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おっちょこちょい・特大

『おっちょこちょい』というのは、変な単語ですね。
たとえば、『慌てん坊』とか、『泣き虫さん』とかなら、
「あぁ、慌てやすいのだな」とか、「すぐ泣いちゃうのだな」とか、
ある程度は字面から意味が想像できそうだけれど、
『おっちょこちょい』は、わけがわからない。

また、『おっちょこちょい』は、語感に間抜けさを含んでいますね。

おっちょこちょいと聞いて思い浮かべるのは、
毎週日曜の夕方に見かける、おそらく日本一有名な主婦ですよね。
お魚くわえたドラ猫を追っかけたり、財布を忘れて買い物に出掛けたりする、
愉快なあの人です。

おっちょこちょいの定義があの人だとすれば、
私なんかはおっちょこちょいではないだろうなと思うのですが、
実は私には重大な弱点があるので、
本当におっちょこちょいではないと言えるのか、一抹の不安を覚えます。

弱点、それは、
手に持っているものを紛失するという、
もはや特技に近いものです。

たとえば、雨の日にどこかに出掛けたとき、
手に持っていた傘を傘立てに立て、
帰りには晴れたので傘を忘れて帰ってきたなんていう経験は
誰にでもあるでしょうが、私の場合は、かなり高頻度で起こります。

傘ぐらいならまた買えば済むのですが、
いつだったか、贈答品の手配をしようと百貨店に出掛け、
いろいろ注文をして、帰ってきてみたら財布がなかったこともありました。
結局、贈答品の特設カウンターに置き忘れていて、
百貨店の方が気づいて預かっていてくれたのですが、冷や汗が出ました。

敗因は、財布を手に直接持っていたことだと思われます。
私の場合、たとえば財布をバッグに入れて持ち歩いているときに、
バッグごと紛失することは、たぶんないのですが、
一旦バッグから財布を出して手に持ってしまうと、高確率で紛失するのです。

そういえば、スマホを電車に置き忘れて電車を降りちゃったこともありました。
電車を降りてホームを歩きながら、いま降りた電車にふと視線をやると、
窓枠のところに見覚えのあるピンクのスマホが置いてあり、ギャー。

どうも、ある一定よりも小さなものについて、意識から飛びやすいみたいです。

だから、プライベートでの私の姿を見たことがある人は知っていると思うのですが、
私はいつもショルダーバッグを肩から掛けて、外しません。
外したらなくすから。
財布もスマホも、
手に持っているとなくすから、バッグから出しません。

ちなみに、今までで一番高価な紛失物は、書籍です。
もう何年も前の話、気に入った哲学書を見つけたのですが、
古くて装丁が傷んでいたので、横浜の書店で製本し直してもらったものです。
なにしろ、紀伊国屋書店とかで売っている、いわゆる一般的な書籍ではなく、
わざわざ自分用に装丁してもらったわけなので、
なんというか、喜びを伴う買い物でした。
横浜からウキウキと東急東横線に乗ったのですが、
なにしろ嬉しかったもので、ついバッグから出して質感を確認してみたりなんかして、
意味もなく、ニヤニヤ眺めたりしてしまったのでした。
そして、当時、その路線の終点だった渋谷駅で電車を降り、
山手線に乗り換えたところで気づきました。
ないっ!と。

そりゃ、もう、神奈川県警に警視庁、東急電鉄など、
『太陽にほえろ』ばりに走り、遺失物届を出したうえで探し回りましたよ。
冬の寒い時期でしたが、なにしろ必死なので、汗だく。
しかし、結局、出てはきませんでした。
あ~ぁ、時価33万円

ふふふ、どうですか。
電車で30万円紛失って、皆さん、ちょっと引いたでしょう。
日曜日のあの主婦なら泡を吹いて気を失いかねませんね。
いや、実際、私も気を失うところでしたが。

こんなの、おっちょこちょいと呼んでいいのでしょうかね。

[SE;KICHI]
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ランニングで思うこと

先日、ランニング大会(ハーフマラソン)に参加してきました。
「神通川マラソン大会」という名称ですが、まだ42.195kmの部はありません。

http://www.toyamamarathon.com/pre/

ご存知の方も多いと思いますが、大会には関門というものが存在します。
設定された時刻を過ぎると関門は閉鎖され、
間に合わなかったランナーは失格となり、
収容車で強制送還される無情なシステムです(収容される現場を見たことはありませんが)

