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罪深いこと

昔、『料理の鉄人』という人気番組がありましたが、
先週、13年ぶりに『アイアンシェフ』としてリニューアルして放送されました。

番組自体の良し悪しは私には分かりませんが、
冒頭の、主宰を演じる玉木宏さんの挨拶が振るっていました。

曰く、
「最近、ファストフード、ファストファッションなど、
安くて手軽なものが喜ばれる風潮が蔓延しています。」


蔓延!

・・・私もそう思います。

『良いものを安く』という宣伝文句がありますが、
私は、そんなものはないと思っています。

だって、
“良いもの”であるなら、安い必要はないはずです。

“良いもの”には理由があるはずです。
品物が高品質であるとか、優れた熟練の技術であるとか、細やかな配慮とか。
それに対して、消費者は、自分が納得できる範囲で対価を払っているわけです。
それは、その、高品位なサービスを提供してくれた人に対する評価です。

安く提供できているということは、
品物やサービスに対する総合評価が低いということです。
それは“良いもの”ではないとも言えます。
『安くて上質』は、本当は『安いわりに上質感がある』だけの話です。

“自分が納得できる範囲”
というのがミソです。

人間、自分が納得できればお金を払うし、納得できなければ払わないものです。
つまり、納得できるかできないか、自分の心の問題なのです。

だから、理屈のうえでは、1杯5000円のラーメンだってアリです。
店主にしてみれば、「5000円の価値はある」と思っての価格設定のはずです。
食べた人が「なるほど、5000円の価値はある」と思ったなら、
気持ちよく対価は支払われるはずで、それは適正価格なのです。
しかし、払う気がない人というのは、
最初から「ラーメンに5000円はないわ」と思っているわけで、
要するに、「5000円分の店主の努力は理解できない」ということです。

私はたまにホッケを食べます。好きなので。
旭川から取り寄せるホッケは、1枚1000円近くします。
近所のスーパーや居酒屋ならもっと安く手に入りますが、
明らかに味が違うため、私は旭川からホッケを取り寄せるのです。
そして、私自身は、おいしいホッケに出費することを納得しているのです。
ホッケに関心がないとか、ホッケなんてスーパーで充分という人には、
理解できない出費のはずです。

最近、価格が物事の判断基準になっている人が増えているような気がします。
それは、蔓延と言ってもいいかもしれません。
そういう人にとっては、安くて手軽なものが喜ばれるのでしょう。

それは、品物が高品質であるとか、職人の技術の結晶とか、
平たく言えば、美味しいとか、丈夫だとか、心地よいとか、
そういうことに価値を認めない、理解しようとしない考えです。
つまり、付加価値を評価しない考えです。

価格の話をするなと言っているのではありません。
ただ、その価格を理解できるかどうか、納得できるかどうかは、
本人のマインドにかかっているのです。

安くて手軽なものを喜ぶという行為は、
「自分には、品物の品質を理解できない」と表明しているようなものです。
提供する方々に対する敬意をはらえないと表明しているようなものです。

不況ですから、安くて手軽なものに走る気持ちも分からなくはないですが、
貧乏臭い考え方は、現実の貧乏を引き寄せると思います。
もしかしたら、デフレの一因にもなっているかもしれません。

貧乏臭いのは、貧乏よりも重罪だと思います。
あんまり安さばかりを判断基準にするのは、もうやめにしたいと思うのです。

[SE;KICHI]
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雪合戦

みなさんは、子どもの頃に「雪合戦」をした事がありますか?

私が子どもの頃は、今よりもずっと雪が多かったですし、
今ほどゲーム機が無かったですから、頻繁ではないですが、
冬季の遊びの一つでした。

先日、体育協会の行事で子どもを集め「雪合戦」があり、
息子が参加する事になり、送迎がてら観戦してきました。

まだ10月で雪もないのに!とお思いでしょう! 

