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手抜きで乗り切る。

去年の話ですが、妻が十日間ほど入院することになり、
その間の家事を全て私がやることになりました。

世間の皆様には怒られるかも知れませんが、
普段はほとんど妻が家事をやってくれていて、
私はせいぜい、お風呂を沸かす、洗った茶碗を拭いて片付ける、
干してある洗濯物を取り込むぐらいしかしていませんでした。
申し訳ございません。

入院前に妻が、せめてアイロンのかけ方だけでも私にレクチャーしようとしましたが、
私はどうにかなるだろうといい加減に聞いていたので、
ずいぶん怒らせてしまい、途中で終了しました。

そうこうしているうちに、その日がやって来ました。

まずは、高校生の息子が毎日弁当を持って行くので、
それをどうにかしないといけません。
本人の了承を得て、
お金を渡して学食かコンビニでお昼を済ましてもらうことにしました。
息子はそれまでほぼ毎日弁当でしたので、
かえってその方が新鮮でいいぐらいの感じでした。
特に不満は無かったようで、助かりました。
私自身は、お昼はいつも外食ですから何の問題もありませんでした。

掃除は毎日そんなに汚くなるわけでは無いので、掃除機をかければ済みましたし、
お風呂掃除や沸かすのも普段からやっている事ですから、慣れたものです。

洗濯も、私と息子の分だけですから、そんなに量はありませんので、
それほど大変ではなかったのですが、
アイロンはほとんどかけたことがありませんでした。
私と息子のワイシャツやズボンがありますので、
ほぼ毎日かけないといけません。
ところが、見よう見まねでやってみると、
意外にもできてしまいました。
仕上がりもまずまずで、むしろ手際がいいのではと思うくらいでした。

あとは食事です。お昼はいいとして、問題は朝食と夕食です。

最初はちゃんとご飯を炊いたり、料理もするつもりでしたが、
私には到底続かないことにすぐに気付き、
ご飯を炊くとか、洗い物を増やす等の手間をなるべくかけずに、
とにかく簡単に済ませようと思い、
夜ご飯はスーパーで、お弁当かお寿司のパック等を買い、
売っているカット野菜に缶詰のツナをのせるなどしてサラダにしました。
お味噌汁等の汁物はお湯を注ぐだけのフリーズドライです。
ついでに朝食の分として、サンドイッチか、お惣菜パンを、
いっしょに買ってきて済ませました。

息子の評判が悪かったり、途中で飽きたら次に何か考えようと思っていましたが、
毎日メニューが重ならないように、
手を替え品を替えをしていたら、何と最後まで持ちました。

まぁ十日間だけですからね。
ずっと毎日となるとそうはいきませんよね。

妻が家に帰って来て、息子に、
自分がいない間不都合はなかったか聞いたところ、
全く何の問題もなかったと言っていたそうで、妻からお礼を言われました。

怒られなくて良かったです!

[M M]
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アタマ、悪いのかな?

学校では「工夫して考えましょうね」と教わったはずですが、
どうしたことでしょうか。

私が、アタマ、悪いのかな?と思うのは、アベノマスクの一件。

と言っても、あんな給食当番みたいなマスク、
配ってるんじゃないよ……ということではありません。
アレが配られた当時、国内の不織布マスクは不足しており、
介護の現場などを考慮したとき、
ガーゼマスクでもいいから配布しようと考えることは自然だし、
私は正しい判断だったと思います。
ただ、それを手配した直後、中国が不織布マスク増産を決め、世界中に配ったので、
結果的にマスク不足は解消され、アベノマスクは特に必要でなくなっただけのこと。
そもそも、需要と供給の予測を誤ったことは事実だと思うけれど、
それでも、足りなくなるよりはマシだったと思うし、
判断としては妥当だったと思うのです。

結局、アベノマスクは約8000万枚が余っていて、
全戸配布を担当していた日本郵政が緊急的に保管したところ、
その保管費用は半年で約6億円もかかったそうです。
まぁ、8000万枚ですからね、それくらいかかるのかもしれませんが、
緊急扱いの日本郵政では倉庫が十分でなかったため、
佐川急便の倉庫に保管場所を変更したところ、その移転にさらに5億。

それ以前に、一時期、カビなどの不良品が混じっているという報道があり、
その収拾のために厚生労働省が検品を実施したところ、
約1100万枚ほどの不良品が見つかったとのこと。
実に約15%が不良品だったということで、その混入率の高さに驚くわけですが、
そんなことより、この検品作業に20億9200万円を要したとのこと。

!!!