今回の大会(8:30スタート)では、3ヶ所の関門が設定されていました。
 第1関門( 5.0km地点) 9:10(スタートから40分後)
 第2関門( 7.6km地点) 9:25(スタートから55分後)
 第3関門(16.8km地点)10:30(スタートから2時間00分後)

私がハーフに初挑戦した時は、2時間30分を越えて何とかゴールしたので、
当時の自分だと第3関門で収容決定です。
運営上の都合があるとは思いますが、
もう少し緩くした方が初心者も参加しやすいのにと感じました。
(参考)扇状地マラソン:関門19.5km地点2時間30分、ぎふ清流マラソン:17.3km地点 2時間27分

初参加で強制送還では、
ショックが大きすぎてランニングを止めてしまうかも(汗)。


また、新幹線が通った今、
富山で降りてもらうには近隣県との違い・良さを、
もっとアピールすれば良いのにと思いました。
 ①車椅子ランナーの参加が可能なこと。
 ②道が広く、入り組んでいないこと。
 ③長閑な県民性(文句も言わず、ランナー通過を待っていてくれるドライバーとか)

特に①は、
「伴走者を富山で準備します」くらいに強化して、
全国に宣伝すれば特色が出るのではないでしょうか?
車椅子ランナーに置いていかれないだけの走力が必要ですが、
運営サイドで伴走者を募集すれば、
練習がてら伴走しようという人も増えると思います。

さて、5月には、我が社から2名が黒部名水マラソンに参加します。
私も、去年の自己記録を更新するよう頑張ります。

[IZUU]

2人の違い

2人の同僚が、近々、相次いで家族旅行で沖縄を訪れるのだそうです。
どちらも、お子さんの年齢とか、奥様のお仕事の関係とか、
家族の諸事情を勘案すると、いまがベストタイミングなんだそうです。
当初は海外にでも行くかという話だったのが、
家族の意見もあって沖縄に落ち着いたというのも2家族共通の話。

さて、ここまでの経緯というか、流れは2家族でほぼ同じなんですが、
ここからのプロセスがかなり違っていて、
それが興味深いのです。


同僚Aは、海外旅行を思いついた当日に家族に立案し、
家族会議を経て翌日には行き先を沖縄に軌道修正したうえで、
さらに翌日ぐらいには旅行会社にプランニングを依頼するという早業を演じ、
思いついてから数週間後の沖縄旅行を決めてきました。
そして、なんと現在、優雅に旅行中です。

彼をさすがだなと思うのは、
「行く!」と決める決断が早く、即座に申し込んだものの、
細かい点は詰めずに大枠のスケジュールだけを押さえたところ。
こうしておけば、具体的にどこを観て回ろうかなどという細かいことは、
直前までワクワクしながら思案することができます。

端的に表現するなら、とりあえず行動して、あとから詰めるタイプ
この人はいつもこんな感じで、仕事でもわりと決断が早く、
見ていて惚れ惚れするところがあります。

一方の同僚Bは、
実は私がこの記事を書いている時点で、まだ日程すら決めていないようで、
ゆっくり検討しますよ~などと言っています。

どうやら、とりあえず旅行のパンフレットなどは収集しているようですが、
次は、申し込むなどの具体的な行動の前に、
これらを見比べ、吟味するというステップが必要なんだそうで、
現在はその作業中なんだそうです。

こちらも端的に表現するなら、情報を集めて慎重に行動するタイプ
しかし、実際のところ、だいたいパンフレットの比較というのは難しいもので、
彼は、情報を集めているうちに何がなんだか分からなくなってきているようです。

いや、こういうのは性格の差でしょうから、性格によって対応は様々でしょう。
結局のところ、例えるなら、買うと決めてから価格交渉に入るタイプか、
買うと決める前に複数の店を回って比較するタイプかの違いです。
それって、積極か慎重かの差なので、
どちらのタイプがよいかは一概には言えません。

