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他人様のもの

ようやく全国的に緊急事態宣言が解除されることになりましたが、
ここ富山でもつい最近まで蔓延防止措置が適用され、
本来ならば子供たちのスポーツの関係で不在にしがちな週末に、
しっかりとおうち時間を過ごしました。

自粛期間中なのでおいそれと外出するわけにもいかず、
また、なかなか私たちにはない貴重なおうち時間でしたので、
この機会に子供部屋の配置替えを行いました。

この家を建てる時、
子供部屋は将来的には二部屋にできるようにと、広い子供部屋を設けました。
でも、現実は子供が三人。
仕切る予定だった箇所に壁を作ってしまっては二部屋しか作れません。
そこで、子供部屋の隣にある物置部屋も子供部屋の一部にすることにしました。

さて、ここで問題になるのが物置部屋にある荷物です。
我が家は義父母との同居で7人家族ということに加え、
物を捨てられない性分の義母がいることから、
おそらくよそのお宅よりも物が多いと思います。
本当ならば、義父母は一階で生活をしているので、
義父母の荷物は一階にあればいいのですが、
なにせ物が多いため二階にも置かざるをえません。

なかでも大きな存在となっているのが義母の和ダンスです。
実をいうと、このタンスは17年間、
何度開け閉めされたのかわからないくらいに放置されていました。
私の勝手な決めつけかもしれませんが、
あってもほんの数回しかあけられてはいないのではないかと思っています。
もともと物置部屋ということでコンパクトな間取りになっているので、
ドーンと鎮座している和ダンスには動いてもらわないと、
居住スペースにするには手狭になってしまいます。


モノの出し入れがないのであれば、
その大きい体で壁代わりになってもらうのがいいのでないかと、
そんな安易な考えで、深く考えもせず、間仕切り代わりに配置しました。
そして、壁際にベッドを配置するような感覚で、
引き出しのところにベッドをつけて配置してしまったのです。
つまり、引き出しを開けられない状態にしてしまったのです。

ここで気づくべきでした。
私の持ち物ではないのに、勝手に移動し勝手に配置してしまい、
タンスがタンスとしての機能を果たすことができなくなってしまったことに。
本当にバカでした。

しかし、その時はそんなことに一ミリも気づかず、
ただただ子供部屋を作ることを考え、
不要なもの、要るもの、どこに置くか、それしか考えませんでした。

子供の机、ベッド、
それからこれからも一緒に生活することになったモノたちが所定の場所につき、
さあ、これで快適な生活ができるね!と安堵して月曜日仕事へ行き、
帰宅してご飯の支度をしていると義母が手紙を持ってきました。
とてもショックだった、泣き崩れたと言われ、
書かれた手紙には「私はまだ生きています」と。

言われた瞬間、「ああ、またやってしまった」と思いました。
私はすぐさま謝り、ただ謝り、子供たちの部屋を作ることに夢中になり、
勝手に移動させてしまって申し訳ありませんでしたと、伝えました。
お嫁に来てまだ間もない頃、
義母を怒らせ、家中が凍り付いたようになったことを経験してから、
もう二度と義母を怒らすまいと心に決め、
なんと思うことがあっても表には出さないようにと(駄々洩れだったかもしれませんが)
努めてきました。
それなのに、やってしまった・・・。
どうしようもない後悔の念と、
即座にやり直したい思いを胸に夕飯の準備を終え、
そんな気持ちでご飯なんぞ喉を通るわけもなく、
一人で再び配置換えを行い始めました。

今思い出してもあの時の私はすごかったです。
大人2人、中高生各1名ずつ、計4人で動かした和ダンスを、一人で動かしました。
ベッドも、勉強机もです。
主人は勤務中で、頼りの高校生男子は入浴中。
週末まで待ってくださいと義母には先に伝えましたが、
こんな状態で1週間は私の心臓が持ちません。
一刻でも早く、まさにそれがあの時の私にはぴったりの言葉でした。

無事に配置換えを終え、改めて謝罪に行き、
本当に悪気がなかったこと、申し訳なく思っていることを伝え、
それは理解していただけて、今ではもう元に状態に戻りはしましたが、
その日の夜、
ほとんどのび太君のように横になるとすぐさま睡魔に襲われるこの私が、
朝方になるまで寝付くことができませんでした。

もう金輪際、人様のものを自分のもののように勝手に扱わないことを決めました。

私以外の誰しもがもうご存知の事でしょうが、
自分以外の持ち物の取り扱いにはくれぐれもご注意ください。

[okei]
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まじかぁ……(泣)

三角大福以来の面白さですね、自民党総裁選。

下馬評では、世論調査で高い支持率を誇る河野太郎氏が大本命だそうですが、
もし、彼が自民党総裁に当選し、日本の首相に就任すれば、
彼の政策はこれまでの自民党政権とは真逆ですから、
これは、政策的には民主党に政権が移るほどのインパクトのある話です。

