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異形の神のお化粧直し(前編)

宇賀神という神サマがいます。
いや、まぁ、神サマというか、なんというか。

財をもたらす福の神ということになっていますが、
見た目はとぐろを巻いた蛇で、顔だけが人間のおじいちゃんという、
なかなかサイケデリックなビジュアルの神サマであり、
しかも、竹生島の寶厳寺など、多くの場合で、
弁財天という女神の頭上に乗っているという、
いや、まぁ、神サマというか、なんというか、ねぇ……という神サマ。

宇賀神 寶厳寺弁財天
左)https://www.ensenji.com/2018/02/13/%E5%AE%87%E8%B3%80%E7%A5%9E%E5%83%8F/
右)https://janonet123.com/index/chousa/22/08_06chikubusima/08_06chikubusima.html


さて、私、この宇賀神が描かれた掛け軸を持っており、
もう、入手してかれこれ30年ほどになります。
もともとは祖父の持ち物だったもので、
祖父が見せてくれた古い櫃の中に仕舞われているのを発見し、
ワガママを言って譲ってもらったのでした。
とはいえ、祖父も「気味の悪い蛇の絵だ」くらいの感覚だったようで、
宇賀神についてはそんなに詳しくなかったのでしょう、
もともと宇賀神を知っていた私は、「処分しといてあげるよ」などと、
半ば騙して、手元に連れてきたのでした。

しかし、この宇賀神の掛け軸、
現在、長期出張中で、我が家にいないのです。

もともと、この掛け軸、ウチに来た時点で、なかなかに傷んでいたのです。
表装は紙でできていて、それが煤けているというか、なんかボロボロ。
床の間に掛ければ千切れてしまいそうな痛みっぷりで、
しかも、紙ゆえに、下手に広げられないというハンデつき。
わりと早めに「これは表装を直してからじゃないと掛けられないな」と思い、
一旦、箱に戻したまではよかったのですが、
そのまま25年以上が過ぎてしまったのでした。

すいません、宇賀神サマ。

5年ほど前の秋口のこと、季節の変わり目に掛け軸を掛け替えようと、
掛け軸をしまってある地袋を物色していたところ、
偶然、25年以上ぶりに宇賀神サマにお目にかかったというわけ。

そのころ、たまたま関西の美術系の大学から講演の依頼があって、
秋口とはいえ、まだ暑い時期の週末だったのですが、
関西に来たついでと、奈良を散策していた私。
細い路地に一軒の表具屋を見つけたのでした。

長屋のような建物のガラス戸に「表具」と墨書きされているだけのその店は、
はっきり言って尋常でない敷居の高さでしたが、
旅先で気が大きくなっていたのか、
私は、わりとすんなり足を踏み入れたのでした。

そこにいたのは、還暦くらいの痩せた職人でした。
作業の手を止め、胡散臭そうにこちらを見ています。
「あ、あの、古い掛け軸の表装って、直せますかね?」
「……どれ? 見てみんとなんとも言われへん。」
……そりゃそうですね。
しかし、いまは旅先の散策中。
現品を持参してはいませんから、見せられるものはありません。
仕方なく私は店を出て、翌週、現物を持って再訪したわけです。

黙って現物の状態を検分した職人は、
「それで、これをどうしたいの?」と聞いてきます。

実はこのような、
特に美術系の職人さんと話しててよくあるのは、『口頭試問』
プロが納得する答えができれば交流は続くけれど、
うまく答えられないと、鼻で笑われて追い返されるというパターンで、
要は、依頼人としての見識を値踏みされる感じです。

私は掛け軸に対する思いをそれなりの熱を込めて語りました。
もちろん25年も寝かせたことは秘密にしたことは言うまでもありませんが。
職人は満足げに「なるほどね。分かったよ」と言ったのでした。

こうして試験に合格した私は、ようやく彼と普通に話せるようになり、
宇賀神の掛け軸の修復も引き受けてもらえることになったのですが、
開口一番、その彼が言うのには、
「納期は最低でも3年、通常は5年ね」

いやいやいやいや。
掛け軸の直しが5年って、さすがにちょっと。
お値段は、拘束時間の分だけ高いとか言いませんよね……。
最初は担がれたのかと思いましたが、
しかし、彼は本気の目をしており、
曰く「時間をかけるほど、表装に狂いが生じなくなる」とのこと。
職人さんにそう言われてしまうと、もう返す言葉もありません。