マスクの検品がどんな大変な作業なのかは知りませんが、20億って……
弊社にご用命くだされば特別に半分の10億でさせていただきましたものを 笑

しかし、私が、アタマ、悪いのかな?と思うのは、
いちいち浮世離れした額の経費がかかっているという点でもありません。

結局、アベノマスクは経費がかかりすぎるということで、
損切りの形で廃棄が決まりました。
廃棄には6000万円がかかるそうですが、不思議なもので、相対的に「安っ!」と感じるのものです。

ここです!
私が、アタマ、悪いのかな?と思うのは。


税金をそんなことに使わないでほしい的な、義憤ではありません。
まぁ、どうして検品が20億で、廃棄は8000万なんだろうとは思いますが、
私としては、そういうこともあるんだろうなと、大人な理解もできます。

私が思うのは、捨てんのかい!ってこと。

だって、私たち、
学校では「工夫して考えましょうね」と教わってきたはずですが、
使えないから捨てるって、どういうことでしょうか。
これだけSDGsとか言って、牛乳すら手前から買えとか呼びかけてるなか、
使えないから捨てるって、どういうことでしょうか。
しかも、このマスク、最初の配布に260億かかってるんですよ。
そこに、検品に20億、保管に6億で、都合300億近くの巨費を投じたものを、
使えないから捨てるって、どういうことでしょうか。

繰り返しますが、
私が言っているのは、血税をムダにするなとかの話ではありません。
もちろん、限られた経営資源をどこに投入するか、
そこに経営センスが必要なことも理解していますが、
それにしても、普通の感覚として、使えないから捨てるって、
それは変じゃありませんか?という話です。

アベノマスクがなぜ不人気かと言えば、
安倍元首相が気に食わんとか、着用時ビジュアルがダサいとか、
いろいろあるとは思うのですが、
決定的なのは、ガーゼゆえの性能の低さだと思うんですよ。
マスクとしての性能が不十分だから不人気なんでしょう。
じゃあですよ、それを補って高性能化すれば問題ないはずなので、
そこは工夫のしどころでしょう。
いまこそ「工夫して考える」ところだし、
なんならコンペとかしても面白いと思います。
実際には、ガーゼマスクの内か外に薄い不織布を1枚挟むだけで、
かなり性能は上がるはずで、そんな改良にたいしたコストはかからないはず。
いや、もし、少しまとまったコストが必要だとしても、
15%も不良品をブッ込んできた事業者に負担させればいいし、
そもそも、廃棄に6000万もかかるなら、
その費用を使って、工夫、やってみたらいいのに。

みなさん、自宅や自社ならどうするでしょうか。
捨てる前にどうにかできないか、考えますよね。
それって、子供に教えるようなことでしょう。
簡単に捨てないで、最後まで大事にしなさいって。


みんな、アタマ、悪いんですかね?

税金をどう使われようが、実際の国民はそれほど審査の目は持ちませんが、
「いらないから捨てちゃう」みたいな、
衆人環視のなかで安易なことをするのは、
青少年のために謹んでほしいものだなと思うのでした。

[SE;KICHI]

2022年、初詣

今年、久々に初詣に行きました。
必ず毎年行くわけではないので、少し新鮮な気持ちです。
昨今はコロナ禍真っ只中なので、
混んでいるであろう三が日は避けて行きました。
初詣に行くとしたら、いつも決まった神社に行くのですが、
今年は久々ということもあり、
行ったことのない神社に行くことにしました。

行ったのは新潟県長岡市にある、「宝徳山稲荷大社」。
歴史は相当長く、縄文時代まで遡るそうです。
私自身はこの神社には詳しくないのですが、
一言でいうとひたすらデカいです!!
少し距離のある場所から見ても、
なんだろうあの建物は?となる方も少なくないと思います。
神社の歴史にご興味のある方は、HPがございますので、
そちらを拝見された方が詳しく見れます。
私が書いても、内容もよく分からず、HPの紹介文そのままになるだけですので 笑

外観はデカいというのに加え、赤と白を基調にした建物に思わず目を奪われます。
正直この神社ほど大きな神社には今まで訪れたことがありません。
地元の方はお参りに訪れる方は多いのかもしれませんが、
そうではない方も是非一度訪れていただきたい神社です!