その河野太郎氏に、当選3回以下の衆院議員が群らがっているのだそうです。
彼らの多くは安倍前首相に寄せられた保守層の強い支持によって当選した層で、
その数は126人と、自民党所属の衆院議員の4割超だそう。
彼らの多くは選挙に弱いため、人気のある河野氏に頼って、
自分の選挙を少しでも有利にしようという思惑なのだそうですが、
安倍政権への保守層の支持で当選した若手議員が、
ちっとも保守ではない河野氏に走るのは、ちょっと節操がないですよね。
つまり、自衛隊を書き込む憲法改正とか、
エネルギーの安定供給のために再生可能エネルギーや原子力発電を組み合わせるとか、
男系男子による皇位継承を堅持するとか、
そういう、安倍政権による保守的な考えが支持された結果、
彼らは当選したのであって、そこは大事にしてもらいたいところです。

この先の日本の課題はなんでしょうか。

第一は国防でしょう。
中国の脅威が肥大化するなかで、国防の危機にどう対処するかという論点です。
高市早苗氏は敵基地攻撃能力の構築を主張していますし、
ハト派の岸田文雄氏ですら敵基地攻撃能力を有力な選択肢と言っているのに、
河野氏は、弾道ミサイルの発射台を見つけて破壊するのは困難だと言い、
現状の日米同盟を強化すると言っています。
ものすごく不安です。
というか、何を言ってるんでしょうか。

そもそも、この河野さんという人は、防衛大臣だったころ、
地上配備型のミサイル迎撃システム“イージス・アショア”を、いきなり中止しています。
このシステムは、北朝鮮や中国からのミサイルの脅威に備えるものでしたが、
彼は、迎撃ミサイル発射後にミサイルから切り離されるブースターが、
自衛隊の演習地を超え、民家に落下する可能性があるという理由で、
“イージス・アショア”の配備をいきなり中止したわけです。
気持ちは分からなくもないですが、
飛来するミサイルに核や生物兵器が搭載されていない保証はなく、
もし、それが着弾すれば数十万人の人命が損なわれる可能性だってあります。
その危険性は重大だと私は思うのですが、
その重大な危険性を、彼は、ブースターの民有地落下の危険と同列に並べ、
独断的にやめさせたわけです。
バカだと思いません?

第二に、産業の基盤になるエネルギー問題でも然りです。
日本は再生可能エネルギーを大切にしながらも、
他のエネルギー源、特に原子力を活用しなければ、
将来の発展はおぼつきませんよね。
おぼつかないということは、国際競争力に負けていくということですし、
その観点から前述の国防を考えれば、
有事の際に、電力の不足により国防がおぼつかなくなるということです。
そもそも、日本という国は、隣国とのトラブルが起きても、
「ドーナツのド」のように「いかんのい」しか言わない国ですが、
その無抵抗主義に加えて、電力不足で技術も発展しないとなれば、
隣国から舐められ放題、攻め込まれ放題ということになります。
「またまた、怖いこと言わないでよ」と笑うかもしれませんが、
日本が、あの、たいして利用価値のない尖閣諸島を守り続けているのは、
そこを奪われたら次は沖縄を奪われかねないためで、
そのことは、それなりに現実味のある話だからです。
えらいことだと思いません?

私は、にわかには信じられません。

刻々と変化する国際情勢のもとで、
自国の命運は基本的に自国の力で守るしかないのです。
そして、国益を守るためには、しっかりとした戦略・戦術が必要です。
ところが、河野氏は、持論を封印したり言い換えたりして乗り切ってきています。
今回の候補者討論会でも、そこを指摘されると、
「私は、そのような質問をするべきではないと思います」と、
叱られて拗ねた子供のような表情を浮かべて回答を拒否するなど、
ちょっと短気な人のような品のなさがうかがわれます。
それは、彼の生き方なので別に文句を言うような筋合いのものでもないのですが、
そういう人物が世論調査で高い支持率を誇るというのが、
私にはどうにも信じられません。
みんな、本当に、彼という人物を知ったうえでの支持なのでしょうか。
なんとなく弁舌さわやかとか、モノをはっきり言いそうとか、
そういう、イメージで支持率が水増しされている面、ないでしょうか。
しがらみがないって、言えば聞こえはいいですが、
うまくいっていた部分も捨てるわけですから、
その分、国民が我慢しなくてはならないことも発生するはずですが、
みんな、その点、分かっているのでしょうか。

まぁ、現在の情勢では彼が自民党総裁となり、
首相として国家運営を担うことは既定路線と思われます。
しかし、冒頭にも書きましたが、
もし、彼が自民党総裁に当選し、日本の首相に就任すれば、
その政策は、敵基地攻撃能力の放棄と電力不安定化の推進ですから、
少なくとも第2次安倍内閣発足以来9年ほど続いた自民党の政権とは真逆で、
つまり、いま、かつて鳩山由紀夫に政権が移ったときくらい、
大転換の時期に差し掛かっているのです。
超怖くないですか?

1年前、寡黙な老人に全幅の信頼を置いて政権を託した私たち。
ここにきて「なんか、しゃべんないからヤダ」と引きずり下ろしたわけです。
その見立ての甘さというか、飽きっぽさの、舌の根も乾かぬうちに、
「モノをはっきり言いそう」みたいな、
ただ持論を強く打ち出すだけの、本質はハト派の人物に、
またしても全幅の信頼を置いて政権を任せようとしているわけで、
世間の単純さに呆れてしまいます。

私たちは、またそうのうち、
「なんか、口を尖らせて言い返す感じがイヤ」とか言い出して、
彼を引きずり下ろすのでしょう。
そして、彼は、きっと口を尖らせて国民のせいにすることでしょう。
何回繰り返すんだ、コレ。

[SE;KICHI]

あの調味料は何だ!!

