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年末です。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。


https://www.youtube.com/watch?v=H7umx1jgkoQ#action=share

クイーンというイギリスのロックバンドのボーカルである、
フレディ・マーキュリーの生涯を描いた作品なのですが、
70~80年代の海外ロックを聞いて育った私の世代には、
映画の中で流れるクイーンの曲は、
知らない曲がないというほどポピュラーなバンドです。

小学生の頃に初めて聞いた彼らの曲は、他のバンドにない独創的なもので、
私には重厚感のあるコーラスが宗教的な音楽のように聞こえていましたが、
実際はオペラをテーマにしたものでした。

その頃はまだレコード盤だったんですよねー。
ステレオもスピーカーも大きくて、その分音がダイナミックでした。
幼い私は腹に響くほどの迫力のあるサウンドに圧倒されたものです。

しかし当時のバンドを再現するためによくあれだけの俳優を集めたものです。
どのメンバーも本当によく似ていて全く違和感がありませんでした。
世界は広いですね。
クイーンを知らない若い世代の人は、
ぜひとも一度彼らの曲を聞いて欲しいと思います。
サウンドのレベルと完成度の高さに大変驚くことと思います。

 『ボヘミアン・ラプソディ』公式 H.P. ⇒ http://www.foxmovies-jp.com/bohemianrhapsody/

さて、今年もいろんな方々にお世話になり誠にありがとうございます。
ご支援下さったすべての方々に心から感謝申し上げます。
そして来年は、
皆様にとって希望に満ちた素晴らしい年になることを強く願っております。

来年もどうかよろしくお願い申し上げます。

[M M]
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消費増税と軽減税率

2019年10月1日より、いよいよ消費税が10%に引き上げになります。
8%の現在でもお店で商品を選ぶ時、税抜き価格表示が多く、
実際に買うと意外と高く感じるということも少なくありません。
8%に引き上げされた当初は、
よく消費税分を計算してからレジに持って行ってなぁと思い出しました。
しかし、10%への引き上げは今までと少し違うようです。

消費税引き上げに伴う低所得者対策として、
同時期より「軽減税率制度」が実施されることになりました。
これは、軽減税率の対象となる商品に関しては、
今まで通りの8%で買うことができるという制度です。
対象商品は日常に欠かせないものが多く、
これはありがたいことです。

大まかに軽減税率となる対象商品を書くと・・・

 1、精米、野菜、精肉、鮮魚、乳製品、パン類、菓子類
 2、飲み物に入れる食用の氷、ミネラルウォーター、
 3、テイクアウト、出前
 4、学校給食、老人ホームなどで提供される食事
 5、週2回以上発行される定期購読の新聞

この5項目の商品に関しては8%のままです(これら以外にもあります)
結構多いですよね。
1番と2番は普段スーパー等で買うものが多いですし、
4番も5番も日常的なことだと思います。
これを見ると、ほとんど8%のものしか買わないやと思われる方も、
いらっしゃるかもしれません。
しかし、これらはあくまで軽減税率のものなので、標準税率は10%となります。
やはり負担が大きくなってしまうことは避けては通れません。
軽減税率の対象となるミネラルウォーターに対して、
酒類は10%、テイクアウトに対して、外食は10%等、挙げたらきりがないです。
スーパーや、テイクアウトのできる飲食店は大変そうです。
レジのシステムを変更しなければなりません。
それだけで手間とお金がかかりそうですし・・・

私はお昼に牛丼を食べることが多く、
このテイクアウトと店内飲食の違いで fu~ma さんと話しました。
「テイクアウトの人が多くなって、店内は今までより空くんですかね~」と私が言うと、
「いや~、テイクアウトって言って買った後に、
店内で食べる人も出てくるんじゃない」と fu~ma さん。
個人的にはさすがにそのお客さんはやりすぎだと思いましたけどね 笑
ただありえるのかもしれない。
テイクアウトか、店内飲食かはあくまでも注文時に意思確認をするだけとのこと。
最近はテイクアウトと店内飲食のレジが分かれているので、
過剰な混乱はないかもしれません。
私はどっちにするかと言われれば、その時の状況にもよりますが、
基本的には店内で食べたいですね。
テイクアウトだと食べるまでに冷めることもありますし、
汁物を頼むかも悩むし、ゴミの処理も当然あります。
店内飲食の場合は2%上がりますけど、
それらを考えた場合の対価として考えます。

