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鉄の失敗談⑤

いや、鉄の失敗談というか、私が失敗した話ではないのですが、
時折、自分を心底どんくさいなぁと思うことがあります。

ずいぶん前のこと、徳島の美馬市というところへ行く用がありました。
以前の展示会で仲良くなった方の会社で、
工場を見て改善の提案をして欲しいとおっしゃるため、
お役に立てるならとお伺いすることにしました。

美馬市というと、四国のちょうど中心くらい。
岡山からだと特急で90分くらいですかね。
なので、富山から新大阪まで出て、そこから新幹線で岡山に行き、
瀬戸大橋を通って四国入りすればいいなと算段して、
約束の13時には着けるよう、切符を手配したのです。
まぁ、新神戸や三宮から、バスで淡路島を通って徳島入りする経路もありますけどね。
ただ、それだと徳島市経由でやや遠いのと、
高速舞子というバス乗り場が、階段などの縦の移動が多く、
足の悪い私には少し厳しいということで、
検討はしたものの、今回は瀬戸大橋経由の全区間鉄道としました。

新大阪から新幹線に乗ります。
ぼんやり車両入口上方の電光掲示板を眺めていたところ、
とんでもないことが書かれています。

本日、強風が予想されるため、
瀬戸大橋を通るマリンライナーならびに特急は運休するかも、と。
慌てて公式サイトで調べると、
私が乗ろうとしている特急「南風」は、朝から9号まで運休が決まっているとのこと。
9号ってのは12時過ぎに岡山を発つ便なので、つまり午前中はダメってことで、
私が持っている10時過ぎに岡山を発つ5号の切符も当然、パァです。

このとき乗っていた新幹線はもうすぐ新神戸に着くところで、
サッと降りて、バスに振り替えれば、
おそらく、だいたい予定通りの時刻に現地入りできたところ。
しかし、どんくさい私はそれが決断できず、
行けばなんとかなるかもと岡山に向かい、
岡山駅のコンコースで、先方に2時間程度遅れると連絡を入れました。

そこに飛び込んできたのは、「南風」は13号まで運休が決まりましたという放送。
13号というと15時過ぎ。
15時過ぎまでは、まだ5時間もあります。
そしてなにより、15時過ぎに岡山を発っても、
岡山から90分の美馬市に着くのは17時前、
もはや先方の会社を訪問していい時刻ではなくなります。

どんくさい私も、さすがにそこで覚醒し、
岡山からバスなどの代替手段で四国入りできないかを調べ、
それが無理だと分かるや否や、神戸まで戻ることを決断、
来た新幹線に飛び乗って新神戸まで戻りつつ列車内で高速バスを手配し、
新神戸から、強風で千鳥足になった高速バスで徳島入りしたのでした。
まぁ、それでも2時間ほどは遅れてしまったのですが、
15時には先方に着けましたので、
15時に岡山を出るよりはずいぶんマシでした。

あとから調べたら、その日の岡山駅は、ジリジリと運休が広がり、
結局、15時どころか、夜に至るまで、丸一日、
瀬戸大橋を渡れた列車はなかったようで、
あのまま岡山駅で待っていたら大変なことになるところでした。

しかし、返す返すも、
なぜ、切符の手配時にバスを除外してしまうのか、
それは足が悪いから仕方ないとしても、
なぜ、最初に新神戸に差し掛かった際に飛び降りてバスに振り替えなかったのか。
意味のないことながら、
あのときすぐに降りていたらどうだったのか検索してみたら、
なんと、遅延なしで先方に着いていたと分かり、
返す返すも、自分のどんくささを呪った出来事でした。

ちなみに、岡山駅のみどりの窓口で、新神戸に戻る切符を買おうとして、
いちおう、富山からの乗車券と岡山から先の運休した特急の特急券を見せたら、
それらの切符に「事故・払戻要す」というスタンプを押され、
「切符は買わなくていいから、そのまま新神戸まで戻ってください」と言われ、
戻った新神戸駅で、富山→新神戸以外の切符を払い戻すことができました。
5,000円ちょっと払い戻され、そのお金で3,400円の高速バス代を出せたので、
損はしていないし、良い経験だったと思うことにします(←遅れて迷惑かけたくせに)