赤と白の迫力の門を通り、階段を少し登った先が冬季の参拝場所となります。
今回は冬季なのでこちらに訪れました。

宝徳山稲荷大社宝徳山稲荷大社 白幟
宝徳山稲荷大社 朱幟宝徳山稲荷大社 祖霊殿

今年の厄を見たのですが、実はバッチリとありまして、
それが結構悪く衝撃でした・・・年男年女の皆様は、八方塞がりの年とのことです。
他には、健康やら金運やら、交通事故やら、
火災等で注意というのもあったのですが。
八方塞がりって・・・
かなりダメなイメージですよね。
お守りも購入しました。
お守りは今年大事にしていきます!!

こちらは本宮となっており、冬季は参拝出来ません。
おそらく屋根の無い場所に階段がある為、雪が積もって危険だからだと思います。
季節が変わったら、こちらも訪れたいと思います!!

宝徳山稲荷大社 本宮宝徳山稲荷大社 上之宮

久しぶりの初詣でしたが、とても素敵な神社に訪れて本当に感動しました。
八方塞がりはちょっとショックでしたが笑
また、別の季節に訪れた時に書かせていただきたいと思います!!

[SYUN]

弱くなってませんかね?

先日、19時頃、自宅におりましたら、チャイムが鳴るのです。
出てみたら、親子連れが立っています。
しかも、着の身着のままというか、1月にしては明らかに薄着で、
足元などは雪駄履きでガタガタ震えたお母さんが、
小学生の娘と幼稚園児の息子を伴って立っているのです。

すわ事件か!と思いましたが、
実は、知らない相手ではなく、近所の顔見知りの母子だったので、
「えっ、どうしました?」と、招き入れます。

聞けば、小学生の娘と幼稚園児の息子が自宅前で縄跳びをして遊んでいたのを、
そろそろ夕方になって暗くなってきたから家に入りなさいと呼びに行ったお母さん。
つい、油断してしまって、オートロックの玄関が閉まってしまい、
親子3人、締め出されてしまった、と。
家の鍵は自宅のなか。
クルマのなかにスペアキーもあることはあるけれど、そのクルマの鍵も家のなか。
それどころか、小学生の娘と幼稚園児の息子のさらに下の、
まだ歩かない0歳の息子も自宅内に寝かせっぱなしで、
ついでに、財布もスマホも家のなか……ということで、
とりあえず知人である私の家を目指して歩いてきた、とのこと。

マジか!

結局、そのお母さんは、2人の子供を私に預け、
万一に備えて自宅の鍵を預けてあるという“近く”の実家まで、
歩いて取りに向かったのでした。
いま思うと、全員でクルマに乗って、
本人の道案内で実家に向かえばよかったなと思うのですが、
なにしろ着の身着のままで歩いてきた子供たちはガタガタ震えており、
子供たちを保護することを最優先し、
“近く”にある実家まで行くのはお母さんにお任せした次第です。

返す返すも恐ろしい事案です。

そもそも、子供たちが遊んでいるのが自宅前なのなら、
呼びに行くのが、サンダル履きで気軽な感じになるというのは当然のことです。
一方で、確かに、最近はスマートロックが主流なのも確かだし、
つまり、この事故は誰にでも起こりうるということです。

そして私は思うのです。
便利にしすぎたな、と。
いつだったか、便座のフタが自動で開くようになったころから、
これは確かに便利だけれど、便座くらい自分で開けられるのにな、
なんでこんなに世話を焼いてもらわなくてはならないのか、私たち…という、
それくらい人間がやればよいようなことですら機械化されることに、
なんというか、一抹の違和感を感じ続けてきました。

たとえば、こうやって自宅から締め出されたとき、
昭和の昔であれば、まずは近所の家に駆けこんで電話を借り、
実家に電話をかけてスペアキーを持ってきてもらうのが王道でしょうか。
ところが、今回のケースでは、
近所の家(私の家)に駆けこんだところまではよかったのですが、
電話を借りようにも、そのお母さんは実家の番号を記憶していませんでしたし、
ご主人の番号も記憶できていなかったので、
スマホを貸したところで何の解決にもならなかったのです。
つまり、スマホなしで、身ひとつで放り出されたときの、
生命力というか、
サバイバル能力がずいぶん下がっているのではないかと。
便座のフタすら自力で開けなくなった社会では、
スマホなしで野に放たれたとき、私たちは、結局、実家まで歩いて取りに行くという、
超原始的な解決方法を取らざるを得なくなるわけです。

さて、ガタガタ震える子供たちに暖を取らせて落ち着いてきてから、
「お母さん、“近く”にある実家まで、助けてもらいに行ったよ。」と声をかけ、
「お母さんの実家って、近いの?」と尋ねてみたところ、
なんと、「ん~、クルマで20分くらいかなぁ」などと言います。
遠っ!
歩いて行ったら数時間かかるでしょ、それ。
しかし、その時点からクルマを出してピックアップしようにも、
いま、どこを歩いているか、スマホも持っていないので、連絡のしようもなく、
祈るような気持ちで、預かった子供たちとお母さんを待ちました。

結局、3時間ほどして、お母さんはご主人とともに子供たちを迎えに来ました。
ずいぶんかかって実家に着いた彼女はスペアキーを手に入れ、
母からスマホを借りて、そこに入っていた電話帳からご主人に電話し、
事情を説明して実家まで迎えに来てもらったとのこと。
やはり、生命線はスマホでした。

今回の一件は、私に重大な示唆を与えました。
端的には、手ぶらで家の外に出てはならないという教訓ですが、
それよりも、スマホを失った際のリカバリーの効かなさに愕然とします。
人間、自分たちの周辺を便利にしすぎて、
なんか、弱っちくなっていませんかね。


[SE;KICHI]

強行一人旅

年末年始のお休みの間の話です。

例年であれば30日まで中学生の部活練習をして、
元旦は地区の新年会、2日も高校部活のOB会があり、
3日は中学生チームの成績が良い年は練習始めがあり、
4日から大会に参加することもあり、
予定がある程度埋まっているのが例年だったのですが、
昨年から行事が中止になっているので予定が白紙状態でした。

一昨年末はそのままダラダラ過ごしてしまい、
凄く残念に思った記憶がありました。(コロナの状況もありましたけど)
そこでどこかに行きたいな。
せっかくなら行ったことのない県に行きたいと12月後半から思い始めていました。

ただ迷っている上に、私は旅行計画するのが下手です。
息子も帰省しないし、妻にも相談してみましたが、
面倒だし、こんな時に行かなくてもと言われてしまい、益々迷います。
気持ちは行きたいけど、使えるお金も決まっているし、
もったいない気持ちと行きたい気持ちで時間が過ぎます。
いつもの私なら思うだけで行かないのですが、
何か変えようと思い30日午前の練習後に行くことに決めました。

宿の予約もしていないし旅券も取っていません。
車で行こうです。
目的地は鹿児島県。
目的地まで1250㎞程あり、
家族には心が折れれば帰ってくると言って出かけました。
自分なりに珍しい行動をしているなと思いながら… 

31日の朝には目的地に無事着きました。
施設も営業していましたし、そこは問題なかったのですが、
その後の予定について下調べもせず行ったので、
寄るお店がことごとく営業していません。
携帯で見ると営業中なんですが…
大晦日ですもんね。
俺が悪い。
宮崎に行っても空回りして多少の買い物をして帰路につきました。

途中で宿泊しようか迷いながらウロウロと走り始め、
途中で休憩は入れていましたが、結果元旦の昼過ぎに家に帰ってしまう、
しょうもない旅をしてしまいました。
3日に友人と食事をしたのですが、計画万全タイプの友人からは、
何をしているのかとボロボロに言われましたが、
まずは行動をできた事がよかったと自分に言い聞かせて…

反省もして次回機会があればもう少し計画をして動いてみたいです。

[WA!]

ピクルスの罠

「テセウスの船」みたいに書いてみましたが、そんなたいそうな話ではありません。

以前にも少し書いたのですが、
私は以前、僧侶になりたいと思い、師僧について修業したことがあります。
この修業の要点は、結局のところ、自分の思考をコントロールすることであり、
まずは、「自分は、見聞きした情報に心が反応して、無駄なことを感じているなぁ」と、
自分が無駄なことを考えているということに気づくことを訓練します。
そのうえで、意識して、その“無駄な思考”を捨て去ることを、
作業として自分に課すという感じです。
その修業の結果、どうなったかというと、
どうでもいいことは気にならない性格になりました。
他人は神様のように絶対視すべき存在でもないし、
そもそも、自分と他人は違う人格なのであり、同じ考え方ではないのだからと、
他人の言動が少しも気にならなくなりました。

まぁ、何を言いたいかというと、
他人の言動が少しも気にならない私です、ということなのですが、
先日、そんな私の心が乱される出来事がありました。

富山という場所は、食べ物が美味しいと言われることがよくあります。
確かに、釣った魚をそのまま捌いて食らう…のような野趣あふれる食べ方については、
その鮮度などがものを言い、さすがに美味しいとは思うのですが、
実は、食材を集めるということについては、ちょっと不便な土地柄です。
ふつうの板付きのかまぼこも手に入りませんし、なると巻きも売っていません。
最近でこそずいぶん改善されましたが、
大好きなケチャップマニスも手に入りにくいです。

毎年、お歳暮に牡蠣を贈ってくださる方がいらっしゃって、
昨年末もお歳暮にいただきました。
まずは生でいただくのですが、一抹の不安もないではないので、
生食はほどほどでやめておいて、煮たり焼いたり蒸したり揚げたりするわけです。
ただ、揚げてカキフライを作ろうとすると、タルタルソースが必要になります。
私は、ウスターソースがすっぱくて苦手なので、タルタルソース必須です。

タルタルソースを作るためにはピクルスが必要です。
私は、自宅でピクルスを漬けたりはしていないので、買いに行かねばなりません。
というわけで、近くのスーパーに行ったわけですが、
ピクルスはなかなか見つかりません。
しかし、経験上、スーパーでピクルスを売っていないということはありませんから、
私が見つけられないだけです。
仕方がないので店員さんに「ピクルスはどこでしょうか」と尋ねるしかありません。
「すいません、ピクルスってどこでしょうか」と。

その、60代と思われる女性の店員さんの反応に、私の心が乱されます。
店員さん「えっ、ピク……なんですか?」
私「ピクルスです」
店員さん「ピクルス……はぁ、聞いたことないですねぇ…どういうものですか?」
私「えっ、いや、まぁ、洋風の漬物というか……」
店員さん「あぁ、漬物ですか……」
というわけで、私が連れていかれたのは漬物売り場。
浅漬けとかキムチとかが並んでいる、要冷蔵の、あのコーナーです。

まぁ、私が悪いのかもしれません。
“漬物”という単語を出した時点で漬物売り場に連れていかれるのは当然のこと。
でも、ですよ。
「ピクルス……はぁ、聞いたことないですねぇ…」って言う人を、
配置するなよぉ。

いや、スーパーの店員たる者、店内の全商品を熟知しておけとは言いません。
ケチャップマニスなどという、東南アジアの変な調味料などであれば、
知らなくても責めることはできません。
でも、ピクルスは、自分は食べなくても、知っておいてくれたほうが……。

結局、どう考えてもそこにはないであろう漬物売り場の前で、
その店員さんに「ありがとうございます。ちょっと探してみますね」と、
笑顔で別れを告げて去ってもらった後、
自力で瓶詰めコーナーにたどり着いてピクルスを手に入れたわけですが、
地方のスーパーでは、このようなことが割と起こるんです。

