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名水を飲みながら<完結編>

走って参りました。
第32回カーター記念黒部名水マラソン10kmの部。
結果は一般男子およそ1,300名中、992番目に無事ゴールイン‼
制限時間1時間30分をクリアして、1時間8分でめでたく完走。
完走証と記念メダルをゲットして、してやったりの気持ち。
そして、ホッと一安心。
「まぁ、良かった、良かった。」

さて、当日は朝から快晴、青い空。
あまりの晴天に気分は高揚。
走って鍛え込んだろうスタイル抜群の女性アスリート達も全国から集い、
彼女たちを見ているだけでテンションアップ。
邪な心も全開です。

と、行きたいところですが、実情は全く違います。
夏を思わせるほどの高気温。
直射日光が肌を突き刺し、いくら何でも暑すぎる。
日蔭を見つけては逃げ込んで暑さを凌ぎます。
さらには、当たり前ですが何もかもが初体験。
「緊張、緊張」真っ只中。
朝の渋滞を警戒するあまりに早く着きすぎて、
一番最後の10kmレースのスタートまで実に4時間の待ち時間。
おかげさまで、大会の雰囲気を頭の頭からたっぷりと堪能させて頂きました。
これはこれで良しとして、私は一刻も早くスタートしたかった。
スタートのその時まで、徐々に緊張が増していく。
まさしく倍倍ゲーム。
その時間がやるせなかった。
「う~ん、ホント10km走れるかな~。」と、
生来のマイナス思考が顔を出します。
それでも、周りを見渡せば、高齢な方や華奢な女性、
にわかと思しき男性達もちらほら。
これで、少しばかり緊張の糸も緩みました。

さてさて、ようやくスタートの号砲です。
長い長い大集団が走り出して、500m地点ぐらいですかね。
気付きました。
両足のふくらはぎが重い、そして少し張っているような感じ。
大会3日前に、練習としてナイトラン。
6km走った、あの軽さとは全く違う。
「早くもきつい。これはヤバい。」
正直な心の声です。
海風も正面から受けるし、足がこんな調子なので本当にきつかった。
後続の人達がどんどん私を抜き去っていく。
私は追いかけたい気持ちを押し殺して、
あくまでも自分のペースで何とかかんとか走ります。
沿道では、地元のおばちゃん達が、
「ガンバレ~。もう少しよ~。」
1km走ったところで、その声援。
「もう少しよ~。」の意味がわからない(笑)
最初は声援が、逆に辛かったし、そんなのいらないと感じていました。

果ては、動物の着ぐるみを着た男性にも抜かれましたし、
また、その方が速い速い。
あっという間にはるか彼方へ、姿も小さくなっていきました。
何の着ぐるみかは分かりません。
後ろ姿は猫っぽかったですけどね。

さて、コースの中盤でしたかね。
防波堤際で大音量のミュージック。
大漁旗を振って、よさこいダンスで声援をくれた集団がありました。
とたんに、びっくりするくらいの元気がもりっと湧き出してきて、
終盤の走りに繋げてくれました。
本当にこれはありがたかったです。
また、これ以降、徐々に沿道の声援がありがたくなり、
くじけそうな心を奮い立たせてくれました。
不思議なもんです。
最初は、ガンバレの声援が疎ましくて仕方なかったのに。

そして、ゴールまであと2kmと知るに至っては、
きついにはきついのですが、何故か力が湧いてきました。
表現がおかしいかもしれませんが、「粘り」が出てきたのです。
最後の1kmは渾身のラストスパート。
結構な数の人を抜きましたよ。
遂に、必死の形相でのゴールイン。
その時の気持ちは、恥ずかしい話ですが、「俺は凄い!」
達成感を感じるのは普通に分かると思いますが、
不思議と優越感みたいなものを感じていました。
自分がスーパーマンになったとは言いませんが、
極端に言えば、そんな感じです。

でもです。
鼻高々な心持ちで完走証を手にしながら、
自信を持って速報の順位を確認するに至って、現実と御対面(笑)。
順位は900番台。
「えっ、こんなもんですか。」と私がしょんぼりすると、
大会の方たちに笑われてしまいました。
当然ですよね。
走り出して2ヶ月のメタボな中年おじさんなんですから。

まぁ、そんなこんなで、結果オーライです。
制限時間内で走り切れるかに一喜一憂していた私ですから。

おいしいものも頂きました。
コース途中の給水所で配られた黒部の名水は味わう余裕すらなく、
全くもって普通の水。
ですが、レース後に頂いた名水鍋や名水だんご。
それから、ますの寿司に舌鼓を打たせてもらいました。
完走したこともあって、格別おいしかったですよ。

最後に、黒部名水マラソンは実に賑やかで楽しい大会でした。
今回5回目の参加という高橋尚子さん(Qちゃん)が、
大好きな大会とおっしゃっていた気持ちが分かります。
たったの10kmでも、スタートからゴールまで本当にずっときつかったけど、
いざゴールしてみれば最高の気持ち。
やはりこの達成感が走ることの最大の魅力なのかなと思います。
この大会に限っては、
毎年出てみようかなと思っている今日この頃です。

それにしても、フルマラソンを走られる方、貴方を心から尊敬致します。
「貴方こそ、真のスーパーマンです‼」

[TOTSU]
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