ただ、計画が頓挫気味の同僚Bを見かねて、「何がネックなの?」と聞いてみたところ、
現時点でネックは特にないそうです。
ただ、そのうち検討の過程でネックが出てくるかも知れないじゃないですか、
それを思うとなかなか決断できないんですと、なんだか落語みたいなことを言っていました。
いやいや、それは情報を集めすぎというものです。


そもそも、この話は、社内の雑談で、
視野を広げるために海外旅行などに出掛けたいものだと話していたのがきっかけ。
要するに、同僚2人のスタートが同時だったことを思うと、
実行までの時間の差が予想以上に開いていることに驚きます。
いやぁ、家族旅行の計画の立て方ひとつで、かなり差が出るものなんですねぇ。

ちなみに、そういう私はどちらのタイプでしょうか。

つい先月のこと、
たまたま通った道路沿いに新しくクルマ屋さんができているのを見つけ、
特段の目的もなく、冷やかしでフラりと立ち寄ったのですが、
どういうわけか4時間後には契約書にサインし、
翌日には代金の振り込みを完了しておりました。
突然のことだったので、というか、クルマを探したりしていたわけではないので、
他店との価格比較など一切していないにも関わらず、
買うと決めたのは入店1時間で、それ以降は、
自分で登録とか車庫証明の手続きするから安くしてよとか、
車検も頼むかもしれないから冬タイヤもつけてよとか、
その店相手の条件交渉に3時間を費やし、かなりの好条件を獲得したのでした。

買うと決めてから他を見ずに価格交渉に入るタイプということで、
どうやら私は、同僚Aのグループみたいですね。
良いことかどうかは知りませんが。

[SE;KICHI]

劇的変化

体型がモデルなみに変化しました!とか、年齢が20歳も若返りました!
とか、そんな願望と希望にお応えできる変化ではないです。
すみません、見た目の変化はなにもないです。

変化したのは「肩こり」です。
もう随分前から常に肩がカッチカチで、
月に数日はずしっとしたなんとも言えない痛みに襲われていました。
その肩こりが原因なのか、数年前からは腕にも痛みを感じはじめ、
引き出しを開けたり、何か物を取ろうとしただけでも痛みが走り、
日常生活も結構辛くなり始めていました。

コリの解消+癒しも兼ねて、
リンパマッサージやらタイ古式マッサージやらヘッドスパ+マッサージなど、
諸々足を運び、施術後数日は肩や体が軽くなり楽になるのですが、
また数日で元通り。

で、何か改善策はないかと、
普段の生活品で気になっていたを変えてみることにしました。

お店に向かい、まず既製品の枕をフィッティングさせてもらうことに。
枕を選ぶ前に店員の方が、普段どんな体勢で寝ていますか?と聞かれたので、
だいたい横向きで寝ていることを伝えると、棚から数点持って来てくれたのは、
真ん中より両サイドが高くなっているタイプの枕でした。
使っていた枕は全体が同じ高さで柔らかい素材の物だったので、
柔らかすぎて横向きになった時に肩に負担がかかり、
コリや痛みの原因になったのかな~?など考えながら、
素材や形など異なるものを、数点ためさせてもらいました。

選んだのは自分で高さを節でき、横になった時に肩が楽で、
なおかつ少し大きめで頭の位置を変えながら寝られる枕にしました。
まあ状況によっては、
自分の頭に合ったオーダーメイド枕を作ってもらうのも良いかな、
とも考えていましたが、
果たして枕でどこまで改善できるのか分からないとも思い、
今回は既製品を購入しました。
オーダーメイドの約半分の価格。

果たして肩こりに効果があらわれるか、
半信半疑ながら期待を込めつつその夜から早速、使い始めました。

翌朝起きてびっくり!
あれ?腕が痛くない、
何を掴んでも痛みが走らない!!

