かつて英雄(ウルトラマン)だった戦士(オトコ)達へ③
もう終わりかと思っていたのですが・・・。
しかし一度書き出したら止まらないほど思い入れが強いウルトラマン。
自分だけではなく他の方にもそれぞれあるそうですので、
今回は角度を変えて、もう少しだけお願いします。
先日我が社のSE;KICHIさんとも少し話したのですが、
最近のウルトラマンは“よく喋る”のです。
ご存じウルトラマンの声は、シュワッっとか、シュワッチとかです。
当然宇宙人ですからね。
それが最近のヒーロー達はペラペラ流ちょうに日本語で喋っちゃいます。
主人公の声で。
http://m-78.jp/news/n-4093/
どうやらSE;KICHIさんはそれがお気に召さないようで、
その点において平成のウルトラマンは認めていないから!と仰ってました。
確かに前々回紹介したウルトラマンジードも含め、
変身時も敵味方関係なく会話をしています。
主人公がヒーローと一体化しているのをより強調させ、
ウルトラマンにも血が通っている印象を与える意味合いかもしれませんが、
振り返ってみると、昔はそうではなかった気がします。
(※筆者は別に嫌いというわけではありません。)
例えば初代ウルトラマンです。
主人公ハヤタ隊員は、
第1話で宇宙から怪獣ベムラーを追いかけてきたウルトラマンと、
飛行中に激突事故を起こし、命を落とします。
申し訳なさからウルトラマンは彼と一体化し、地球で共に生きていくと伝えるシーン、
ウルトラマンは日本語で喋るのですが、
なんとハヤタ隊員その人ではなく、全く別の人の声で喋るんです。
(中曽根雅夫という方。ヒーローとは程遠い悪役みたいな声ですが。笑)
今になって思えば、当時これは大変貴重なことで、
めったに聞くことができませんでした。
第33話メフィラス星人の回は何故かナレーションの方の声ですが、
最終話ゼットンに敗れ、瀕死のウルトラマンを介抱しにきたゾフィーに対して、
これまたこの声で喋るのです。

http://ultrakentei.blog.fc2.com/blog-entry-73.html
宇宙人なのに日本語で喋るのはいったん置いておいて、
せいぜいウルトラマンが喋るのは最初と最後くらいでした。
これはその後のウルトラマンにもある程度共通していることです。
戦闘シーンは気合が入っている時シュワッとか、
苦しい時フゥッワッとかある程度感情が伝わってくるのみ。
余計な話などせず、戦いで決着を付けるものでしたから。
それを踏まえ改めて鑑みるに、最近の作風としては、
戦闘アクションよりも人間ドラマを重視する傾向があると思います。
それ故に戦闘シーンが少なくなり、
喋ってばかりいるイメージが付いてきたのかも。
大人も一緒に楽しむ時代だからなのかもしれませんね。
そしてもうひとつ、先述しましたが、声についてです。
誰のどんな声か?
これはかなり重要なポイントだと私は思うのです。
代表的なのは、かのウルトラセブン。
彼の声はシュワッではなくジュワッ。
気合が入る際のデュアアッとか、初代ウルトラマンとまるで違います。
(変身プロセスだって光り輝く音からではなく、目から全身を段階的に変身させていくスタイルですので、全く違います。)
声当ては主人公モロボシ・ダンの声ですが、かなり特徴的。
うん、これこそ個性ですよ!

http://blog.goo.ne.jp/52godzilla/e/ea73f51640830013aa626b4a9266f820
また、ウルトラマンジャック(帰マン)の声は初代ウルトラマンを流用した感じですが、
(喋る声は谷津勲という方です。カラータイマー音は以前に比べ適当な音になりました。笑)
ウルトラマンエースはかなり特徴的なんです!←筆者大好き。
喋る声の方がそのまま声当てされていますが、
ものすごいオッサンみたいな声なのです!(笑)

http://next884mat.at.webry.info/200702/article_23.html
見た目はジェンダーレスで中性的なデザインなのに、
テェェェェッとか、フンッイヤァァァッとか、
気合入った時の声は超独特で、このウルトラマンエースの真骨頂です!
(声当ては超有名声優の納谷悟朗!銭形警部や沖田艦長の人です!!)
タロウは主人公東光太郎の声を加工したもので、
気合や苦しい時のタァァァッは、ものすごく気持ち悪くてダサいですが、
これもタロウの印象を強くする個性。
レオに至っては、ほとんど声出さないかと思ったら、
出した時のタァッは何か抜けた感じ。
かと思えばそうでもなく、全話通してスパルタ風で、
主人公は普段から上官にしごかれている物語ですので、
ある程度は出てくるその声は想像できるのですが、
必殺技レオキックのイヤァァァァッはもう苦しそうな悲鳴です!(笑)
想像を超えた痛々しさは聞いてられないです。笑