こうして、私は掛け軸を彼に預け、
数ヶ月に一度、まるで別居する孫の顔でも見に行くかの如く、
打ち合わせを兼ねて、いそいそと奈良に出かけることになったのでした。

この話は続きます。

[SE;KICHI]
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掃除のススメ、断捨離

もう2月に入っておりますが、私にとっては2021年初めてのブログになります。

毎年、自宅やお勤め先で、年末の大掃除をされる方は多いと思います。
私もその一人なのですが、掃除を終える度に思うこと・・・
「今年はこのまま綺麗な状態を保とう」です。
これを毎年思うのですが、昨年末に自宅の掃除をした後、
2週間程過ごして気が付いたことがあります。
「いつの間にか散らかっている!」

気合十分で掃除をし、しばらく経ってからこのように思ったことがある方は、
私以外にも多くいらっしゃるはず。
私自身は散らかっている空間は好きではないのですが、
散らかりやすいという矛盾した結果になっております 笑
今までの自分の経験上、散らかりやすい要素は大きく二つあると思っています。

①定期的に掃除をしない、使った物を元の場所に戻さない。

定期的に掃除をする日を決めている方は、
そこまで大掃除の時に一苦労しない気もします。
普段あまり掃除をできていない場所も、明確なような気もしますし・・・
(できてない私にとっては素晴らしいと思っています)
また、使った物を元にあった場所に戻さないということも、
散らかりやすくなる原因だと思います。
「明日も使うだろう」と思って、普段使用しているテーブル等に置きっぱなしにし、
実際は使わなかった、なんて経験もあります。
そんな日々が多くなるといつの間にか散らかってしまう。
子どもの頃に「使ったものは元に戻しなさい」と言われることが多いと思うのですが、
実は掃除や片付けの基本だったのかなと感じます・・・

②「断捨離」ができない。

私が自分自身に一番当てはまっていたことであり、今は少しずつ実行しています。
年末の大掃除をし終えた時は、
何とか自分なりに整理整頓ができたのかなと思っていましたが、
改めて周りの物を見ると、まあ普段使っていない物が多いことに気づきました。
断捨離は、ミニマリスト(必要最小限の物しか持たない)と違い、
今の自分が欲しい物、必要な物なら、持っていても良いと考えるそうです。

自分自身を改めて振り返ると、
普段使ってない上に必要でない物が多くあると感じたのです。
もちろん掃除をする時はある程度捨てる物はあるのですが、
「これは何かの機会で使いそうだから取っておくか」とか、
「これは記念品の物」とか思ったりして、
なかなか捨てられないまま整理整頓をしていました。
何かの機会っていうのは、
具体的な例が出てきてない時点で、今の私にとっては不要だと感じ、
記念品の物というのも、
具体的には自分自身にとって何の記念で必要だと感じているのか、
ということが大事です。
今後持っておく必要があると感じるかは人それぞれですが、
私自身は必要と感じない物もありましたので処分しました。
当たり前ですが、必要と感じる物は購入しますし、
不要な物を持っていたままだと、
掃除してもキリがありませんね。


物を持つということは限度があります。
一番身近に感じられる部分は自分自身の手です。
手で持てる量は限度があります。
まとめて何かを運びたいときは鞄に入れて持ち運びます。
そして自然とその鞄の中に入る量を考えて物を入れているはずです。
鞄を大きくすればそれ以上に入りますが、
そんなに重い荷物は持ちたくないと思う人は多いはず。
断捨離はこの延長線上にあるような気がします。

まだ断捨離を完全に終えてはないので今日も実行します!
私のように改めて不要な物を振り返り処分すると、
掃除や整理整頓が面倒だと思っていた方も、そこまで億劫にならないと思います。
というか、そう信じて断捨離をしているところでございます 笑
自分にとっては不要な物でも、他の方には必要な物もあったりするので、
リサイクルショップに出したりするのも良いですね。
出すのが面倒だったり、値段が付くような物ではないと感じたら捨てましょう。

不要な物を処分すれば、
本当に自分に必要な物を、身近に置くことができます。

それだけで気分がスッキリするので、皆さんもぜひ断捨離をしてみて下さい!

[SYUN]

結局、ロデムがカッコイイって話。

ちょっと思うところがあって、「バベルの塔」について書こうとした瞬間、
ついうっかり脳内に“バビル2世”のイメージを浮かべてしまい、
そうなると、〽怪鳥ロプロス 空を飛べ……なんて、
その主題歌ばかりがリフレインするようになってしまいました。

さて、世界に言語がひとつしかなかった頃の話。
有名な「ノアの箱舟」のエピソードの後、
神はノアの息子たちに土地を与え、そこに住むよう命じていました。
そこで、人々は広い荒野に街を作り、それなりに暮らしていたようですが、
そのうち、“レンガとアスファルト”を使った技術を生み出しました。
それまで、神から与えられた“石と漆喰”しか知らなかった彼らは自信を得て、
自らの誇示と、団結力を高めるために、
新技術を使って、“天国への階段(すなわち塔)”を築き始めるわけです。

しかし、神から見れば、その企ては「神への挑戦」に見えたようです。
彼らの団結力が、自身を脅かすと危惧し、
「言葉が通じるから、人間はこのようなことを始めたのだな」と考えた神は、
「人々の言語を乱し、
通じない違う言葉を話させるようにしよう」と、
地上に多くの言葉をまき散らしたといいます。


その結果、人間たちは互いに話が通じなくなって混乱をきたし、
塔の建設を放棄して、世界各地へ散らばっていったといわれています。
せっかく途中までできていた塔も、神によって地面に転覆されて跡形もなくなり、
結局、残ったのは多様な民族と相互理解の難しさ……という話。
これは『旧約聖書』で語られる「バベルの塔」のエピソードで、
名声を求めて建てられた塔は人々のおごりを表し、
聖書に語られる神の裁きを人々は戒めにしてきました。

さて、現代の日本。
三菱地所が進める東京駅前の再開発で、
2027年度に、高さ390mの超高層ビル「トーチタワー」が竣工するというニュースは、
私をなんだか不思議な気持ちにさせました。

いや、高い建造物を建てることは神の気に障らないだろうかとか、
そういう夢見がちな懸念ではなく、
これだけコロナ禍でテレワークへの移行が進み、
ネット環境さえ整えばかなりのことが場所を選ばずにできる社会になりました。
政府も「ワーケーション」なんて言って、
温泉やらキャンプ場やら、リゾート地で楽しみながら働こうと呼び掛けている折、
ほとんどがオフィスフロアだという63階建ての超高層ビル、
どれくらいのニーズがあるのかしら……と、不安になるのです。
え、ランドマーク、要る?って感じです。

いや、だって、現に、都心でマンションを何棟か経営している友人によれば、
やはりテレワークの影響で、都心のビルには空きも目立ちだしたとのこと。
東芝も在宅勤務が定着してきたということで、
国内のオフィス面積を3割削減すると発表しましたし、
いまどき、働き方も働く場所も選べる時代になったわけです。
それこそ、製造部門以外であれば、景勝地での仕事も可能でしょうよ。
別の友人によれば、廃校などを買い取って、
ワーケーション用のシェアオフィスにリフォームするビジネスが、
それこそ、この夏くらいから百花繚乱の様相を呈しているそうですよ。
そういう世の中で、東京駅前という立地だけで、
満員電車に揺られ、オフィスに集合して働く以前の生活様式に、
人々は果たして戻れるのでしょうか。

高い建造物を建てることが神の気に障るかどうかは知りませんが、
時勢を鑑みない不遜なことをしていると、
まさか、地面に転覆……ということはないでしょうが、
63階建てのビルが現代の「バベルの塔」となってしまうかもしれません。

さて、それにしてもロデム、カッコよかったですよね。
ロプロスとポセイドンがどう見てもロボットだったのに対し、
ロデムだけは、なんというか、精悍なクロヒョウ姿で、
主人であるバビル2世とテレパシーで会話することができ、
なおかつ、クロヒョウ姿でないときのロデムは、
女性秘書のような姿でバビル2世に付き従っていて、
なんだか万能感が漂うキャラクターでした。
自分もこういう“しもべ”が欲しいものだと思い、
試しに飼っていた犬にいろいろ命令してみたものの、
いっこうに命令通りに動かず、呆れかえったのはよい思い出です。

ロデム
https://www.pinterest.jp/pin/544935623647642470/

[SE;KICHI]

営業時間のお知らせ

平素より格別のご高配に預かり、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は、記録的大雪による道路状況の悪化に対し、
従業員の安全ならびに市内の除雪への協力を最優先と考え、
誠に勝手ながら、1月12日(火)からしばらくの間、
会社方針として従業員の時差出勤を励行いたします。
また、状況に応じて、臨時休業や営業時間の切り上げなども行う予定です。
お客様にはご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
猶、今後とも倍旧のご厚情を賜りますよう、切にお願い申し上げます。

[AKA]