お手玉の様な玉を使い室内用にした競技(ゲーム)があるのです。

本当の雪で行う「雪合戦」もあります。
(富山県でも、城端町にて予選会があり、毎年北海道にて全国大会も行われています。)
 
7対7で行い、敵陣地にあるフラッグを取るか、
試合時間終了時の残っている人数にて勝敗が決まります。

私も随分前に城端での雪合戦に参加しました。
子どもの遊びと侮ってはいけません!
作戦を立て誰かを集中的に狙ったり、前衛のバリケードの上から狙ったりと、
かなり熱くなります。
すごく楽しいです。


そこで自分の経験も活かし子どもにアドバイスをしようと思い
話をしましたが、聞きやしない(涙)
反抗期?けむたがられている? 
まあ楽しみで来ているのだから良しとしましたが・・・

どこのチームも特攻です。
フラッグを取る事しか考えていない!
突っ込めばそれは玉を当てられるでしょう!  
投げ方もウチの子だけでなくなにか変!

ただ、どのチームの子どもも興奮気味で
楽しくやっているのは間違いありませんでしたので、
とっても良い企画でした。


スキーやスノーボードだけでなく、
雪国ならではの遊びをするのもいい事だと思いました。
ぜひ一度、「雪合戦」をしてみて下さい。
楽しいですよ!燃えます!

鉛色の空だけでは無いという事です。

[WAKA]

使命感はありますか?

今月の上旬にロックフェラーやらカーネギーの話を書いたところ、
リアルのお客さんから、
もっとロックフェラーについて語れとのご意見をいただきました。

さて。
仕事というのは、何のためにあるのでしょうか。

正解は、「お客様の幸福のため」です。

これがキレイごとのように聞こえるなら、心が汚れてしまっています。

ロックフェラーはこの点を徹底していました。
徹底というか、
「お客様の幸福のため」のみならず「社会の幸福のため」に対象を拡大し、
収入の10%を社会に寄付することを生涯に渡って続けました。

これは、彼が貧しかった幼少時代、
「お小遣いの1割は教会に寄付しなさい」という母親の言いつけを、
最後まで守り通したというものです。

これは、なかなかできるものではありません。

私たちの労働の動機は何でしょうか。
たとえば、高価な服を着たいとか、カッコいい車に乗りたいとか、
広い家に住みたいとか、高級な料理を食べたいとか、
そんな理由は誰の目にも明らかに自己中心的に見えますが、
広い意味で、自分のことを中心に考えているという意味では、
現在の生活水準を維持したいとか、
家族の生活を守りたいといった理由も、
自己中心的な考え方と言えます。


ロックフェラーには、
「自分が成功することで、世のため、人のために役立ちたい」
という信念がありました。

私は、これをとても立派だと思い、
ある意味で、座右の銘としています。

私たちは、お客様から対価を頂戴している以上、
お客様が繁栄していることが購買の前提になりますよね。
私たちの商品なりサービスに満足してくださったお客様が、
私たちにお金を払ってくださるわけです。

私たちに考え違いや傲慢さがあった場合、
お客様は満足しませんから、私たちから離れていきます。
つまり、私たちにお金を払ってくださらなくなります。

考え違いや傲慢さとは、どのようなものでしょうか。
それは「儲ける」という考え方ですね。
「儲ける」意識とは、自社の繁栄のみを考える自己中心的な発想だからです。
お客様の繁栄を信条とした場合、
「儲ける」という考え方は傲慢ですよね。
逆に、お客様の幸福を増進させる商品、サービスを提供できれば、
お客様は喜んで対価を払ってくださるはずです。
「儲かる」はずです。

つまり、「儲ける」はダメで、「儲かる」が良いわけです。

だとすれば、私たちは常に、商品なりサービスを通じてお客様のニーズを探り、
まず、お客様の満足を願わなくてはなりませんね。

自社の商品やサービスは顧客ニーズに応えているのかどうか、
顧客は自社の商品やサービスの「何」を買っているのか、
自社の商品やサービスを、どこをどう改善すれば顧客に喜ばれるか。
要するに、アンテナを高く広く張って、社会のニーズを探ることが
「儲かる」道を探すことになるわけですね。

不況ですからね、
ともすれば、利益や儲けに一喜一憂しがちですが、
労働のモチベーションとして、
現在の生活水準を維持したいとか、家族の生活を守りたいといった理由は
社会に貢献できていないわけですから、自慰のようなものです。

仕事の奥底にあるのは、
人々に、自社のサービスを通じて幸福になって欲しいという
「愛の心」が基本であるべきです。

収入の10%を寄付するのはなかなか大変ですが、
世のため、
人のために役立ちたいと願う使命感は大切です。


倒産した会社の経営者は8割が「不況」を理由に挙げるそうです。
しかし、銀行から見れば、そうは見えないそうですよ。
だって、不況はみんな同じなのですから。
その荒波を乗り越える「操船技術」が足りなかったということです。