[SE;KICHI]
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鉄の失敗談④

北陸から新潟に向かおうとする時、
北陸各駅から北陸新幹線で上越妙高駅まで行き、
そこから『特急しらゆき』というのに乗り換えるのが一般的です。
北陸新幹線も特急しらゆきも、そう混む列車ではなく、
自由席でも座れないということはないため、
JRとしても往復の自由席をパッケージにした、
『新潟自由席往復きっぷ』という割引切符まで用意しています。
まぁ、とにかく、北陸から新潟は上越妙高乗り換えと覚えといてください。

ある時、新潟に向かおうとした私。
誰もがそうするように、新幹線のなかでは書類に目を通したり、
メールを書いたりして過ごします。
その日の私もそうしていたわけですが、
時期的に少し無理が続いていたせいか、ついつい、途中でうとうとしてしまいました。

ハッと目覚めた時、列車はどこかの駅に入線しており、発車ベルが鳴っている状態。
「どこっ?」と跳ね起き、ホームの駅名標を確認したところ、「上越妙高」。
ヤバイ、降りる駅じゃん! と、飛び上がって、
荷物をひっ掴んで乗降口に走ったものの、
無情にも新幹線の扉は目の前でプシューと閉まり、やがて走り出したのでした。

寝過ごしてしまったたものは仕方ないので、
席に戻ってスマホを繰り、リカバリーの方法を検索します。
調べの結果、次の飯山で降りて上越妙高に戻ったところで、
特急の接続が悪いため、新潟へ着くのは夜になってしまう見通し。
もちろん仕事で行くわけなので、夜になってしまうのでは意味がありません。
悩んだ挙句、結果的に新潟に早く着く方法ということで、
次の飯山では降りず、そのまま7つ先の高崎まで乗って、
高崎から上越新幹線で新潟に向かうことにしました。

高崎到着。
ここまでのところを精算しようと、自動改札の脇の窓口に向かいましたが、
高崎の駅員さんは、北陸と新潟を結ぶ割引切符なんて知りません。
15分ほど、どこかに電話を掛けたり、いろいろ調べてもらって、
なんとかその時点での精算額が判明したようです。
待っている間、私の目には気になる張り紙が。
「こちらの窓口では現金のみお取り扱いいただけます。」

えっ、いまどき?
……ということもないのですが、
以前にも告白したことがあるとおり
私は、現金を持ち歩くということを、あまりしませんし、
銀行のキャッシュカードも持ち歩かない主義です。

今回だって、乗り過ごすつもりで準備をしていたわけではないので、
たしなみとしてクレジットカードは持っていますが、
現金など持っていませんし、キャッシュカードもありません。

高崎までの精算額を確定させた駅員さんの機先を制して私は言います。
「現金はないのですが。」と。
すると、駅員さんは「えっ!」という顔をして、しばし固まったあと、
近くのATMを指さし、下ろしてくるように言います。
しかし、私は現金もキャッシュカードも持っていません。
「払え」→「ない」→「下ろしてこい」→「下ろせない」→「じゃあ精算できない」という、
堂々巡りの押し問答が10分ほど繰り返されたところで、
ついに駅員さんが折れまして、
「乗車証明書を発行するから、着駅で精算してください」と。
つまり、「新潟まで行って、新潟で精算しなさい」ということで、
高崎駅としては新潟駅に取り扱いをなすりつけた形です。

乗車駅証明書

私は少しだけ憤りました。
この、政府によってキャッシュレス決済が推奨され、
国民にもずいぶん浸透してきたと思われる令和の日本で、
現金でないと決済できないなんてことがあっていいのだろうか、と。
しかも、ここは天下のJRであって、世が世なら国鉄の窓口です。
現金しか使えないなら、もう少し申し訳なさそうにしてもよさそうなものですが、
「そこで下ろしてこい」とは不親切ではないか、なんて、
自分が悪いのも棚に上げ、「どうしろというのですか!」と、
声を荒げることすらありませんでしたが、密かにムッとします。

