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心の平静

自分の心に湧き上がってくる感情は制御できないと思っている人がいます。

いや、そう言うとちょっと言い回しとして固いのですが、
たとえば、「汚いものでも見るような目で見られると、こちらも腹が立つよね」とか、
私は、そういう文脈の“こちら”も、制御不能なものとして認識されていると思うのです。
特に、「係り結び」というわけでもないのですが、
“こちら”に呼応するように置かれている“~ね”という終助詞が、
「みんなもそうだよね」という「同意」を演出しており、
みんなもそうなら、これは悪いことではないという心理になり、
「汚いものでも見るような目で見られると、こちらも腹が立つ」という文に、
コンセンサスを与えていると思うのです。

結果、「そういうふうにされると、こちらが腹を立てることは仕方がない」となり、
“こちら”は、その立腹を制御できないという意味になります。

私は、そのようなことはないと考えています。
いや、実際には、自分の心を制御することは難しいことで、
不退転の決意と、弛まぬ精進が伴うことではありますが、
カッとなって人を刺したりする輩が続出する昨今、
自分の感情のコントロールに挑戦する価値はあると思うのです。

そういう場面はいくらでもあると思うのです。
仕事や学校行事等でみんながひとつの目的に邁進するなか、
ひとりだけ怠けている人がいると、“こちら”の士気が下がるとか、
面倒な会議にみんなが渋々参加しているときに、
自由人みたいな人が欠席していると、“こちら”がバカバカしくなってくるとか、
そういうことです。

それは、結局のところ、“こちら”の心の動きでしかありません。
士気が下がるのも、バカバカしくなってくるのも、
相手によって与えられたことではなく、“こちら”の心の動きでしかないのです。
そうであるならば、その心の動きを止めることができるのは、
“こちら”である自分以外の誰でもありません。


かつて、僧侶になろうと修行したことがあると書いたことがあったと思いますが、
その修行のなかで相当なウエイトを占めていたのが、
『心の平静』でした。

湖があるとします。
そこに、小石を投げ込むと、水面に波が立ち、同心円状の波紋が現れますが、
波紋は拡散とともに低くなって、何事もなかったように静かな湖面に戻ります。
私は、『心の平静』と聞くと、そういうイメージです。
いうまでもなく、投げ込まれる小石が、人生における諸々の出来事で、
湖面の波立ちが、自分自身の心の波立ちを指しています。

人生、投げ込まれる小石をなくすことはおそらく不可能だと私は思います。
しかし、小石が投げ込まれた後の湖面の波立ちを、
できるだけ抑えることや、できるだけ早く元の湖面に戻すこと
つまり、何が起こっても心の波立ちを小さく抑えること、
心が動いても、できるだけ早く平静心を取り戻すこと
が、
私は大切だと思うのです。

仏教的なアプローチ以外で『心の平静』といえば、
著名なのはセネカの『De Tranquillitate Animi』ですよね。
ユリウス=クラウディウス朝時代のストア派哲学者ですが、
「苦しむ理由が自分にあることを知るべし」とか、
「名誉や贅沢を抑え、自分自身のうちに富を求めよ」とか、
「無いものねだりをするな」とか、
2,000年の人物の言葉とは思えないほど、普遍性を失っていません。
極めつけは、「人びとの悪徳を嘆くのではなく、むしろ笑ってやれ」で、
不快な人物を不快に思わないようにせよという、
2,000年後の現代にこそ必要なことなのではないかと思うのです。

“こちら”の心の平静を阻害しているのは、他者の言動かもしれません。
しかし、
そのことで心を動揺させて損するのは“こちら”です。
相手は、わざとではなく、いつもの振る舞いをしているだけですから、
相手に食ってかかって行動を改めるよう迫っても、意味がありません。
そうであるならば、“こちら”が心を平静にする方法を開発するしかありません。

よく言うでしょう。
相手を変えるよりも、自分を変えることのほうがたやすく、そして効果的である、と。
相手を変えようとしても難しいし、環境を変えても似た状況は再来するでしょう。
みんながひとつの目的に邁進するなか、
ひとりだけ怠けている人がいると、“こちら”の士気が下がることは、
ある程度、致し方ないことではあると思うのですが、
相手を変えようとすることも難しいし、環境を変えても似た状況が起こるとすれば、
どんな環境でも、どんな状況でもへっちゃらな、
全天候型のマインドを持っておくことこそが、
自身の心の平静のために必要なことなのではないかと思うのです。

少なくとも、私は、他人との約束に対してはそれほど誠実ではありませんが、
自分自身との約束に対しては必ず誠実であろうと心に決めています。
それが、私の『心の平静』です。

[SE;KICHI]
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便利さに侵されていく私

私が当社に入社した当時、会社は私に新車の営業車を貸し与えてくれました。
新車といってもサクシードなので、大した装備品はなく、
アナログなところの多い車でした。
その営業車を私が運転して高速道路を走った際、
トンネルに入っても淡々と運転する私に、
助手席に乗っていた先輩から、
アンタ、トンネルでライトつけないタイプ?」と、
言われたのをよく覚えています。
そのころ、プライベートで乗っていたクルマがオートライトだったので、
トンネルの出入りでライトの操作が必要だなんて思っておらず、
なんて不自由なんだと思ったものです。
いまでは、新車へのオートライト搭載が義務化になっており、隔世の感です。

と、クルマの話をしてみましたが、私は運転が嫌いで、
いまでは先輩を助手席に乗せることは皆無で、
むしろ、先輩が運転する車の助手席に座ることが多いほどです。

なぜ、運転が嫌いかというと、
まぁ、その時間は運転に集中しなくてはならず、時間がもったいないとか、
以前はカッコつけてそれらしいことを言い連ねてきましたが、
正直なところを言えば、
30年ほど前の事故の後遺症で、足首、特に右の足首がうまく曲げられず、
運転に必要なペダル操作が厳しいから、です。
その足首の固着は加齢とともに深刻化しており、
加えて、最近では視力も落ちてきてしまっているので、
運転は、年々、苦手になっている感じです。

それが、最近の自動車はすごいですね。

オートライトはもちろんのこと、ワイパーもオートだし、
そればかりか、速度を設定してしまえば、アクセルを踏む必要はないし、
よほどの荒天でない限り、センターラインを感知して勝手に進んでくれるので、
ハンドルを握る必要すらありません。

もちろん、現在のフェーズでは、
アクセルもハンドルも、いちおう人間の意識下に置く必要はありますが、
それだって不要な方向に開発は進んでいて、
つまり、アクセルやハンドルを操作しなくてはいけない運転は、
今後、過去のものになるのだろう
ということです。

私はもともと、このような開発に肯定的ではありませんでした。
端的に言えば、人間が、どんどんダメになるから、です。
人間は、カーナビの出現により道を覚えなくなり、
スマホの登場により電話番号を覚えなくなりました。
それどころか、スマホは、
夜は何時以降電話をかけない…的な社会通念すらどこかに捨て去り、
人間たちは、暇さえあればスマホばっかり見るようになりました。
店にはセルフレジが置かれ、
昔のように「3円出すからお釣りに50円玉をちょうだい」式の、
公文のような知恵の必要なやりとりはなくなって、
子供たちなど、「お釣りって、何?」などと質問される始末です。

そういうのを見て、私は、
便利になるのはありがたいけれど、
その分、人間本体が劣化しているような気がして、嫌だったのでした。

そんなとき、アクセルを踏まなくても進むクルマの登場。
正直、なんと便利な!と思いました。
私も、現金なものです。

結局、私の結論はこうです。
社会がどんどん便利になることについては、
やはり、人間がバカになる気がして、
私としては、そんなに肯定的ではありません。
しかし、私のように足首が曲がらないとか、
現実に困っている人に対処する開発は、
人間を怠惰にするものではないから悪くはないな、と。
まぁ、実際は、高齢ドライバーの操作ミスによる暴走で自動運転が注目されましたが、
もともとは単なる省力化の取り組みだったと思われますので、
結局、便利と怠惰と困難と救済は、
全部同じことなのかもしれませんが。


