FC2ブログ

真面目な誘惑

私がまだ20代前半だった頃、職場の年下の女性にデートしようと言われ、
個室のある喫茶店に誘われました。

この状況だと通常何かを期待してしまいますが、
私はその女性が同じ職場の別の男性に好意があるのを知っていたので、
むしろ嫌な予感がしていました。
しかし、仕事で普段やりとりがある関係上、話も聞かずに断ることもできず、
何とも言えない気持ちで行ってみると、
彼女はやはり個室で待っていました。

話を聞くと案の定思っていた男性の話でした。
彼のことが好きになってしまったがどうすればいいかと、
まだお店の店員が注文を取りに来る前から泣き出す始末です。
わざわざ個室を選んだのは、
最初から泣く気満々だったのだと思われます。
店員がメニューを持ってきた時にはうつむいてすすり泣いていました。
私は何も言えず、部屋の中が相当な緊張感で包まれていたと思います。
店員からするとどう見ても私が泣かしているように感じたことでしょう。

それまでのことを説明しますと、
彼女が好きになった男性は普段から彼女に親しく話しかけたり、
他愛もなくちょっかいを出したりしていました。

まわりで見ていた私達は、
彼女が徐々に彼に好意を持っていくのを感じていました。
しかし、同時に、彼はただ無邪気なだけで、
彼女を女性として好きなわけではないことも態度からわかりました。
それはまるで漫画を見せられているようで、
職場でそういうことはやめて欲しいとみんな思っていたと思います。
その状況で彼女から私が誘われたのですから、
そりゃあ嫌な予感もするというものです。
誘ってきた時の顔が無理に笑顔を作ろうとして引きつっていましたから。

お店の店員にそのことをいちいち説明することはできないので、
彼女を何かで泣かした男と思われるのは仕方なく諦めるとして、
この場から一刻も早く逃れたい一心で、
彼女をどうなだめるかに集中することにしました。

よく考えると、男性に直接気持ちを伝えずに、まず私に相談したところを見ると、
本人も相手が本気で自分に好意を持っていないことは、
薄々わかっているんじゃないかと思い、
余計なことは言わずにただ話を聞くことにしました。
それが功を奏したのか、言うだけ言って泣くだけ泣いた彼女は落ち着きを取り戻し、
少しずつ笑顔も見られる様になり、
最終的には彼女が私に、話を聞いてくれてありがとうございましたとお礼を言って、
時間はかかりましたがその場は無事に終わりました。

次の日、私は男性に対し、
彼女に気持ちがないのならまぎらわしい態度はとるなと注意をしました。
それからは女性も冷静さを取り戻したのか、元の状態に戻りました。

その後すぐに私は別の職場へ異動になったのですが、
しばらくして人づてに彼女がお見合いをして結婚したことを聞きました。
そして男性も同じような時期に取引先の女性と結婚をしました。
二人ともまだ二十歳過ぎでしたので少し驚きましたが、
どちらもすぐに子供ができたと報告があり、
久しぶりに会った時には幸せそうで、結果、とても良かったと思います。

このことで私は、
人は誰かに何かを相談する時は、
案外冷静に自分が置かれている状況をちゃんと理解しているものだなというのと、
自分のことを誰かにちゃんとわかって欲しいと、
思っているものなんだなということを感じました。
思っていることを何でも言えるものではありませんから。
それだけに人に気持ちを伝えるのはむずかしいですね。

[KAZSOU]

食い逃げ、しちゃいました~💓

当社のお客様に、ランチルームはあるが厨房はないという会社さんがあります。
厨房がないので、調理された食事が提供されることはなく、
食べるための広い空間だけがある感じです。
各自、持参した愛妻弁当や注文した仕出し弁当をそこで食べることになります。

いずれにせよ、このランチルームには食事を提供する機能がないので、
たまに、当社が、オードブル的しなものを差し入れに持っていって、
そのへんにいる社員さんにつまんでもらうということもあります。