大袈裟でもなんでなくマジにこれ本当の話です。
まさかこんな速攻で期待以上の効果を体感できるとは予想もしていませんでした。
買って良かったー!と思わず枕を撫で撫で♪。

過去にどれだけ宣伝に釣られ、
買って使って実感も効果も得られないモノ達があったか・・・。
この枕の買い物は大正解◎でした。

腕の痛みほどの即効性は無いものの、肩こりの方もかなり和らいでいます。
美容室でヘッドスパをお願いすると、
目か肩こりか、どちらにかに重点を置いたマッサージを選ぶのですが、
この枕を使い始めて半年ほど経った頃、
いつもは絶対「肩」を選んでいたのに、その日は「目」の方でと、言っていました。
お店の方からも、前ほど肩が凝っていないですねって言われたので、
思わず枕の話をしてしまいました(笑)。

ただ、この枕の難点は使っているうちに形が崩れる為、
まめに手直しが必要な事です。
高さが合わなくなると腕に軽い痛みが出はじめるので目安にしています。
オーダーメイドなら型崩れしないのかもしれませんね(笑)。

[fu~ma]

計算ミス?

今日、北陸新幹線開業後の富山駅に初めて行ってきました。

駅前で法人会の集まりがあったからなのですが、
ついでに近々利用予定の新幹線のチケットも手配するつもりで。

みどりの窓口に向かった私が目にした光景が、これ。



どうですかね。

左の列は窓口に並ぶ列。右の列は券売機に並ぶ列。

予定より早く仕事が片付いたから、
1本早い便の新幹線に飛び乗って東京に戻ろうとか、これではムリですね。

まぁ、緻密な計算のうえで設計されたんでしょうが、
平日の昼過ぎからこの有り様。
どうしても計算ミスという言葉が浮かんでしまいます。

[SE;KICHI]

ドラゲナイ

みなさんは、孟子と荀子の、どちらに親和性を感じますでしょうか。

私は孟子を支持する立場です。
孟子といえば性善説
性善説は、人は本質として善であるという考え方がベースなので、
曲解すると、『世の中に悪い人はいないのだ』という、
泥棒さんを勢いづかせる、“おひとよし”なイメージになるのですが、
本来の性善説はそういうことを言っているのではありません。
孟子は、人はもともとは善であったとしても、
野放図にしておくことで堕落して悪行に傾くようになっているため、
聖人の教えや礼節などに触れ、
自己を統制することが必要であると説いています。
私は、この説に大いに賛同する者です。

いろいろな価値観があることは承知のうえですが、
ひとつの、世界中でそれなりに支持を獲得している価値観として、
「人間の最初は、神様によって創られた」という考え方があります。
聖書にはヤハウェによって創造されたアダムとエバが出てきますし、
古事記には伊邪那岐命が国土や神々を創造するシーンが出てきます。
仏教にも、大宇宙の根本仏として毘盧遮那仏という思想がありますし、
特に日本人は「生かされている」という価値観が好きですよね。
とにかく、古今東西、
「人間は何らかの大いなる存在によって創られたものである」
という思想があるのです。

私は、神様でも仏様でも、別に誰だっていいのですが、
神様や仏様によって創られた存在が悪であるはずはないと思うので、
性悪説に賛同しているのです。
ニュースを賑わす「悪い人たち」については、
孟子が説くように、もともとは善なる存在であったのに、
精進を怠ったため、悪に転落したのだと理解しています。

さて、今年は年初からイスラム国のニュースが多く扱われました。
みなさんはどのような感想をお持ちでしょうか。
「イスラム教って、怖い」とお思いでしょうか。

日本では宗教がらみで何か事件が起きると、
「一神教は不寛容で怖い」という議論が起きがちです。

確かにイスラム国に脅威を感じるのは間違いのないところなのですが、
過激なのは一部の特殊なイスラム教徒の人々であって、
実際に、私が知っている日本のイスラム教徒の方は温厚です。
イスラム教が危険だと、偏見の目で見られることに苦しんでおられます。
しかし、普通の日本人は、イスラム教のいったい何を知っているのでしょうか。
イスラム教の内容など、よく知らないくせに決めつけて批判するという態度は、
敵視する相手に分かりやすいレッテルを貼って一斉に叩くという点で、
ヘイトスピーチとなんら変わらないと、私は思います。