だって、前の車に近づきすぎた時にアラームが鳴って自動でブレーキがかかったり、
逆に、前の車が進んだのに自分がぼんやりしてて発信しなくてもアラームが鳴ったりと、
細かく、便利な機能だなと思いますが、
それは、もはや足首が曲がらないこととは無関係ですからね。
豪語しておきながら、利便性に溺れ、怠惰になっていく私です。

[SE;KICHI]

ありがとう村上選手!

まだ熱が冷めていない方も多いのではないでしょうか。
先日行われたWBC2023
我が家でも盛り上がりました。

本当に素晴らしい試合で、どれほどの人を感動させてくれたことでしょう。
観た人がそれぞれに色々なことを感じたと思います。
ダルビッシュ選手、大谷選手、他大勢の素晴らしい選手たちそれぞれの活躍が、
これほどまで日本中を沸かせたのは間違いないのですが、
私が今回見ていてよかったなあと思ったのが、村上選手でした。

昨シーズン、史上最年少の三冠王という記録を打ち出した村上選手。
今回のWBC起用も当然のことだと周囲には思われていたでしょうし、
本人としてもよーしやったるぜという思いだったのではないでしょうか。
しかしいざ蓋を開けてみると、思った以上に結果を残せず、
相当悔しい思いをされたはず。
一視聴者の野球ど素人の私でさえ、
本人はさぞ悔しかろうと安易に想像できたくらいですから、
本人の悔しさ、苦しさと言ったらあり得ないほどのものだったと思います。

私は息子たちが少年野球をずっとしてきたので、
息子を含めなかなか結果を出せずに苦しむ少年たちをたくさん見てきました。
自分以外の選手が活躍する中、
大事なところで自分の番が回ってくるものの結果を出せず、
うつむいてベンチに戻ってくる子もいました。
本人は悔しい。
苦しい。
悔し涙を流す子も何人もいます。
そんな時はチームが勝っても、自分が活躍できず素直に喜べません。
時に映し出される村上選手の表情は硬く、見てくるこちらまで苦しくなりました。
義母や長男は「もっと別の選手を出せばいいのに」と言う場面もありました。
でも、栗山監督はそんなことはしなかったし、
私の主人も、大事な試合の時(準決勝や決勝戦)に結果が出せればいいから大丈夫と、
なかなか結果が出せない村上選手を暖かく見ていました。
私は監督の思いも戦略も何もわからないので、
ただひたすら、表情の硬い村上選手に、
グラウンドでプレイしていた子供たちを思い出していました。

そんな村上選手でしたが、
試合をやり進めていくうちに少しずつアジャストできるようになり、
チームも苦しいいよいよという場面で、
ようやく結果を出してくれました!!
私としては、チーム貢献できずに苦しんでいたことを知っているからこそ、
ヒットを打ったこと以上に、
チームへの貢献ができたことにより大きな価値と喜びがあるように感じました。

どんなにすごい人でも、苦しい時はある。
どんなに苦しくても、
ひたすら自分のできることをやる。
自分が努力していたら、
いつかは日の目を見ることができる。
努力は決して無駄にならない。


口で言うことは簡単だし、実際に体験した人もたくさんいるはず。
でもそれをリアルタイムで見せてもらえる機会なんてそうはないでしょう。
今回のWBCではそれを見せてもらえたからこそ、
日本中が引き込まれたのではないかと思います。

決勝戦の大谷選手 VS トラウト選手の対決の末の勝利は、
本当にドラマチックなものだったのでしょうし、
他にも様々な素晴らしい場面がありましたが、
私には今回の村上選手のことがなによりも、
子供たちに希望を与えてくれたと思っています。
ありがとう村上選手!
おめでとう侍ジャパン!!