標準が10%なので大げさないい方かもしれませんが・・・

スターバックス等のカフェでもテイクアウトは8%となります。
店内飲食は10%です。
新潟のスターバックスってどこでも混んでるイメージなんですよ。
気付いてる方も多いかもしれませんが、
同じお客さんが長時間居座るから自然とそうなるんですよね。
私はそれに最近気付きました・・・
スターバックスでコーヒーを頼んで1時間ほど本を読んでいたのですが、
帰るときに周りのお客さんを見たら、
見事に半分くらいのお客さんが私がお店に入る前に既にいたお客さんでしたので。
一人で、あー納得、と思いました 笑
このような方達は10%だろうと、
場所に価値があるので店内飲食にするでしょうね。

皆様は来年に向けてどのような計画を考えておりますでしょうか。
買いだめ、品薄等の様々な問題は出てきそうです。
私個人としても必需品や、
欲しい物をリストアップしてみようと思っています。
買う側としての視点だけではなく、営業として販売を仕事としているので、
売る側としても考えなければなりません。
「8%のうちに」と言われていたお客様もいらっしゃいました。
私が営業として仕事をしてからは初めての消費税引き上げとなるタイミングです。
自分自身が混乱しないよう、そして大事な時期だと認識し、
日々精進しなければならないと感じました。


[SYUN]

クリスマスに靴下をさげるわけ

そろそろクリスマスです。
クリスマスといえばシュトレン。
この時期にだけ食べられるシュトレンは、
芳醇なドライフルーツの風味が私好みではあるのですが、
それにしたって、
この時期は11月末頃から毎日シュトレンを食べなくてはならないので、
さすがに、12月も中旬を過ぎると食指も鈍ってくるというものですが、
みなさん、そのへんはいかがでしょうか。

さて、シュトレン以外でクリスマスといえば、サンタクロースですか。

サンタクロースは、実在しました。
いや、グリーンランドに国際サンタクロース協会があって……という話ではなく、
サンタクロースはもともと、聖ニコラオス(セント・ニコラオス)という、
4世紀のキリスト教の司教で、実在した人物なのです。
ちゃんと、イタリアにある聖ニコラ大聖堂の祭壇の下の地下聖堂に、
彼のものとされる聖遺物(遺体・遺骨)も安置されています。
聖ニコラオスは、正式には「ミラ・リキヤの大主教奇蹟者聖ニコライ」と呼ばれ、
キリスト教の全ての教派で、子供や海運の守護聖人として崇敬されています。
守護聖人、なんです。

手元に絵本がありましたので、ご紹介しましょう。

むかし、むかし、ミュラという町に、ひとりの男の子がいました。
名前はニコラス。
お父さんが町中で一番のお金持ちだったので、
ニコラスはおもちゃもお菓子も、なんでも余るほど持っていました。
けれども、ニコラスは、少しもわがままを言わない、心の優しい子に育ちました。
小さい時から、神様の教えを信じていたからです。
大人になってからも、ニコラスさんは、
子供の時に信じていた神様の教えを忘れませんでした。
「神様は、お互いに助け合え、分け合えとおっしゃっている。
私は、自分の財産を残らず貧しい人たちのために使うことにしよう。」

ある日、ニコラスさんは、町の人たちの噂話を聞きました。
「ねぇ、知ってる? あの3人のお嬢さんのいるご主人の話を」
「ええ、なんでも、お仕事がうまくいかなくて、
財産をすっかりなくしてしまったとか‥‥・・」
「もとは身分の高い貴族でも、いまはただの一文無し」
「お嬢さんたちの結婚の支度も、してやれないんですって」
「ほんとうにお気の毒・・・・・・」

気の毒な親子の話を聞いたニコラスさんは、
ある晩、こっそりと親子の家に行きました。
「神様、お願いいたします。
どうぞ、その人たちが幸せになれますように
ニコラスさんは、金貨の入った袋を、開いていた窓から部屋の中に投げ込みました。
すると金貨の袋は、洗濯して暖炉のそばに吊るしてあった靴下のなかにチャリーン。
それはとても小さな音だったので、眠っていた親子は少しも気が付きませんでした。
次の日の朝、目を覚ました親子はびっくりしました。
「お父様、見てくださいな。靴下の中にこんなたくさんの金貨が!」
「不思議だわ。いったいどうしたことでしょう」
「ねぇ、お父様、どなたがこんな贈り物をくださったのでしょう」
「ああ…… これはきっと神様のお使いからの贈り物に違いない」
それから間もなく、、一番年上の娘の結婚式が挙げられました。
「神様、ありがとうございます。
おかげでこうして人並みに式を挙げることができました。」
お父さんも娘たちも、喜びと感謝で胸がいっぱいです。
でも、このことを知って、誰よりも一番うれしく思ったのはニコラスさんでした。