使命感って、そのへんに効いてくるように思うのです。

儲からないのは不況のせいじゃなくて、
ニーズを読めていないから、ですよね。
社会から必要とされていないということですよね。
不況などと環境のせいにせず、
努力で道を切り開ける、そういう企業でありたいものです。


[SE;KICHI]

人間の体はスッカスカ

先日、京大の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を見事受賞されました。
2006年に発表したiPS細胞の開発で再生医療への応用に道筋をつけた結果でした。
ここ最近低迷している日本の存在感を
久しぶりに世界に示すことのできた受賞だと思います。

ただし、一方で、
iPS細胞を使って世界初の治療を行ったとブチ上げた
森口尚史氏の報道は頂けません。
裏付けを取らずにデタラメを報道したマスコミの
レベルの低下が明らかになりましたが、
せっかくの明るいニュースが台無しとなりました。

さて、もともと文科系で物理とか化学とか数学など苦手な私ですが、
宇宙とか人体の構造等には多少興味が湧きます。
たまたまなんですが大変びっくりした話を耳にしました。
人間の体はスッカスカという話です。

物でも何でも全ては原子からできています。
人体もそうです。
原子は原子核と電子から成っています。
原子核の周りを電子が回って飛んでいます。
例えば、原子核をバスケットボールくらいの大きさに仮定しますと、
電子はピンポン玉くらいの大きさになるそうです。
ここで問題です。
そのバスケットボールが東京駅の中央にあるとしますと、
電子であるピンポン玉は日本のどこを飛んでいるでしょうか?


答えは神奈川県の小田原市です。
とても離れているんです。

つまり、原子の99.99999・・・%は空っぽなんです。
よって、原子でできている人体も、身に着けている時計等も、
実はほとんどが空間ということです。
びっくりしませんか?

ただ、原子核や電子も物質でなくてエネルギーとのことですから、
全てこの世はエネルギーで成り立っているらしいです。
あまりにもピンとこないものですから今回はここまでにしておきたいと思います。

皆さん、マクロな世界でもミクロな世界でも、
びっくりするような話がありましたらぜひぜひ教えて下さい。

[TOTSU]

至福の時

「ブロッコリーはいらないや」だなんて、
ひどいことを言いますねぇ。

確かに、いなばの「ツナとタイカレー」は美味しいです。
認めます。
私も、別にダイエットではないのですが、
味覚的に白米があまり得意ではないので、
ごはんを添えずにそのまま食べるのですが、
確かに美味しいです、「ツナとタイカレー」。

しかし、私はブロッコリーも大好きなんです。
まぁ、知っていて「ブロッコリーはいらないや」と書いたんだと思いますが。

私は、
肉や魚を含むすべての食材のなかで、
ブロッコリーが一番好きなんです。

(ちなみに二位はユリ根)

スーパーに行けば必ず3個は買ってしまうし、
サラダバーなどではブロッコリーばかり根こそぎ取ってしまうほど。

私は朝起きてすぐ、コーヒー豆を挽きます。
まぁ、それはそれで至福のときなのですが、
ウォーターサーバーからデキャンタに水を汲んでセットし、
コーヒー豆のドリップが始まると、
あとは見ていても仕方ないので、
コーヒーが入るまで、私は外に出ます。

私が育てている、
かわいいブロッコリーたちの世話をするのです。


ブロッコリーはキャベツ系なので、
とてもよく虫が付きます。
葉の様子を見て、
青虫を見つけては割り箸で取り除き、
ディプテレックスという薬を掛けます。

ブロッコリーにも種類があり、
いわゆるブロッコリーの形をしたものもあれば、
アスパラガスのように細長く伸びるものもあります。
種類によって、虫に弱いものもあるので、
気を付けなくてはいけません。