最後に、野球人口が増えますように。

[okei]

使っていないのに…

最近腰と、右足の付け根痛くてかないません。
毎日のように座って立つを繰り返しますが、
どうも痛くて、直ぐには折り曲げなど動かせません。

始まりは昨年末、荷物を運んでいる時だったと思います。
低い体制で掃除などしていた時に、同じ姿勢が続いていました。
普段ストレッチなどもしておらず、
かつ、食欲はあるものの運動はめっきりしていなかったものですから、
肥えてしまっていたと思います。
その太りから、脂肪が腹部に溜まり、
負担が腰にかかっているのではなかろうか…なんて、ぼやっと考えていました。
それこそ友達からも言われましたが、
付き合っている女性もいないので、“腰なんか使っていません”し…。笑

痛みが出てきたのは1週間ほど経った年明けからでした。
私を知る皆様は、社内でもへっぴり腰で歩く姿を目撃されたかと思います。
多少の痛みなど直ぐに治るし、
原因も思い出すことなく、考えることもなく、呑気に考えていました。
しかし、1ヶ月経っても治りません。
辛い、痛い、寝起きが毎回キツい。
寝ても寝ても治らず、毎日腰と右足付け根が痛い…。

こんなこと初めてです。
今まで腰を痛めたことがなかったので、
もちろん病院に行くという思考すら持ち合わせておりません。
無論行ったことないので、どの科の病院に行けば良いかもわかりません。
悩んだ末、近しい人たちに聞いてみることにしました。

実は弊社の上司や先輩方は、そのほとんどが腰痛持ちで悩んでおられます。
冬になると冷えるのか、皆似たような時期に腰が痛いとかギックリ腰になったとか、
まるで一様に“呪い”が襲ってきたかのようになります。
そんな姿をここ7年以上見てきたので、
失礼を申すようですが、
この会社にいるといつか自分もその呪いにかかるんだろうか…と思っていました。
そしてまさに今がその時!と考えてしまっていたくらいです。

ですので、先輩方に聞くと、マッサージや整体師など勧められましたが、
まずは整形外科に行ってレントゲンを撮ってみてはどうか?ということで、
人生初の整形外科に行きました。
ラグビーをやっていたものの、骨折や脱臼など大きな怪我もなく、
タックルで顎がズレたくらいしか経験がない私でしたから、新鮮でした。
基本はお年寄りが多いですが、中には部活帰りの高校生など、
いかにも痛めてそうな人々でごった返していて、
ここにいることが、歳を取ってきたことが由来している様な気がして、
悔しいような気持ちになりました(笑)

2時間待ちの大混雑している状況でしたが、
レントゲンを撮ってもらい、いよいよ医師の先生の診察へ。
何が原因か分かるか?と聞かれ、たぶん年末の作業が原因ではないかと…
それこそいろいろと、“使っていませんので…”と苦笑いして話しました。
仰向けになって、右足を上げて曲げて横に倒してなど触診してもらいました。
「ん〜…ストレッチ不足からくる関節痛でしょうね。
ヘルニアでもないし、腫瘍などの白い影もない」
そう言われました。
ネットでは尿管結石だとか膵臓がんとか、
ヘビーな内容のものも腰の痛みになるとは書いていましたので、
もしかしたらと思っていましたが、拍子抜けしました。
医師の先生にそのように聞くと、
尿管結石はもっと痛いからありえないし、違う痛みだと説明されました。
なんだ、私の運動不足から来るもので、
痛みも回復も自分次第かと思って気が抜けました。
最後に痛み止めの薬、貼り薬、ストレッチのマニュアルを貰い、
毎日服用し始めました。

ロキソプロフェンNaテープ

確かに痛みは和らぎ、前ほど痛くはなくなってきたのは事実です。
しかしまだ痛みはあります。
もしかしたら、一生向き合っていかなければかもしれません。
それこそ、本当に“呪い”にかかってしまったのかもしれません(笑)

まだ20代なので、慣れてしまわないよう、運動を始めなければ。
でも食欲は止まらず、運動不足が続いてしまっています。
また太ってしまうし、腰が…なかなか難しいです。

