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4月4日

明日、4月4日は「よん」と「し」ということで、養子の日なんだそうです。

欧米では、諸事情で産みの親と暮らせない子供たちを引き取って、
法的に実子として育てる特別養子縁組が、
養護政策のひとつの柱として機能しています。
日本では、そういう、社会的な養護を必要とする子供というのが、
だいたい5万人弱ほどいるといわれていますが、
大多数の85%が、乳児院のような養護施設で暮らしています。
それはそれで、保護されないよりはいいのですが、
私は、子供の監護環境としては施設よりも家庭的な環境のほうが望ましいと思うので、
実は里親をやってみようかなと思って調べたことがあるのですが、
里親に引き取られているのは残りの15%だそうです。
養護施設と里親で合計が約100%、つまり、特別養子縁組は1%以下です。

先進国としてどうなのか、みたいなことは別に思いませんが、
年間5000件弱の特別養子縁組が成立するイギリスなどと比べて、
日本は500件前後なので、ちょっと少ない気がします。

里親による受け入れは、環境面で養護施設入所よりも良いとは思うけれど、
里親には、どうしても「他人の子を受け入れ、預かっている」という意識が働くもので、
つまり、保育園に幼児を預けているのと本質的に違わないような気がします。
その点で、私は、養子縁組により、
恒久的に共に暮らせる家族がみつかることが、
里親への委託よりも、さらに一層、
子供にとって幸福なことであると思っています。
要は、施設入所者ではなく、里親による委受託でもない、
血は繋がらなくても家族だと言える関係性の構築を、
子供に与えてあげたいと思うわけです。

厚生労働省によれば。
年間の人工中絶件数は19万件弱とこと。
育てられもしないのに安易に妊娠するなんてけしからんという意見もありましょうが、
この19万件の中にも、
胎児の将来を確実に託せる「育ての親」さえ確保できれば、
中絶しなくて済んだケースもあったでしょう。
すなわち、受け入れ先さえあれば、助かるのです。

そして、不妊治療を受ける夫婦は全国で40万組を超えるそうで、
全員がそうだとは思いませんが、つらい不妊治療を切り上げ、
養子を受け入れ、我が子として育てようという選択をするカップルも出てくるでしょう。
単純な算数ではありませんが、もう少し力を入れても良い気がします。

では、どうして日本で養子縁組が進まないのでしょうか。
おそらく、伝統的な血縁重視というか、古い家制度の影響で、
親子関係に執着する人が多いからだと思われます。
しかし、古い家制度と書いてはみましたが、
考えてみれば、戦国時代はどこかから誰かを連れてきて、
養子にしたうえで家督を継がせたりしていたわけで、
血の繋がりや科学的な親子関係にこだわるようになったのは、
そう古いことではないような気もします。

また、養子縁組という制度を一般化させると、
安易な妊娠を助長するのではないかという意見もあるかもしれません。
確かに、そういうことは、あるかもしれません。
しかし、世の中から消防車をなくせば火事を起こす人がいなくなるかといえば、
たぶん、いなくはならないわけで、
ゼロにできないのなら、罪のない胎児のために対策を取っておく必要はあるでしょう。
一部のバカ者のために全体の対策を怠るのはナンセンスです。

私個人の感覚とすれば、愛は血縁を超えると思っているので、
血など繋がっていなくても、その子を愛する覚悟さえあれば、
家族としてやっていけると思っています。
現に、実子2人の他に男児1人を養子にしている、千葉に住む友人は、
受け入れ側に、実子かどうかにこだわる気持ちがある場合は難しいが、
世の中の子供はすべからく神様からの預かりものだと思えば、
実子か養子かに関わらず、「育てさせてもらえてありがたい」と言います。
公共心に富んだ、実に良いマインドだと、私は思います。
それと比べれば、自分の家族と社会との間に心理的な境界がある人は、
家族観が閉塞的で、自分本位だなと思います。

さて、実際、乳児院などの施設に預けられている子供のうち、
だいたい20%は、親が一切面会に来ないそうです。
これを知った時、私は憤慨したし、とても残念に思いました。
長じてこのことを知った子供本人が心に葛藤を抱えることは自然であり、
その罪の重さは計り知れないと私は思います。
この、誰も会いにきてくれない20%の子供だけでも、
恒久的に家族として共に暮らしてくれる養親と出会うことができれば、
その子供たちも健全に育つことができ、次の時代を支える宝になるはずです。

昨年、児童福祉法がさりげなく改正され、
養子縁組の相談や支援が児童相談所の主要な業務に位置づけられました。

血縁にこだわるのをやめれば、
また、一部の心ない人を懸念するあまり救済に二の足を踏むのをやめれば、
救える命はたくさんあるのです。
さあ。
必要なのは、社会全体の覚悟ではないでしょうか。

[SE;KICHI]
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