クレペリン
わりと安易な気持ちで知能指数が128だったなんて書いたところ、
それ以降、リアル社会で私がちょっと鋭いことを言ったりすると、
周囲に「いやぁ、さすが IQ128 もあると違うねぇ」とからかわれたりして、
まるで攻撃材料を与えた格好になってしまっており、少し後悔しているところです。
特に、同僚の Okei さんは、何かというとそれを言って会話を終わらせるので、
日々、私のナイーブなハートが傷ついてしまうという事案が多発しています。
しかし、私には彼女よりも圧倒的に劣っている点があるので、
いじめてくる彼女に悔しく感じつつも、何も言い返すことができず、
こっそり悪態をつきながら、人知れず枕を濡らす日々です。
私が彼女よりも圧倒的に劣っている点、
それはクレペリン検査です。
正式には「内田クレペリン精神検査」というそうです。
結構な数の企業が入社試験の適性検査などに導入しているそうなので、
みなさん、意外とおなじみの検査ですよね。
1列に並んだ1桁の数字の足し算を繰り返し、1分経ったら次の列に移動。
それをどんどん繰り返すというもので、
前半15分で、5分の休憩を挟んで後半15分の、合計30分行います。
全体の計算量から作業の処理能力を、
1分ごと(行ごと)の計算量の変化から性格や情緒を検査するものです。
私は、コレが、からっきしです。
全体の計算量と計算量変化には、標準の範囲というものがあるのですが、
ちっとも平均に到達していません。
初めてこの検査を受けたとき、その単調さにうんざりして、
こんなもん、得意なヤツはおらんだろうと思ったものです。
先般、出題者となるべく講習を受ける機会があり、久々に模擬的に受検してみたところ、
案の定、私は平均に遠く及ばない成績だったのですが、
周囲からも「こんなのできないよね~」という声が聞こえていたので、
そうかそうか、みんな同じようなものだなと、安心していました。
しかし、思い起こせば中学校の試験が終わったあとなど、
みんな、口々に「ダメだった~」とか話すものではありますが、
ダメだったと言いつつ97点くらいの子から、本当にヤバい15点の子までがいるわけで、
「こんなのできないよね~」も、本人の基準によってレベルは様々。
隣で同じクレペリン検査を受けていた他社のN氏。
「コレ、集中力続かないっすよ~」と言っていた彼の解答用紙を盗み見た私は、
世の中にはこれが得意なヤツもいるのだということに初めて気づき、
そんなことがあり得ないと思っていた私を愕然とさせました。
そこで初めて、どうやら自分は、単調な“作業”が苦手なタイプだと気づいたのです。
私は、つい、天井の模様とか爪の付け根とか、いらぬところを眺めてしまうので、
ぼんやりと時間を浪費してしまいます。
みんなそうだと思っていたのですが、そうでもなく、
黙々と計算に没頭できる人もいるようです。
さて、そうやって講習を受けて出題者となった私ですが、
私に再び衝撃の解答用紙を見せつけたのが同僚の Okei さんでした。
社内でやってみたクレペリン検査では、
あの日の講習で私に衝撃を与えたN氏を上回る驚愕の作業量。
しかも、「こういうの、得意なんです」ですって。
はぁぁぁぁ!