しかし心配なのは、もしもお付き合いする女性が現れた時。
“使っていないのに”、本当に “使い物にならない” ようなことになれば、
それは大変です。 
そんなしょうもないことを考えてしまいます。(笑)

[K.K]

義を見てせざるは勇なきなり

今年、花粉、すごくないです?
例年、私は目にくるタイプなんですが、
もう、晴れた日など、目が開けられないほどです。

ところで、3/13、今日からマスクを外そう!という日だったわけですが、
蓋を開けてみたら、マスクを外している人なんてほとんどおらず、
ほとんどの方が、様子見に徹していて、
みんな、まだマスク着けているから、自分もまだマスクつけておこう…みたいな、
なんというか、日本人的な考えだったようです。

私は、とても残念に思いました。
つくづく、日本人というのは、周囲の様子見て決める傾向が強く、
思考の結果としての合理的判断は重視しないのだなと感じます。

もちろん、自分の家族に基礎疾患があるとか、高齢者がいるとか、
もしくは、医療関係者だとか、妊婦がいるとか、そういう理由があって、
だから、自分の意思でマスクはしておきたいんだ!という積極的な判断なら、
それはそれでいいと思うんです。

しかし、いやもう本当はマスクなんてしたくないんだけど……、
まだみんなしている人多いから……みたいな人って、
私は、本当にバカだと思うんです。

だって、みんながそう思ってたら外せないですよね。
同調圧力があるから……と言いますが、
そっち側に回るということは、
アンタも圧力かける側に回ってるんだという話にもなります。

外したいと思うのなら外せばいいんですよ。
様子見で、みんながマスクしてるからマスクを外さないという人は、
知らず知らずに、同調圧力かける側の加害者になっているのだと、
自覚すべきだと思うのです。

私の友人に、100人ちょっとの会社を率いている社長がいます。
明治18年創業の鋼材を扱う会社なのですが、
そこの社長は、「自分が外さなかったら社員が外せない」と、
率先してマスクを外しています。
よく言う、隗より始めよというやつです。
長い付き合いですが、私が知る彼は重度の花粉症で、
この時期は鼻の周りがぐじゅぐじゅで大変そうですが、
それでも、リーダーの責務として、
マスクを外すという、ファーストペンギンとしての姿を見せるということを自分に課し、
日々、鼻と口の周りを剥き出しにしています。
彼曰く、「早くみんな、外したい人は外さないかな。
そしたら、花粉対策でボクがマスクできるのに」と笑います。

弊社の社長も、何でも各自が自分で考えればいいという人です。
なので、社員に対する啓蒙の意思表示のつもりかどうかは知りませんが、
3/13以降、彼も鼻と口の周りを剥き出しにしているので、
なかなか男気のある人物だと、密かに誇らしく思うのですが、
一方で、「ボクは花粉症だからさ、
いちおう、マスクは外さないでおきます」などという、
軟弱極まりない態度の人もいます。

確かに、花粉症という事情であれば、仕方ないかもしれません。
しかし、自治体の首長とか、議員さんがそういうことを言ったりするんです。
そりゃ、本当に花粉症がひどいのかもしれませんが、
でも、アナタの仕事は、率先してマスクを外して、
大丈夫だよというメッセージを発信することではないのでしょうか。
前述の社長のように、率先することで社員に心理的安全性を与える、
その役に徹することは大事なのではないでしょうか。

もう国がいいっていってるんだから、
自分の判断で、外したいなら外せばいいんですよ。
自分が同調圧力の加害者にならないように、
自分から社会の模範となり、マスクを外していきましょうよ。

「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉があります。
人として何が正しい行動かを知りながら実行しないのは、勇気がないからだ……
という意味です。

[SE;KICHI]