何日かすぎて、
ニコラスさんは、また、夜中に親子の家に行って、金貨をそうっとおいてきました。
おかげで、2番目の娘も立派に結婚式を挙げて、
幸せな暮らしができるようになったのです。
不思議なことが二度も続いたので、娘たちのお父さんは思いました。
私たちにこんなお恵みをくださったのは、どんな方だろう。
神様のお使いにお会いして、一言お礼を言いたいものだ。
そこで、お父さんは夜も寝ないで、
窓のそばで、神様のお使いを待っていました。

それからまた何日かすぎた、ある晩のこと・・・・・・。
ニコラスさんがこっそりやってきて、金貨の袋を窓から投げ込もうとしました。
その晩も寝ないで待っていたお父さんは、とうとうニコラスさんに会えたのです。
「おお! 神様のお使いは、あなた様でしたか!」
お父さんは夢中で外に走り出て、ニコラスさんの前にひざまずきました。
「あなた様はいったいどなたですか。どうぞお名前を聞かせてください」
「いいえ、私はただ、みんな助け合いなさいという、
神様の教えに従っただけなのです。
どうかこのことは、誰にも内緒にしておいてください」

けれども、ニコラスさんのしたことは、すぐに町の人に知れ渡ってしまいました。
「ふうん……神様のお使いはニコラスさんだったのか。実に立派な方だ」
「本当に神様のお使いにふさわしいお方ですわ」
時がたつにつれて、ニコラスさんはますます、
みんなからほめたたえられるようになりました。
ニコラスさんは、それからもずっと、暮らしに困っている人を助けて、
たくさんの良いことをしました。
そして、誰からも愛され、慕われ続けて、幸せな一生を送りました。


いかがでしょうか。
個人的な感覚ですが、私自身、このような、
見も知らぬ誰かの幸福のために行動するという生き方を、
理想的な生き方であると考えてはいるものの、
「どうぞ、その人たちが幸せになれますように」とは、
なかなか思えるものではありません。
このエピソードを読むにつけ、
さすが列聖(聖人として教会に認められること)される人物だと頭が下がりますし、
自分自身の利他の思いの軟弱さが恥ずかしい限りです。
まぁ、それはともかく、
サンタクロースは、実在した、超立派な人だってことです。

聖ニコラス像
https://pixabay.com/ja/photos/%E8%81%96%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%B9/?

しかし、現代の日本では、それを知らない人が多いのか、
本当にサンタクロースというのがいる、とは信じられていないようで、
小さな子を持つ親がサンタクロース役を演じてプレゼントを枕元に置いたり、
恋人同士がちょっと奮発した贈り物やディナーを楽しんだり、
店によってはキャンペーンの特別コスプレだったりと、
もっぱらプレゼントを贈る演出に使われている感じのサンタクロース。
私からしたら、サンタクロース(=聖ニコラオス)を汚すなって感じです。
わが子や彼女にプレゼントしたいなら、
別にサンタクロースを使わなくても、感謝を伝えてプレゼントすればいいのだし、
お店のキャンペーンならもっと普段からサービスしとけって話です。
なんで、サンタクロースの名をかたってプレゼントするんでしょうか。
照れ隠しでしょうか。

ハロウィンが、バカ騒ぎしてトラックをひっくり返す祭りに化しているのと同じで、
サンタクロースも、聖人として事績をしのぶでもなく、
単にクリスマスというバカ騒ぎのマスコットになっているようで、
ちょっと寂しい感じもします。

ちなみに、私は、
母親から、知らない人から物をもらってはいけませんと育てられてきましたので、
子供のころから現在に至るまで、仮に相手がサンタクロースであっても、
面識のない老人から何かをもらうことには抵抗があるほうです。
かわいくないですね。

クリスマスにくつしたをさげるわけ

[SE;KICHI]

ファーストクラス体験記

ファーストクラスを利用してハワイまで行ってきました!
搭乗するのに向かった先は成田や羽田ではなく池袋!!
池袋国際空港のその名はFIRST AIRLINESです。
すでにお気づきかと思いますが、バーチャル空港施設です。

ファーストクラスに乗ってみたい!
フライト前に航空会社のラウンジを利用してみたい!!
私のちょっとした夢です(笑)
普段飛行機を利用することも少ないし、正直に言えば飛行機は苦手な私です。
でもってビジネスクラスさえ利用したこともないのに、ファーストクラスなんて
夢のまた夢です(苦笑)
そこで疑似体験ってわけです(笑)

その空港は雑居ビルに存在しました。
このビルの中にそんな体験ができるのか?と、
田舎者の私は怪しみながらエレベーターに乗り込み8Fで降りました。

ドアを開けて中に入るとこんな感じ。

FIRST AIRLINES① FIRST AIRLINES②

少し早めに着いたので受け付けは無人でした。

しばらくすると奥から乗員らしき制服の方が登場し、
後ろからは前の便に搭乗していた方達がゾロゾロと出ていらっしゃいました。
おお、結構な人数!
この狭い空間の奥にどんな設備があるのか楽しみになってきました。
そうこうしていると同じ便を体験する人たちが集まり始め、座席は満席のようです。

まず受付で搭乗手続きし、パスポートを貰いました。

パスポート

そしていよいよ座席へ。
二人掛けの座席が縦にずらっと並んでいました。
前から2列目が私たちのシートでした。

客席

狭い空間に上手く作られていました。

座ってみると広いし、リクライニングで足元も上がるし、座り心地もバッチリ!
長時間座っていても疲れなさそうです。
足回りも広くて快適です。
シート自体はかなり年代物のようですが、
エコノミークラスしか利用したことがない私には高級感は半端ないです。

さあ、いよいよフライトです。
ドアが閉められ離陸準備開始とともに、
CAさん(に扮した)が本番さながらにシートベルトの着用や、
ライフジャケットなどもろもろの説明がはじまりました。
えっ、実際は飛ばないからシートベルトはしなくてもいいのでは?と思いましたが、
皆さんカチャカチャと締めはじめ、こちらも本番さながらです。
すでに滑走を始めているので座席からはゴッゴッゴッゴッと振動が伝わり、
いざ離陸。
ここまではリアル感たっぷりの演出です。

飛行が落ち着きシートベルトを外し、くつろいでいると、
一人一人にVRが配られ始めました。
ヴァーチャルリアリティを体験するためのVRを装着してハワイ観光です。

私自身がドローンになったかのように、
きれいな海の上を飛びワイキキビーチやハワイ島のてっぺんへと瞬時に移動。
またショッピングストリートなどあちこち観光しました。
訪れたことがある人はあーこんな感じだよねー、となるでしょうし、
未体験の人はヘーこんな感じなのねー、と楽しめると思います。
色んな角度からの映像を見てみようと頭をぐるぐるまわしてVRを試していたら、
途中気持ち悪くなりました。
けっこう重かったせいもあると思います。

観光が終わり、いよいよお待ちかねの機内食タイムです。
ドリンク1杯付でコース料理となっていました。
ハワイ便なので料理もハワイ風です。

機内食① 機内食②
機内食③ 機内食④

カトラリーは料理毎に用意され、
冷たいものは冷たく、温かいものは温かく、スープは熱々で提供されました。
最後にコーヒーをもらい、食事を終えました。
足りなければ、ドリンクも料理も追加でサイドメニューから頼めます。
別料金となりますが。
写真を撮り忘れアップできませんでしたが、ココナッツカレースープが絶品でした♪
後日、我が家でも作ってみました。
同じ味とはいきませませんが、それなりに美味しくできました♪
どれも美味しくてとても満足しました。

帰国便はないのでハワイへ行きっぱなしですが、
2時間後には無事に池袋に降り立っていました(笑)

想像していたよりものすごく楽しめました。
5,980円はお値打ちです。
次回はどの国へファーストクラスで旅行しようかと思案中です。

本物と比較出来なのが残念ですけど。

FIRST AIRLINES 公式 HP → http://firstairlines.jp/index.html

[fu~ma]

小粋な調べ

存在を知ってから興味を持つまでに、私は30年もかかってしまいましたが、
御詠歌というものがございます。

かつて、西国三十三所霊場について書いたことがあったと思いますが、
これは、平安時代から伝わっている日本最古の巡礼コースで、
現在の2府5県にまたがっている総延長は1000kmにおよびます。
古くから、西国三十三所の観音菩薩を巡礼参拝すると、
この世で犯したすべての罪業が消滅すると言われているため、
多くの人がその功徳を願って巡礼をしてきたと伝えられていますが、
現代の私たちからすると、総延長1000kmを歩くなんて、正気の沙汰ではありません。