ちなみにこれが解答用紙の実物です。
上が Okei さんで、下が私。
左から右へ、1桁の数字の足し算を繰り返し、1分経ったら次の列に移動。

いや、私は、自分が、単調な作業が苦手なタイプだと認識しているので、
彼女と比べて特に劣等感を抱くようなこともないのですが、
それにしても、1分あたりの私の作業量は、彼女の半分以下。
自分はちょっとおかしいのではないかと思ってしまうほど、恐るべき差です。
ズバリ、Okei さんの知能指数は115で、私とは13しか違わないのですが、
彼女の処理のキャパは私の倍ってことです。
結局、私の知能指数なんて問題ではなく、彼女には全然かなわないのです。
銀行に行って記帳してこいとか、洗剤を買ってこいとか、
いつだったかは郵便局に行って手形を出してこいと命じられ、
手形を出してから会社に戻ってみたら、
机に「郵便局で切手を買ってこい」と書かれた付箋が貼られていたりして、
いつも彼女からアゴで使われている私なのですが、
この歴然とした実力差を前に、逆らうことなどできません。
というか、実は、このクレペリン検査の成績で、私は社内随一のダメっ子なのですが。
半分の能力しか持たない私を、あんまりいじめないでほしいのです。
[SE;KICHI]
それ以降、リアル社会で私がちょっと鋭いことを言ったりすると、
周囲に「いやぁ、さすが IQ128 もあると違うねぇ」とからかわれたりして、
まるで攻撃材料を与えた格好になってしまっており、少し後悔しているところです。
特に、同僚の Okei さんは、何かというとそれを言って会話を終わらせるので、
日々、私のナイーブなハートが傷ついてしまうという事案が多発しています。
しかし、私には彼女よりも圧倒的に劣っている点があるので、
いじめてくる彼女に悔しく感じつつも、何も言い返すことができず、
こっそり悪態をつきながら、人知れず枕を濡らす日々です。
私が彼女よりも圧倒的に劣っている点、
それはクレペリン検査です。
正式には「内田クレペリン精神検査」というそうです。
結構な数の企業が入社試験の適性検査などに導入しているそうなので、
みなさん、意外とおなじみの検査ですよね。
1列に並んだ1桁の数字の足し算を繰り返し、1分経ったら次の列に移動。
それをどんどん繰り返すというもので、
前半15分で、5分の休憩を挟んで後半15分の、合計30分行います。
全体の計算量から作業の処理能力を、
1分ごと(行ごと)の計算量の変化から性格や情緒を検査するものです。
私は、コレが、からっきしです。
全体の計算量と計算量変化には、標準の範囲というものがあるのですが、
ちっとも平均に到達していません。
初めてこの検査を受けたとき、その単調さにうんざりして、
こんなもん、得意なヤツはおらんだろうと思ったものです。
先般、出題者となるべく講習を受ける機会があり、久々に模擬的に受検してみたところ、
案の定、私は平均に遠く及ばない成績だったのですが、
周囲からも「こんなのできないよね~」という声が聞こえていたので、
そうかそうか、みんな同じようなものだなと、安心していました。
しかし、思い起こせば中学校の試験が終わったあとなど、
みんな、口々に「ダメだった~」とか話すものではありますが、
ダメだったと言いつつ97点くらいの子から、本当にヤバい15点の子までがいるわけで、
「こんなのできないよね~」も、本人の基準によってレベルは様々。
隣で同じクレペリン検査を受けていた他社のN氏。
「コレ、集中力続かないっすよ~」と言っていた彼の解答用紙を盗み見た私は、
世の中にはこれが得意なヤツもいるのだということに初めて気づき、
そんなことがあり得ないと思っていた私を愕然とさせました。
そこで初めて、どうやら自分は、単調な“作業”が苦手なタイプだと気づいたのです。
私は、つい、天井の模様とか爪の付け根とか、いらぬところを眺めてしまうので、
ぼんやりと時間を浪費してしまいます。
みんなそうだと思っていたのですが、そうでもなく、
黙々と計算に没頭できる人もいるようです。
さて、そうやって講習を受けて出題者となった私ですが、
私に再び衝撃の解答用紙を見せつけたのが同僚の Okei さんでした。
社内でやってみたクレペリン検査では、
あの日の講習で私に衝撃を与えたN氏を上回る驚愕の作業量。
しかも、「こういうの、得意なんです」ですって。
はぁぁぁぁ!
ちなみにこれが解答用紙の実物です。
上が Okei さんで、下が私。
左から右へ、1桁の数字の足し算を繰り返し、1分経ったら次の列に移動。

いや、私は、自分が、単調な作業が苦手なタイプだと認識しているので、
彼女と比べて特に劣等感を抱くようなこともないのですが、
それにしても、1分あたりの私の作業量は、彼女の半分以下。
自分はちょっとおかしいのではないかと思ってしまうほど、恐るべき差です。
ズバリ、Okei さんの知能指数は115で、私とは13しか違わないのですが、
彼女の処理のキャパは私の倍ってことです。
結局、私の知能指数なんて問題ではなく、彼女には全然かなわないのです。
銀行に行って記帳してこいとか、洗剤を買ってこいとか、
いつだったかは郵便局に行って手形を出してこいと命じられ、
手形を出してから会社に戻ってみたら、
机に「郵便局で切手を買ってこい」と書かれた付箋が貼られていたりして、
いつも彼女からアゴで使われている私なのですが、
この歴然とした実力差を前に、逆らうことなどできません。
というか、実は、このクレペリン検査の成績で、私は社内随一のダメっ子なのですが。
半分の能力しか持たない私を、あんまりいじめないでほしいのです。
[SE;KICHI]
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