いきなりですが、とある調味料を紹介させてください。

それは、“あっから”
正式には、「まんまのあっから」という、
新潟県上越市板倉区という所の名産品となります。

私が、というより、両親が好んで行く、
富山市の五福エリアに新しくできたラーメン屋さん“麺処福助”で、
使用されている調味料でもあります。
ここは上越市エリアの味噌ラーメンのみ提供というスタイルで、
若きマスターは名店“食堂ミサ”で長年修行してこられた方です。
その味は確かで、たっぷり300g以上炒めた野菜に、優しく深い味噌の香り、
ボリュームたっぷりの麺が絡んで、
大変美味しく頂くことができる、新店になります!
野菜を炒める時、ファイアー🔥する!ことでも若者には人気です。

麺処福助
↑肉野菜味噌ラーメン900円

ここを知った父は完全にハマり、月一で通っております。
私も、そして弊社の社長も、
本家のミサよりも美味いのでは?と言っているくらいです😅

そんな福助さんには、胡椒ではなく、酢やラー油、七味と、
もうひとつの名産品“かんずり”、
そして今回お話しする“あっから”があります。

“かんずり”は説明不要なほど有名な調味料で、
上越地方の名産品として、様々な会社が製造販売しています。
唐辛子を雪上にさらした後、米麹、柚、塩を混ぜて3年熟成発酵させた、
辛味のある味噌調味料で、ペースト状になっています。
お土産としても売られていますので、ご存知の方も多いかと思います。
我が家にもあり、鍋やちょっとした調味料などに使います。

かんずり
↑かんずり

対して、“あっから”は、塩漬けする工程などは似てますが、
寝かせて発酵させるのは1年ほどで、まだ固形が残っている物になります。


「まんまのあっから」
↑お店にあります。

HPによれば、
あっからは、上越市板倉区の名産品。
とうがらしの種を除いて塩漬けし、
米麹とあわせて1年ほど寝かせた調味料である。
ご飯の上にかけるも良し、湯豆腐や鍋物に使うも良し、
炒め物の隠し味に使うも良し! ご用途はお好みで!!
ニンニクが入っていないので匂いも気にならず、
女性には嬉しい一品。
1瓶100グラム入り ¥500(税込)にて販売中。

とのこと。

私はあんまり辛い物が得意ではないので、そのまま何もかけずにいるのですが、
父がハマっていることもあって、
今度上越の方に行ったら、帰りに買ってきてくれと頼まれました。

まずはラーメンの味噌が欲しいと言われたので、
春先、出張の帰り道、お客さんのところから近い、
妙高市にある太田醸造(株)さんの味噌を買って帰りました。
ここの味噌は「毘沙門みそ」というブランドで、
先程の福助をはじめ、本家のミサやその他の店にも提供されている味噌であり、
白みが強いですが、塩味が強く素朴な昔ながらの味というもの。
美味しい味噌ラーメンの正体はこの味噌にありました!
1個700円ほどだった気がします。(やや高級?)
上越市内のスーパー“原信”にも売ってるみたいです。

越後毘沙門みそ
https://www.adva.me/info/pratra/321

味噌を手にした私は、今度は“かんずり”をスーパーで手に入れました。
400円ほどでしょうか。
これは有名過ぎる調味料ですから、どこにでも売ってる感じですね。
富山の“原信”にもありましたよ(笑)

問題は、"あっから"が、どこにあるか。
あれ、売ってない?
他のスーパーや土産店にもないし、
できれば福助で使っている同じものが欲しいのに。
他の会社が作る"あっから"はあったけど、
あの福助にある「まんまのあっから」は、
探せど探せど見つけることができませんでした。

結局、後日それを確認する為だけに、福助に食事に行きました。
その際に、
「味噌もかんずりも買ったけど、
このあっからだけが見つからないんです。
どこに行けば手に入りますか?」
と、マスターに聞きました。

若いマスターは優しく教えて下さり、
「実はそれはどこにも置いてなく、業務販売だけの物なんです」
とのこと。
「でも作ってるのは小さな納屋のお婆ちゃんで、行けば売ってくれると思いますよ〜」
ともアドバイスしてくれたのです。
このマスター、上越市出身で、
2週間に一度、定休日の火曜日に食材買い出しのために帰郷して、
大量の味噌を太田醸造、“あっから”をそのお婆ちゃんのところに、
仕入れに行ってるそうです。

Googleで検索しても、店や工場がないので出てきません。
もう瓶のラベルに書いてある住所に行くしかないと思い、
先日、ついに行って参りました。

場所は上越市の南東部にある、田んぼと山が広がる高地、板倉区という場所。
北信越はどこも田舎ですが、折り紙付きのなかなかな田舎っぷりで、
時間がゆっくり進んでいると錯覚するほど。
でもそこは見晴らしが良い場所でもあり、なかなか良い所でした。
(私の好きな大河ドラマ、『風林火山』に出てきた上杉謙信公の重臣、大熊朝秀の居城、箕冠城のある場所というのは後で知りました🙇‍♂️)