さて、この巡礼には御詠歌というものがあるのです。
基本的に、“歌詞”の内容は、祀られている観世音菩薩を讃えるものですから、
キリスト教でいうところの賛美歌みたいなものでしょう。
たとえば、教会での葬儀に参列すると歌われる賛美歌320番。
映画『タイタニック』で船が沈む時、最後に楽団が演奏したアレです。


左 アカペラ https://www.youtube.com/watch?v=94XDAo7T1FU
右 映画『タイタニック』 https://www.youtube.com/watch?v=1_3ndgpggoM


タイタニック沈没の際、状況的に、もはや死は避けられぬと見た乗客たちですが、
宗教的な法悦に意識を向けることで、死の恐怖を抑えようとしたのでしょう、
沈没に際し、ヴァイオリンを弾いた者がいたかは分かりませんが、
自然発生的にこの賛美歌320番が歌われたことは史実だそうです。
そういう生死を分ける場面と同列に論じていいのかどうかは不明ですが、
総延長1000kmの西国巡礼も、かつては徒歩で巡っていたわけで、
決死の覚悟で歩き続け、ようやく札所に到着し、
自らが犯したすべての罪業が消滅するようにと薄暗いお堂で一心に祈る時、
おそらく、ある種の宗教的法悦の境地に至る、
そういう効果があったのではないかと感じています。

ところで、面白いのは、この御詠歌、西国巡礼の33寺、すべてで異なる点。
キリスト教でいうと、教会ごとに讃美歌が違う状態です。
寺ごとの“指定曲”って、各駅の発車メロディーみたいなものでしょうか。

曲といっても、平安時代発祥ですからポップなものではなく、
鉦の音に合わせて短歌のようなものにフシをつけて詠う感じです。
たとえば、みなさんよくご存知の、京都・清水寺。
ここは、西国巡礼の第十六番札所なので、御詠歌があります。

https://www.youtube.com/watch?v=PMFTC1LVNSk

どうですか、不思議でしょう。
何キロも歩き続け、ようやく着いたお寺の、薄暗いお堂で一心に祈る巡礼者。
揺れる灯明の中、どこからかこんな曲が聞こえてきたり、または自ら口ずさめば、
宗教的にハイになること請け合いです。

ところで、私は、実は、御詠歌の節回しにはそんなに興味がありません。
私が興味を持っているのは、“歌詞”。
清水寺の場合は、
松風の 音羽の滝の 清水を むすぶ心は 涼しかるらん
・・・・・・どうです、微妙でしょう。
御詠歌は、短歌と同じ基本字数でありながら、
季語を入れたり韻を踏んだりといった芸術性は、ほとんどありません。
というのも、御詠歌は貴族の遊びなどではなく、
巡礼する庶民に仏の功徳を知らしめるために作られたからです。

いくつかご紹介しましょう。

第八番札所・長谷寺。
奈良の奥のほうにある、西国巡礼のほぼ発祥のお寺で、
像高10mもある十一面観音がご本尊です。
御詠歌は、
いくたびも 参る心は はつせ寺 山も誓いも 深き谷川」。
何度お参りしても初めて訪れたような気がする長谷寺。
その観音様の慈悲は、谷川のようにとても深いものです・・・という歌で、
要するにご本尊賛歌的な意味合いを持つ御詠歌です。
“はつせ寺”というのは“初瀬寺”と書いて“長谷寺”の古称で、
“初めて”というのと“初瀬寺”というのが掛けてあったり、
“山も誓いも深い”と、大喜利のような表現があったりと、
けっこう遊びも盛り込まれていて、楽しい御詠歌です。

第十番札所・三室戸寺。
宇治にあるこの寺は、『源氏物語』の宇治十帖ゆかりの寺です。
御詠歌は、
夜もすがら 月を三室戸 わけゆけば 宇治の川瀬に 立つは白波」。
夜どおし、月を見ようと三室戸に向かって分け入り、
宇治川にさしかかると、その川瀬に白波が立っていました・・・という歌です。
さきほどの長谷寺の御詠歌は仏の慈悲深さを伝える感じでしたが、
ここ三室戸寺の御詠歌は、なんか、静謐な水墨画のような情景が目に浮かびますよね。
また、月を“見ようと”に“三室戸”を掛けてあるところに、文学的なオシャレを感じます。
ちなみに、節回しは風雅で高貴な感じで、他寺にはない雰囲気です。