私は、別にバグダディを擁護しているのではありません。
ただ、性善説の立場をとる私は、
バグダディですら、生まれついての鬼の子だなどと思ってはいないのです。

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
というのは至言です。("Dragon Night" by SEKAI NO OWARI)
宗教に限らず、人にはそれぞれ大切なものがあるもので、
それを踏みにじられる恐れを感じたとき、人は不寛容になるのだと思うのです。

私は、自己顕示は、調和が成立する場合に限って許されると考えていますので、
調和を無視して武力で勢力を広げるような、バグダディのやり方には賛同できません。
ただ、何を訴えているかは、私たちの理解を超えているから分からないだけで、
彼には彼なりに、彼が大事にしている「正義」があって、
そのことを訴えているのだろうなとは思うのです。
いかんせん、方法が悪すぎたので、その訴えは誰にも届かないのですが。

歌詞は
僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があるとおもうんだ
と続きます。
まぁ、暗喩でしょうが、私は、これこそが寛容だと思います。
うまく伝わらないかもしれませんが、
詳しい中身を知らないのに、得体が知れない、暴力的だという雰囲気で、
なんとなく「一神教は不寛容で怖い」と言ってのけてしまうことは、
その信仰や文化を十把一絡げに拒絶するという意味で、
むしろ『そう言うアンタが不寛容では?』
という感じがするのです。

日本特有の、“不寛容な”一神教批判の裏には、
「日本の宗教は寛容である」という、日本の宗教態度を優位と見る態度があり、
つまり、日本を称賛するために、
「日本に比べて中東は野蛮だ」という論陣を張っている向きも感じられます。
すなわち、宗教的「正義」を持たぬ日本人は、
「正義」を奉じて戦う人々を野蛮だと断じ、
“上から目線”でヘラヘラ眺めているのではないでしょうか。
そういう感じがします。
実際、日本人犠牲者が出なければ対岸の火事であったことでしょうし。

少子高齢化が深刻化する日本では、
早晩、労働力として、カトリックのフィリピン人とか、
日本にとっての宗教的異文化が流入してくることは避けられません。
いつまでも島国的な発想の一神教批判を繰り返していては、
これらの異文化を受け入れることは難しいでしょう。
すべての価値観の人が心地よく過ごせるよう、
日本人の側も、マインドの変更が必要
なのかもしれません。

[SE;KICHI]

マイナスからの出発

ちょっと法人らしからぬ記事が続いたので、少し硬い話。

さて。
他県の方には想像のつきにくいことかもしれませんが、
北陸新幹線が間もなく延伸開業するということで、
富山県は浮足立っております。
実際、首都圏との移動時間が短縮される影響は大きいでしょうから、
かなりの経済効果が期待されており、浮足立つのも致し方ないことでしょう。

ただ、富山県というのは、なんというか、牧歌的でのんきな県民性であり、
ちょっと意地悪な言い方をすれば、危機感が薄いところがあります。

富山県における新幹線報道に関して言えば、
やれ、おらが駅への速達型列車の停車本数が多いとか少ないとか、
やれ、既存のローカル線との接続が便利になるとか不便になるとか、
結局のところ、自宅の最寄りの新幹線駅の利便性がどうなるのかという、
小さな視点の話ばかりが報道されています。

まぁ、それも大事なことなんでしょうが、私は少し違和感を感じます。

みんな、自分の都合ばかり考えていますが、
特に観光以外の用途では、便利であろうが便利でなかろうが、
必要な場面では首都圏にも行かねばならないのは間違いないので、
心理的な負担は別として、利便性ばかり言っても仕方がない気がします。
不便でも使わざるをえないんですよ。
だって、在来線特急も廃止、飛行機も機材縮小で、もう新幹線しかないんだから。

それよりも、
これまで移動を諦めていた層が移動し始めることが大きいのではないかと思うのです。

富山から金沢まで新幹線で20分、長野までは45分ですから、
たとえば、この駅間を定期券で通勤・通学するような需要が発生するでしょう。
これまで、富山在住の人が、金沢や長野の会社や大学に通おうとする場合、
一般的には単身赴任なり下宿なり、居を移すのが普通だったと思いますが、
その家賃分の出費で定期券を買うことができるということになれば、
通いにシフトする可能性は充分にあります。
実際、10年前に開通した九州新幹線では、鹿児島中央駅からの最終の新幹線に、
塾帰りの小学生が乗ってくるそうですから、北陸でもあり得ない話ではないでしょう。
先日、富山市が、新幹線の富山⇔金沢の定期が約5万円のうち、2万円助成することを発表しました。