ともあれ、晴れて仮釈放となったので、上越新幹線で新潟に向かいます。
その道すがら、またスマホを繰り、
JRに後日現金を届ける“支払猶予”という制度があることを突き止めた私。
新潟で、なんとかクレジットカード払いを認めてもらえるよう頼むか、
それがダメなら支払猶予をお願いしようと作戦を練ったわけです。

新潟到着。
すべてを精算しようと、自動改札の脇の窓口に向かいました。
新潟の駅員さんは、もちろん北陸と新潟を結ぶ割引切符はご存じでしたが、
高崎経由で使用されるとは想定されていなかったようで、
私が経路を説明すると、でっぷりとした初老の駅員さんが、
「へっ?」みたいな顔をして、奥の事務所に引っ込みます。
10分ほどして戻ってきた駅員さんは、
「この切符は、この区間は含まれているんです……
しかし、あなたは高崎に向かわれたから、その分の特急券が……」とか、
噛んで含めるように経路を確認して、
「これは結構お金かかるよ」とか言いながら、差額を算出してくれます。

お気づきかもしれませんが、私は金額なんてどうでもいいのです。
ミスをして寝過ごしたのは私なので、発生してしまった差額運賃はお支払いします。
それより私にとって一大事なのは、手持ちの現金がないうえに、
引き出すためのキャッシュカードも持っていないこと。
つまり、現金決済のみと指定されたら、
私は支払うことができず、改札から出られません。

私は言い放ちます。
「乗り過ごすつもりはなかったので、現金はないのです。」と。
駅員さんは、「えっ! ……現金がない?」と絶句します。
ここでは「そこのATMで下ろしてこい」などと不親切なことは言われませんでしたが、
案の定、狼狽した様子の駅員さん、すぐに事務所の奥に引っ込みます。
すぐに引っ込まれてしまったので、何の交渉にも入れませんでしたが、
私としては、クレジットカードだけはあったので、
なんとかクレジットカード払いを認めてもらえないか、
もしそれがダメなら支払猶予、しかもここは自宅から離れた新潟なので、
自宅近くの駅にお納めすることで許してもらうか、
もしくは書留等で送金するという方法で改札を出してもらえないか、
とにかく、駅員さんが戻ってきたらその手の交渉をしてみようと、
その場で再び10分待ちました。

改札横の窓口は無人となり、
そこにあんまり長く放置されるもんだから、人目に触れること甚だしく、
そのまま逃げようかと思ったほどですが、社会人としてそこはグッと我慢して待ちます。
人々の好奇の目にさらされながら合計20分ほど待ったころ、
駅員さんが再び登場。
「……今回は大目に見ましょう。」

……❕❔

「次からは寝過ごさないようにということです。」
と、なんと、突如、無罪放免となったのでした。

富山⇔新潟の『新潟自由席往復きっぷ』は、14,000円ほどの往復切符です。
今回の乗り越しでは、本来、1万円ほどの差額が出ているはずであり、
価格のバランスからしても、JRがそれを許すとは少しも思っていなかった私、
この結論は本当に予想外で、びっくりし、
よくよく、その駅員さんにお礼を言って窓口を去ったのでした。

とはいえ、当初の到着時刻よりも2時間近く遅れて駅の外に出た私。
しかも、このようなことがあっても、現金も持っておいたほうがいいだろうかとか、
何かのためにキャッシュカードも持っておこうとか、
自らをそういう方向に改めようとは少しも思いませんでしたので、
教訓があるとすれば、やはり「寝過ごさないように注意しよう」しかありません。
それか、ひと駅前の糸魚川駅までは起きていた覚えがあるので、
「あとひと駅のところで眠りに入らないようにしよう」でしょうか。

というわけで、キャッシュレス全盛のいまどき、現金のみなんてどうかしてるわ!と、
いったんは国鉄体質に憤った私でしたが、
最終的に、優しくしてくださった駅員さんに感謝している私、
現金なものです。

[SE;KICHI]

鉄の失敗談③

先日、船堀に行きました。
江戸川区の。
ちょっと、駅前の江戸川区総合区民ホールというところに用がありまして、
たぶん、生まれて初めてだと思いますが、船堀駅に向かったわけです。

さて、船堀駅へは東京駅から向かいます。
10年以上前とはいえ、いちおう、何年か東京に住んでいましたので、
船堀駅、訪れたことはないとはいえ、
漠然とした位置のイメージはありました。
とはいえ、「確か、千葉とか行く途中にあるよね」くらいのものでしたが。

まぁ、とりあえず、千葉方面に向かってみることにして、
新幹線改札のあたりから、長い長い動く歩道を通り、
地下ホームへと向かいます。
そこにいたのはオレンジのラインカラーをまとった電車。
これは間違いなく千葉に向かう電車。
躊躇なく乗り込みます。

ところで、WAKAさんなんかは、出張中、
スマホを片手に、地図アプリをフル稼働させて歩き回っているそうですが、
私は、たとえば通勤電車などで、乗客のほぼ全員がスマホを眺めている光景を、
何か、催眠術にでもかかっているのかと気味悪く思うタイプなので、
自分自身、あんまりスマホを見ながら行動することはありません。
それでも、あらかじめきちんと調べてから出発するので、
仮に初めての場所に行く場合でも、問題が起こることはありませんでした。

この日も、道中で経路を検索することなく、千葉に向かったわけです。
八丁堀、越中島、潮見……
暢気に構えていた私ですが、目的地は江戸川区だったはず。
さすがに舞浜、新浦安と、千葉県に入ったころには焦りはじめました。
しまった、まちがえた!
慌ててスマホを鞄の奥底から取り出して経路検索。
普段ポケットに入れたりしていないため、スマホを取り出すにも苦労するありさまで、
その間にも電車はどんどん千葉方面に向かって進んでおり、
やっと自分の何が誤っていたのか判明したのは二俣新町駅。

敗因は、「千葉のほうだよね」という漠然としたイメージで出発したこと。
そして、分かっているつもりで、ロクに調べずに出発したことです。
「千葉のほうだよね」という漠然としたイメージにより、
どういうわけか、何も考えずに八重洲口側から地下に降りてしまい、
そこに入っていた京葉線の電車に乗ってしまったというわけです。

正解は、丸の内口側から地下に降りたところにある総武線ホームに向かうべきでした。
東京駅で「千葉といえば地下ホーム」と思ったところまでは悪くなかったのですが、
2種類ある地下ホームのうち、どうして自動的に京葉線だと思い込んだのか……。
いや、というより、船堀駅が総武線であることは認識していた覚えがありますので、
「船堀駅は総武線だ」と認識しながら、
どういうわけか、足が勝手に京葉線に向かってしまったという感じ。
だとしても、長い長い動く歩道を通ったり、
オレンジのラインカラーの電車を見た時点で、
「ん? あ、ここは京葉線じゃん!」って気づくべきでした。
東京に住んでいたころ、総武線沿線の新日本橋まで通勤していたのに、
あぁ、悔しいっ。

とはいえ、急ぎ船堀駅に向かわねばなりません。
調べによると、二俣新町駅からは50分くらいかかるようです。
東京駅から誤って京葉線に乗って二俣新町駅まで約30分。
正しい経路なら東京駅から20分もせずに船堀駅についていたはずですが、
二俣新町駅を経由したために80分もかかってしまう羽目に。
もちろん、大幅に遅れて到着し、陳謝したことは言うまでもありません。
あぁ、悔しいっ。

教訓は何でしょうか。
たまにはスマホを活用して、経路が正しいか調べましょう、か。

[SE;KICHI]

鉄の失敗談②

以前にもちょっとだけ触れたことがありますが、
北陸から出張や旅行で名古屋へ行こうとするとき、
“特急しらさぎ”と乗り換えの東海道新幹線がセットになった、
「名古屋往復割引切符」というのがあります。
この切符では、特急は指定席ですが、途中の米原より先、
名古屋までの東海道新幹線は自由席になります。
帰りも然りで、米原から北陸方面の特急は指定席ですが、
米原までの、名古屋からの東海道新幹線は自由席を利用することになります。

さて、何しに行ったのかははっきり覚えていないのですが、
仕事で名古屋に出かけた際の話。
その日は、思っていたよりも効率的に予定が消化でき、
名古屋駅に戻った時点で、当初の想定時間より1時間も早かったので、
そこは自由席の気安さ、
予定より早い新幹線に乗って、早めに帰ろうと思ったわけです。