第十八番札所・六角堂。
本当は、華道家元・池坊が住職を務める頂法寺というお寺なのですが、
本堂が六角形なので、通称・六角堂と呼ばれて親しまれています。
御詠歌は、
わが思ふ 心のうちは 六つの角 ただ円かれと 祈るなりけり
私の心のなかには6つの鋭い欲があるのを感じます。
その角ができるだけ丸いものであってほしいと祈るばかりです・・・というこの歌、
6つの鋭い欲というのは、
仏教で説かれている、六根(眼・鼻・耳・舌・身・意)から生じる欲のことです。
いわゆる「お説教」という感じもあって、
長谷寺の観音賛歌とも、三室戸寺の情景の美しさとも、
だいぶ雰囲気が異なる御詠歌になっていますね。

まぁ、再生する人はいないかもしれませんが、いちおう。


長谷寺 https://www.youtube.com/watch?v=YNXhLNu1HnE
三室戸寺 https://www.youtube.com/watch?v=924jFRk2V6U
六角堂 https://www.youtube.com/watch?v=NWgVTEhAwIQ


御詠歌、個性的で面白くないですか。
かくいう私も、存在を知ってから興味を持つまでに30年もかかりましたので、
ご紹介したところでなかなか関心を持ってもらえるものではないと承知はしていますが、
だまされたと思って聞き比べてみるのも面白いかもしれません。
ただ、最近は札所でも、あんまり御詠歌を歌っている方は見かけません。
せいぜい般若心経とご真言(ご本尊ごとの呪文のようなもの)を唱える程度で、
少し寂しい感じもします。

ちなみに、私の感覚では、
第四番札所・施福寺とか第十一番札所・上醍醐寺とか、
山門から1時間ほど山道を登らねば札所に到着しない寺もあって、
そういうお寺では、着いただけで息が上がっていて、
歌なんか歌えるかっ!という気分にもなりますが、
昔の人は平気だったんでしょうか。

[SE;KICHI]

年末年始休業のお知らせ

平素より格別のご高配に預かり、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は年末年始につきまして、勝手ながら2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)を休業とさせていただきます。
新年は2019年1月4日(金)より通常営業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
猶、今後とも倍旧のご厚情を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

[AKA]

ああっ、またきた……

時期がずれてしまって申し訳ないですが、
ここ数年、毎年6~7月頃になって送られてくるA4サイズ程の茶色い封筒に、
いささか悩まされています。
いえ、正直、苛立ちを覚えています。

分かる方にはわかるであろう、
○○庁とか、△△省とかからくる調査という名目で来る書類です。
調査に協力するのは構わないのです。
(あ、ちょっときれいごとを言いました。
自分には自分の業務があるので、正直、迷惑に感じてないといえばウソになります)

が、何に一番苛立ちを覚えるかといえば、
過去3年の同じ内容のデータを毎年要求されるということです。
(もちろんすべての調査に該当するわけではありません)

あくまでも、私個人の意見として、過去三年分のデータを要求するなら、
調査は3年ごとでいいのではないか、
もしくは毎年1年分のみでいいのではないかと思うのです。

もちろん、調査ですから、
要求通りに回答することで何かの役に立っているのでしょう・・・が、
正直、無知な私にはそれが何に役立っているのかは不明です。

分からないものですから、忙しい業務の合間を縫ってデータを収集し、
提出期限までに提出しなければいけないこと、
しかも立て続けに同じような時期に何通か調査依頼がくることが、
大きな声では言えませんがうんざりしています。

以前にいた会社でも□□省みたいなところから同じように調査依頼がありましたが、
「無作為に選ばれた企業だけに調査依頼を出しています」と記載があったんですが、
毎年立て続けに調査依頼が来ました。
そこでまた、素直でない私は思うのです。

本当に無作為?
真面目に回答したら、回答してくれる企業に出してるんじゃないの? 
ヒマじゃないんですけど。

とその時も苛立っていました。
その時の調査は現場の人にも協力してもらわないといけなかったので、
それこそデータを取るのにとても苦労しました。

本当に無作為でたまたま毎年調査依頼が来ただけなのかもしれませんが、
業務をしている人にとって、
自分の業務以外にしなければいけないことがあるというのは、
少数かもしれませんが、苦痛に思う人もいるということです。
少なくとも、当時の現場の人は明らかに迷惑がっていました。

もしかしたら私が無知なだけで、
これらの調査が、
とても世の中に役立っているのかもしれませんが、
本当に役に立っているのであれば、
出来ればぜひ、無知な私にも分かるように調査結果を伝えたり、
それが何かに繋がっていることを、
明確に示していただけるとありがたいなと思います。