住所を携帯のナビで入力し、
県道というより農道を進んで着いた先は、大きな民家でした。
上越市や雪深い地域独特の、
下の基礎が非常に腰高い、2階に玄関があるような家です。
高さにしては3階分以上ありそうな、豪邸でした。

それにしても、
んー、ホントにここにあるのか〜? 怪しいな〜
謎のまま、辺りの道を3周も回って様子を見る、
その私こそ怪しい以外の何者でもありません。
不審車ですよ。

「いなかの味まんま」
↑"いなかの味まんま"の小さな看板が見えます。

まぁ結局、ここまで来たんだし、
一か八か、勇気を出して家の人に聞いてみよう!!と意を決し、
普通の家の玄関だろう箇所のインターホンを押しました。

静かな周りです。返事したお爺ちゃんの声だけが聞こえてきました。
出てきたお爺ちゃん、怪訝そうな顔でこちらを見つめます。
そりゃそうです。
とにかくいきなり現れたんですから。

「実は富山の美味しいラーメン屋さんから教えてもらい、ここまで来た者ですが、
あっからを譲ってもらうことはできますか?」と、
震えた声で聞きました。
お爺ちゃんは、「あぁ〜良いですよ」と快諾してくれ、
おぉ〜いと奥にいる奥様=お婆ちゃんを呼んで、待っててくれとその場を去りました。
立ち代わりで出てきたお婆ちゃんに、同じように説明したところ、
「あぁそれを作ってるのが私だよ」と話し、
「私も丁度帰ってきたところだし、売ってあげるよ!」と、
裏の納屋まで案内してもらいました。

はぁ〜良かった〜とホッとして、納屋まで行くと、
お婆ちゃんの作る、あの「まんまのあっから」が、
たくさん置いてあるではないですか!!
「あった!これだ!ついに見つけた!」と、
つい手にできる嬉しさに興奮してしまっていた私でした。

お婆ちゃんは、"何個持ってく?"と私に聞き、最初は1個くださいと答えました。
袋詰めをしてくれるお婆ちゃんを見て、
"せっかくここまで来たから、1個はちょっとなぁ〜"と思い、
やはりもう1個くださいと訂正し、結果2個買いました。
1個500円ですので、1,000円になります。

手に入れました!

その後は満足げな私、
福助のマスターとの経緯など、様々話しました。
お婆ちゃんは清水エミ子さんといって、この「まんまのあっから」を作る人で、
面倒見の良い、人の良い方でした。
娘さん家族が富山市に住んでいるらしく、意外にも富山とは縁があるとか。

色々なメニューにこれを使うと、また美味しくなるよ!とも教えてくれました。
特に納豆に混ぜて食べると美味しいとのことで、
後日早速実践してみましたが、ピリ辛で美味しかったです。
その他炒飯や鍋、焼肉などバリエーションは工夫次第とのことでした。
「また居る時はいつでも売るから、電話してくれていたら用意しておくよ〜」と、
嬉しい一言。
私は渡すものがなかったので、
咄嗟に財布にある会社の名刺を渡してしまいましたが(笑)
最後は見送りにまで出てくださり、
少ない数で恐縮でしたが、
とても良い買い物をさせて頂いた気持ちです。
人間味の溢れる体験できたなぁと満足すると共に、
自分も一商人の端くれとして、学ぶこともあったかなと、勝手に感じた次第です。

ともあれ、買ってきた“あっから”に父も満足し、毎日何かにかけて食べています。
そのままでも美味しく、ご飯にかけて食べるのでも充分美味しいですよ!
(※かけ過ぎは注意です)

福助好きの友達にも話してました。
ぜひまた買いに行こうかと思っています。
福助のマスター、エミ子お婆ちゃんありがとうございました😊
辛い調味料好きな方はぜひオススメ。
電話で相談すれば、発送もしてくれるかもしれませんね。

P.S.
“麺処福助”の名の由来は、マスターが飼っている猫ちゃんの名前。
エミ子お婆ちゃん曰く、マスターには猫ちゃんばかりじゃなく、
早く嫁さん貰うよう言ってるみたいですが、
それを聞いた私、苦笑いするしかありませんでした。

[K.K]

『ペスト』

去年から、カミュの小説『ペスト』がバカ売れだそうです。
正直、なんでこれがバカ売れするのかと思うような作品ですが、
題材が現在のコロナ禍に似ている感じがするうえ、
そもそも外出自粛で外に遊びに行けずに読書需要が高まったこともあり、
この異質な小説がバカ売れなんだそうです。

カミュは、ノーベル文学賞も受賞している著名な作家ということもあり、
有名な『ペスト』はすでに読了していたので、
これを機に戯曲『戒厳令』のほうを読んでみました。

舞台はスペイン南西部の、大西洋に面した街・カディス。
午前4時前、街の上空に彗星が現れます。
人々は恐れおののいて「この世の終わりだ!」と叫び、
「戦争の前触れだろう」とか、「この街は呪われている!」とか、
右往左往して取り乱します。
夜が明けると、街はいつも通りの朝を迎えますが、
群衆のなかで1人の男がドサリと倒れます。
医師が駆けつけて調べたところ、ペストで死んだことが分かり、
そのことがたちまち街中に広まって、街はパニックになります。
司祭は「教会で祈ろうではないか」と呼びかけ、
占星術師は「飢饉とペストの相が出ている」と言います。
何やら、風を感じたと言う魔法使いの女は、
「ペストは風を嫌う。風が吹いているから、万事解決する」と断言しますが、
そう言ううちにみるみる風は止み、2人の男がドサリと倒れます。
こうして、ペストはあっという間に街を飲み込んでいくわけです。
街を統治している総督府は、一切の集会を禁止し、人々から娯楽を奪います。
他に打つ手のない総督府は、「風さえ吹けばペストは収束する」などと、
根拠のない楽観論を流して市民を落ち着かせようとします。