年末に年越しそばを食べた方も多いでしょうが、
それを作る際には、そば粉と強力粉が必要ですよね。
少し前まで、地方のスーパーでは、
「強力粉……どういうものですか?」という店員さんは意外と多く、
実際に品揃えしていないスーパーが多かったもの。
当時は、店員さんに尋ねても、連れていかれる小麦粉売り場が薄力粉ばっかりで、
そこで、重ねて「いや、薄力粉ではなくて、強力粉っていう…」と言おうものなら、
店員さんの「分かんないこと言ってんじゃないわよ」という視線が刺さったものです。
いまでこそ自宅でパンを焼く人も増えたので、強力粉を置いているスーパーも増え、
むしろ、うどんを作るときに使う中力粉のほうが危ないくらいになりましたが。

そういう意味で、小麦粉には気を付けていたのですが、
ちょっと油断していました。
まさかピクルスで引っかかるとは。

[SE;KICHI]

贅沢

お正月ならではのご馳走を食べた方も多いでしょうね。
我が家は年々品数も量も減ってきています。
おせちも作らないので、食べたい物を少し買い込み、
ちょっと奮発したお酒と一緒にいただきました。

品数が少なくてよくなった分、さて何を用意しようかと考えた時に、
もうずっと忘れていた食材があったことを思い出しました。
それは、塩引き鮭です。
新潟では年末年始に塩引き鮭を食べるのですが、
切り方に特徴があり、「もち切り」といって四角に切ったものを食べます。
このもち切りされた鮭は箸で一枚ずつ、
綺麗に身を剥がしながら食べ進めことができます。
普段食べている切り身と食感が違って、これがまた美味しいです。

もち切り-塩引き鮭
https://news.ameba.jp/entry/20210730-312/

何故忘れてたんだっけ?と考えてみたら、
年末年始だからといって、もち切りされた鮭はスーパーでは見かけないからでした。
新潟ではもともと、塩引き鮭は一尾買ったり貰ったりの文化なので、
この贅沢な切り方ができたのだと思います。
もちろん今でも自宅で切り分けていらっしゃる方も多いと思いますが、
我が家はそこまでの量を必要としないので、すっかり忘れていました。
焼漬けやみそ漬けなどの加工品はもち切りで通年販売されているのに、
不思議です。

思い出したら無性に食べたくなり、
この年末は半身を買って自分で切り分けました。
子供の頃は炊きたてのご飯とセットでしたが、
この年齢になった今では懐かしい気持ちと共に酒の肴として、
日本酒で味わいました。
やっぱり美味しい♪ 思い出して本当に良かった。

少し前、WAKAさんが新潟に宿泊した際に食べた、
里芋に味噌が添えられた物がとても美味しかったとおっしゃっていました。
WAKAさんが食べたのはきっときぬかつぎだと思いますが、
私がこの料理名を知ったのはずいぶん大人になってからです。
居酒屋で連れの人が頼んだのがきっかけでした。

きぬかつぎ
https://bio831.com/?p=3519

子供の頃から慣れ親しんだ食べ物でしたが、
その時まで料理名を認識していませんでした。
実家では塩ゆでした小芋は定番品というかおやつでしたので、
お金を出して頼む人もいるんだなーなんてその当時は思っていましたが、
今ではそちら側になりつつあります。

皮ごと塩茹でた小芋は指で皮を押し上げると、
つるっと中身が飛び出てきて食べやすく、次から次へと手がとまりません。
にゅるっとした食感に皮つきならではの風味もプラスされ、
とっても美味しいですよ。

お店で出しているのは中くらいの大きさの物で、
上下が少しカットされていたり、上だけ皮を剥いていたりして、
里芋の白くてきめ細かい肌をみせた状態でお皿に盛りつけられています。
皮を剥きながら塩や味噌を付けながらいただく感じですかね。
近場の産地でいえば五泉市の「帛乙女(きぬおとめ)」はとてもおいしいです!

里芋も時期になったら食べたくなる食材ですが、
もち切りの鮭といい、
子供の頃からの食べ方をとても贅沢に感じるこの頃です。

で、ここまで書いておいてなんですが、
今の私にとって一番の贅沢はなんといっても、
「上げ膳に据え膳」!!
一年に数日この贅沢を味わう為に、今年も日々頑張ります!

[fu~ma]

カムカムエヴリバディ

『カムカムエヴリバディ』が話題になっているようです。

正直、見る前は、
実年齢48歳の深津絵里さんが18歳の小娘役ってどうなんだと思っていましたが、
実際に見てみると尋常でない透明感で、小娘の初々しさがよく出ています。
これを書いているのは1月3日の深夜なので、
風間俊介とデートに行って帰ってきたところですが、
むしろ風間俊介の頼りない童顔のほうが気になるほどで、
ちょっと、女優さんのパワーをなめていた自分に反省です。

雉真るいさん
https://vnexplorer.net/%E3%80%90%E6%98%8E%E6%97%A512%E6%9C%8823%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%87%E3%82%A3%E3%80%91%E7%AC%AC39%E8%A9%B1-%E3%82%8B-ek20213603882.html

それに、先日、知らない人と銭湯で話したのですが、
なんといっても、るいちゃん(深津さんのことね)が妄想がちな設定で、
たびたび“心の声”みたいなのが出るのですが、
それが岡山弁で、「きっと、育ちがええんじゃろうねぇ。」とか、
「そげん慌てて何をメモしゆうんじゃろうかぁ」とか、
とにかくチャーミングです。
5年ばかり前、『この世界の片隅に』という映画を紹介したことがありましたよね。
あの映画の舞台は岡山の隣の広島県呉市で、
これもまた、ヒロインの方言が印象的な作品でしたが、
今回の『カムカムエヴリバディ』も、ヒロインの方言がチャーミングです。

さて、まぁ、そういうことで、深津絵里さんはチャーミングだという話ですが、
私が言いたいのはそこではなく、
そのお母さんにあたる上白石萌音さん演じる安子についてです。

戦後の復興期、安子は自分が思い描いていた夢、そして亡き夫の夢でもある、
「どこの国とも自由に行き来できる世の中」が形になろうとしていることを
本当に楽しみにしている、と話していました。
そんな安子に進駐軍のロバートは「それで何がしたいですか?」と問いかけたのですが、
安子は少し間を置いた後、いろんな国の人に自分の店のおはぎを食べてほしい、
いろんな国の人におはぎのことや日本のいいところを伝えたいと語りました。

カッコいいやん。
私は、それだけでも充分にカッコよかったと思ったのですが、
そのあと、彼女はこう言ったのです。
「そねんして生きとる私の姿あ、娘に見てもらいてえ」

カッコいいやん!
コレじゃないですか!
私たち、わが子に見てもらいてぇっていう生き方、
できてますかね?


欲深い私たちは、ついつい「生活のために働く」という視点になりがちです。
いま、コロナ禍で生活が厳しくなった方も多いようですが、そうは言っても、
進駐軍のチョコレートに子どもが群がっていた安子の時代と比較すれば、
全体としては、ずいぶん豊かな社会でしょう。
安子の時代は、現在よりももっと厳しい時代だったはずですが、
それなのに、「私の姿あ、娘に見てもらいてえ」という心意気で働いていたことに、
ドラマとはいえ、尊敬の念を抱かざるを得ません。

欲深い私たちは、ついつい、銭金やプライド、身なりや名利などという、
刹那的なものに踊らされ、追われるように働きがちですが、
それぞれ、大人たちが気概を持って働き、
それを見た子供たちが「あの大人の生き方、カッコいい!」って思ってくれさえしたら、
きっと日本は安泰ですよね。

この『カムカムエヴリバディ』の安子編で描かれたのは、
戦後の日本が、多くの人々の犠牲や、
それを悲しむ人々の涙の上に成り立っているということ。
安子も、優柔不断だっただけで別に何ら悪いことはしていないのに、
強いて言うなら時代的なムラ社会が悪かっただけなのに、
「私の命です」とまで言っていた最愛の娘と生き別れてしまい、
そのまま、何のリカバリーもないまま。
つまり、今日が今日であることはあたりまえなんかではなく、
様々な方の様々な思いの積み重ねで現在があるということです。

今年、そのことを噛みしめ、大切に生きていきたいところです。

[SE;KICHI]

年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。

大変不安定な社会情勢の中、日頃よりご支援頂いている皆様のおかげで無事新年を迎えることができました。
心より感謝申し上げます。

今後も皆様のニーズを自ら創出し、ご満足頂ける真のサービスをご提供できるよう、日々努力して参りたいと存じます。

本年もより一層のご支援を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。
また、皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

代表取締役 松田 昌貴
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

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