優しい店主との出会い

今年の10月、11月にお仕事で福井県に行って来ました。
まだその時期はGoToトラベルキャンペーン真っ只中だったのですが、
あまり県外に行くのは良くないと思っている方も多かったと思います。
私はお仕事で行きましたので、
当然不要な外出ということは思っておりませんが・・・
GoToトラベルがないと、自発的には行かなそうな場所にも訪れることができました。
今回はそんなお話しです。

2回に渡りお仕事で行った為、
宿泊先でいただけるGoToクーポン券が合計で5,000円分以上にはなったと思います。
この券は様々な場所で使えるのですが、
期限が短かったため、コンビニで使いました。
せっかくでしたので、少し帰りが遅くなったりしてもコンビニで使っていました。
期限が切れて使用しないままではあまりに勿体ないですからね・・・
お仕事や旅行に出かけた方であれば、使っている方が多いと思います。
ここまでは至って普段通りの使い方でした。

宿泊先は福井県小浜市でした。
通常のGoToクーポン券以外に、
おばまチケットという小浜市内のお店でしか使用できない券も頂けました。
こちらの券はコンビニ等では使用できませんが、期限が年末まで使えるものでした。
今回のお仕事が無事に終了したら使ってから帰ろうと思っていました。
QRコードで使用出来る店名を見ましたが、地元ではないため、
正直わからないお店ばかりでした。
なんとなく店名で、こんなお店なのかなぁと、思ったお店へと行きました。

「藤田園茶舗」
私が行こうと思ったお店はお茶屋さんです。
店名でわかりますよね 笑
実は少し前に、急須を落として割ってしまいました。
そんなこともあったため、急須とお茶を買って帰ろうと思いました。

店内には、おばあさまが御一人でした。
このお店の店主です。
急須を探して店内をキョロキョロ見ていると、(珍しく?怪しく?笑)思ったのか、
「何をお探しでしょうか?」と声を掛けてくれました。
私は急須を探していることを伝えました。
店主は急須を紹介してくれました。
そして、お茶にまったく詳しくない私はびっくり!
急須って中の構造(茶こし等)が色んな形のものがあるのですね!
楽しくなってしまい、店主に色々と聞いたりしました。
店主も喜んで色々と語ってくださりました。
店主のアドバイスもあり、私が買った急須はこれです。

急須

一番の決め手はやはり自分の好きなデザインという部分でした!
茶色や黒の急須がほとんどの中で、店内では唯一の緑系の色でした。
模様で入っている葉も色合いが合っていてとても綺麗だと思いました。
茶こしを外した状態ですが、中の構造はこんな感じです。

急須の中身

取り外していますが内側の注ぎ口に茶こしが付いています。
店主からは茶こしはこのように取り外して、
ブラシ等で手入れして欲しいとお聞きしました。
せっかくなので、水をジャーって流して手入れするのではなく、
店主から聞いた手入れをしますね!
茶こしが急須内の外側全面にある構造の急須もありました。
一番の決め手は外観だったのですが、
店主が20年以上使っている急須と同じタイプの構造というのも決め手になりました。
「お茶は値段じゃなくて、いれる人の心遣い」と聞いて、
なんだか良いお話しを聞けました・・・

新型コロナウイルスの関係で、現在は試飲をしていないとのことでしたが、
本当は試飲して欲しかったとも言ってくれました。
私も店主がいれたお茶を飲みたいと思ったので残念でしたね。

他に面白かったものもいっぱいありました。
中でも昔からある茶壷というものが面白かったです。
抹茶になる前の葉っぱを保管する為の壺(?)みたいです。
10個くらいあったのですが、一つは本当に大きくて、店主曰く 700年前のものらしいです。
他のものもなんだか昔からありそうな古そうな壺でした。

その中で一つ、昔から付いてそうな汚れが半分で、
もう半分はピッカピカの状態の茶壷が・・・
店主が頑張って少しずつ磨いてるものだと言っていました。
一度、鑑定さんが来た時に、
「昔からの垢を落とすと価値が下がる」みたいなことを言われたそうです。
しかし、店主の気持ちとしては、
「素敵なものは綺麗にしたい」という想いがあって、
頑張って磨いているとのことでした。
これまた良いお話しが聞けたなぁと思いました。

私のようにお茶屋さんに普段行かない人が、
茶壷の写真を撮っていいかなど聞ける訳もなかったので写真はありません

何気なく訪れたお店で良い体験ができました。
私にとってはそれが十分すぎる程のGoToとなりました。

[SYUN]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
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■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
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FAX:(076)451-0543

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〒950-1142
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