……どう思います?
カミュは60年ほど前に若くして亡くなっているのですが、
コロナ禍で苦しむ2021年の日本の姿が見えていたのか、
物語と現実の相似性に慄然とせざるを得ません。

物語は続きます。
ペストが猛威を振るうなか、
“ペスト”と名乗る男と、その秘書の女が総督府にやってきて、
総督の地位を自分に譲れと迫ります。
総督が拒否すると、秘書の女は手帳に書かれたリストに線を引きます。
すると、そこにいた兵隊の1人がドサリと倒れ、死にます。
つまり、この手帳は、線を引かれた人間が死ぬ、「デスノート」。
ビビった総督は命乞いしつつ、地位を譲るわけです。
仕方ありませんね。

総督となったペストは、曖昧で分かりにくい趣旨説明をしたうえで、
5つの命令を出します。
それは、感染者の出た家には☆印をつけるとか、
感染者が発生した場合はただちに通報し、救護は当局が行うとか、
午後9時には消灯して、出歩いてはならぬとか、
通行証を持たぬ者は施設利用ができないとか、そういう。

これは小説なのですが、現実にあるかもしれないと感じてしまう、
いや、そればかりか、いまの日本では、抵抗することなく受け入れ、
従わない者に対して攻撃的になっている現状はないでしょうか。
前述の曖昧で分かりにくい趣旨説明だって、
ペストは、「少しずつ曖昧さに慣れさせる。
分からなければ分からないほど、みんな言うことを聞くものだ」と言います。
つまり、よく分からないけれどそれっぽい話で、人は丸め込まれるということ。

いま、多様性を重視するなどといってSDGsが流行っており、
「大切なのは個であり、多様性だ」と訴えている人も多いですが、
いざ危機に瀕した時、その視座を崩さずにいられるか、
大きな傘の下で護られたいと思ったりはしないものか、
なかなか厳しいところです。

いま、私は非常に懸念していることがあります。
私たちは、長引くコロナ禍と経済の停滞によって、
心のなかに、全体主義的な政策も致し方なしという、
諦めにも似た気持ちが棲み始めていないか
ということです。
日本は、個を抑制して全体の利益に資するという発想になりやすく、
巧妙に全体主義に忍び寄られると、
それと気づかずに自己を抑えることがあるかもしれません。

いま、私たち個人にできることは、感染対策を怠らぬことと、
自分自身と社会が社会主義に傾斜していないかを意識することです。
具体的に言えば、「正義」に酔っていないか、
足並みを乱す者に粛清を与えたい気持ちになっていないか、ということです。

[SE;KICHI]

キャッシュレス

結構いまさら感がありますが、
先日初めてスマホのコード決済を利用しました。

今までにauのプリペイドカードをメインに使っていたので、
普段の買い物でもキャッシュレスがほとんどでした。
クレジットカードは自分の中で、
少し高いなーと思う買い物でたまに使う程度です。

ちなみにこのauのプリペイドカードとスマホのコード決済は、
いずれもauペイと共通している決済方法なので、ポイントの付与率は変わりません。
そしてauのプリペイドカードは支払い方法はクレジットカード扱いなので、
大抵の店でまず使用できます。
クレジットカードと違う点は、お金が即引き落とされるという点のみです。
それだけ使い勝手のいいカードだというのに、
スマホ決済を利用するきっかけとなることがありました。

auペイは買い物する事にPontaポイントが貯まります。
Pontaといえば、自分の中ではレンタルショップのGEOのイメージ。
GEOは今やセルフレジが主流となっているのですが、
少し以前から気付いたことがあるのです。
 「カード決済ができない」
これはおそらくセルフレジのみとなるのでしょうが、
セルフレジを使うことによってポイントが付与されるので現金を使っていました。
しかし、「カードは使えないがスマホ決済はできる」というシステムになっていました。
これは、スマホ決済をすればセルフレジを使用したポイントに加えて、
キャッシュレスのポイント還元が付くので現金よりはお得にレンタルができる!
そう、この出来事でスマホ決済を始めてみようと思いました。
Pontaポイントは貯まった分をチャージして再び普段の買い物に使えるので、
非常に使いやすいです。
そう、全てはPontaポイントの為に!笑

スマホ決済とカード決済、
どちらも使えるお店だったらどちらがいいのかというと、
正直どっちでもいいかなと思いました笑
ただ、細かく使っていくとスマホ決済の方がいいのかなとは思います。
クレジットカードからのチャージでスマホ決済をした場合、
ポイントの二重取りができるものもあるのでお得です。