何が言いたいかというとですね、
以前と比べて自分の利便性がどうなるか、などというくだらない視点ではなく、
ヒトの動きが変わることによって、どういう影響が出るか
もっと考えたほうがよいのではないかと思うのです。

「利便性の向上」というのは、北陸から首都圏へ往復する、
要は、こっちから出かける話ですが、逆に、来てくださる方の視点、
なかんずく観光客の視点を考える必要があるでしょう。
さきほど、選択肢がないから観光客以外は新幹線に乗ると書きましたが、
観光客のほうは逆で、利便性が悪ければ来てくれません。
仮に来てもらえても、通勤・通学と同じで、宿泊するほどの距離感でなければ、
せっかくの観光客を日帰りさせてしまうことになります。

先日、機会に恵まれまして、
JR九州の専務取締役をやっておられる本郷譲さんのお話を拝聴いたしました。

JR九州と言えば、ジャズバーを連結した特急『A列車で行こう』とか、
キッズスペースをまるまる一両連結している特急『あそぼーい!』など、
超個性的な観光特急の運行で知られる会社です。

しかし、これらの観光特急は、特急なのに遅いのです。
利便性なんて少しも考えていません。
こんなのは、観光客用であり、地域住民向けの施策ではありませんが、
地域住民はそのことに文句を言うことなく、
それらの観光列車に手を振る取り組みを始めてみたり、
花壇を整備するなど、来てくださる観光客のために協力的です。
その結果、これらの観光特急はかなりの乗車率を誇るようです。

その最たるものが1年少し前に運行を開始した『ななつ星in九州』です。
これは、3泊4日ぺアで150万円などという、
もはや利便性うんぬんの次元ではない運行形態ですが、
今年はもはや予約でいっぱいなんだそうです。

質疑応答にお答えになった、本郷さんの、
「まぁ、1年目、
すべての観光客は、富山では降りずに金沢まで行きます。
という言葉が印象的でした。
本郷さんは、金沢へ向かう観光客を、富山で降りてもらおうなんて思わず、
着々と手を打ち、2年目以降、富山で下りてもらえるよう、努力しましょう。
という指摘をされました。

本当は、浮かれている場合ではないのでしょうね。

ちなみに、JR九州は、鉄道部門が大赤字だそうです。
その赤字は、国鉄が分割民営化された28年前からずっと続いているそうで、
その、マイナスからのスタートが、
知恵を出して工夫する、思いきってやってみる、
そういう企業風土に繋がっているそうです。

「新幹線だ、わ~い」レベルの北陸とは、
もともとの危機感が違います。

[SE;KICHI]

オタは気持ち悪くなんてないんだからね!

最初に断わっておきますが、私は結構なアニメオタクです。
家計の都合上あまりフィギュアを買ったりなどの大胆な行動はとれませんが、
まあ世間一般的に見ればアニオタです。

そして世間一般的な価値観というか共通認識として、
オタ=気持ち悪い ですよね! 知ってます。
特にアニメ、漫画、アイドル、ゲーム等の秋○原を聖地としているオタは、
総じてそういうイメージではないでしょうか。

まあ、正直私も自分の好きなアニメキャラを語っている時の自分を客観視したら、
気持ち悪いなあとは思うものの、
それは果たして色眼鏡で見てはいないかとも思うのです。

そもそも個人個人趣味嗜好というのは大小あれど、必ずある物だと思うのです。
例えばコーヒーが好きとか肉が好きとかの食の好みは絶対にあると思うのです。
女性だったら化粧品の好み、
かわいい物の基準なんかも人それぞれいろいろあると思います。

なんかこれ好きかもからその対象の興味へと変わり、
その分野を掘り下げてみたくなり、
他人には理解できないほどの愛情に変わり、
知識や技術を突き詰めてしまった結果、
いわゆるオタクだったりマニアになってしまうのだと思うのです。

つまりこれは極論過ぎますが、
イチローやニシコリ君といったスポーツ選手は、
そのスポーツにおいて、誰よりもうまくプレーするために、
マニアックに突き詰めていった人と言えなくもないかもしれないですよね?