ビハインド・ザ・マスク

先日YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のメンバーである、
高橋幸宏さんがお亡くなりになりました。
大変残念です。


https://www.smule.com/song/ymo-yellow-magic-orchestra-%E5%90%9B%E3%81%AB-%E8%83%B8%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%B3-%E6%B5%AE%E6%B0%97%E3%81%AA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B9-y-m-o-karaoke-lyrics/5317950_5317950/arrangement

YMOと言えば、1980年前後にシンセサイザーを屈指したサウンドで、
テクノミュージックの一大ブームを巻き起こした今や伝説のバンドです。
私は今でも好きで時々聴いていますが、
中でもビハインド・ザ・マスクという曲が好きで、
海外からの評価も高く、
マイケル・ジャクソンやエリック・クラプトン等もカバーしています。


https://www.youtube.com/watch?v=6Agj7KZbeO0

BEHIND THE MASK by Michael Jackson BEHIND THE MASK by Eric Clapton
https://okmusic.jp/news/11021
https://jpsongs.net/%E3%80%90%E5%92%8C%E8%A8%B3%E3%80%91behind-the-maskeric-clapton%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%B3/


ビハインド・ザ・マスクを直訳すると、仮面のうしろや裏側ですから、
意味とすれば、真実の顔、真実の姿といったところでしょうか。

違うマスクの話ですが、
3月13日からマスクをするかしないかは個人の判断に委ねられることになりましたね。
事前の街角インタビューでは、
ほとんどの方がなかなか外せないとおっしゃっておられます。
女子高校生は、入学以来マスクを外した事がないので、
今さら恥ずかしくて顔を見られたくないとか、
社会人の女性は化粧をしない事が当たり前になっているので、
外せと言われても困るといった意見です。
もう衛生面の話ではなくなっていますね。

ニュースをみていると学校の卒業式では、
学校が原則外すことにしても、
ほとんどの生徒がマスクをした状態で式に参加していました。
外してもいいと言われても無理なようですね。

個人の判断に委ねても、自分で判断できない方が多いでしょう。
そういう方はどうするのか、
誰かに決めて欲しいと思っているのではないでしょうか。
自分が考えて自ら行動することはしませんが、
言われたことはやりますというスタンスの方が多いですからね。

今年に入ってからは、新年会など、大勢の方々が集まって会食する事が増えました。
乾杯する前に、誰かが挨拶している時はマスクをしていますが、
乾杯が終わった途端にマスクを外して周りの方とお話ししたり、
他のテーブルにお酒を注ぎに行ってお互いに自己紹介したりしています。
いったい最初にしていたマスクの意味はなんだったのかと思います。

さて、新型コロナも5月8日からはインフルエンザと同類の5類に移行します。
この状態はそのあともずっと続くのでしょうか?

[KAZSOU]

『息吹』

今年も東日本大震災の日がやってきました。

さて。
江戸時代には詳しくないのですが、『南山御蔵入騒動』というのがあります。
1720年の秋に、会津地方にある南山御蔵入領という幕府直轄領で起きた百姓一揆です。

当時、領内に住んでる百姓は年々厳しくなる年貢の取り立てに苦しんで、
少しでも取り立てを軽減してほしいと一揆を起こしたわけです。
浅草から快速とかで日光に行こうとするとき、途中まで会津田島行きと併結になりますが、
その終点・会津田島周辺がこの騒動の舞台で、
一揆は田島代官所を800人で取り囲んで抗議しました。

当初は優勢だった一揆でしたが、
「オマエに代々の土地占有を認めてやろう」のような飴とか、
「オマエの娘がどうなってもいいのか」のようなムチとか、
代官所側の切り崩しに屈してポロポロと脱落者が増えた結果、
百姓側には勝ち目がなくなってしまいました。
そこで、残った百姓たちは、南山が幕府直轄であることを逆手にとって、
幕府に直訴することを計画します。
ちなみに、この時代の直訴はそれ自体が御法度なので、
運良く要望が聞き届けられたとしても、直訴自体の罪により罰せられるという、
この計画は、良くて差し違えというシステム。