個人的にはキャッシュレス決済はメリットが多いと思って、
以前から使うようにしています。
今のご時世ですので非接触で会計ができる、現金より早い、ポイント還元がある、
現金を下ろすことが少なくなるのでATMを使う回数が減る、
使った金額がアプリですぐ分かる等ですね。
デメリットはほとんどないように感じますが、考えられるとしたら、
スマホが壊れたら使えない、当たり前ですが使えないお店では使えない、
あとはシステム上のトラブルだったりメンテナンスがある時は使えません。
実際に自分の使っているネット銀行のシステムメンテナンスがあった期間で、
サービスが使えなかった時もありました。
普段やっていることができないって、短期間であっても不便に感じましたね。
現金であればスマホが壊れていようがカードが壊れてようが使えますからね。

キャッシュレス決済を使ってない人は、
どれを使えばいいかわからない、という人も多いと思います。
単純な選び方としては、自分に合ったサービスでいいと思います。
自分の場合はauを使っていて楽なのでauペイを使っているだけですね。
ポイントの分散をさせるのは面倒なので・・・

個人的にデメリットではありませんが、
現金を使うことが少なくなって少し寂しいなと思う事もあります。
財布をお札入れと小銭入れに分けてるのですが、
小銭入れはキャッシュレス決済ができない時の、
御釣り入れにしかならなくなったことですね。
また、キャッシュレスばかりになったら、
趣味でやっている小銭貯金の貯まりも遅くなりました。

小銭貯金

これは一日の終わりに500円玉があったら500円玉を、
なければ100円玉を全部入れるようにしています。
今まで何度か貯めて、銀行のATMに入れています。
ちなみに100円玉も混ざっているので満タンでも10万円はいきません笑
小銭貯金は貯まったら自分へのご褒美として半分くらい一気に使います!
でもキャッシュレス決済にしてからは、
本当に小銭が貯まることは遅くなりました・・

しかし、普段の買い物で現金の時より得をしているので良しとしましょう。

キャッスレス決済を利用していない方は、是非初めてみることをおすすめします。
少なくとも還元があるので現金よりお得です。
私個人の場合ですが、現金をメインで使うより、
お金のことを考えるようになったのもメリットです。
なんせレシートはすぐに捨ててしまう性格ですので、
アプリでいくら使っているかを見て把握しています。
そう考えると本当はレシートを捨てるべきではなかったんだなぁと思ってしまう・・・

書いていたらふと思い出したことですが、
友人の一人に飲みに行くと、その飲み代をクレジットカードで払って、
他の人から割り勘で現金を貰うという人がいます。
今思えばポイント等の還元が目的なのだろうかと思えてきてしまう笑
私の場合はそこまではやりませんが、
そんな使い方もあるので紹介させていただきます笑  

それではまた!

[SYUN]

ちょっとあんまりじゃないですかねぇ。

菅首相、退陣だそうです。
「コロナ対策と総裁選を掛け持ちするのが難しいから」という理由だそうですが、
実際のところは、支持率が低迷し、
「菅降ろし」というのか、そういう声に屈しての退陣なのでしょう。

菅首相は、どうして人気がなかったのでしょうか。
世論調査では「菅内閣のコロナ対策を評価しない」が60%弱だそうなので、
現状のコロナの感染拡大状況に対して、
菅内閣が効果的な手を打ててこなかったように見られたということでしょうか。

菅首相は、ワクチン接種による集団免疫獲得に活路を見出し、
接種環境を整えることに最大限の労力を割かれてきましたし、
国民の多くも、それに期待してきました。
その結果、1日100万人などという、突拍子もない人数に見えた接種目標も、
熱心な啓蒙の結果、1日170万人まで達成され、接種が進みました。
期待通りになったじゃないですか。
それなのに、彼は排除されようとしているわけです。

いま、新型コロナ感染では、夏からのデルタ株の登場により、
ワクチン接種による集団免疫の獲得ができそうにない状況に陥っています。
従来株の場合、ワクチンによる感染予防効果が100%だと仮定すれば、
理論上、6~7割の接種率で蔓延は収束すると考えられていましたが、
突如として現れたデルタ株は感染力が従来株の2倍とのことで、
6~7割の接種率では集団免疫の獲得は到底無理です。
現在のお願いスタイルでは8割を超える接種率にはならないでしょうから、
つまり、現状で、ワクチン接種により感染を収束するのは不可能になったわけです。

でも、それは、結果であって、彼のせいではありません。
彼は、ワクチンの効果を信じて、
目標1日100万人のところ、170万人まで注射したんです。
いわば、ゴールポストが動いただけで、彼のせいではありません。

では、もう一度。
菅首相は、どうして人気がなかったのでしょうか。
菅内閣では、予防接種の準備が整うまでの間、
国民が羽目を外して感染を広げるようなことにならないよう、
県境をまたいで帰省などしないように呼びかけ、
また、夜の飲食店街でクラスターが発生しないよう、
飲食店の営業自粛を要請しました。

それで即座に効果が上がっていればよかったのでしょうが、
菅内閣が始まった昨秋には、すでに国民は自粛に飽きており、
ちっとも人の流れが抑制されておらず、感染は広がりました。
それでも、ワクチン接種が始まるまで、
それ以外に有効な方法があるわけでもないので、
飲食店の営業自粛要請はそのまま続いたわけですが、
これを漫然と自粛だけさせやがってと見た向きも多いようです。