発明者、研究者だってそうですよね。
なぜその分野を突き詰めたかわかんないけど、
なんかそれを突き詰めていった結果、ノーベル賞物の発明をされるわけです。

そういう人たちは当然気持ち悪いなんて思わないですよね(大多数の人は)

もっと近いところで考えると、
ソムリエやカフェオーナーなんて、すごく素敵な職業の方だって、
ワインのマニアだし、コーヒーのマニアなわけです。
そうでなければ仕事できないですからね。

こうしてみるとアニメ系のオタとそれ以外の分野のオタク、マニアって、
突き詰めている分野が違うだけのような気もしてきませんか?

それに私の友達にアニオタだけどイケメンだという人もいれば、
マニアックなまでにビールに詳しい美女もおられます。

こういった人たちもきっと気持ち悪いの対象ではないですよねえ。

結局オタが気持ち悪いというのは、
長い年月を経て作り上げられたイメージであって、
それではどの程度、実態を反映されているかはわかりませんよね。
なので、オタは気持ち悪いというイメージを持つことや、
マスコミや口コミによる作為的なオタのイメージづくりはやめて、
オタとは、日本の古来よりの文化である「道」の精神に乗っ取り、
ただ一つの『オタク道』を極めんとする『求道者』であると、
尊敬の念を持って見ていただきたい!

異論は認める!

最後になりましたが私が本当に主張したいこととしては、
 ホント最近のノイタミナはあたりが多くて、
 特に「さえかの」なんて
 テンプレヒロイン乱発のテンプレハーレムラブコメなんだけどさあ、 
 そのおかげでよりメインヒロインの無個性加藤が、
 よりかわいく見えちゃうんだよねえ。
 その時点でもう思惑にはまっているんだけどさあ。
 まあ結局はキャラデが良れば何でも良いんじゃね?と、
 突っ込まれたら何も言えなくなる自分もいるんだけど。
 いやいや、それだけでなくてやっぱ声…

  http://noitamina.tv/

あーやっぱオタ気持ち悪いわー。

[ハク]

マイノリティ・リポート

というタイトルにしてみましたが、私は映画をほとんど見ませんので、
トム・クルーズのあの映画の話では、もちろんありません。
単に、日常生活で私が感じているマイノリティな訴えをリポートしてみます。

航空機の座席を予約するとき、
窓側・通路側のどちらを選ぶかという雑誌のアンケートで、
「選ぶなら通路側」と回答した人は、全体で7割近くに及んだそうです。
子連れであれば窓から外の景色を見たいかもしれませんが、
窓側はプライベートな空間を作りやすいというメリットはあるものの、
寒いし狭いので、乗り慣れた人ほど通路側を選ぶそうです。

この、航空機の話の場合、私はマイノリティではありません。
何よりも通路側に誰かが座った時の圧迫感・閉塞感がイヤなので、
私は迷うことなく通路側をチョイスします。
つまり、ばっちり7割の多数派のほうに入っています。

さて。
先日、JRのみどりの窓口に並びました。
新幹線の乗車変更か何か、とにかく座席指定の用件だったと思います。

係員さんに“東京まで1人”みたいな手配依頼をして、
そのまま切符が発行されるのを待っていますと、
「……お客様、誠に申し訳ございません……」と言われてしまいました。
それも、いかにも申し訳なさそうに。

あららら
この場面で「申し訳ございません」と言われれば、
満席で座席が確保できなかったのかぁと、しんみりした気分。
しかし、その次の瞬間に係員さんの口から出た言葉は……

「……あいにく窓側のお席はご用意できませんが、よろしいでしょうか」

……えっ、そんなことで謝られたの?
いやいや、そもそも窓側の席にしてくれとか、言ってないし。
通路側の席で一向に構わないし。
てか、窓側より通路側のほうが好みだし。