結局、百姓15名が、夜の森を抜けるとか昼間は洞穴に潜むとか、
途中で見つかって阻止されないよう、忍者のようにして江戸へ登り、
幕府の勘定所へ駆け込むようにして13ケ条の訴状を差し出し、
これはなんと受理されました。

御法度のはずの直訴状が受理されたのはそもそも奇跡的なことで、
一同は狂喜乱舞しました。
しかし、後日、幕府からの沙汰は、百姓たちの訴えを認める一方、
百姓たちを扇動して一揆を策略したとして、
一揆の指導者と目される名主3名、百姓3名には斬首を命じるものでした。
土地の人は、命と引き換えに要求を通した6名を、
「南山義民」と呼んで讃えたのだと言います。 

まぁ、聞いたことのないような珍しい筋書きかと言われれば、そこまでではないのですが、
そこにはドラマがあるわけです。
村のみんなのために、やむにやまれず、妻子と別れて江戸に向かう晩の今生の別れとか、
出奔したらしたで、亭主はどうしたと拷問を受けながらも口を割らない妻子とか。
史実は単なる昔話ではなく、
実際に他人のために身を捨てた者もいたのだし、
それを取り巻く人たちというのも実在し、
その人にだって、それぞれ心というものがあったのだと、
当たり前のことですが、あらためて思い知らされます。


さて。
なぜこのようなことを長々と書いたかというと、
これを題材にした舞台があり、それが素敵だからです。
その舞台は小学3年生から高校3年生までで構成されていて、
長い者では10年間、在籍できます。
そして繰り広げられる『現代版組踊“息吹 南山義民喜四郎伝”』は圧巻で、
本当に感動します。
義憤に駆られた主人公による高潔なストーリーにももちろん感動するのですが、
それに加え、演じる子供たちが、モデルになった人物をリスペクトしていると感じられ、
その結果か、神がかったかのように登場人物の感情を的確に表現していて、
幾重にも心に訴えかけられるのでした。
終演後、実践躬行への力を奮い立たせられる、そんな舞台です。

日本人はみな、自分は不遇でも後に続く者に幸あれと願い、
想いのなかで代を積み重ねてきているはずなのです。
東日本大震災の日を迎えるにあたり、
そうやって与えられた命であるなら、他者を尊重し、
日本の未来のために命を使える自分たちでありたいと思う次第です。


https://www.youtube.com/watch?v=xbmIWCzEElk

[SE;KICHI]

ビジネスバッグのお話

だいぶ前にもお話したことがあるかもしれませんが、
私はこの会社で初めて外回りの営業を経験させていただいております。
入社してから、約7年以上となりますが、
入社した時の鞄をそのまま使っています。
靴は流石に傷みやすいので何度か買い替えてきました。

今使っている鞄の決め手があります。

まず、値段が割と安くデザインが自分の好みだったこと。
それと、使い勝手が良かったことです(当時の感想です)

大体のビジネスバッグがそうだとも思うのですが、
肩に掛けられること(取り外し可能なベルトがあったりしますよね)
そして、営業をする上で必須だと思うのですが、
鞄を床に置いた時に、自立すること。
ビジネスバッグでも、床に置いた時に自立しない物もあります。
ただ、流石に7年以上使っていると、
鞄も大分お疲れの様で、自立しにくくなりました。
ついつい物をたくさん入れた時も有り、鞄の底が変形した為?
いや、単純に経年劣化のような気がします。
自分でもみっともない話だなぁと思いますので、一刻も早く買い替えるべきです・・・

最近は、ネットで買っている方も多くいらっしゃるのですが、
自立しないビジネスバッグもあるという事から、
お店に足を運んで選ぶとしますかねぇ。
ネットでほぼ買い物をしている知人がいるのですが、
いやすごいなぁと感じます。
忙しかったり、環境の問題も多少はあるんだと思いますが、
私にはそんな目利きはできないだろうなぁ。

なんか最近はこれが欲しいとかばっかり言っていますね。
まぁでも意外と買い替えてない・・・
自分の趣味の物はいいですが、仕事で使う物は買い替えないといけませんね。

[SYUN]