ブロッコリーの隣ではバジルを育てていますが、
朝、特にバジルの世話はしませんので、
単なる園芸好きではなく、ブロッコリーだけ特別扱いです。

そして室内に戻って、
窓越しのブロッコリーを眺めながら、
淹れたてのコーヒーを飲むのが、
私の至福の時間です。


もはや、恋愛や信仰に近いと言えます。
いくらタイカレーが美味しくても、
ブロッコリー様にはかなわないのです。

私が有名人なら、確実にブロッコリー大使です。

ちなみに、
私が一番好きなブロッコリーの調理法は“天ぷら”です。
味は、茹でたブロッコリーとは全然違います。
本当に美味しいのですが、
天婦羅屋さんのかなり高級なコースでも、
あまり見かけないので、
自分で作らなくてはいけないのが残念です。

ちなみに、「茹でたブロッコリー」と書きましたが、
茹でると劇的に味が落ちるので、茹でずに蒸したほうがいいですよ。
(以前にも紹介した、アサヒ軽金属のグリルパンがお勧めです。)

ブロッコリー農家の方、私だけは味方です。
ぜひお友達になってください。

[SE;KICHI]

ブロッコリー農家の方ごめんなさい。

食の秋ですねえ。
皆さんは何が好きですか?

僕はグリーンカレーです。
ほんとにここ最近グリーンカレーばっかり食っています。
(でも相変わらずゴハンは入っていませんが・・・。)

きっかけはスーパーの缶詰コーナーにあったグリーンカレーの缶詰。
何これ? しかも100円! 安いね。
興味本位で食べてみたら・・・あれ?スゲー美味い!
何これ?コスパ高すぎじゃね?

グリーンカレーってまだまだマイナーな料理だからレトルトも高いし、
自分で作るにも材料をそろえるのが大変だったりするんで、
この価格でこの美味さは革命的ですね。

で、ネットで調べたら何気に話題になっていました!
商品名は「いなば ツナとタイカレー」そのまんまのタイトルです。

このシリーズ3種類出ていて、
ツナとタイカレーグリーン、
チキンとタイカレーイエロー、
ツナとタイカレーレッドとあります。

この3種類全て美味し!

これは本当にオススメです。

僕はもちろん大人買いです。
先週は10缶購入しました。
今週も10缶買うつもりです。

もっと大量に買っておいて非常時にも備えたいと思います。

あーグリーンカレーおいしい。
グリーンカレーがあれば他に何もいらない。
もうグリーンカレーがあれば後は肉だけでいい。
それに魚もあれば言うことないね。

いや、勿論栄養バランスを考えて野菜も食うよ。大人だしね。
たまには甘いものも食べたいし・・・。
炭水化物とらなさすぎも問題あるしね。

あ、ブロッコリーはいらないや。

じゃあ、グリーンカレーがあればブロッコリーいらない。

[ハク]

9割は勘違い

最新号の『PRESIDENT』の特集は“人生が変わる「仏教」入門”だそうです。
この雑誌は昨年の年末にも似た特集を組んでおり、需要の高まりが感じられます。
「癒やしを求めて」ということなのでしょうか。

確かに、大学を卒業しても正社員としての就職先はロクになく、
まんまと正社員になれても給料は安く、それなのに日々の仕事は忙しい。
たまの休みは疲れ切っており、外に出る気力が残っていないし、
年金や税金などの社会システムを考えれば、将来に対する不安は拭えない。

癒しを求めたい気持ちは、分からなくはありません。

私は若い頃、天台宗のお坊さんになろうと思って勉強したことがあるのですが、
お寺に行ってみても、「癒やし」や「答え」などは、得られません。

昨今、スピリチュアルブームなどで、寺社に行くことが流行っていますが、
行ったからといって何か劇的なことは、たぶん起こりません。
なぜかと言えば、
「癒やし」や「答え」は、他人からはもらえないから
です。

以前にも書きましたが、人間って、心の動きがすべてだと思います。
喜怒哀楽は自分の心の感じ方です。
つまり、心の感じ方を変更すれば、喜怒哀楽は止まります。
“怒”や“哀”は、イヤならやめれるのです。
いつまでも怒っている人や、いつまでも悲しんでいる人がいますが、
それは、好きでそうしている人なんだと思います。

最新号の『PRESIDENT』にも、
苦しみを消すには、自分自身を変えるしかない
と書かれています。逆に言えば、
自分自身を変える気がないなら、
苦しみ続けるしかない

のです。

ところで、『PRESIDENT』によれば、「心配事の9割は勘違い」だそうです。
なるほど、そうかもしれません。
『PRESIDENT』では、
「なぜ仕事で悩むのか」、「なぜ人の目が気になるのか」、
「なぜ生活に余裕がないのか」、「なぜ先行きが不安なのか」
の4点について、
例を挙げて分析しています。

ひとつひとつ点検してみると分かりますが、
悩んでいる人は、そのことで頭がいっぱいで視野が狭くなっているだけで、
冷静に見れば、確かに「心配事の9割は勘違い」かもしれません。
だとすれば、悩んでいる時間が無駄です。

つまり、心の感じ方を変えて、
ものの見方を変えれば9割の悩み事は消えるのです。

では、どうすれば心の感じ方を変えられるのでしょうか。

心は、寺社に行けば変えることができるというわけではありません。
確かに、静かに坐禅や瞑想などをして変えることもできなくはないですが、
自分を変える近道は、
「決意すること」「忘れないこと」です。

余談ですが、私の知人に、他人から何か指摘されるたびに
「急には無理でも、徐々に自分を変えてきますわ」という人がいます。
そんな人は変わることができません。
「決意すること」は「急には無理」と両立しないし、
「忘れないこと」は「徐々に」と矛盾します。
つまり、この人は“自分自身を変える気はない”という
宣言をしているようなものです。

私は、人間は心だと信じています。
だから、決意さえできれば、何歳からだって変われると思うのです。
『PRESIDENT』に特集されているスティーブ・ジョブズしかり、
このブログに取り上げたロックフェラーしかり、カーネギーしかり。

そう思うと、つくづく人生は修行なのだなと思います。

[SE;KICHI]

「二日月」

春先の花粉症の時期だったでしょうか、
「性に目覚める頃」というタイトルでブログを更新し、
第1回室生犀星文学賞の受賞作「二日月」を紹介しました。

ほとんど自己満足のような記事だったと思うのですが、
エキセントリックなタイトルだったせいか、それなりの反響をいただきまして、
最近になっても、
「その作品はどこで読めるのか」というお問い合わせをいただいたりします。

お問い合わせをいただいた方には個別にご案内していたのですが、
せっかくですので広くお知らせいたします。

「二日月」は、オンラインで発売されていて、値段は105円です。
Windowsと「Android」搭載のスマートフォンに対応しています。

121009二日月

本よみうり堂デジタル

関心がおありの方はどうぞ。

それと、第2回室生犀星文学賞の応募締め切りは、
今月末だそうです。
こちらも、関心がおありの方はどうぞ。

[SE;KICHI]

秋深し。

秋も深まり、めっきり涼しくなりましたね。

秋といえば芸術の秋です。

この時期は湿度の高い時期が去って温湿度管理がしやすいため、
特別公開などのイベントがしばしばあるので、
文化財鑑賞など、芸術に触れるには良い季節です。

最近はスピリチュアルブームですから、
とにかく神秘的な場所に行きたいという人も多いようで、
私の隣の席にも、
よく分からないままに竹生島に渡ったことがあるという変な人もいます。
私がお寺や神社、教会などに詳しいと知った人から、
しばしば「どこのお寺がオススメですか?」と聞かれることがあります。

この質問は、実は結構困ります。

鉄道マニアにも“撮り鉄”やら“乗り鉄”やら、いろいろあるように、
宗教芸術マニアもいろいろあるのです。

神社に、雰囲気を味わいに行く人あり、建築を観に行く人あり。
教会に、ステンドグラスを観に行く人あり、ミサに参加する人あり。

お寺の場合でも、
仏像が観たいのか、建築物を眺めたいのか、庭を観たいのか、
心を鎮めたいのか、儀式に参加したいのか、
目的によって訪れるべきお寺は違うのです。

庭や建築物は、かなり奥が深くて見ごたえがあるのは確かですが、
禅や和歌の知識がないとなかなか理解しにくい部分もあり、
初心者には難しいかもしれません。
私もいまでは儀式に参加するようになってきましたが、
25年くらい前は仏像専門で、
建築物や庭にも関心が出てきたのはここ10年ほどのことです。

私が建築物に関心を持つきっかけとなったお寺は、小野市にある浄土寺です。

ここの仏像は「弥陀三尊」と呼ばれる高さ5メートルほどの、3体の仏像です。
京都・大原の三千院は有名なので、行ったことがある方も多いと思いますが、
そこと同じです。