しかし、昨年いっぱいまではそれなりに感染拡大は抑え込めていた感じで、
期待通りになっていたじゃないですか。
制御不能に陥ったのは、やはり、感染力の高いデルタ株の登場によるのでしょう、
まったく抑え込めない事態へと急展開したわけですが、
それも、まぁ、オリンピックも少しは関係があると思いますが、
別に彼のせいでもないでしょう。

ちなみに、オリンピック・パラリンピックも、
やらなければ感染拡大は抑制できたかもしれないとは思いますが、
あのような国際的なイベントを直前にキャンセルするなんて、
そんなことはなかなかできないでしょうから、開催自体は仕方ないでしょう。
それもやはり、彼のせいでもないと思います。

それにしても気の毒だと、私は思うのです。

菅首相は、最終的に、発信が弱いとか自分の言葉で話さないとか、
そういう部分で批判を浴び、そのまま去っていくものと思われます。

しかし、考えてみれば、誰がやっても、上手にできそうにない1年でしたよね。
私は、そのなかにあって、なかなか頑張って舵取りをされたと思うのです。
また、発信が弱いとか自分の言葉で話さないとか言われてますが、
そんなの、いまに始まったことでなし、1年前からそうでしたよ。
私たちは、1年前、
寡黙だが黙々と働く老人に、
ピンチの日本を託したのではありませんでしたか。

いまさら寡黙であることを批判されても、いまに始まったことでなし。
舵取りを責められても、最初からコロナだったわけで、
国民は前の内閣のころからの自粛で言うこと聞かないし、
ちょっと、気の毒だと、私は思うのです。

1年前に自分たちで選んだリーダーで、
どう見ても老人だったのにカワイイだなんだとチヤホヤして、
1年たったら「しゃべらんからイヤだ」って、
なんだか、私たちはおもちゃに飽きた子どものようですね。

さて、「次の首相として誰がふさわしいと思うか」という世論調査では、
20%ちょっとの方が河野太郎さんの名前を挙げているようです。
なんとなく、モノをハッキリ言いそうな感じに見えるところなどから、
リーダーとして頼りがいがあると見られているのでしょう。 

私は、彼が原発問題や皇室問題などで頻繁に自分の言説を翻すクセがあることと、
父・洋平氏の影響で中国から見下されることを考えれば、
この人物が首相に就くことは日本にとって一定のリスクだなと思っているのですが、
それよりなにより、しょうもないことにならないか、心配です。
というのも、同じ世論調査での、
新首相に優先的に取り組んでほしい課題は何かという問いに、
なんと90%超の方が「コロナ対策」と答えています。
つまり、次の首相に期待されていることは、コロナの鎮圧です。
オリジナリティを発揮するどころではありません。
それは、誰がやっても難しいことでしょう。

その難しい課題に、私たちはかつて、寡黙な老人を選んだのです。
そして、その老人に飽きた私たちは、それを捨て、
新たに饒舌なオジサンを選ぼうとしているのです。
饒舌は「言葉が信用ならない」という批判に至りがちです。
せっかくの人材なら、ここで潰すのはもったいないし、
単なる人気取りならそういう人を選ばないほうがいいような気もします。

いずれにせよ、私たちは、選んだからには飽きずに支える、
そういう“同士感”とでも言うべき心根を持つべきだと思います。

[SE;KICHI]

お気に入りのアイテム

前から欲しかったものを二つ買いました。

一つはGジャンです。
ずっと欲しかったのですが、今まで気に入ったものがなかったので、
一着も持っていませんでした。
そんなところ先日、
岡山県倉敷市の国産デニムにこだわっているグラフゼロ(graphzero)というブランドが、
地元のデパートで期間限定のショップを出すというので行って来ました。

見ている中で、Gジャンとハンティングジャケットが目にとまり、
両方を試着しながらお店の方と話していると、
洗って色落ちしていくのがいい風合いになると、
自分の着ているデニムを見せながら説明がありました。


https://graph-zero.com/?pid=147160072

確かにいい色具合で、それはそれで愛着が深まるのでしょう。
また、着ているうちに損傷が発生したら、
工場に送れば一生メンテナンスしますとのことで、
顧客と長く付き合っていく姿勢を聞かされ、
デニムに対する熱い思いに押されて結局二着とも買ってしまいました。

もう一つは錫製のタンブラーを買いました。
富山県高岡市にある、株式会社能作という鋳物メーカーで制作している、
“NAJIMIタンブラー”です。
重量感がありますが、持つ時に親指が当たるところにくぼみがあり、
その名の通り手に馴染みます。

NAJIMIタンブラー
https://www.shopnousaku.com/shop/shopdetail.html?brandcode=000000000432

ビールを注ぐと泡がきめ細かくクリーミーになります。
また、熱伝導がいいので、冷たさが持続します。
氷を入れると、ガラスのコップより数段冷たさを感じます。
機能的でありながら、何といっても姿がカッコイイのです。

能作さんでは他にも、酒器やカップ、
錫の柔らかい性質を利用した、形を自由に変えられるカゴなど、
独創的で美しいデザインが世界的に評価されています。
伝統産業ではありますが、斜陽産業と言われている鋳物業界にありながら、
能作さんは卓越したアイデアと揺るぎない技術力で、
逆に益々発展されています。
その過程は、「踊る町工場」というタイトルで書籍化されていますので、
興味がある方はご覧になってみてください。
気付かされる事があると思いますよ。