恥を知るべき

いま、夕方に『ひらり』の再放送をやっていますね。
あれは1992年のドラマだそうで、
1992年といえば、旭富士とか北勝海が続けて引退してしまい、
翌年、曙が横綱に昇進するまで横綱不在になっていた時期でした。

思い起こせば、私は、精悍な千代の富士が大好きで、
彼の全盛期には、知人に頼んで、
国技館に観戦に連れていってもらったこともありました。
私がお金を出したわけではないのでいくらかは知らないのですが、
溜席のすぐ後ろの枡席を用意していただき、
かなり近いところで対戦を見ることができ、興奮したのを覚えています。

ところが、相撲は、確かに中入り後あたりからは面白くなるのですが、
十両より下の取り組みはしょうもないものです。
私たちは早い時間に国技館に着いたため、
三段目あたりから観戦する羽目になってしまって、
パ・リーグのデーゲームみたいな気持ちで眺めていたものの、
枡席であるにもかかわらず船を漕ぐようなことになってしまったのでした。
それは仕方のないことのような気もするのですが、
後日、いろいろな方から、「ぐっすり寝てたね〜」と言われ、
私の、枡席での寝姿が国営放送で中継されていたことを知ったのでした。
そして私は思ったのでした。
全力で観られないのなら、
あんまり前列を陣取るものではないな
、と。

長かったですが、ここまで前置き。

当社が所属している法人会では、講話というのか卓話というのか、
会員が講師役となって壇上で話す機会があります。
その日の講師は個人事業主でイラストレーターをやっておられる40代女性で、
日々、キャラクターを生み出してはイラストにするという芸術家肌の方でした。

芸術家系の方というのは感性的なので、
話の内容が個性的すぎて理解しにくいことも多いです。
しかし、聴く側のルールとして、
難解だったとしても肯定的に聴き、
素晴らしい点を見出してそこを広げる

そういう聴き方をするものです。

しかし、その日の彼女の講話は、そのように聞いてもらえなかったようです。

最前列に陣取っていた熟女2人が、
彼女の話には少しも耳を傾けず、スマホを見たりチラシを読んだりしていたそうで、
それを壇上から至近距離で目の当たりにした彼女は、
動揺して講話のバランスが崩れ、途中降壇のような形になったうえ、
翌日から鬱病のようになった挙げ句、翌々日には退会してしまったのでした。

このことで思い出したのが、
全力で応援できないのなら、
最前列を陣取ってはいけないのだな……という、
かつて国技館で学んだ教訓でした。

そもそも、卓話とか講話というのは、
講師にとっては渾身の自己開示であったはずです。
みんなが肯定的に聴いてくれるからこそ、
勇気を持って自分の来し方や行く末を告白できるんだし、
それが、場の信頼感というものです。

先日の50代女性のケースもそうなのですが、
聴き手は、話の内容が自分好みかどうかは二の次として、
勇気を出して話してくださったことに対して、
無条件に敬意を捧げるべきではないでしょうか。
最前列で冷笑して壇上の講師を狼狽させ、
メンタル掻き乱して退会させるなんて、言語道断
でしょう。

前回の「傲慢」紳士も、今回の冷笑熟女も、
それを指摘したら「思ったことを言って何が悪い」とか、
「私が最前列に座っちゃいけないっていうルールでもあるんですか」とか、
そういうことを言うんですよ、そういう人は。
もちろん、別にルールはないですよ。
しかし、清規と陋規は違うんです。
なんでも好きなことを言って相手にダメージを与えるのは、
ルールに反していなかったとしても、やはり違うでしょう。

他人の迷惑顧みず、なんでも好きなことをするというのは、
回転寿司をペロペロやる行為と本質的に変わりません。
あれは子供だから、百歩譲って許したとしても、
好き勝手やって相手を傷つける大人は、
許されるものではないと思います。

恥を知るべきだということです。

[SE;KICHI]
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