そうなのです。
私は航空機同様、鉄道でも窓側より通路側のほうが好きなのですが、
特急列車の自由席などは窓側から座席が埋まっていくのをよく見かけますから、
航空機と違って、鉄道では、これは、もしかしたら、マイノリティかもしれません。
係員さんの「……あいにく窓側のお席は……」という言葉も、
大多数の乗客が窓側を希望するだろうという推察の表れでしょうし。

なるほど。
同じ行動をとっていても、航空機ではスタンダードで、鉄道だとマイノリティなのかと、
一貫しているつもりの本人としては、なんだか不思議な気分。

それにしても、“窓側、好きですよね?”と決めつけんばかりの係員さんの態度、
ちょっと鬱陶しいなぁと感じてしまう私です。
なんというか、前提として「窓側が好きで当然」みたいな、
そのことに疑問を抱かれていないような感じ。
マイノリティに対する配慮がないというか。

実は、私、こういうこと、わりとあるんです。
「カンタン! 炊飯器に入れてスイッチを入れるだけ!」
……ウチ、ガス炊きなので、炊飯器ないんですけど……みたいな。

話を特急列車に戻します。
指定席の通路側を予約し、そこに陣取っていると、
あとから窓側に人がやってくることがあります。
明らかに私のほうが先に予約を入れているのですが、
窓側に来た人は、通路側が先に埋まっているとは思わないでしょうし、
車輌内で、自分の周辺だけが混雑している状態になっていて、
ちょっと申し訳ない気持になります。
“通路側あるある”でした。

[SE;KICHI]

粋な文化

歌舞伎座に行ってきました。
少し前のブログで、私が歌舞伎を初めて観に行くことをばらされてしまい、
感想を書くことが前提になってしまいましたので、
そのような変なプレッシャーの中での観劇になりました。

普段から私は目的をもってどこかへ行くときは、
わりと下調べをしてから行く性格なのですが、
歌舞伎は特にその必要性が高いと思い、
あらかじめ作品のあらすじをある程度、頭に入れて行きました。

それが功を奏して、源平モノのセリフ回しでさえ、
あらかた分かるぐらいの効果がありました。
予習していなければ多分セリフの半分ほどもわかっただろうか、
といったところだったと思います。
あぁよかった。

一幕目の『一谷嫩軍記』という演目で、
海で馬に乗った武者同士が戦う場面があるのですが、
沖の遠見のシーンは子供の役者が演じ、その後大人の役者に戻って岸辺で戦うという、
思いがけない面白い遠近法が使われていました。

戦いに負け、
主人を失ってさびしそうに去って行く馬(前後2人で馬のかぶりものをして演じている)の演技が、
大変もの悲しく、思わず拍手をしてしまいました。
そのような観客を引き込むための演出がとられ、
飽きずに楽しませる手法が随所に見られ、大変面白く感じました。

このように普通に話せば5分で終わるぐらいの物語を、
派手な衣装を着て、大げさなセリフ動作で1時間以上熱演します。
言ってみれば大人が本気で取り組む大掛かりな娯楽です。
どの役者も皆カッコよく、江戸の人たちの洒落た遊びを、
今もなお大勢の人々のたゆみない努力によって、引き継がれているのだと思うと、
感慨深いものです。

残念ながら、週末の休日にも関わらず、観客は年配の方ばかりです。
若い方には敷居が高いのか、値段が高いのか、あまり見かけませんでした。
しかし、ぜひ若い方にこそ触れて欲しい文化だと感じました。

他にも用事があり2日間東京にいましたが、
おいしいものをいろいろ食べ過ぎて、
富山に帰ってきてから胃の具合が悪くなりました。
風情もなにもあったものではありません。
次はそのへんも予習しなければなりません。

もうじき北陸新幹線が開通すると、もっと近くなりますので、
またいろいろ体験する機会が増えますので楽しみです。

逆に東京および他県の方はぜひ富山のいろんな文化に触れに来てください。
海の幸・山の幸と食べ物が非常においしいので、
油断すると胃の具合が悪くなるかもしれません。
お気を付けて。

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