元々あまり物欲が無いので、自分のものを購入するのは久しぶりでしたが、
デニムもタンブラーもどちらも長く使えるものなので、とても満足しています。

作り手の思いが伝わるものはいいですね。

[M M]

子供に質問されたらどう答えたらいいのか……

小学校の教頭をやっている知人がぼやくのです。

子供に質問されたらどう答えたらいいのか……と。

同僚選手に暴力をふるった、プロ野球の中田翔選手。
出場停止処分を受け、謹慎していましたが、
“罪状”が傷害罪ということもあって世間からの目も厳しく、
一時は引退もやむなしという危機に立たされました。
ところが、突如、救いの手が差し伸べられて、
電撃的に巨人に移籍することにより、引退の危機は脱することができ、
早速試合に出場することができました。

なかなかの傷害事件を起こしながら、
環境の変化により、実質10日間程度の謹慎で済んだことについて、
子供に質問されたらどう答えたらいいのか……とは、
結局、移籍すれば、元の所属先から課されるペナルティは無効ですかという話です。
これは、アレとそっくりです。
日産のカルロス・ゴーン前会長による劇的な国外逃亡。
彼は、日本での拘束や裁判の透明性に疑いがあるとして、
国外に電撃的に「移籍する」ことにより、罰を免れたわけです。

さて、一方、富山といえば大相撲の元大関・朝乃山。
私自身は、同郷というだけで無条件で応援するような雰囲気には、
若干の違和感を感じたりもしているわけですが、
子供たちにとっては地元出身のヒーローでした。
その朝乃山は、日本相撲協会のガイドラインとやらに違反して、
女性からお酌してもらえる飲食店に繰り返し出入りしていたとのこと。
そんなの許してやれよと思いますが、コロナ禍だったのが災いし、
1年間にわたる出場停止処分を受けてしまい、目下番付急降下中です。
出場停止処分が明けたころには序二段というほぼ最下層の番付まで落ち切っていて、
彼はそこから出直すことになりました。

自業自得といえばその通りなのですが、
子供に質問されたらどう答えたらいいのか……

確かに、朝乃山の行動はコロナ禍にあって不適切だったと思いますが、
法律に触れるようなことをしたわけではなく、
あくまで日本相撲協会のガイドラインに触れただけです。
それなのに、キャリアがなかったことになるほどに罰せられ、
一方、中田選手は明らかに障害事案であり、法に触れているのですが、
するりと救済され、何事もなく試合に出ることができています。
果たして、この差は何なのかと、
子供に質問されたらどう答えたらいいのか……
教師という仕事の方が悩むのも無理からぬことです。

結局、社会は公平ではないのだよということでしょうか。

朝乃山は、最初に相撲協会から聞き取りがあったとき、
「事実無根だ」と答えています。
これが虚偽の供述と認定されて罰が重くなったと言われており、
そのため「最初から正直に答えていれば……」とずいぶん言われていましたが、
だとすれば、彼が受けた7場所出場停止処分のうち、4~5場所分くらいは、
虚偽の供述をしたことによる重加算だったことになります。

返す返すも、虚偽の供述なんてするもんではないなと思うわけですが、
朝乃山の場合、悪意があって嘘をついたというよりも、
正直な田舎者がうろたえてごまかそうとしただけように見えます。
あまりこのようなことは言いたくはありませんが、
中田選手と比べても、ビジュアルに善良さがにじみ出ているような感もあって、
まぁ、判官びいきなのかもしれませんが、平たく言えば、
どうして、すごく反省していそうな朝乃山は許されず、
失礼ながら、あんまり反省していなそうな中田選手は許されるのか、という話で、
そこも、教育現場的に、
子供に質問されたらどう答えたらいいのか……
と思うポイントでもあるでしょう。

この話はスポーツの話に矮小化してあるので、どうでもいい話に聞こえますが、
たとえば、いま、コロナ禍で医療も逼迫状態に陥っていて、
状態に応じて、シビアな選別が行われていると聞きます。
それは、この命は助かったが、この命は助からなかったとか、
そういうことが一定の頻度で起きてくるということを意味しています。
そこで、どうしてこの人は生き延びたけど、こっちの人はダメだったの?と、
子供に質問されたらどう答えたらいいのか……
どうでしょうか、答えられる方、いますか。

まぁ、ひとつ言えることは、嘘はいけないということでしょうか。
また、もうひとつ、コロナ禍に引き寄せて考えればですね、
他人のことをとやかく言うものではないということでしょうね。
いまは、身の回りでもコロナウイルスに感染する人は珍しくなくなり、
感染したと伝えられてもそんなには慌てませんが、
昨年の今頃は、感染したらバイキン扱いされ、村八分にされていました。
昨年に感染して袋叩きに遭った方々から見たら、
今年の患者に優しい世間の反応、どう見えているのでしょうか。
感染したのは同じなのに、この差は何?って、なるのでしょうか。

子供に質問されたらどう答えたらいいのか……

[SE;KICHI]
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Author:kkseishin
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