取り方次第で気持ちも変わってくるものですね。

きっと、怒鳴られている声が聞こえなくなったら成長を感じるとともに、
少し寂しさも感じるかもしれませんよね。
あと数年かな。

[fu~ma]

『1/4の奇跡』

『1/4の奇跡』という話をご存知でしょうか。

マラリアという感染症があります。
蚊がヒトを刺す際に、感染源となるマラリア原虫が、
蚊の唾液を介してヒトの体内に注入されることで感染します。
さらに、反対に、マラリアに感染したヒトを蚊が刺すことで、
蚊の体内にマラリア原虫が取り込まれ、
その蚊が次にヒトを刺す際にそのヒトを感染させてしまったりもします。
蚊など、いくらでも発生しますので、爆発的に感染の広がる病気です。

そのマラリアとの長い闘いの歴史を持つアフリカでの話。
ある地域がマラリアで絶滅しそうになりますが、
ある村だけ、なんとか踏みとどまったそうです。

その村の村人は、1/4が亡くなり、3/4が生き残ったそうです。
その理由を調査した医師のによれば、
亡くなった1/4の人が、ごく一般的な赤血球の遺伝子を持っていたのに対し、
生き残った3/4の村人は、「鎌状赤血球」という、
変質した赤血球の遺伝子を持っていたそうです。
つまり、この村を救ったのは、
鎌状赤血球という、血液の奇形を抱えた人たちだったということです。

この、生き残った3/4の人をさらに調べたところ、
その遺伝子が原因で障害を持っている人たちが全体の1/4いたそうです。
残りの2/4の人は、鎌状赤血球の遺伝子を持っていながら、
障害は持っていない人ということですね。

これは、障害のない2/4のグループが存在するとき、
重度の障害を抱えた1/4のグループが存在することになる、ということです。
つまり、障害を引き受けた1/4の人たちがいなければ、
健常なグループは存在せず、
その村は絶滅していたということなのです。


人間がマラリアとの戦いに勝つためには、
マラリアにかかりにくい「強い遺伝子」が必要だけど、
そのためには、重い障害を引き受ける「弱い遺伝子」も必要……ということです。
アフリカの人たちはそれを知っていて、
自分がいま健康なのは、
自分たちの障害を一手に引き受けている仲間がいるからだと観じ、
障害を抱えた仲間を丁寧に看護するのだそうです。

すごい話だなと思います。

生きる価値がある命とは何でしょうか。
多様性について様々に言われていますが、
このマラリアのエピソードは、
「強者が生き残り、弱者は淘汰される」という定説をくつがえす話であり、
病気や障害が、私たちにとって必要だということを、示唆しています。

先日のLGBTの件もしかりです。

ちょっと理系的な話で恐縮ですが、
同性愛の方の繁殖について、私は不思議に思うのです。

L(レズビアン)は女性の2%、G(ゲイ)は男性の4%くらいの割合で存在し、
その割合は世代が変わってもそんなに変動しないそうです。
つまり、生物学的に、これほどの一定割合で存在できるということは、
同性を愛し、子が生まれない彼らでも、
その遺伝形質を次世代に伝えているということです。
子を作れないにも関わらず、です。
私たちに理由は分かりませんが、その形質は残されるべくして残されているのです。

だから、必要のない命なんて、そもそもないと思うのです。
私は、別に法律なんか作らなくても、必要でない命はないと思うし、
お互いに、神様の計らいを感じて尊重し合うだけでいいのだと思うのです。

いま、私たちが、元気でいられるのは、
過去や現在、病気や障害をもち、苦しんで生きてくれた人のおかげではないだろうか、
そんな気がします。
お互いを認め合って大切にし合うことを法律で定めるなんて、
なんて不自然なんだろうかと思う、今日この頃です。


[SE;KICHI]

初めて〇〇された話

昔、小堺さんの番組で、サイコロトークありましたよね。
サイコロトーク、知っている方は私と同世代でしょうか。

さて、先日の事です。
長男の高校の懇談会のあと、
どうしてもその日に、集めた町内会費の振込を済ませたかったため、
高校の近くの銀行に行くのに徒歩で向かいました。
15時近くということもあり、帰宅途中の小学生もちらほらといました。

私はというと、銀行の窓口が閉まってしまっては大変だと、
ただひたすら前をみて、なかなかの早歩きで歩いていました。
平日は会社勤めの為、銀行の窓口に行けないので、
窓口に行きたいときは用事があって会社を休むときにしか利用できないのです。
しかも実は懇談会前にも銀行に寄ったのですが、
13時は過ぎていたものの銀行側のお昼休憩時間にかぶったからか、
待ち時間がとても長く、懇談会の時間に間に合わなさそうだったため、
キャンセルしたんです。
振込の期限も残り2~3日しかなく、
お休みがあるのがその日だけ。
そりゃあ、早歩きになりますよ。

何人かの小学生とすれ違い、
お目当ての銀行の入り口まで数メートルとなったところで、
また別の小学生が前から歩いてきました。
少し広めの歩道で、私は歩道の車道寄りを歩いていて、
小学生は建物寄りを歩いていました。
銀行に入るため、歩道を斜めに横切るようにして店舗に向かったところで、
その小学生が防犯用の笛をピロピロピロ~と少し弱めに吹きました。
低学年の子に見えたし、
「突然吹きたくなったのかな~? マイペースな子だなあ~」と思いながら、
窓口終了前に間に合った安堵の気持ちで店舗に入っていきました。

番号札もとり、自分の順番が来るまでぼーっと待っているとき、
ふと先ほどの少年の事が頭をよぎり、「あっ!!」と思いました。

もしかして私、不審者と間違えられた???

よくよく思い返してみると、あのタイミングでの笛はそうだとしか思えません。
こちらとしては銀行に入りたいから、
結果として少年の方に向かった形になっただけですが、
確かになかなかの早歩きで、
真剣な表情をしたおばさんが、
自分の方にずんずんと向かってくる
となると、
いささか恐怖だったんでしょう。
ただ、力強い「ピーッ」ではなく心もとない「ピロピロピロ~」だったのは、
完全な不審者と決めつけられたのではない、という事だったと思いたい・・・(悲)。

なかなかの衝撃的な出来事でしたが、
少年、なかなかやるな!と感心しました。
自分だったら、もし違っていたら・・・と思うと行動に移せないですし、
ただその場から逃げることしかできません。
確かに間違えられたことは悲しいことですが、
犯罪の抑止になるのであればそんなの構わないですよね。
悲しいですけど。

そんな、初めて不審者に間違われた私の話でした。

[okei]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR