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範囲を拡げる

月並みな話ですが、昔は食べられるけども納得できない食べ物が結構ありました。

たとえば、
酢豚に入っているパイナップル、
ポテトサラダに入っているリンゴ、
そうめんに乗せてある缶詰のミカンやサクランボ、
天ぷらのカボチャとサツマイモ、
甘い味付けの煮豆など。
これらは私がご飯のおかずとして甘いものが合わないと思っていたからです。

炊き込みご飯や混ぜご飯もおかずの味とぶつかるので、
白いご飯を好んで食べていました。
それが大人になるにつれ徐々に抵抗感が薄れ、
出されたものは何でも食べるようにしてからは、
組み合わせの妙というものが少しずつわかるようになりました。
甘いものとしょっぱいものや、ちょっとした酸味の絶妙な関係が昔からあったんだなと。
今では、あれとこれを合わせれば美味しくなるんじゃないかと、
想像するくらいになりました。

少し前から中国産の松茸をスーパーで見かけるようになりましたね。
合わせるということで言うと、今アメリカと中国の貿易摩擦が大変ですが、
アメリカ産の牛肉と中国産の松茸ですき焼きを食べれば安く上がって、
小さな世界平和ということになりませんかね。

昔から猫舌でもありました。
小さい頃は冷めた物しか食べられず、
麺類なんかは麺を持ち上げてから散々フーフーして麺が乾いてから食べるので、
引っかかって上手くすすれませんでした。
カレーも熱い上に辛いので、
自分一人の時は温めていない冷たいカレーを温かいご飯にかけて食べていました。
その方が熱くないのですぐに食べられるし、辛さもやわらぐのです。

社会に出てからも、仕事の同僚とお店でお昼を食べる時などは、
熱い物を頼むと人より食べるのに時間がかかり、
すごく焦って食べるのであまり食べた物の味を覚えていないことがよくありました。
そんなある時、そば屋で冷たいざるそばを食べるのに、
いつもの癖で無意識のうちにそばにフーフーしていたのです。
割と早く気が付いてやめたのですが、人が見ていなかったかすぐに確認しました。
幸いだれも見ていなかったようなのですが、
それでも自分ではすごく恥ずかしかったです。

そんなことがあり、さすがにこれではいけないと思い、
猫舌を治そうと、意識して熱い物を食べるようにしました。
フーフーする回数を最小限に抑え、
口の中に入れてから熱くて我慢できない時は水を飲み、
最初のうちはやけどをして口の中や舌がヒリヒリすることが何度もありましたが、
徐々に慣れてきて他の人のスピードに近づいていきました。
今では人よりも少し遅いぐらいまでにはなっていると自分では思います。
そして熱い物は熱いうちに食べた方がいいとまで思うようになりました。

おかげで食べ物に関しては、昔に比べるとずいぶん許容範囲が拡がりました。
いろんな食べ物が好き嫌いなく美味しく食べられて、
楽しいし幸せだと感じます。


食べ物以外のことでも、
変えた方がいいと思うことは積極的に取組みたいと思います。
失敗もあるとは思いますが、
克服できたときにはそれまでとは違うことが体験できると思います。

[KAZSOU]
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ミグダ

カロートとかドゥケルバンとかラプサンスーチョンとかイルガチェフェとか、
時折、ワケの分からないカタカナ言葉を紹介してきましたが、
今回はミグダです。

ミグダ、実はそんな単語はないそうです。

ミグダは焼き菓子の名前なのですが、
富山県は高岡市にあるフェルヴェールという洋菓子屋さんのオリジナルです。
古い時代にスペインやらフランスやらで食べられていた、
伝統的なアーモンドケーキのなかから、
小麦粉を使わない、アーモンドだけで作ったケーキを再現したものだそうで、
ミグダは、それを指導してくれた磯部先生という方の命名によるとのこと。
エスペラント語でアーモンドを意味する MIGDALO に由来するそうです。

ミグダ

やってみたことのある方は分かるかもしれませんが、
製菓や製パンのためにアーモンドを使おうとするとき、
ふつうはアーモンドプードルというものを買います。

アーモンドパウダー

アーモンドプードルというのは、
マカロンやダックワーズを作る際には必須の材料で、
私はネットで購入することが多いのですが、
200グラムで600円ちょっとと、なかなかのお値段です。
なので、そうそう大胆に使える材料ではなく、
小麦粉に混ぜて風味づけにするとか、その程度の使い方になります。
ちなみに、これが、そのアーモンドパウダーで作ったガナッシュです。
40枚ほど焼いたので、これにクリームを挟めば、
20個ほどのマカロンができる予定ですが、
これだけでも相当の原価が掛かっています。
マカロンやダックワーズが、お店で買うと高いのはそういう理由でしょう。

マカロン

とにかく、そのようにお高いアーモンドパウダー。
アーモンドだけで何かを作ろうなんて、
正気の沙汰ではありません。


その証拠、というわけでもありませんが、
この、マドレーヌほどの大きさのミグダ、1個 550円です。
隣にハイライトを並べていないので大きさが分からないかもしれませんが、
ごくごく一般的な、昔ならではのマドレーヌほどの大きさで、その値段です。

しかし、卵とアーモンドの粉だけと砂糖とバターだけで作られた、
シンプルでリッチなこのミグダ、
値段のことも頭の片隅にあるのかもしれませんが、
しっとりしながらもコクがあって、美味しいです。

ミグダ 切ってみた

さて、このミグダ。
ベーキングパウダー、ショートニングなどの副原料を使わないため、
製造には技術が必要なのだろう、作るのは大変そうだなと思うのですが、
では、なぜ、そんな面倒なものを作ったのか。
それは、古い時代の食文化の味を再現し、伝承するためだそうです。
なるほど。
そして、試行錯誤を経ながら、このミグダが完成した時、
その喜びはひとしおだったと言います。
なるほど。

日本人の私たちは文化の伝承というと、
歌舞伎や能などの伝統芸能や、祭りの山車の曳き回し、
または、宮大工などの古式ゆかしい建築などを想像しますが、
なるほど、洋菓子にもそういう伝承すべき伝統があるのですね。

[SE;KICHI]

あまおうの使い方 【和のスイーツ3部作③】

さて、【和のスイーツ3部作】の③、満を持しての最終回です。
実は、最終的にこれを書きたいがために、
東京のどら焼きやら全国のフルーツ大福やらについて書いてきたのでした。

最終的に私が紹介したいのが、『どらきんぐ生』
糸島市の南風台という住宅地の中に、突如として現れる、
福岡県糸島産あまおう苺加工販売所という施設で売っている“どら焼き”です。

どらきんぐ生 外観

ちなみに、包装紙に書かれている「伊都きんぐ」というのは、店の愛称です。

商品名が『どらきんぐ』です。
しかし、見てお分かりになると思いますが、これは“どら焼き”を名乗ってはいますが、
上下の皮はピッタリと閉じており、果たして“どら焼き”なのでしょうか。
ドラえもんが大好物だというオーソドックスな“どら焼き”とはだいぶ違います。

割ってみましょう。

どらきんぐ生 割ってみた

あんこも入ってはいますが、ほとんどクリームで、
もう一度言いますが、これは果たして“どら焼き”なのでしょうか。
そして、大粒のあまおうが丸ごと入っています。

それと、手に取ってみてわかることなのですが、
いわゆるドラえもん的“どら焼き”は、
表面がネトネトしているというか、ちょっと蜜っぽい感じなのに対し、
この『どらきんぐ』は表面がさらさらしています。
なんというか、スエードみたいな質感で、
頬を寄せてみたくなる、気持ちの良い滑らかさがあります。

食べてみましょう。
やはり、あんこよりもクリームのほうが多いので、
洋風のケーキっぽいフワッとした感じです。
一方、皮は、米粉でも入れたかというくらいのモチモチした触感です。

ところで、昔は「あまおう」と言えば高級イチゴのイメージでしたが、
ここ最近はポッキーやらカントリーマームなんかにも使われていて、
そんなに何でもかんでも「あまおう」にしてたら、
「あまおう」の値打ちが下がるんじゃないかと心配していましたが、
案の定、使い過ぎで、イメージは完全に劣化しているような気がします。
高級感も希少性も薄くなってきたように思います。

だから、「あまおう」を丸ごと入れた“どら焼き”と聞いても、
実は、最初はそこまで食指は動かなかったのですが、
はっきり言って、これは、おいしいです。
だいたい、それでなくてもイチゴ大福的な和菓子は、
大きさが必ずしも均一ではないイチゴを丸ごと投入するという手法上、
甘味と酸味に統一感を持たせることが難しいと思うのですが、
それをどのように克服したのか、この『どらきんぐ生』、
うまいことバランスをとっている感じがします。

ただ、ビジュアル的にお持たせに好適な気がするものの、
ほとんど日持ちせず、
「今日中に召し上がったくださいね」と言われます。
私は福岡の住人ではありませんので、なかなか本州に持ち帰れません。
というわけで、みなさん、福岡というか、
糸島にお立ち寄りの際にはぜひ食べてみてください。

[SE;KICHI]

邪道を超えた美味 【和のスイーツ3部作②】

警視庁・捜査一課長』といえば、内藤剛志さんが大活躍のドラマですが、
やたらと大福を食べる、洞察力の鋭い女性刑事が登場し、
上司や同僚から「ダイフク」というニックネームで呼ばれていますね。
スキャンダルで息の根を止められた感のある斉藤由貴さん演じるキャラクターですが、
曰く、あんこを餅でくるんだその形状が、「黒を白で包み込んでいる」ということで、
大福は、捜査の際の験担ぎとして、警察関係では好まれているのだそうです。

私は、大福に対しては、一抹の警戒心を抱いています。
というのも、あんこは店によってかなり味が違うものですし、
餅の周りにつけてある餅取り粉の量など、自分好みとは限らないので。
私はあんこは嫌いではないのですが、
粒あんは苦手だったり、甘さは控えめのほうがよかったりと、
やはり、それなりの好みはあるので、自分好みの大福かどうか、
究極、食べてみるまで分からないという、一抹の警戒心です。

ところで、だいぶ前に、私は花びら餅が好きだと書いたように、
私は、味噌餡というのが意外と好きなんです。
粒あんよりこしあん、こしあんより味噌餡のほうが好き。
味噌餡って、大福としては王道ではないかもしれませんが、
上品な和菓子としては、味噌餡とか黄身餡というのは王道と言えるでしょう。

その延長でしょうか、
最近の私は、昔ながらのボッテリした大福ではなく、
“季節のフルーツ大福”というのにハマっています。

すずらん本舗

“フルーツ大福”などと急に邪道な感じの話になりましたが、
そういうフルーツ系の大福は、
どうしても、上にフルーツが載っているところに目が行きがちです。
しかし、たとえばこの写真のフルーツ大福は、
中のあんこも、フルーツのフレーバーになっていて爽やかなので、
最後まで飽きずに食べることができ、私は気に入っているのです。

写真の大福は、宇都宮にあるすずらん本舗さんという和菓子屋さんのフルーツ大福で、
左がマスカット、右がキンカンです。
載っている果実がエキセントリックな感じというか、邪道感を演出していますが、
薄っすらとした餅の色からも分かるように、
餅にもマスカットやキンカンが練り込まれている、爽やかな逸品です。
廃業したガソリンスタンドを改造した、変な店舗なのですが、
作っている大福やお団子が私好みなので、ちょくちょく利用しています。
これは、騙されたと思って、一度はご賞味いただくことをオススメ致します。

それから、フルーツ大福といえば、堺にある一心堂さんも有名ですよね。
タイミングにもよりますが、連日、長い列がついているので、買うのも大変です。
時期によるものの、このお店では常時5種類以上のフルーツ大福を揃えていますが、
これって、単一商材で勝負しがちな「フルーツ大福の世界」ではすごいことなんです。

一心堂パイナップル大福

この写真は、4種類のフルーツ大福を箱に詰めてもらったところです。
左上がパイナップル、右上がミカンですね。
下の2つは2種類のイチゴ(普通のイチゴと練乳イチゴだったか。。。)です。
右は、そのうちのパイナップル大福を割ったところです。
実は、パイナップル大福というのは、
「フルーツ大福の世界」ではそう珍しいものではないのですが、
このお店のパイナップル大福は、酸味と甘みのバランスが絶妙だと、
私は思っています。
ほかに、メロンやら柿やらマンゴーやら、かなりマニアックなラインナップがあります。

それから、弊社は新潟にも営業所を擁しているので、
いちおう新潟のお店も紹介しておくと、新潟では菜菓亭さんが有名です。
御進物を手軽に用意するのに便利なお店ですが、
時期によってフルーツ大福を展開しています。

菜菓亭みかん大福

写真はミカン大福。
本来は糸などを使って横に割るのが正式なのですが、
今回は、分かりやすいように縦に割ってみたのが右の写真です。
このお店のミカン大福は酸味が強いように感じますが、
求肥の感じがちょうどいいので、酸っぱすぎず甘すぎず、
「ミカンを楽しんでいる」という感じがします。

ちなみに、このミカン大福、というかフルーツ大福、
フルーツを求肥でくるんだだけで簡単に作れると思いがちで、
先日の夜中、思い立って自宅にあったミカンで作ってみましたが、
バカにしてはいけません。
求肥は餅粉と水と砂糖で作るのですが、
私が参考にした cookpad のページに書かれていた水の量が多かったようで、
写真ではわかりにくいですが、なんだかちょっと緩めの求肥になってしまい、
ミカンを包むのに苦労しました。