いつだったか、寿司の折り詰めでも持っていくかと思い立ったことがありました。
富山の回転寿司のクオリティが高いのはよく知られたことですが、
だいたいの回転寿司屋さんは、流れている寿司を専用容器に詰め、
持ち帰ることができるようになっています。
そこで、とある回転寿司屋さんに向かい、
「○○さんは赤身が好きだったっけ」とか、
「△△さんは貝に目がないんだよね」とか、
食べてくれる人のことを思い浮かべながら、
回転している寿司を、バランスよく専用容器に詰めていきます。

そしてお会計。
くら○司とかス○ローのような安い寿司屋ではなかったので、
10000円近くになりましたが、まぁ、そんなもんです。

ところで、
私は、現金を持ち歩くということを、あまりしません。
基本的にクレジットカードで支払うことを好みます。
現金だと釣り銭で財布が重くなって鬱陶しいということもありますが、
最大の理由は、カードで支払うと、利用明細がそのまま家計簿代わりになり、
出納を把握しやすいからです。
それじゃ、カードを使えない店で買い物できないじゃんと言われそうですが、
今どき、駄菓子屋とかじゃあるまいし、
かなり辺鄙な場所にある店でもカードぐらいは使えるものです。
逆にカード使えませんというのは、やや怪しい店であることが多く、
希望の店でカードが使えなくて困った経験は、ほとんどありません。

これまでは、ね。

回転寿司屋さんで10000円と言われた私ですが、
当然、クレジットカードで支払おうとします。
「あ~、ウチ、カード使えないんですよぉ」

!!!

ちゃんとした回転寿司屋さんでカードが使えないという事態は、
想像もしていなかったことであり、
慌ててクルマに戻り、現金を探します。
もちろん、レジの店員さんに断ったうえで、です。

現金、ありません。
かき集めても4000円くらい。足りません。

レジに戻り、事情を話します。
レジには私のあとに列がついて混んできました。
このレジには、支払いを保留して、次の客を割り込ませる機能がないらしく、
店員の女性はイラついた様子で、
「一旦、払われたことにして会計を切りますね」と言い、
さらに、「そこにコンビニがありますから、おろしてきてください」と言います。

とりあえずコンビニに向かってクルマで店を出た私ですが、困惑しきり。
なぜなら、
銀行のキャッシュカードは持ち歩かない主義で、
この日もキャッシュカードは持っておらず、
コンビニについたところでやれることはなし。

天使が、家の者に届けてもらうとか、会社に戻って支給を受けるとか、
どうにかして支払わなきゃダメ とささやきます。
一方で、悪魔が、そのまま逃げちゃえばいいじゃん、
容器に詰めただけだから、払わなくても大丈夫だよ とそそのかします。

天使と悪魔のせめぎあいは小一時間に及びました。
その間、無線飲食で検挙される自分を想像して、
天使のほうにシンパシーを感じてみたり、
支払う意思があったのに足りなかった場合は無銭飲食にならないらしいとか、
ネットでいらぬことを調べて悪魔に従う準備をしたり、
すこぶる揺れておりました。

結局は……お支払いしましたよ。

小一時間してから、お店に戻り、
今日は払えぬ、後日必ず払うから許してくださいと申し出ました。
店では、「やられた! アイツは逃げて、帰ってこない!」と思われていたようで、
10000円近くになった代金はさっきの店員さんが弁済し、
寿司はその彼女が持ち帰るように冷蔵されていました。
私が戻ると彼女は心底ホッとした顔をして、
「私の今日のバイト代より高い寿司を買わされるところだった」と言いました。
結局、代金は彼女が弁済してくれましたので、後日、彼女に支払うことで決着。
いやぁ、すいませんでしたね、谷口さん。

結局、最初から「後日必ず払うから許してください」と申し出ていれば、
少なくとも天使と悪魔のせめぎあいも起きず、
アルバイト中の谷口さんのモチベーションも下がらなかったのですが、
ちょっと逡巡したために、
未遂のところをかすってしまいました。


とはいえ、ポリシーにはいささかの動揺もなく、
それ以来、懇意となった谷口さんからも、ちょっとは現金を持つように言われますが、
今日も現金を持たず、キャッシュカードも持っていない私です。
懲りていませんね。

[SE;KICHI]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR