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食べられるようになりました!

味覚の問題で、幼い頃には食べられなかったけれど、
大人になると食べられるようになるものというのがありますよね。

私が最近、食べられるようになったのが、コレ、ベッコウ
富山の郷土料理の筆頭格みたいなもので、
煮溶かした寒天に調味料と溶き卵を入れ、冷蔵庫で冷やし固めたものです。

ベッコウ

幼い頃……というわけではありませんが、
18歳くらいの頃、スイーツだと思って口に入れた私。
いや、不味かったとか、そういうことではないのですが、
スイーツを待ち構えている舌にとって、
鼻に抜ける出汁の香りと広がる醤油の風味は衝撃的なものでした。
それ以来、なにせ富山の郷土料理の筆頭格ですから、
富山に住んでいる以上、わりと頻繁に見かける料理ではあるのですが、
なんとなく敬遠してきた私。

それが、昨年、突然、食べられるようになったという話。
あるとき、富山のホテルの、(いまは禁止されている)ブッフェで見かけ、
それまで敬遠してきたくせに、どういうわけか手を伸ばしたというわけ。

食べてみた感想は……美味しかったのでした。

あとは、生落花生
そもそも、落花生というものの、
食べたときの乾いた感触と口の中に粒が残る感じが苦手で、
そんなに好んで食べることもなかったのですが、
人に頂いた生落花生、騙されたと思って食べてみたところ、
これがなかなかに美味でした。

生落花生

なにしろ、生ですから、
まず、苦手な、食べたときの乾いた感触がありません。
そして、食感がウエットなので、口の中に粒が残ることも、
そもそもありません。

ところで、急に語学の話ですが、
昨年末くらいに、外国人ばかりが集まるパーティにご招待いただき、参加してきました。
立食スタイルのパーティでしたが、
各お料理につけられている説明のプレートが英語で、
なかなか勉強になりました。

たとえば、「Grilled blackthroat with Japanese pepper and butter sauce」って、
みなさん、どんな料理か想像つきますか。
“blackthroat”って何でしょうかね。
それが何かは分からないとして、それをグリルして、
日本の胡椒とバターのソースをかけたものだな……って感じで、
意外と近いところまではたどりつくのですが、
“blackthroat”が分からないので、すっきりとは分からない、
そんな感じです。
結局、ウエイターさんを呼び止めて聞いたところ、
「ノドグロの炙りロースト、県産実山椒入り和風バターソース」だそうです。
ははぁ、“blackthroat”はノドグロのことだったか。
それから、山椒って、“Japanese pepper”なんですね、知ってました?

「Grilled yellowtail citron jam flavored」はどうですか。
またしても“yellowtail”が何か分からないので、
何かをグリルしたものだろうなとしか言えません。
かつ、“citron jam flavored”は、“citron”が柑橘だということは分かるので、
その、分からない何かに柑橘風味をつけたものだろうなとは察しがつきます。
正解は「ブリの幽庵焼き」でした。
幽庵! それは分からないわ!

Grilled以外の料理では、
「Sauteed John Dory with vermouth sauce」はどうでしょう。
“John Dory”って何?というより、誰?という感じですが、
これは人名ではなく、フランス料理でよく見かけるマトウダイのことです。
マトウダイって言ってくれれば分かるのに、“John Dory” だなんて、気取ってますね。
というわけで、この料理は「マトウダイのソテー ベルモットソース」。
ちなみに、英語で “John Dory” と呼ばれるマトウダイですが、
フランス語では “Saint-pierre” (サン・ピエール)と呼ぶのだそうで、
それはキリスト教における十二使徒の一人、「聖ペトロ」にちなんだ名前だそうです。
えっ、そんなありがたい名前の魚を食べちゃっていいんでしょうか。

ところで、そんな私ですが、最近、食べられるようになりたいものが現れました。
それが、新潟の居酒屋で見つけた、コレ。

かきのもと

かきのもと……って、柿本人麻呂しか思い浮かびませんが、
これは新潟で食べられている食用菊のことで、
花びらをおひたしにして食べるものなのだそう。
食べてみると意外と淡泊というか、野菜ではない植物にありがちなエグみもなく、
“思いのほか”、おいしくいただけるのですが、
いかんせん、なかなかサイケデリックなビジュアルなので、ちょっと苦手な私、
このおいしさが分かるようになりたいなと思っております。
というのも、この「かきのもと」、
「柿の根本」あるいは「生垣の根本」から来たネーミングだそうですが、
それは新潟市あたりの呼び名であって、
同じ新潟県でも長岡市では「おもいのほか」と呼ぶそうです。
これは、「おもいのほか美味しかった」からと付けられた名前だそうなので、
密かに、自分の感覚の成長に期待している私です。

かきのもと(イメージ)https://tabepro.jp/15750

[SE;KICHI]
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WAKAさんからの頂きものからの

WAKAさんから時々袖の下と思われるお土産をいただきます♪(笑)
出張先や地元富山や途中のSAで買った物など、
各地の食べ物をいろいろいただきました。
その中で時々物凄くヒットするお土産があります。

その中の一部をご紹介します。
まずは、音羽堂の「加賀紫雲石」

「加賀紫雲石」 http://korekao.com/archives/632

こちら、きんつばのような見た目ですが、全く別物で、
軽い口当たりのあずきがとっても美味しいお菓子です。
これは富山から新潟へ来る際に、有磯海のSAにて、
ご自分で食べるために買ったのをおすそ分けで頂いたのですが、
あまりの美味しさに、富山の帰りや北陸方面に出かけた際には、
そのSAで買って帰るようになりました。
富山のSAですがよくみたら金沢のお菓子でした。
有磯海SAでは以前から坪川昆布の「上白とろろ」を買っていたので、
もう一品買って帰る物が増えました。

「上白とろろ」 https://tsubokawa.co.jp/SHOP/E02.html

お次は「ビーバー」です。

「ビーバー」 https://kanazawawalking.com/gourmet/beaver/

少し前に八村塁さんが火付け役となったようですが、
WAKAさんに教えてもらうまで知りませんでした。
頂いたのは白エビではなく、定番のビーバー。
昆布の旨味がいいです。
早速、富山の帰りに買って帰りました。
似たようなお菓子は新潟でもありますが、味は違います。
こちらも金沢のお菓子でしたけど、北陸では愛され歴史ある定番品のようですね。

お次は、味のりです。
徳島のお土産で頂きました。
こちらは同じ物のリピートではないのですが、この味のりをきっかけに、
我が家では新潟市内のスーパーで売っている各種の味のりを買う羽目になりました。
それも1パック500円前後するものを。
普段そんなに高い味のりを買ったことがなかったのですが、
食べ比べてみると味の違いがよく分かりました。
そんなある日、百貨店に用事を足しに行ったついでに食品売り場へ引っ張られました。
そこで運命の出会いが!!
それは、三國屋の「うみべのしおのり」です。

「うみべのしおのり」
https://www.e-marujo.co.jp/SHOP/7121.html

よくある味のりとは違って、オリーブオイルと塩のみの味付けとなっています。
これシンプルなんですが、めちゃ美味しくて何度もリピートしています。
思い切っていろいろ買って食べ比べをして良かったです。
この味のりは、ご飯のおともではなく、おつまみに丁度いい塩梅です♪
それもこれも、WAKAさんから頂いたお蔭です。
たくさんの美味しい物に出会うことができています!
いつもお心遣いありがとうございます。
袖の下は冗談ですからね。
そして、これからもよろしくお願いします!

最後に、旅行先で出会ったお気に入りです。
青森県おきな屋の「たわわ」と、
はなまんの「なかよし」「花こがね」

「たわわ」 「なかよし」「花こがね」
https://omiyagemairi.com/okinayatawawa/
https://hanaman.net/SHOP/830283/list.html
https://hanaman.net/SHOP/830286/list.html


りんごを使ったお菓子と、イカの珍味です。
近くにお出かけの際は、手に取ってみて下さい!

さて、先日購入したビーバーですが、
その量を見たWAKAさんに驚かれてしまいました。
近々、知人達におすそ分けする予定です!

でも、やっぱり白エビバージョンも一度はですよね。

[fu~ma]

ほんの少しだけ疑問に感じていること

先日、飲食店で働く女性とランチに出かけました。
入ったお店は洋食屋さんで、
メインの料理に、サラダやスープ、パン、デザートなどがついたセットがあり、
彼女も私もそれを注文しました。

注文時、メイン料理やソースの種類などを選んだ後、
「食後にコーヒーか紅茶をお持ちいたしますが、どちらになさいますか」と、
こうしたお店ではよくある感じで聞かれました。
それを聞いた彼女はやや憤慨した様子。
「デザートが何か分からないのに、ドリンク、選べないよねぇ」と。

まさに、我が意を得たり、私は嬉しくなりました。
私も、“めんどくさいヤツ”と思われないよう、あまり口には出しませんが、
本当はチーズケーキやアップルパイにはコーヒーを選びたいし、
パウンドケーキやシフォンには紅茶を選びたいタイプです。
もっと言えば、同じコーヒーでも、
浅煎りか深煎りかで合うスイーツが異なるものです。
だから、確かに、あらかじめデザート情報は詳細に開示してほしい気もします。
紅茶を頼んでおいて、デザートが甘いフランだったら台無しですもんね。
実は、私、そのようなことはしょっちゅう思っています。

彼女は、仕方なく、店員さんを呼び、
今日のデザートが何かと店員さんに質問したのですが、
「生クリームを使ったケーキです」という、抽象的な答え。
いやいや、知りたいのはそのデザートがどれくらい濃厚かってことなんですが……、
まぁ、これ以上突っ込んでもアレなんで、
おとなしく、2人してコーヒーを注文したのでした。

世の中、このようなことは、実に多くあります。

居酒屋はもちろん、そこそこ高級な割烹ですら、
店に入って席についたら、まず聞かれますよね。
爽やかに、「先に……お飲み物、お伺いしますね」って。

何年か前、『ワカコ酒』で読んで、大いに感銘を受けたのですが、
本来、どんなお酒を選択するのかって、
何を食べるのかを抜きにして答えられないでしょう。
それは、これから食べるのが洋食なのか和食なのか知らないのに、
「牛乳にしますか、お茶にしますか」と聞かれているようなものです。
牛乳を頼んだ直後、運ばれてきた食事が和食だったら落胆しますよね。

つまり、私は、これから何が出されるのか、教えて欲しいんです。
「アヒージョです」って言うのなら日本酒は頼まず、
そうですね、スパークリングワインあたりにしますし、
逆に、「芙蓉蟹です」って言うのであれば、ビールは頼まず、
紹興酒とかにするかもしれません。

たとえば、揚げ物や焼き鳥などはビールで正解でしょう。
でも、生臭いものや出汁を使った料理には日本酒が合います。
もっと言えば、焼き魚やサザエの壺焼き、ホッケなんかは生臭いうえに温かいので、
冷酒でキュッと締めたい感じですよね。
一方で、酒盗とか白子ポン酢とかあん肝なんかは、
熱燗をゆっくり飲みながら味わいたいものです。
だし巻き卵とか揚げ出し豆腐は、私は、冷やでもいいかと思ったのですが、
『ワカコ酒』でワカコちゃんがぬる燗がいいと言っていたので、
まぁ、そうなのかもしれません。

お酒って、
酔っ払えさえすれば安い酒でもいいって人を除いては、
旬の肴を引き立てるようなものでないとダメだと思うのです。

早春にはフキノトウとかタラノメとかをいただきたいし、
それから少し経ったらウルイとか桜えびを楽しみたいものです。
いまの時期は、そうですね、キビナゴとか、どうでしょうか。
いや、タラなんかもいいような気もしますが、あれは淡白な白身なので、味付けによりますよね。
それに、キノコ類ですかね。
マツタケなら土瓶蒸し、マイタケなどなら天婦羅などでしょうか。

うふふふ、お酒、飲みたくなってきちゃいましたね。

このところ、昔ながらの居酒屋さんというのは、業績が厳しいそうです。
聞けば、日本酒の店だとか、ワインがおいしいとか、
はっきり何が得意か言わないと、少なくとも若者に人気が出ないのだそうです。
そりゃあ、そうだろうなぁと思います。
だって、恋人もいらない、クルマも所有したくない、
カラオケも独りカラオケが流行で、お酒の付き合いもしたくないという、
個を重視する世代が増えているわけですから、
旬に合わせたお酒や料理との出会いを楽しむという感覚よりも、
自分が予想したものを、予想のとおりの形で供給してほしいということなのでしょう。

先ごろ最終回を終えた『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』でも、
刺身の苦手な蛭子さんは、
そこの名産が何だろうがお構いなしにオムライスなどを頼むわけで、
それが視聴者の笑いを誘うポイントになっていますが、
よくよく考えたら、デザートが何だろうが、料理が何だろうが、
そんなの関係なく飲み物を決めるって、それでは蛭子さんと一緒のような気もします。

AIの進歩が言われている昨今ですが、
「飲み物は何になさいますか」と尋ねられて、
「じゃ、コーヒーで」とか「とりあえずビールで」なんていうのは、
機械的にそう答えているわけですから、
なんか、AIの受け答えのようですね。

そんな高尚な話でもないのですが、
小さなことに楽しみを見つけていきたいと思うところなのでした。

[SE;KICHI]

続・マドレーヌ

はい、マドレーヌ好きの皆さん、お待たせしました 笑

前回、マドレーヌを食べ歩く趣味の話を書いたところ、
個別にお問い合わせをいただくようになってしまいました。
それも、「仙台のあのお店、どう思いますか?」とか、
「熊本でおいしいマドレーヌないですか?」とか、
どこのことでも知っていると思われているのか……。

『コボリ洋菓子店』

宇都宮市内にある、今年でちょうど50年の老舗の洋菓子店です。
私は焼き菓子専門でケーキは食べませんが、
このお店はショートケーキやシュークリームみたいなものも売っていて、
どちらかといえば、そちらが人気なようで、
常時、店内に10人以上は会計待ちをしているような人気店です。

コボリ洋菓子店

手前が、おしゃれなシェル型のマドレーヌ。
バニラとバターが香りが強めで、
ハッキリ言って、超美味いです。
柑橘の風味がアクセントになっていて、軽やかな感じなので、
バターが重いわりにはいくらでも食べられる感覚になるマドレーヌです。
ちなみに、写真左上が「シュクセ」。
ナッツとチョコと栗を混ぜて焼き上げたバターケーキを、
チョコレートとナッツでコーティングした焼き菓子です。
人気 No.1 というだけあって、しっとりしておいしいです。
また、写真右上が2014年に誕生した「宮ミルキー」。
ミルクあんを生地で包んだ和菓子のようなお菓子ですが、
あんに混ぜたミルクが濃厚で、優しい甘さが口に広がります。
年間15万個を売り上げるというのも納得のおいしさです。

『菓子工房 道草』

こちらは滋賀県大津市の山手、成安造形大学の裏手あたりの住宅地にあるお店です。
普通の住宅に混じって建っていて、駐車場も少なく、
お世辞にも分かりやすいロケーションの店ではないのですが、
ケーキやシュークリームも売っていて、地元の方がよく利用するのでしょう、
行列とは言わないまでも、常にお客さんが1組は店内にいる感じのお店です。

マドレーヌby道草

こちらのマドレーヌは、口に入れた瞬間、「あっ!」という感じです。
というのも、洋酒が利いており、口いっぱいに洋酒の香りが広がって、
なんというか、大人の味という感覚になります。
この、洋酒を利かせたマドレーヌ、
どこにでもありそうで、実はそんなに多くありません。
そういう意味で、「なるほど、その手があったか!」と思わされます。
ちょっとコクがあって、私は好きな味です。

『菓子工房みずほ』

ここは徳島の吉野川市というところにあります。
こちらのシェフパティシエの山本さんという方が、
「ジャパンベルラーデアワード」というチョコレートの大会で優勝したそうで、
本当はチョコレートを得意とするお店のようです。

懐かしのマドレーヌ by みずほ懐かしのマドレーヌ by みずほ 中身

見て想像できる通り、全体的にふんわりした質感です。
「懐かしの…」って何のことかと思われるかもしれませんが、
味の特徴としてはミルクの風味で、
マドレーヌというより、ミルクケーキみたいな感じです。
(私は、本人がマドレーヌと名乗っている限りはマドレーヌとして見ることにしています。)
マドレーヌとしては少し特殊な感じもしますが、
私はこれのために何度も徳島まで足を運んでいますので、
一定の中毒性はあるといえましょう。

あと、せっかくですので最後にもう一件だけ、
弊社が立地している新潟市の『菓子工房くるみ』も紹介させてください。

新潟市の海に近いほうにある、街の洋菓子屋といった佇まいのお店です。
こちらもケーキを売っており、別に焼き菓子専門店ではありません。
常時、店内に会計待ちの列があったりはしませんが、
地元の人が普段使いとして訪れるようで、客筋が切れたりはしません。

マドレーヌbyくるみ

こちらのマドレーヌはマンケ型(菊花のような形)です。
こういう、街の洋菓子屋さんといった風情の店の場合、
上品なシェル型よりも、こうした庶民感覚をくすぐるマンケ型のほうが、
なんとなくしっくりきますし、見た感じ落ち着くというものです。
このマドレーヌは、口に入れた瞬間、「ん?」と思います。
語弊を恐れずに言えば、美味しいのかどうか、一瞬分からないのです。
少しパサパサしている感じがして、一瞬、ハズレかなと思うのですが、
食べているうちにその感覚が収束してきて、むしろ、コクを強く感じられるのです。
とっても不思議なマドレーヌで、クセになるのでした。

以上、ひとくちにマドレーヌとはいっても、
店によって、意外と特色があるというか、個性があるものです。
みなさんも、
いろいろなところを食べ歩いてみるのはいかがでしょうか。


[SE;KICHI]

薄い精子の如き野菜。

神戸の『料理屋 植むら』という料亭は居心地の良い料亭ですが、
ご主人の植村良輔さんは、
加賀野菜で有名な加賀料理の修行から出発されたせいか、
野菜には一家言ある方で、特にハイブリッドが嫌いだそうです。

ハイブリッドって、まぁ、野菜に限った話でもないのですが、
ざっくり言うと消費者向けの極端な品種改良のことです。
昨今は、極度に糖度が高いとか、極端に辛さを抑えたとか、
味を変えてしまうような改良が多くなってきており、
そういうのは邪道ではないかと、植村さんは言います。
生産者の「オンリーワンを求める気持ち」が改良を流行らせているのでしょうが、
植村さん曰く、そんなのは農業に全然貢献していないと。
だって、「オンリーワン」ということは、その生産者にしか作れないわけで、
生産量は少なく、コストもかかり、ほとんど流通しないわけですからね。
そんなものより、在来種を積極的に復活したほうが良いのではないか、
一周回ってやっぱり原点回帰だよねと、植村さんは言います。

それを聞いた私は感心しました。

いや、害虫に強いとか、日照りに耐えるとか、
そういう生産上のメリットのための品種改良は構わないと思うのです。
しかし、私は古いタイプの人間なのか、
トマトは酸味のあるものだし、ピーマンは辛いものだと思っていますので、
それを、たとえば子供が食べやすいようにとか、そういう理由で、
極度に糖度が高いとか、極端に辛さを抑えたとか、
味の要素にまで手を突っ込んでしまうと、
それは果たしてトマトなのか、ピーマンなのかと、
確かに、かねがね、釈然としない感じはありました。

そう思うと、野菜の味に感動するって、どういう感じでしょうか。
たとえば、トマトって、食べたことない人はいませんよね。
ほぼ全員、味の想像がつくはずです。
そこに、極度に糖度が高いトマトを出現させたとして、どうでしょうか。
まぁ、賛否はあるかもしれませんが、
私は、食べやすくはなるとしても、感動はしないと思うのです。
「へぇ~」と思うとは思いますが。
一方、別に、糖度が高くはないけれど、妙においしいトマトって、ありますよね。
「〇〇農園のトマトって、どういうわけか、驚くほど旨い」ってやつで、
この場合、味に感動することはあり得ますよね。

私は、この両者の戦いは、
“糖度が高くはないけれど、妙においしいトマト”の勝ちだと思うのです。
それは、糖度が高くはないが、「トマトとしておいしい」という状態だからです。
トマトなんだから、「トマトとしておいしい」というのは、とても大切な要素でしょう。

やはり、スタンダードに栽培して、肥料をちゃんと与えて肥沃な土地を作り、
適切な気候管理をしながら、ちゃんと忘れずに水やりをし、
毎日、愛情をかけながら育てた野菜がおいしいに決まっています。
工場のような場所で、光をあてながら作っている葉物野菜も、労力や経費など、競争力的な面を考えれば、それはそれでいいとは思っていますが。

そういえば、スーパーなどに並んでいる野菜は形が見事に揃っていますが、
見慣れているだけで、考えてみたら不思議だなと思うのです。
野菜だって生き物なのだから、揃っていなくても当然なはずなのに、
まるで工業製品であるかのように揃っていますね。
そんな量産型の野菜は、昔ながらのエグ味のある野菜よりも、
栄養価が低い、ような気がします。

最近流通している野菜の多くは、
異なる品種の種を人工的に掛け合わせた F1 という種なんだそうです。
これは、各地域で何世代も自家採種を繰り返して環境適応した種ではなく、
見た目重視、大量生産、大量流通に向いた改良種で、
いわば、品質は均一かもしれないけれど、味や栄養価は二の次というわけです。
きっと、極度に糖度が高いトマトか、極端に辛さを抑えたピーマンというのは、
こっち側(F1 種)のグループですよね。

ところで、F1 種の多くは、雄性不稔といって、
子孫を作れないのだそうです。
つまり、私たちは、毎日、子供を作れない野菜を食べているということです。
人間の精子が劣化し、濃度も薄くなっていると指摘されて久しい昨今、
なんでも成人男性の20%が不妊で、さらに40%が予備軍になっているそうですが、
それって、このような野菜を食べていることと、本当に関係はないのでしょうかね。

冒頭の植村良輔さんの言葉を借りるまでもなく、
薄い精子のような F1 種ではなく、
昔ながらのエグ味のある野菜が懐かしい私です。

大量消費への迎合やオンリーワンへの異常な執着などを見直し、
地元の食文化を復活させたいと、私は思うのでした。

[SE;KICHI]
プロフィール

kkseishin

Author:kkseishin
株式会社セイシン
私たちは工場設備機器を中心に、お客様にご提案・販売をしている総合商社です。

■富山本社/〒930-0821
富山県富山市飯野16番地の5
TEL:(076)451-0541
FAX:(076)451-0543

■新潟営業所/
〒950-1142
新潟県新潟市江南区楚川甲619番地6号
TEL:(025)283-5311
FAX:(025)283-7469



URL:http://www.kk-seishin.com/

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