安田さんに学ぶ蓄財のポイント
富山が生んだ偉人って、誰を思い浮かべますでしょうか。
浅野財閥を作った浅野総一郎でしょうか。
それとも、ホテルニューオータニ創業者の大谷米太郎か、
「国の誉れ」という願いを社名に託したコクヨ創業の黒田善太郎か。
丸井を創業した青井忠治とか、清水建設を創業した清水喜助も捨てがたいし、
私個人としては、インパール作戦の牟田口廉也陸軍中将の上官で、
後世に愚将だなんだと悪評芬々な河辺正三陸軍大将も挙げたいところ。
まぁ、いろいろ挙げてはみましたが、富山が生んだ偉人の筆頭は、
やはり安田財閥創業者で金融王と言われた安田善次郎でしょう。
富山駅前には安田善次郎翁の資料館のようなものがあって、
時折、といっても半年に一度ほどですが、私も見学に出かけます。

安田善次郎翁といえば、なんといっても『今日一日の事』ですよね。
この記念室には、その、『今日一日の事』が展示されています。

『今日一日の事』
一 今日一日三ツ(君父師)の御恩をわすれず不足いふまじき事
一 今日一日決して腹を立つましき事
一 今日一日虚言をいはず無理なる事をすまじき事
一 今日一日人のあしきをいはず我がよきをいふまじき事
一 今日一日の存命をよろこび家業を大切につとむべき事
右は今日一日の慎みにて候
翌日ありと油断をなさず
忠孝も今日一日とはげみつとめよ
********
これは、安田善次郎翁の考える“重要なこと”ということですから、
おそらく、生前、自らにも課されていた人生訓みたいなものでしょう。
繰り返しますが、安田善次郎といえば、
安田財閥創業者で金融王で、東大安田講堂を寄付した人物です。
その安田善次郎翁が自分に課していた戒が、
たったの5点だったということに、まず衝撃を受けます。
しかも、内容も、そんなに難しいものではなく、
愚痴を言うな、怒るな、ウソつくな、悪口言うな、仕事がんばれ……くらいの、
小学生でも理解できそうなレベルであることに、再び衝撃を受けます。
結局、これほど平易なことが、
いかに難しいかということでしょう。
「一日一生」などと、古今東西、人口に膾炙して久しいですが、
本当に、今日一日に全力で立ち向かえているか、
その大事な一日を毎日積み重ねていけているか、
未来は今の積み重ねだと分かっていても、
その自問自答には実に厳しいものがあります。
さて、安田家があったのは、この資料館から徒歩で10分もかからない場所で、
農家や下級武士が多く住んだ貧しいエリアだったそうです。
家の跡地は富山市に寄贈され、安田記念公園になっているのですが、
そこにある「松翁安田善次郎翁誕生地」の石碑が、
なんと高橋是清の揮毫によるものだそうで、
え、こんな田舎に高橋是清?と興奮します。

ところで、安田善次郎翁の蓄財の秘訣は何でしょうか。
安田善次郎翁は、偕楽会という富豪同好会のようなものを作っていて、
そこには高橋是清のみならず、渋沢栄一とか浅野総一郎とか、
それはそれは、そうそうたるメンバーが集っていたようですが、
明治37年に、そのメンバー内で「偕楽帖」という、会内誌を作っています。
安田善次郎翁はその序文を書いているのですが、そこには、
「其楽むや、豪奢を衒はず、貧素を旨とし、清遊を期す」
と書かれています。
……たぶん、これが、具体的な蓄財の秘訣でしょう。
さて、2019年は、
5月には譲位関連の10連休があり、お盆も曜日の配置から9連休もあるなど、
やたら休みが多いので、空前の好景気が予想されていて、
旅行業界など、笑いが止まらない状態だと聞きます。
世間の景気予測や消費動向はそうだとして、
さあ、私たちは、安田善次郎翁の蓄財の秘訣、果たして実践できるでしょうか。
[SE;KICHI]
浅野財閥を作った浅野総一郎でしょうか。
それとも、ホテルニューオータニ創業者の大谷米太郎か、
「国の誉れ」という願いを社名に託したコクヨ創業の黒田善太郎か。
丸井を創業した青井忠治とか、清水建設を創業した清水喜助も捨てがたいし、
私個人としては、インパール作戦の牟田口廉也陸軍中将の上官で、
後世に愚将だなんだと悪評芬々な河辺正三陸軍大将も挙げたいところ。
まぁ、いろいろ挙げてはみましたが、富山が生んだ偉人の筆頭は、
やはり安田財閥創業者で金融王と言われた安田善次郎でしょう。
富山駅前には安田善次郎翁の資料館のようなものがあって、
時折、といっても半年に一度ほどですが、私も見学に出かけます。

安田善次郎翁といえば、なんといっても『今日一日の事』ですよね。
この記念室には、その、『今日一日の事』が展示されています。

『今日一日の事』
一 今日一日三ツ(君父師)の御恩をわすれず不足いふまじき事
一 今日一日決して腹を立つましき事
一 今日一日虚言をいはず無理なる事をすまじき事
一 今日一日人のあしきをいはず我がよきをいふまじき事
一 今日一日の存命をよろこび家業を大切につとむべき事
右は今日一日の慎みにて候
翌日ありと油断をなさず
忠孝も今日一日とはげみつとめよ
********
これは、安田善次郎翁の考える“重要なこと”ということですから、
おそらく、生前、自らにも課されていた人生訓みたいなものでしょう。
繰り返しますが、安田善次郎といえば、
安田財閥創業者で金融王で、東大安田講堂を寄付した人物です。
その安田善次郎翁が自分に課していた戒が、
たったの5点だったということに、まず衝撃を受けます。
しかも、内容も、そんなに難しいものではなく、
愚痴を言うな、怒るな、ウソつくな、悪口言うな、仕事がんばれ……くらいの、
小学生でも理解できそうなレベルであることに、再び衝撃を受けます。
結局、これほど平易なことが、
いかに難しいかということでしょう。
「一日一生」などと、古今東西、人口に膾炙して久しいですが、
本当に、今日一日に全力で立ち向かえているか、
その大事な一日を毎日積み重ねていけているか、
未来は今の積み重ねだと分かっていても、
その自問自答には実に厳しいものがあります。
さて、安田家があったのは、この資料館から徒歩で10分もかからない場所で、
農家や下級武士が多く住んだ貧しいエリアだったそうです。
家の跡地は富山市に寄贈され、安田記念公園になっているのですが、
そこにある「松翁安田善次郎翁誕生地」の石碑が、
なんと高橋是清の揮毫によるものだそうで、
え、こんな田舎に高橋是清?と興奮します。

ところで、安田善次郎翁の蓄財の秘訣は何でしょうか。
安田善次郎翁は、偕楽会という富豪同好会のようなものを作っていて、
そこには高橋是清のみならず、渋沢栄一とか浅野総一郎とか、
それはそれは、そうそうたるメンバーが集っていたようですが、
明治37年に、そのメンバー内で「偕楽帖」という、会内誌を作っています。
安田善次郎翁はその序文を書いているのですが、そこには、
「其楽むや、豪奢を衒はず、貧素を旨とし、清遊を期す」
と書かれています。
……たぶん、これが、具体的な蓄財の秘訣でしょう。
さて、2019年は、
5月には譲位関連の10連休があり、お盆も曜日の配置から9連休もあるなど、
やたら休みが多いので、空前の好景気が予想されていて、
旅行業界など、笑いが止まらない状態だと聞きます。
世間の景気予測や消費動向はそうだとして、
さあ、私たちは、安田善次郎翁の蓄財の秘訣、果たして実践できるでしょうか。
[SE;KICHI]
スポンサーサイト