もう一度聞きます。
「本当にこの調査は役に立っているんですか?」

[Okei]

開発の動機

「あゆみ」というピンクの靴があるのをご存知ですか。
徳島の徳武産業という会社が展開している高齢者用ケアシューズです。

以前、十河会長にお聞きしたところ、「あゆみ」は、
施設の床を工夫しても転倒がなくならないという老人施設からの声に応え、
2年もの試行錯誤を経て開発されたものだそうです。
そもそも、開発に着手した1993年当時、
施設内で高齢者が履くシューズなどというジャンルはありませんでしたが、
十河会長は、
ただひたすら、「お年寄りの歩行を助けたい」という一心で、
会社を傾けながらも開発に没頭したとおっしゃっていました。

こうやって書けば、たいしたことでもないように思えるかもしれませんが、
これはかなりエポックなことです。
そもそも、老人施設には、いろいろなタイプの老人がいらっしゃるわけで、
たとえば、何かの後遺症で歩行の左右バランスがイレギュラーな方もいるし、
代謝の関係でむくみやすく、朝晩で足のサイズが違う方もいるしと、
転んでしまう要因は千差万別です。
そういう方々に、まんべんなく貢献したいと思えば、細かいケアが必要になり、
歩行の左右バランスが違う方には左右違うサイズのシューズを売り、
朝晩でサイズが大幅に変わる方にはマジックテープで締めるシューズを売るなど、
徳武産業ではきめの細かい対応をされてきました。

あゆみシューズ
https://www.tokutake.co.jp/beginner/

在庫や手間を考えたら、なかなか踏み切れることではありません。
実際、シューズ業界では異端で、
最初は効率を捨てたバカな経営だと笑われたそうです。
しかし、私は、お客様のために、そこに踏み切った、
十河会長のその心意気に感銘するのです。
それどころか、通常品の「あゆみシューズ」で、
お客様のお悩みや不便を充分に解決することが難しい場合など、
“パーツオーダー”と言って、通常品にパーツを追加して加工し、
お客様の症状になるべく合う商品をオーダーメイドすることも可能だそうです。

「大事にしてもらってね、頑張っておいで」と、
大事な娘をお嫁に出す気持ちで、一足一足を出荷していると言いますから、
いや、凄いですね。

ところで、少し前、富山にも「乃が美」というパン屋ができました。
5年ほど前に大阪府の総本店をオープン以来、
「生でもおいしい食パン」ということで評判を呼んでいるパン屋さんです。

一口食べると、分かる人には分かるマーガリンの味で、
実は、その点では賛否両論あるようで、
知り合いの建築会社社長など、苦手だという意見も多いようなのですが、
そもそも、“高級「生」パン®”という商標で売り出していますので、
自らハードルを上げている感がありますね。

乃が美の創業者・阪上雄司代表は、20年以上、飲食業界に身を置きながら、
大阪プロレスの会長も務めており、老人ホームへの慰問活動を続けていたとのこと。
そこで、「朝食はパンが多いけど、耳は硬くて食べにくい」という入居者の声を聞き、
やはり、何より、『食』が一番の楽しみになっているお年寄りに対し、
ただひたすら、「お年寄りの食を豊かにしたい」という一心で、
柔らかい、とにかく柔らかい食パンを作ろうと思いついたとのこと。

高級「生」食パン
https://townwork.net/detail/clc_3760334001/

もともと、長年の飲食店経営の経験から、
「やわらかくて甘いもの」は流行の定番であると感じていたそうですが、
それにしても、誰かのために作ろうと一念発起した心意気、素敵ですね。
私自身はあんまり得意な味ではないのですが、この話は勉強になりました。
2斤サイズで800円ちょっとする、ちょっと強気の価格設定ですが、
いまでは、「ウチの子、ここの食パンじゃないと食べないの」という、
舌の肥えた子供まで出現しているそうです。

徳武産業と乃が美、共通して感じるのは、
信念は力なりということですね。
たまたま老人ホームだったのは偶然だとしても、
誰かのために作る、どうしても作るという思いで産み出された商品で、
それがヒットするのは当然という気もします。

ちなみに、私の家では朝食の食パンは自家製のことが多いですが、
どこからか買うときは金谷ベーカリーのロイヤルブレッドを買います。

買いに行くにはちょっと遠くて困るのですが、お店は駅前のいいところにあるし、
1斤くらいのサイズで500円ちょっとと乃が美よりも高いですが、
なんといっても、みっちり詰まっていて私好み。
生でも美味しいかどうかは不明です。
私は食パンを生で食べたいとは思っていませんので。