自作ミカン大福

というわけで、前回のどら焼きに続いて、今回はフルーツ大福。
次回に続きます。

[SE;KICHI]

どら焼きの妙味 【和のスイーツ3部作①】

以前、和菓子の造形が好きだと書いて以来、
いろいろな方から、何がオススメか聞かれるようになりました。

私は内心、「アンタの好みも知らないのに、オススメなんてできないよ」と思い、
やんわりとそのことを相手に伝えたりするのですが、敵もさるもの、
先日など、「じゃ、オススメのどら焼きは?」と、対象を絞って再び質問されました。

オススメのどら焼き・・・ねぇ・・・。

だいたい、どら焼きというのは確かに和菓子ではあるけれど、
「和菓子の造形が好きだ」というときの“和菓子”に、
どら焼きは含まれないような気もするのですが、どうなのでしょうか。
みなさん、和菓子といえばどら焼きだったりするのでしょうか。

どら焼きといえば、東十条の南口から隅田川のほうに降りて行ったところに、
草月さんという和菓子屋さんがありますが、
ここで売っている“黒松”という名称のどら焼きのようなものは、美味しいですね。
昔、『笑っていいとも』で、芸能人が差し入れを勝負するコーナーで、
楠田枝里子さんが紹介していました。

どら焼きのようなもの・・・と書きましたが、
実際のところ、どら焼きのような形をしているが、食べたらそうでもないという感じで、
“黒松”という独自の食べ物だと言われたほうがしっくりくる感じです。

黒松黒松 断面

餡は、まぁ、正直に言えば普通なのですが、
皮の部分がふんわりモチモチしており、
また、この皮の部分に黒糖とハチミツの風味が強く利いているので、
味は私好みで、なんというか、穏やかな気分になるお菓子です。
まぁ、和菓子として、造形にグッとくるようなものではないですが。

黒松本舗 草月

店頭まで行ってみて、「本日、黒松あります」の掲示が出ていないと買えませんし、
しかも、その掲示があっても、並ばないと手に入らないことの多い“黒松”ですが、
贈り物にすると意外と喜んでいただけるので、一度はご賞味ください。

ところで、皮がおいしいどら焼きといえば、うさぎやさんでしょうか。
御徒町の黒門交番の近くにありますね。
店に入ると、かなり混んでいるのですが並んでいるという感じではなく、
魚河岸のセリみたいな感じで(いや、セリの経験はないんですけれども)
何人かいる店員さんと上手にアイコンタクトしながら、
「3個!」とか「5個!」とか頼みます。
すると、その店員さんはそそくさと奥に引っ込み、
個数を揃えたどら焼きを包んで戻ってくるという、なんとも原始的な仕組みです。

うさぎやうさぎや 断面

ここのどら焼きの特徴は、温かいことでしょうか。
できたてなのか、渡された時点ではまだ温かく、
店側も、買ったらすぐに食べることを推奨しています。
私なんかは、温泉街とかじゃあるまいし、
道端でどら焼きなんか食べれないよと思うのですが、
意外とお客は律儀なもので、すぐ近くの小さな小さな公園で、
ひとり無言でどら焼きを頬張る会社員をしばしば見かけます。
餡は・・・・・・ものすごく粒餡なので、実はその点はちょっと苦手なのですが、
皮にハチミツの風味をかなり強く感じ、ハチミツ好きの私を喜ばせます。
もともと焼きが甘くてモチモチした感じなので、
そういうのが少しクセになる感じもあります。

ところで、餡について文句の多い私なのですが、
餡が美味しいと思うのは、黒船さん。
自由が丘でカステラなどを販売しているお店ですが、
このお店が出している黒船どら焼きは、
皮はともかく、餡が美味しいなと思っています。

黒船

・・・・・・意外とどら焼きだけで文章が書けましたね。
しかし、こうやってどら焼きに絞って書いてみて感じるのですが、
そもそも、どら焼きって、メチャクチャおいしいかと言われれば少し疑問ですよね。
食べる前から味の想像もつきやすいので、
なかなか相手を感動させられないですし、
上生菓子のような茶席に出せるお菓子でもないですしねぇ。
そう思うと、どら焼きって、なんか不憫だなぁという感じもします。

最終的に書きたい話はどら焼きではないので、この話は続きます。

[SE;KICHI]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
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