https://middle-edge.jp/articles/WnCJN
と、まあこのように個性がいろいろとあります。
しかし、この特徴ある個性が、シリーズが変わる度薄くなっていきました。
これは昭和のウルトラ兄弟によく見られたもので、
他の作品に出る際、個性のあるそれぞれのウルトラマンが、
その登場する作品のウルトラマンの声に統一されていてしまったということです。
私から見たらそれは扱いが雑で、
かつて地球を守ってくれたヒーロー達に失礼にも感じます。
エースのヒッポリト星人の回、タロウのテンペラー星人の回は見るに堪えないです。
昭和の時代の事情もあるのでしょうが、
そのウルトラマンをリスペクトし、守り抜いてほしいものです。
その点、最近のウルトラマンは、そういった私にとってありえない矛盾点を考慮され、
当時の音源を使って声当てをしているところは、一定の評価ができると言えます。
平成3部作をはじめ、その点はしっかりとしています。
コアなファンはうるさく、戦闘の構えや劇伴にまで言及しますから。(笑)
ともあれ、今回喋ること、声について、またずらずらと文字を並べてしまいました。
分からない人には全く関心の無いだろう世界ですが、
好きな人にとってはツッコミ所満載のネタです。
分かる方が、あーあるある!と思って頂けると幸いです。
おまけ
声について、平成3部作以降も作り込まれています。その一部を紹介です。↓
・ウルトラマンティガの声:真地勇志(超有名。笑ってコラえてのナレーター、ダイナも。)
・ウルトラマンダイナの声:つるの剛士(主人公本人の声を加工したもの。)
・ウルトラマンガイアの声:吉岡毅(主人公本人の声を加工、非常に分かりやすい例。)
・ウルトラマンメビウスの声:五十嵐隼士(主人公本人で、あまり人間時と変わらない。)
・ウルトラマンオーブの声:石黒英雄(主人公本人、平気で喋るし声も加工してる感無し。)
この声だけとってみても、そのウルトラマンらしさというのが出ているんですよ~。
[K.K]
しかし一度書き出したら止まらないほど思い入れが強いウルトラマン。
自分だけではなく他の方にもそれぞれあるそうですので、
今回は角度を変えて、もう少しだけお願いします。
先日我が社のSE;KICHIさんとも少し話したのですが、
最近のウルトラマンは“よく喋る”のです。
ご存じウルトラマンの声は、シュワッっとか、シュワッチとかです。
当然宇宙人ですからね。
それが最近のヒーロー達はペラペラ流ちょうに日本語で喋っちゃいます。
主人公の声で。

どうやらSE;KICHIさんはそれがお気に召さないようで、
その点において平成のウルトラマンは認めていないから!と仰ってました。
確かに前々回紹介したウルトラマンジードも含め、
変身時も敵味方関係なく会話をしています。
主人公がヒーローと一体化しているのをより強調させ、
ウルトラマンにも血が通っている印象を与える意味合いかもしれませんが、
振り返ってみると、昔はそうではなかった気がします。
(※筆者は別に嫌いというわけではありません。)
例えば初代ウルトラマンです。
主人公ハヤタ隊員は、
第1話で宇宙から怪獣ベムラーを追いかけてきたウルトラマンと、
飛行中に激突事故を起こし、命を落とします。
申し訳なさからウルトラマンは彼と一体化し、地球で共に生きていくと伝えるシーン、
ウルトラマンは日本語で喋るのですが、
なんとハヤタ隊員その人ではなく、全く別の人の声で喋るんです。
(中曽根雅夫という方。ヒーローとは程遠い悪役みたいな声ですが。笑)
今になって思えば、当時これは大変貴重なことで、
めったに聞くことができませんでした。
第33話メフィラス星人の回は何故かナレーションの方の声ですが、
最終話ゼットンに敗れ、瀕死のウルトラマンを介抱しにきたゾフィーに対して、
これまたこの声で喋るのです。