私は、行動しました。
いま思えば、米原までは新幹線自由席ですが、その先の特急は指定席なので、
まずは、みどりの窓口に向かい、乗車可能な乗り換えを提示してもらい、
乗車変更の手続きをしてもらうべきでした。

しかし、その時の私には、そのようなことは露ほども思い浮かばず、
早い新幹線に乗るため、とりあえずホームへ急ぎました。
歩きながらスマホで乗り換え案内を検索すると、
14:19発のひかり513号に乗れと教えてくれます。
その時点で時刻は 14:08 頃なので、余裕で乗れそうです。
穏やかな心境で、エスカレーターでホームに上がります。
ホームに「ルルルルル……」と発車ベルが鳴り響いています。
徐々に視界に入ってきた電光掲示板によれば
いま、発車しようとしているのは 14:09 発のひかり471号のようです。
「おおっ、ラッキー! 10分早いひかりに乗れるじゃん!」と、慌てて飛び乗り、
「ふふふ、だいぶ早い新幹線に乗れたぞ。これは早く帰れるなぁ」と、
密かにほくそ笑む私。

車内アナウンス。
「今日も新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます。
この電車は、ひかり号新大阪行きです。
途中の停車駅は、京都、です。
この電車は全席禁煙となっておりま……」
・・・・・・んっ!? 米原は?

敗因は、ひかりの停車駅が全便共通だと思い込んでいたことです。
つまり、米原に停車しないひかりがあることを知らなかったのです。
というわけで、後ろに飛び去って行く米原駅ホームを車窓に眺め、
次に私が新幹線を降りたのは、古都・京都。

スマホの指示通りに乗っていれば 14:52 には米原に着いていたはずで、
14:56の特急しらさぎに乗れたのですが、
10分早いひかりに乗ったばっかりに、京都に到着してしまった私。
現在時刻 14:46 から、戻らねばなりません。
14:56発、のぞみ28号、米原に停まらない。
14:58発、ひかり472号、米原に停まらない。
15:02発、のぞみ372号、米原に停まらない。
15:05発、のぞみ232号、米原に停まらない。
15:08発、こだま666号、米原に……あぁ、やっと停まる新幹線だ。
それに乗って米原駅まで戻り、米原駅に着いたのは15:30。
当然、14:56 の特急しらさぎには乗れませんで、
乗れたのは 15:56 の特急しらさぎ。
当初の想定時間より1時間も早く名古屋駅を出た私でしたが、
意味なく米原⇔京都を往復したせいで、乗れた特急は、当初の予定通りでした。
・・・・・・乗車変更しなくてよかったぁ。。。

教訓は何でしょうかね。
慌てて飛び乗ってはいけません、か。

とまぁ、これは何年も前の話なのですが、最近、ちょーっとだけ似た話が。
東京などに出張する際、
私は、基本的に自宅にクルマを置き、
最寄りの駅まで歩いて、そこから出張に出かけるのですが、
仕事が立て込んでいるときなどは、その次の仕事を想定して、
あらかじめ必要な場所にクルマを停めておくことがあります。

その日は、夜に富山駅から出発する出張でしたが、戻った後の仕事を見越して、
富山駅からトラムで20分ほどの蓮町駅というところにクルマを停めました。
蓮町駅からトラムで富山駅に向かい、新幹線に乗るという寸法です。
私は駐車場にクルマを入れ、駅手前の踏切で富山駅行きを1本見送ったのち、
蓮町駅のホームに入りました。
スマホの乗り換え案内は何事か指図してきますが、
早朝や深夜じゃあるまいし、本数も多いはずなので問題ないでしょう、
蓮町駅の時刻表を確認します。

なるほど、毎時6分、21分、36分、51分……15分間隔のようです。
しばし、おとなしくベンチでトラムの到着を待ちます……来ない!
現在時刻は20時06分。
毎時6分に来るはずじゃなかったのか、
さては遅延かと時刻表を再度確認。

蓮町駅時刻表

……おおっと。
……20時台から、まさかの間引き運転でした。
次に蓮町駅にトラムが来るのは20時21分。
乗る予定の新幹線の富山駅発は20時41分。
蓮町駅から富山駅まで20分……あぁ、もう、ダメだな。
つまり、さっき駅手前の踏切で見送った富山駅行きが私的終電。

大急ぎで駐車場に戻り、富山駅まで車で移動した私。
どうも、もうひとつ思慮が足りないというか、綿密さに欠ける私。
西村京太郎ばりの完全犯罪には向いていないタイプなのでしょう。

[SE;KICHI]

鉄の失敗談

鉄道に関する記事を書いたら、少し反響をいただきました。

私は、特に鉄道マニアというわけではないのですが、
鉄道は身近な交通手段だったので、エピソードとしては多いです。
恥ずかしながら、ここでは、少し失敗談を書いてみましょう。

経験のある方は分かると思うのですが、
首都圏や関西圏の私鉄電車の特急列車というのは、
ホームに設置してある券売機で特急料金を支払います。
券売機からは、支払うと席番号の記された小紙片が出てきて、
乗客は、そこに書かれている席に着くというスタイルです。
いま、小紙片と呼びましたが、
この小紙片は切符と同じ材質の紙でありながら、切符ではありません。
というのも、券売機の設置場所がホームである以上、
乗客は各自、すでに自動改札を通過した切符を持っているはずだからです。
つまり、切符と同じ紙でありながら、改札の出入りとは関係のない、
自分の席を教えてもらうためだけの小紙片ということです。

さて、いつだったか、学会発表か何かで埼玉の大学を訪れた時のこと。
その最寄り駅は、私鉄の、特急だの急行だのが停車する、大きめの駅でした。
私は、大学での用務を終え、次の目的地に向かいます。
SUICA で改札を通過して駅構内に入り、
ホームで特急券を買い、席番号の記された小紙片を受け取りました。
前述のとおり、この小紙片は改札の出入りとは関係のない紙です。
私は SUICA で入場しましたので、SUICA さえ紛失しなければ問題ありません。

私は紙片の指示に従い、特急に乗り込み、自席に陣取りました。
それから、うとうとしながら45分ほど乗車した私。
最終的な降車駅が普通電車しか停まらない駅だったので、
途中駅で特急を降り、普通電車に乗り換えました。
普通電車はロングシートで、ぼんやりと座っていた私でしたが、
ふとパンツの左のポケットに手を入れると、
指先にさきほどの小紙片と思われるものが触れました。
しつこいですが、この小紙片は改札の出入りとは関係のない紙で、
特急を降りた時点で必要のないものです。
そこで、いけないことではあるのですが、
私は、何を思ったか、そのいらない紙片をポケットから出し、
一瞥もすることなく、
ロングシートの座面と背もたれに間にねじ込み、
そのまま目的の駅で普通電車を降りたのです。

改札を出る直前、
SUICA を出そうとパンツの右ポケットをまさぐったところ、
出てきました、SUICA と、あの小紙片。

えっ! 小紙片?

じゃあ、さっきロングシートにねじ込んだアレは、何?


何がなくなったのか不明ながら、
改札前で、焦りつつ身体じゅうを点検する私。
やがて、なくなっているものが判明しました。
それは、自宅まで帰るためのJRの切符。
つまり、それがないと帰れない、重要な切符。
その切符を乗せた普通電車は、すでに発車している・・・・・・。


そこからの行動は早かったです。
急いでホームに戻って、
駅弁刑事・神保徳之助はぐれ署長・北斗鉄太郎かという勢いで、
やってきた急行列車に飛び乗り、
先行していた問題の普通電車を追い越し、
急行停車駅に先回りして普通電車を捕捉。
目の前に滑り込んできた普通電車の当該車輛に乗り込んで、
ロングシートの隙間から、まんまとJRの切符を回収したのでした。
ふ~、焦ったぁ。

私は思いました。
いらぬと思われるものでも、
ロングシートの座面と背もたれに間にねじ込んではいけません、と。

実はこう見えて(どう見えているというのか)
このような浅はかな失敗には事欠かない私。
ニーズがあれば、ほかの失敗談も語ります。

[SE;KICHI]
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kkseishin

Author:kkseishin
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