金谷ベーカリー

この金谷ベーカリーだって、
大正14年(1925)年に金谷ホテルに入った川津勝利さんの信念の賜物。
外国人が日本に観光でやってくる時代になることを見越して、
ホテルに宿泊した外国人へ、
たとえば、アメリカ人は、やわらかくてあったかいのが好きとか、
イギリス人はパリッとした耳を好むとか、その国に応じて、好みのパンを出し、
そのことを通じて日本を好きになってもらおうという信念を持っていたそうです。

やっぱり信念は力なり
誰かのために作るという思いで産み出された商品は強いですね。

[SE;KICHI]

キケンなクシャミ②

以前、クシャミをしてギックリ腰になった話をしました。
そしてクシャミにだけは勝てる体にしたいとも言いました。
その時はまさか続編を書く事になるとは思っていませんでした。
しかし、結果から言うとクシャミに負けてしまいました。
完敗です。


普段からクシャミにはずっと気を付けていて、
出る時には何かにしがみついてショックをやわらげるなどの対策を講じていました。
ところが、車に乗って信号待ちをしている時にクシャミが出そうになり、
慌ててハンドルを握る手に力を入れて準備をしたのですが、
クシャミをした途端腰に強烈な痛みが走り、
あぁまたしてもやってしまったなと、
それにしてもいつもより痛みがすごいなと思っていると、
左足が痺れてきました。

これはヤバイとすぐに引き返して家に戻り、病院へ連れて行ってもらいました。
病院に行く最中も左足の前太ももからスネにかけて強い痛みと共に引きつり、
前太ももがピクピク痙攣しているのが見た目でもわかりました。
唸りながら病院に着き、レントゲンを撮って診察を受けると、
多分腰の椎間板が神経に触っているんだろうとのことで、
痛み止めをもらって様子を見ることにしました。

その後2日たっても痛みと痙攣が治まらないので、
前回とは違う大きめの病院に行き、
今度はレントゲンと合わせてMRIも撮りました。
MRIの画像を見ると、椎間板が背骨の間から飛び出して見事に神経を押していて、
明らかに椎間板ヘルニアになっていました。

さてどうするかという話になり、選択を迫られました。
一つ目はこのまま痛み止めを飲んで経過を見る。
二つ目はブロック注射を打ちとりあえず早急に痛みを抑えて経過を見る。
最後の三つ目はあきらめて早目に手術をする。
この三つに対して私と医者の先生と看護師で話し合いが始まりました。

私は時間と共に痛みや痺れが無くなることがあるのか質問しましたが、
無くなる人もいれば無くならない人もいる、
つまり人によって違うと言われました。
自分がどっちなのかは誰にもわからないことなので、
結局は時間が経ってみないとわかりません。
手術をするなら数日後に1人ぐらいなら入れるよと言われ、
心の準備が無くビビった私はいきなり手術は避けたいと主張し、
一旦経過を見る方向でお願いしました。

そうなると今度はどのくらいの期間様子を見るかという話です。
1週間なのか1ヵ月なのか3ヵ月なのか。
とりあえず1週間後に診察を再度受けて、その時にもう一度話し合うことにしました。

それまでにもらっていた痛み止めが全く効いていなかったので、
今の症状に効く痛み止めを出してもらうことにはなりましたが、
ブロック注射をした方がもっと確実に痛みが治まるよと言われ、
骨に向かって針を刺されるのが怖くて、
注射は痛いですかと聞くと、またまた人によって違うと言われ、
すがるように看護師さんの顔を見ると、
私はブロック注射をしたことがないから、
どの程度の痛みか言ってあげられないの、ゴメンねと謝られました。
注射を打つとどのくらいの期間効きますかと聞くと、
それも人によって違うと言われる始末。

同じ話を繰り返すビビリの私。
他にも待っている患者さんがいるであろうに何かと粘る私。
でも痛みがこれ以上続くとノイローゼになりそうなくらいでしたので、
意を決して注射を打つことにしました。
お尻の方から骨に向かって針が入ってきました。
ツーンとした痛みが何とも言えません。
そしてクスリを注入する際、先生から早く終わらせたいか聞かれました。
そうしてくださいと言うと、ギューッと薬が入って来るのがわかり、
思わずイテテテッと声が出ました。
すると先生が、やっぱり早く入れると痛いんだねぇ、
じゃあゆっくり行くよと言われ、半分遊ばれているようでした。トホホ。

さて、この後の事はまた今度という事で。

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