http://ultrakentei.blog.fc2.com/blog-entry-73.html
宇宙人なのに日本語で喋るのはいったん置いておいて、
せいぜいウルトラマンが喋るのは最初と最後くらいでした。
これはその後のウルトラマンにもある程度共通していることです。
戦闘シーンは気合が入っている時シュワッとか、
苦しい時フゥッワッとかある程度感情が伝わってくるのみ。
余計な話などせず、戦いで決着を付けるものでしたから。
それを踏まえ改めて鑑みるに、最近の作風としては、
戦闘アクションよりも人間ドラマを重視する傾向があると思います。
それ故に戦闘シーンが少なくなり、
喋ってばかりいるイメージが付いてきたのかも。
大人も一緒に楽しむ時代だからなのかもしれませんね。
そしてもうひとつ、先述しましたが、声についてです。
誰のどんな声か?
これはかなり重要なポイントだと私は思うのです。
代表的なのは、かのウルトラセブン。
彼の声はシュワッではなくジュワッ。
気合が入る際のデュアアッとか、初代ウルトラマンとまるで違います。
(変身プロセスだって光り輝く音からではなく、目から全身を段階的に変身させていくスタイルですので、全く違います。)
声当ては主人公モロボシ・ダンの声ですが、かなり特徴的。
うん、これこそ個性ですよ!

http://blog.goo.ne.jp/52godzilla/e/ea73f51640830013aa626b4a9266f820
また、ウルトラマンジャック(帰マン)の声は初代ウルトラマンを流用した感じですが、
(喋る声は谷津勲という方です。カラータイマー音は以前に比べ適当な音になりました。笑)
ウルトラマンエースはかなり特徴的なんです!←筆者大好き。
喋る声の方がそのまま声当てされていますが、
ものすごいオッサンみたいな声なのです!(笑)

http://next884mat.at.webry.info/200702/article_23.html
見た目はジェンダーレスで中性的なデザインなのに、
テェェェェッとか、フンッイヤァァァッとか、
気合入った時の声は超独特で、このウルトラマンエースの真骨頂です!
(声当ては超有名声優の納谷悟朗!銭形警部や沖田艦長の人です!!)
タロウは主人公東光太郎の声を加工したもので、
気合や苦しい時のタァァァッは、ものすごく気持ち悪くてダサいですが、
これもタロウの印象を強くする個性。
レオに至っては、ほとんど声出さないかと思ったら、
出した時のタァッは何か抜けた感じ。
かと思えばそうでもなく、全話通してスパルタ風で、
主人公は普段から上官にしごかれている物語ですので、
ある程度は出てくるその声は想像できるのですが、
必殺技レオキックのイヤァァァァッはもう苦しそうな悲鳴です!(笑)
想像を超えた痛々しさは聞いてられないです。笑


https://middle-edge.jp/articles/WnCJN
と、まあこのように個性がいろいろとあります。
しかし、この特徴ある個性が、シリーズが変わる度薄くなっていきました。
これは昭和のウルトラ兄弟によく見られたもので、
他の作品に出る際、個性のあるそれぞれのウルトラマンが、
その登場する作品のウルトラマンの声に統一されていてしまったということです。
私から見たらそれは扱いが雑で、
かつて地球を守ってくれたヒーロー達に失礼にも感じます。
エースのヒッポリト星人の回、タロウのテンペラー星人の回は見るに堪えないです。
昭和の時代の事情もあるのでしょうが、
そのウルトラマンをリスペクトし、守り抜いてほしいものです。
その点、最近のウルトラマンは、そういった私にとってありえない矛盾点を考慮され、
当時の音源を使って声当てをしているところは、一定の評価ができると言えます。
平成3部作をはじめ、その点はしっかりとしています。
コアなファンはうるさく、戦闘の構えや劇伴にまで言及しますから。(笑)
ともあれ、今回喋ること、声について、またずらずらと文字を並べてしまいました。
分からない人には全く関心の無いだろう世界ですが、
好きな人にとってはツッコミ所満載のネタです。
分かる方が、あーあるある!と思って頂けると幸いです。
おまけ
声について、平成3部作以降も作り込まれています。その一部を紹介です。↓
・ウルトラマンティガの声:真地勇志(超有名。笑ってコラえてのナレーター、ダイナも。)
・ウルトラマンダイナの声:つるの剛士(主人公本人の声を加工したもの。)
・ウルトラマンガイアの声:吉岡毅(主人公本人の声を加工、非常に分かりやすい例。)
・ウルトラマンメビウスの声:五十嵐隼士(主人公本人で、あまり人間時と変わらない。)
・ウルトラマンオーブの声:石黒英雄(主人公本人、平気で喋るし声も加工してる感無し。)
この声だけとってみても、そのウルトラマンらしさというのが出ているんですよ~。
[K.K]
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