仏像単独でももちろん素晴らしいのですが、
境内の西に建てられた本堂内に、弥陀三尊は東向きに立っていて、
晴れた日の夕刻には背後の蔀戸から光が入るようになっており、
堂内全体が赤く染まって、弥陀三尊は浮き上がるという、
なんというか、劇的な光の演出効果を備えています。

121005浄土寺(JTB Publishing)

私は、わりと、大自然よりも人工の造形物に感動するタイプですが、
この自然と建築物との融合には、やられましたね。

鎌倉時代のお堂ですから、建物としてはそんなに古いほうではありませんが、
そういう演出が施されていることを知って私は感動し、
以来、建築にも関心を持っています。

明日から3連休、天気が良ければ、オススメです。

[SE;KICHI]

豊かになりたければ…

私が通っているスポーツジムのマッサージコーナーに、
決まった曜日の夜11時くらいに出没する60歳くらいの女性がいます。
彼女は、ごく普通の“オバチャン”にしか見えないのですが、
どうやら会社を経営している方のようです。

彼女はジョン・ロックフェラーのファンらしく、
彼女と話すと、よくロックフェラーの話になります。

皆さんもジョン・ロックフェラーはご存じですね?

大富豪ロックフェラーは石油王として有名ですが、
幼いころから強いバプテスト信仰に従って、
慈善事業への寄付を常に行ってきた慈善事業家です。

ところで、富山では早朝に勉強会などをやっている団体がいくつかあり、
私も出勤前に交流会などに参加することがあるのですが、
最近、そこで40代の会社経営者の方と知り合いになりました。

彼が心酔するのはアンドリュー・カーネギーだそうで、
彼はカーネギーについて熱く語ります。

皆さんもアンドリュー・カーネギーはご存じですね?

鋼鉄王として有名なカーネギーですが、彼も慈善事業家で、
裕福な人はその富を社会が豊かになるために使うべきだという信念のもと、
自分が稼いだ資産の全額を寄付しています。

ロックフェラーとカーネギーの共通点は何でしょうか。

それは、自分が得た富を、自分の生活で浪費するためではなく、
社会・公共に還元したいと考え、常に寄付をしてきたということでしょう。

この2人は、最終的に2人とも大富豪になっていますから、
そのやり方は正しかったと言えるでしょう。

私たちは、目先の損得に踊らされがちで、
よい服を身につけたいとか、美味しいものを食べたいとか、
新しい電化製品がほしいとか、別荘を手に入れたいとか、
そういう、自らの欲望を満たすためや、
自分自身の生活を向上させることが行動の動機になりがちですが、
この2人の生き方に学ぶなら、
自分のことを中心に考えている間は豊かになれないのかもしれません。
つまり、財を成すための動機として、
社会貢献への使命感が必須ということなのでしょう。

また、彼らは財を成した後に寄付したのではなく、
貧しいころから収入の何割かを常に寄付に回すなど、
早くから寄付を習慣化していたといいます。

私たちの感覚では、寄付を検討するにしても、
いつかお金ができたら寄付でもしようかと考えがちですが、
「いつか」っていつなんだという根本的な問いもあって、
「いつか」などと言っていては
社会貢献への使命感が薄いと言わざるを得ません。
自分も社会の一員として、
お金がないうちから、貧しいなら貧しいなりに、
公共のために寄付するマインドが必要なのかもしれません。

つまり、
お金を手に入れたかったら、
自分の生活の向上や蓄財などを考えていないで、
社会・公共に対して寄付する心を忘れるな

ということですね。

社会に貢献することが
仕事や経済活動のモチベーションになっていれば、
その結果、
財が呼びこまれると言われています。
逆に、自分の生活水準の向上など、
目先の欲得がモチベーションになっていれば、
財は呼びこまれない、
豊かになれないと言われています。


最近、別々に出会った、富山の2人の経営者でしたが、
かたやロックフェラー、かたやカーネギー、
それぞれが経営哲学として信奉している偉人の成功譚は、
奇しくも「公共心」という点で信念が共通しており、感心しました。

それと同時に、私の出会った2人の経営者の、
成功者に倣い、
信念を持って生活するという姿勢
に敬服しました。
自分のことばかり考えず、「公共心」を持ち、
漫然とではなく、信念を持って生活することの大切さ。
改めて感じ入りました。

[SE;KICHI]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

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